JPS63185916A

JPS63185916A - 毛髪化粧料

Info

Publication number: JPS63185916A
Application number: JP1581087A
Authority: JP
Inventors: Yuichi Takada; 裕一高田; Hidenori Fukuda; 英憲福田; Shigeko Tanaka; 田中　咸子
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1987-01-26
Filing date: 1987-01-26
Publication date: 1988-08-01

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔売業上の利用分野〕本発明は、優れたセット性およびリンス効果を有する毛
髪化粧料に関する。

〔従来の技術〕

毛髪をシャンプーした後に使用され、毛髪を柔軟にし、
しっとりした感触を与えるヘアーリンス、ヘアートリー
トメント等の毛髪化粧料として、ジアルキルジメチルア
ンモニウムクロライド等の第４級アンモニウム塩と高級
アルコールとを主成分とするものが知られている。

毛髪に好みのセントを行なうには、ヘアーリンス、ヘア
ートリートメント処理の後に高分子を主要成分としたセ
ット剤、スタイリング剤で処理しセットを行なうのが常
である。

これら処理の簡略化のために、ヘアーリンスあるいはへ
アートリートメントによる処理と同時にセット性を付与
する意味で、ヘアーリンスあるいはへアートリートメン
トに高分子を添加することが考えられるが、処理後のす
すぎにより、添加−した高分子はその大部分が脱落して
しまい、セット性は出現しないという不都合が生じる。

このようなすすぎによる高分子の脱落を防−止するヘア
ーシャンプーとしてアニオン性界面活性剤および両性界
面活性剤とカチオン化セルロースを用いたものが提案さ
れている（特開昭５０−１８６４１号）が、このシャン
プーでは析出する界面活性剤と高分子の複合体がわずか
であるため、毛髪に高いセット性を付与することはでき
ず、毛髪のなめらかさ、櫛通りの良さを与えるにとどま
っている。

更に、アルキルリン酸エステルとカチオン化セルロース
を用いるものとして、特公昭５９−１６５９７号、特開
昭５６−９５９９４号などに記載されているものが知ら
れているが、これらもヘアーシャンプーに関するもので
あり、同様に複合体の析出量が少な（、毛髪に高いセッ
ト性を与えることはできない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、毛髪に高いセット性を付与するととも
に、毛髪になめらかさおよび良好な櫛通り性を付与する
ヘアーリンス、ヘアートリートメン１等の毛髪化粧料を
提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らは、上記問題点を解決するため鋭意研究を重
ねた結果、リン酸エステルとカチオン化セルロースより
なる複合体を有機溶媒および／または強電解質塩水溶液
で可溶化してなる毛髪化粧料が、使用時に上記複合体を
多量に析出し、かつすすぎ時の脱落を押えることができ
、しかも毛髪になめらかさおよび良好な櫛通り性を付与
し得ることを見出し、本・・発明を完成するに至、た。

即ち、本発明の毛髪化粧料は１．下記一般式で表わされ
るリン酸エステルとカチオン化セルロースとからなる複
合体を含有し、その少なくとも一部を有機溶媒および／
または強電解質塩水溶液で可溶化してなることを特徴と
する。

一般式（式中Ｒ１はＣ１゜〜Ｃ２゜のアルキル基またはアルキ
ルフェニル基、ｎはＯないし３０の数、Ｒ２はＲ＋０（
ＣＨｚＣＨ□０）７又はｏｘ、およびＸはＨ又は水溶性
陽イオンを示す。）本発明の毛髪化粧料の第１の必須成分は、上記一般式で
表わされるリン酸エステルである。上記式中、Ｒ１はＣ
１゜〜Ｃ２Ｏのアルキル基又はアルキルフェニル基であ
り、Ｒ１の炭素数が１０未満又は２０を越える場合には
良好な複合体が得られず、従って本発明の目的とする毛
髪に高いセット性を与えることはできない。ｎは０ない
し３０の数であり、３０を越えると複合体が水溶性とか
って毛髪上に析出せず、毛髪に高いセント性を与えるこ
とができない、Ｒ２はＲ，０（ＣＩＩ□Ｃ１ｒ、０）、
又はＯＸであり、ＸはＨまたはモノエタノールアミン、
ジェタノールアミン、トリエタノールアミン、ナトリウ
ムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン、塩基
性アミノ酸イオン等の有機又は無機の水溶性陽イオンで
ある。このようなリン酸エステルの２種以上を併用する
ことも可能である。

