JPS63185403A - 限外濾過膜 - Google Patents

限外濾過膜

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Publication number
JPS63185403A
JPS63185403A JP24116387A JP24116387A JPS63185403A JP S63185403 A JPS63185403 A JP S63185403A JP 24116387 A JP24116387 A JP 24116387A JP 24116387 A JP24116387 A JP 24116387A JP S63185403 A JPS63185403 A JP S63185403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
membrane
polymer
charged side
side chain
polyacrylonitrile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24116387A
Other languages
English (en)
Inventor
So Miyama
三山 創
Koichi Tanaka
浩一 田中
Hiroshi Tanzawa
丹沢 宏
Shoji Nagaoka
長岡 昭二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Publication of JPS63185403A publication Critical patent/JPS63185403A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ポリアクリロニトリルを幹として荷電を帯び
た側鎖を有するグラフトポリマーからなる限外;−過膜
に関する。この膜は、例えば有用蛋白質の分離精製に用
いられ、医用、食品工業の分野に利用出来る。
〈従来の技術〉 蛋白質の分離精製には、沈澱法、吸着法、分子ふるいわ
け法、電気泳動法などが知られているが、操作の容易な
点、大量処理が可能な点、蛋白質を変性しない点などで
分子ふるいわけ法に属する限外r適法が最も実用的であ
る。限外濾過用膜としてはアセチルセルロース、その他
のセルロース誘導体、芳香族ポリアミド、アクリロニト
リル−塩化ビニル共重合体、ポリエチレンフタレートな
どが知られている(萩原文二、橋本光−編、膜による分
離法、D、 185〜l)、 186.1980年、講
談社)。しかしながら、これらは何れも電気的に中性の
膜であり、積極的に荷電を有する合成高分子膜を用いて
蛋白質の分離精製に成功した例は知られていない。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明の目的は、特定蛋白の透過能を著しく増大出来る
限外濾過膜を提供することである。
く問題点を解決するための手段〉 本発明はポリアクリロニトリルを幹とし、荷電を帯びた
側鎖を有するグラフトポリマーからなる限外濾過膜に関
するものである。
本発明のグラフトポリマーは、荷電を帯びた側鎖をポリ
アクリロニトリルにグラフト重合により導入することに
より得られる。荷電を帯びた側鎖としては、正の荷電を
帯びた側鎖と負の荷電を帯びた側鎖とがある。
正の荷電を帯びた側鎖としては、4級アンモニウム塩等
の様に、それ自体が正の荷電を有するものでも良いし、
3級アミンあるいはビニルピリジンの様にそれ自体は正
の荷電を帯びてなくとも、使用条件により正の荷電を有
する可能性のあるものも含まれる。
4級アンモニウム塩が導入された正の荷電をもつグラフ
トポリマーは、ポリアクリロニトリルに、例えば式 %式% される3級アミン或いはビニルピリジンをグラフト重合
し、得られたグラフトポリマーをエチルブロマイドのよ
うな4級化剤で4級化することにより得られる。また、
使用条件により正の荷電を有する可能性のあるもの、す
なわち上記の4級化前のグラフトポリマーを酸性条件で
使用する場合も本発明に含まれる。
負の荷電を帯びた側鎖としては、スルホン酸基、カルボ
キシル基、リン酸基等が好ましいが、特に荷電の有効性
からスルホン酸基が好ましい。このような側鎖を導入す
るには、例えばパラスチレンスルホン酸ソーダのような
単量体を共重合すればよい。
上記の正の荷電を帯びた側鎖あるいは負の荷電を帯びた
側鎖をポリアクリロニトリルにグラフトする方法として
は、光化学的にグラフトする方法(三田ら、高分子論文
集、旦、623−628(1985))、チオアミド化
ポリアクリロニトリルにレドックス開始剤を用いてグラ
フトする方法(三田ら、Polymer Prepri
ntS、 Japan vol、35゜Nα2.30B
 (1986))などが用いられるが、これらの方法に
制限されるものではない。
また、共重合体での荷電性側鎖を有するモノマ単位の含
有量は、1〜50重量%である。この含有量は、たとえ
ば元素分析、赤外線吸収スペクトル、核磁気共鳴スペク
トル、イオン交換量など通常の手法により確認すること
ができる。また共重合体の分子量は、得られる膜の力学
的性質から考えて重量平均分子量で10万〜100万が
好ましい。
本発明の限外)−過膜は、上記共重合体を適当な溶媒に
溶解した溶液を製膜原液として製膜することにより製造
