JPS631870Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は携帯用物入れの改良に関する。

この明細書において、携帯用物入れとは、名刺
入れ、定期入れ、札入れ、財布等の、ポケツトや
ハンドバツク等に入れて常時携帯することの多い
物入れ全てをいう。

従来、印鑑を必要とするときには、それを印鑑
入れに入れて携帯するのが常であるが、印鑑は常
時必要とするものではなく、且つ印鑑入れが小さ
なもので紛失する可能性も高いため、常時持ち歩
くことは少なく、そのため必要な時にも携帯を忘
れることが多いという問題があつた。また前記の
如き理由により印鑑が不必要と考えられるときは
持ち歩くことがなく、その結果、印鑑を必要とす
る手続等を急に行なわなければならなくなつた
際、その場にて当該手続等を行なうことが出来
ず、再び印鑑を持参して当該手続を行なわなけれ
ばならないという問題があつた。

この考案は、今まで誰も考え付くことのなかつ
た、常時携帯されることの多い携帯用物入れに印
鑑ホルダーを設けることにより、前記問題を解決
することを目的とするものである。

以下にこの考案を２つの実施例に基づいて説明
する。なお、それら実施例において、同一の部材
は同一の符号で示す。

実施例 １ 第１図に示す如く、名刺入れ１は、天然皮革、
合成皮革、布等を単独で、又はそれらを適宜組合
せて構成されている。この名刺入れ１は、前壁２
と、この下縁に連なつて設けられた後壁３と、こ
の上縁に連なつて設けられた覆い壁４と、前記前
壁２の後面に設けられた仕切壁５と、前壁２及び
仕切壁５の左右側壁と後壁３とをつなぐ、びよう
風状の左右側壁６，６とを有している。

名刺入れ１の左側部には印鑑ホルダー７が設け
られている。この印鑑ホルダー７は名刺入れ１の
左側壁６と、これとの間に印鑑収納空間８を形成
するようにして左側壁６の前後側壁に前壁２及び
仕切壁５又は後壁３の側縁と共に縫合された可撓
性の囲い壁９とより構成されている。この囲い壁
９の下縁は縫合され、また、囲い壁９の高さは、
印鑑Ｅの出し入れを行ない易くするため、左側壁
６の高さよりやや低くなされている。

実施例 ２ 第２図に示す如く、印鑑ホルダー７′は、一枚
の囲い壁９′により形成され、この囲い壁９′は印
鑑収納空間８′を形成するようにして対向側縁が
重ね合わされ、それらは左側壁６と後壁３との側
縁部に介装されて、それらと共に縫合されてい
る。囲い壁９の下縁が縫合されていることは勿論
である。

以下の次第でこの考案によれば、常時持ち歩く
ことの多い携帯用物入れ１に印鑑ホルダー７が設
けられているので、それに印鑑Ｅを入れておけ
ば、印鑑Ｅを紛失したり、その持参を忘れること
がなく、また急に印鑑Ｅが必要となつた場合に
も、直ちに印鑑Ｅを使用することが出来て極めて
便利である。更に、印鑑ホルダー７が可撓性素材
よりなるものであるから、印鑑Ｅを印鑑ホルダー
７に収めない場合において印鑑ホルダー７が嵩張
ることもなく、また、印鑑Ｅを印鑑ホルダー７に
収めた場合において、囲い壁９が側壁６の高さよ
りも低い高さとなされていて印鑑Ｅの上部が印鑑
ホルダー７から出るようになされているので、印
鑑Ｅを印鑑ホルダー７から容易に取り出すことが
出来る。更に加えて、囲い壁９前後縁が相互に合
わされた状態で、物入れ１の一側壁６前後縁のい
ずれか一方に縫合されるか、または囲い壁９前後
縁が一側壁６前後縁にそれぞれ縫合されていて、
囲い壁９の前後方を物品収納空間として利用し得
るものであるから、印鑑ホルダー７を設けた分だ
け物入れ１全体の左右方向長さを長くするといつ
た必要もない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すものであつて、
第１図は実施例１を示す一部破砕の斜視図、第２
図は実施例２を示す一部破砕の斜視図である。 １……名刺入れ、６……側壁、７……印鑑ホル
ダー、９……囲い壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 可撓性素材からなる印鑑ホルダー７の囲い壁９
   前後縁が相互に合わされた状態で、物入れ１の一
   側壁６前後縁のいずれか一方に縫合されるか、ま
   たは囲い壁９前後縁が一側壁６前後縁にそれぞれ
   縫合されており、この囲い壁９が側壁６の高さよ
   りも低い高さとなされている携帯用物入れ。