本発明の毛髪化粧料の第２の必須成分であるカナ１ン化
セルロースは、通常のヒドロキシアルキルセルロース（
略称ＨＥＣ）に対し、たとえばグリシジルトリメチルア
ンモニウムクロライドなどのカチオン化剤を用いて、第
４級アンモニウム塩等を付加してなるものである。１１
　Ｅ　Ｃに付加しているアルキレンオキサイド鎖は低級
のものであり、その付加モル数はグルコース単位当り１
．０〜３．０１好ましくは１．５〜２．５、そしてグル
コース環の平均重合度は１００から２００００の範囲に
あり、４級化される部分は、グルコース単位当り３個あ
るヒドロキシル基のうち０．０５〜１．５個が適当であ
る。

好ましい具体例を商品名であげると、ユニオンカーバイ
ド社製ポリマーＪＲ−１２５、ポリマーＪＲ−４００、
ポリマーＪＲ−３０Ｍなどがあり各々併用することも可
能である。

リン酸エステルとカチオン化セルロースの重量比は好ま
しくは０．２：１〜１０：１、より好ましくは１：１〜
６：ｌである。０．２：１よりリン酸エステル量が少な
い場合には、毛髪上に析出する複合体の量が少なくなり
、高いセント性が得にくい傾向となる。１０：１よりリ
ン酸エステル量が過剰の場合には、過剰のリン酸エステ
ルが界面活性剤として働き、そのミセル中に複合体を可
溶化し易くなり、毛髪上に析出する複合体の量が減少す
る傾向となる。また、リン酸エステルとカチオン化セル
ロースの配合量の合計は好ましくは０．２重■％〜１０
重量％、より好ましくは１重量％から７重量％である。

０．２重量％より少ない場合には、毛髪上に析出する複
合体が少なく高いセント性は得にくい傾向となり、一方
、１０重計％より多い場合には毛髪上に析出する複合体
が過剰となり、乾燥後毛髪のごねつき等の悪影゛Ｊか現
れる傾向となる。

本発明の毛髪化粧料の第３の必須成分は、リン酸エステ
ルとカチオン化セルロースとの複合体の全部又は一部を
可溶化するための有機溶媒および／又は強電解質塩水溶
液である。

本発明に用いられる有８１溶媒としてはエタノール、イ
ソプロピルアルコール、アセトン、エチレングリコール
、プロピレングリコール等があり、これらの１種又は２
種以上の混合物を用いることができる。なお、有機溶媒
と水との比率は好ましくは５：２０〜８０：２０、より
好ましくは１５：８５〜７０　：　３０である。

また、本発明に用いられる強電解質塩水溶液としては、
塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マ
グネシウム、塩化カルシウム、塩化アルミニウムなどの
塩化物の水溶液、硫酸リチウム、硫酸ナトリウム、硫酸
カリウム、硫酸銅、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウ
ムなどの硫酸化物の水溶液、硝酸リチウム、硝酸ナトリ
ウム、硝酸カリウム、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウ
ム、硝酸アルミニウムなどの硝酸塩の水溶液、ギ酸、酢
酸、乳酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸などの低級有
機酸のナトリウム塩水溶液あるいはカリウム塩水溶液等
があり、これらの１種又は２種以上の混合物を用いるこ
とができる。なお、強電解質塩水溶液以外の電解質塩水
溶液を用いた場合には、リン酸エステルとカチオン化セ
ルロースとの複合体を可溶化できず、従って本発明の目
的を達し得ない。強電解質塩水溶液は０．１〜２０重量
％の濃度で使用するのが好ましい。

有機溶媒および／又は、強電解質塩水溶液とリン酸エス
テルおよびカチオン化セルロースの合計量との配合比率
が重量比で好ましくは３：工〜５００　：　１、より好
ましくは１０：１〜２００：１である。３：１より少な
い場合は複合体の可溶化が困難であり、また５００　：
　１より多い場合には、使用時に複合体が毛髪上に析出
し難く、本発明の目的である高いセット性を発揮しにく
い傾向となる。