できる。この場合の溶媒は、特に限定されないがジメチ
ルスルホキシド(DMSO>が好ましい。DMSOは、
該ポリマ系と適度な親和性を有するため、製膜性が良好
で製膜条件、あるいは溶媒に対する添加剤の調整により
均一な細孔系を有する限外−過膜を容易に得ることがで
きる。該ポリマ系に対し、大きな親和性を示すような溶
剤は、限外)−過に必要な孔径を有する膜を得ることは
難しく、また該ポリマ系に対し低い溶解性しかもたない
溶媒は、製膜性に劣り、得られる膜の強度も低いため好
ましくない。
DMSOは水に無限に可溶であり、製膜、製糸後、水洗
により簡単に除去できるほか、他の溶媒に比べその毒性
も極めて低く、作業環境上あるいは医療用途を目的とし
た場合の製品の安全性などの面からみても、極めて優れ
た性質をもつものである。
さらに、製膜原液を作製するにはDMSOの代りにジメ
チルホルムアミド、を用いても可能であり、また限外ろ
過膜の目的に応じて細孔系を制御するために、水、ホル
ムアミド、アルコール類゛(ブタノール、プロパツール
、エチレングリコール、グリセリン、ポリビニルアルコ
ールなど)、尿素、塩化カルシウム等の非溶媒をDMS
Oまたはジメチルホルムアミドに添加したり、ポリオキ
シエチレンエーテルラウリルアルコール、インオクチル
フェノキシポリエトキシエタノール等の界面活性剤を添
加することも好ましい方法である。これらの中でもポリ
ビニルアルコールは、添加効果が大きく、細孔系が均一
な限外−過膜を製膜(製糸を含む)する際に、好ましい
添加剤である。特に重合度が100〜5000のポリビ
ニルアルコールは、本発明の共重合体と適度な相溶性を
有し、限井戸過膜を得るには好ましい。
この溶媒系における添加剤の分率は5〜25%がDMS
Oのもつ良好な製膜(製糸)性を失なわずに、限外r過
膜としての分離特性を有する膜を得るために好ましい。
このようにして得られる製膜原液は、公知の種々の方法
によって製膜できる。たとえば適当な厚さのスペーサー
を有するガラス板上に、加熱溶解した製膜原液をドクタ
ープレイドを用いて均一に流延し冷却して固化させる。
その後、適当な組成、温度の凝固浴に浸漬して、親溶媒
することによりゲル構造を固定化させ限外)濾過に適し
た膜を得ることができる。
凝固浴としては、一般に水、脂肪族の低級アルコール類
、またはそれらの混合物、あるいはそれらにDMSOを
添加したものが好ましく、特に水とDMSOの混合物で
DMSOの添加率が2〜40%のものが好ましく用いら
れる。
凝固浴温度は通常0〜98℃、好ましくは20〜50℃
付近で実施される。
本発明の膜は、凝固浴から乾燥することなく含氷状悪も
しくは湿潤状態で製膜、保存することにより、長時間に
わたって透過性能および機械的性質に大きな変化を生じ
ない。湿潤状態に保持するには、また含水グリセリンな
どの適切な湿潤剤を付着させておけば十分である。湿潤
剤としては上記のほかに、エチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、各種の界面活性剤などが挙げられる
さらに、製膜後に加熱処理によって膜の透過性能や機械
的性質(寸法安定性など)を変えることも可能である。
加熱処理は張力下または無張力下で行い、温度は通常5
0〜110℃、好ましくは70〜90℃の範囲である。
本発明の限外−過膜の限外シー過速度は製膜溶媒、製膜
条件などにより容易に制御されるが、水成外濾過速度(
UFR)で100〜10.000m1/ゴ・h−amH
20のものが好ましい。
本発明の限外−過膜は十分なる機械的強度を有し、しか
も特定蛋白を含有する水溶液のPHを選ぶことにより、
当該蛋白質の透過を著しく向上することが出来る。
〈実 施 例〉 以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
実施例1 幹ポリマーの製法及びそのUFR1蛋白透過:幹ポリマ
ーはアクリロニトリル200 ml、溶媒にD M S
 0400 ml、開始剤に四臭化炭素2.7gを加え
、25℃、アルゴン気流下100.W高圧水銀灯で4時
間光照射することにより得た。得られた幹ポリマー1.
0gをDMF9.Ogに溶がし、80〜90℃、3時間
撹拌した後、40〜70℃のフェロタイプ板上に流延し
た後、蒸溜水(20℃)に入れ、幹ポリマーの膜を得た
。水成外濾過速度(UFR)は撹拌式セルに膜をセット
し、静水圧(約76 cm H20>をかけ、イオン交
換水の約5ml流出後、単位時間あたりの流出量より算
出し、約1 、600ml/rrf−h−cmH20と
なった。蛋白透過は撹拌式セル膜をセットし た後、所
定のPHに調製した牛血清アルブミン(Bovine 
Serum Albmin 、以下BSAとする)o。
2wt%緩衝溶液(pH3,5〜5.3ではCH3CO
0HCH3COONaを、pH5,3〜8゜0ではNa
2 HPO4−NaH2PO4を使用し、。
いずれもNaC1を加えてイオン強度を0.15とした
)に静水圧(約76 cm H20)をかけ約5分後か
ら透過率を測定した。透過率は透過液に特殊な染料(C
ommassie Bri I l 1ant Blu
e (CB B )G−250)を加えて呈色させ、吸
光光度、法(595mm )より求めた。結果を第1図
に示す。
実施例2 3級化アミノ基側鎖を有するポリマーの製法及びそのU
FR1蛋白透過: 実施例1で得られた幹ポリマ−25gを溶媒DM S 