本発明の毛髪化粧料には、上述した必須成分の他に、下
記の任意成分を本発明の効果に影言のない範囲で配合し
てもよい。即ち、任意成分としては、ステアリルトリメ
チルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルア
ンモニウムクロライド等の第４級アンモニウム塩；ラウ
リン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジェタノール
アミド等のアマイド類；ベヘニルアルコール、ステアリ
ルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコニル
等の高級アルコール；ワセリン、流動パラフィン等の炭
化水素；鎖状ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリ
コーン、ジメチルポリシロキサンポリエチレングリコー
ル共重合体、ジメチルポリシロキサンポリプロピレング
リコール共重合体等のシリコーンオイル類；イソプロピ
ルミリステート、イソプロピルパルミテート、ステアリ
ルステアレート、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレ
イン酸オクチルＦデシル及び２−エチルヘキサン酸？ト
リグリセライド等のエステル；ポリオキシエチレンセチ
ルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート及びポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン性界面活性剤
；Ｎ−（２−ヒドロキシエチル）−Ｎ−（ビス（，２−
カルボキシエチル）アミノエチルコラウリルアマイドジ
ナトリウム塩、２−ココイル−Ｎ−力ルボキシメチルー
Ｎ−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン等の両性
界面活性剤；高級アルコールサルフェート、アルコール
エーテルサルフェート、α−オレフィンスルホネート等
のアニオン性界面活性剤；パルミチン酸、ステアリン酸
、ベヘニン酸等の高級脂肪酸；１−３−ブチレングリコ
ール、グリセリン、ソルビット及びヒアルロン酸ソータ
等の保ン易剤；ジンクピリチオン、ピロクトンオラミン
等のηヶ防止剤；染毛剤及び防腐剤、ｐＨ埠整剤、養毛
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、安定化剤、香料等の少
量成分がある。

〔作　用〕

本発明の毛髪化粧料が、毛髪に高いセット性を付与し得
るのは、次のような理由によるものと考えられる。即ち
、Ｊ、Ｓｏｃ、Ｃｏｓｍｅｔ、Ｃｈｅｍ、、　　２３＋
４４７（１９７２）によると毛髪中の水分は整髪時のカ
ール保持能に関連して重要な役割を果している。また、
Ｐｈ１１．　Ｔｒａｎｓ、Ｒｏｙ、Ｓｏｃ、Ｌｏｎｄｏ
ｎ、　Ａ２３０．　７５　（１９３１）では、毛髪中の
水分が増加すると所定の長さまで延伸するに要する力は
著しく減少することが記載されている。このように、毛
髪のセット性、カール保持能は、ドライヤー等によるセ
ント処理後に毛髪が吸収した水分により大きく左右され
る。通常のリンス処理、トリートメント処理ではセット
処理をしても、吸収した水分がかなり自由な状態で存在
するため、セット処理によって与えられた毛髪ケラチン
ファイバー中の網目構造をくずし、新たに水との水素結
合によりセット処理前の自然な状態にもどってしまう。

これに対し、本発明の毛髪化粧料によって処理した毛髪
では、セット処理後に吸収した水分は、高分解化ＦＴ−
ＮＭＲ１広幅ＮＭＲによる水−プロトンの緩和測定の結
果によると、かなり束縛された状態にあり、このためセ
ント処理によって与えられた毛髪ケラチンファイバー中
の網目構造をくずすことができず、従って高いセント性
、カー。

ル保持能が得られる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明の毛髪化粧料によると、毛
髪への適用時においてはリン酸エステルとカチオン化セ
ルロースとからなる高分子複合体が多量に毛髪に析出し
、かつ毛髪のすすぎの際にはその脱落が抑えられるため
、毛髪に高いセット性を付与することが可能である。ま
た、毛髪になめらかさおよび良好な櫛通り性を付与する
ことも可能である。

〔実施例〕

次に本発明の実施例と比較例を示し、本発明の効果をよ
り具体的に説明する。なお、各側の説明に先立って、各
側で用いた試験法について説明する。

セット性長さ２０ｃｍ、重さ１．５ｇの毛束を温湯でぬらし、そ
の上に試料を０．４ｍｌ塗布し、充分にすすいだ後、ロ
ンド（φ＝２ｃ＋ｎ）に巻きつけ５０℃にて３０分間乾
燥した。このようにしてカールした毛束をロンドからは
ずし、温度２５℃、湿度６５％ＲＨ下に吊るし、カール
の伸びる状態を観察した。

吊り下げてから２時間後に毛束の長さを測定し、次式に
よりカール率を計算した。

×１００こめカール率の値をもってセント性の評価尺度とした。

すすぎ後の柔軟性、なめらかさ長さ３０ｃｍ、重さ１０ｇの毛束を温湯でぬらし、その
上に試料３．Ｏｎｌを塗布し、充分にすすいだ後、かる
く手で水をしぼり取った状態で官能試験により評価した
。通常の市販品との比較による下記の基準で評価した。

非常に優れている　　　　　　　◎ やや優れている　　　　　　　　○ 同等である　　　　　　　　　　△ 劣っている　　　　　　　　　　× 仕上　拾のしっとり怒、なめらかさ試料１０＋ｎｊ！を用いた実用試験により官能で評価し
た。通常の市販リンスとの比較による下記の基準で評価
した。

非常に優れている　　　　　　　◎ やや優れている　　　　　　　　○ 同等である　　　　　　　　　　△ 劣っている　　　　　　　　　　× 試験例−１下記表−１に示す１０種の組成物を調製し、その性能を
評価した。なおｐＨの調整は５％カセイソーダ水溶液を
用いて行なった。

表−１から明らかなように、本発明の３種の必須成分の
うち、２種のみしか含有しない組成物（比較例１〜３）
および、本発明の範囲外のリン酸エステルあるいは他の
アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤を用いた組成物
（比較例４，５゜６）はいずれも充分な性能を示してお
らず、本発明の目的を達成できない。これに対し、本発
明の必須成分、必須要件をすべて満足している組成物（
実施例１〜４）は、いずれも優れた性能を示し、本発明
の目的を達成していることがわかる。

試験例−２下記表−２に示す６種の組成物を調製し、その性能を評
価した。なおｐＨの調整は５％水酸化カリウム水溶液を
用いて行なった。

表−２から明らかなように、・強電解質以外の塩水溶液
を用いた組成物（比較例７）は、充分な性能を示してお
らず、本発明の目的を達成することができない。これに
対し、本発明の範囲内の組成物（実施例５〜９）はいず
れも優れた性能を示していることがわかる。

試験例３下記表−３に示す４種の組成物を３１１製し、その性能
を評価した。なお、ｐＨの調整は５％水酸化ナトリウム
水溶液を用いて行なった。

表−３＊５：表−１と同様＊７：信越化学工業（４１）製　商品名信越シリコーン
ＫＦ−３５５表−３から明らかなように、本発明の必須
成分を含有しない組成物（比較例８）は充分な性能を示
していないのに対し、本発明の範囲内の組成物（実施例
１０〜１２）はいずれも優れた性能を示していることが
わかる。

出願人代理人　　弁理士　鈴　江　武　彦手続補正書昭和　　年６２，７Ｅ、２シ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）下記一般式で表わされるリン酸エステルとカチオ
ン化セルロースとからなる複合体を含有し、その少なく
とも一部を有機溶媒および／または強電解質塩水〜溶液
で可溶化してなる毛髪化粧料。一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中Ｒ＿１はＣ＿１＿０〜Ｃ＿２＿０のアルキル基ま
たはアルキルフェニル基、ｎは０ないし３０の数、Ｒ＿
２はＲ＿１Ｏ（ＣＨ＿２ＣＨ＿２Ｏ）＿ｎ又はＯＸ、お
よびＸはＨ又は水溶性陽イオンを示す。）
（２）前記リン酸エステルとカチオン化セルロースの重
量比は０．２：１〜１０：１である特許請求の範囲第１
項記載の毛髪化粧料。
（３）前記リン酸エステルとカチオン化セルロースの配
合量の合計は０．２〜１０重量％である特許請求の範囲
第１項記載の毛髪化粧料。
（４）前記有機溶媒はエタノール、イソプロピルアルコ
ール、アセトン、エチレングリコールおよびプロピレン
グリコールより選ばれる一種又は二種以上の混合物であ
る特許請求の範囲第１項記載　の毛髪化粧料。
（５）前記強電解質塩水溶液は塩化物、硫酸化物、硝酸
化物および有機短鎖脂肪酸塩水溶液より選ばれる一種又
は二種以上の混合物である特許請求の範囲第１項記載の
毛髪化粧料。