O600ml、ジメチルアミノエチルメタクリレート5
0gを加え、アルゴン気流下、25℃、6時間、100
W高圧水銀灯で光照射することによりグラフトポリマー
を得た。得られたグラフトポリマーを0.7g、DMF
8.04gに溶がし、PVA (重合度300、ケン化
度88mo1%)の10wt%DMSO溶液を1.4g
加え、80〜90°C15時間撹拌混合した後、60〜
70℃のフェロタイプ板上に流延し、蒸溜水(20℃)
に入れ、3級アミンポリマーの膜を得だ。UFR及び蛋
白透過は実施例1と同様に行った。
結果として、UFRは約1,600m1/rrf−h・
anH20であった。プロトンNMR分析の結果、主鎖
1分子当り75ケのジメチルアミノエチルメタクリレー
ト単位がグラフトしているこが分った。
蛋白透過率は第1図に示す。
実施例3 4級化ポリマーの製法及びそのUFR1蛋白透過:実施
例2で得られた膜を、蒸溜水/メタノール=7/3 (
2g)に臭化エチルを溶かした上澄液(4級化剤)に8
時間浸し、4級化ポリマーの膜を得た。荷電量はイオン
交換法より求め、N + ==0 、158mmol/
 g値を得た。UFR及び蛋白透過(よ実施例1と同様
に行った。UFRは約400m1/m’ Hh−cmH
20であった。蛋白透過率は第1図に示す。この4級化
ポリマーは、アルブミンの等電点(pH4,8>以上の
pHにおいて著しく透過率が向上することが分かる。
実施例4 スルホン基側鎖を有するポリマーの製法及びそのUFR
1蛋白透過; 実施例1で得られた幹ポリマ−L2gを溶媒にD M 
S 0800 ml、パラスチレンスルホン酸ソーダ1
2gを加えアルゴン気流下、30°C15時間、100
W高圧水銀灯で光照射することによりグラフトポリマー
を得た。得られたグラフトポリマー0.8gをDMSO
7,4gに溶かし、PVA(重合度300、ケン化度8
8m01%>10wt%DMSO溶液を2.0g加え、
80°C15時間撹拌混合した後、50℃のガラス板上
に流延し、蒸溜水(20℃)に入れ、スルホン酸基含有
ポリマーの膜を得た。UFRl及び蛋白透過は、実施例
1と同様に行なった。UFRは約4900m1/r+i
l゛h°amH20であった。プロトンNMR分析の結
果グラフト率は約2%であることが分った。荷電量はイ
オン交換法によりもとめSO3−=0゜094mm0l
/gを得た。
蛋白透過率を第2図に示す。この負荷電膜は、アルブミ
ンの等電点(pH4,8>以下のpHにおいて著しく透
過率が向上することが分る。
〈発明の効果〉 ポリアクリロニトリルに荷電を有する側鎖をグラフトし
たポリマーは十分な機械的強度を有し、また製膜方法及
び特定蛋白含有水溶液のpHを適当に選ぶことにより、
当該蛋白質の透過を著しく向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1〜3のポリマーの蛋白透過率を示す
。 第2図は実施例4のポリマーの蛋白透過率を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリアクリロニトリルを幹とし、荷電を帯びた側
    鎖を有するグラフトポリマーからなる限外ろ過膜。
JP24116387A 1986-09-26 1987-09-25 限外濾過膜 Pending JPS63185403A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22606886 1986-09-26
JP61-226068 1986-09-26

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63185403A true JPS63185403A (ja) 1988-08-01

Family

ID=16839306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24116387A Pending JPS63185403A (ja) 1986-09-26 1987-09-25 限外濾過膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63185403A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9617569B2 (en) 2013-11-15 2017-04-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Genetically engineered yeast cell producing lactate including acetaldehyde dehydrogenase, method of producing yeast cell, and method of producing lactate using the same

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62254807A (ja) * 1985-04-26 1987-11-06 三井造船株式会社 溶液拡散膜の製造方法

Patent Citations (1)

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