JPS63185375A - 動物細胞増殖用組成物および増殖方法 - Google Patents

動物細胞増殖用組成物および増殖方法

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JPS63185375A
JPS63185375A JP61279773A JP27977386A JPS63185375A JP S63185375 A JPS63185375 A JP S63185375A JP 61279773 A JP61279773 A JP 61279773A JP 27977386 A JP27977386 A JP 27977386A JP S63185375 A JPS63185375 A JP S63185375A
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medium
serum
animal cell
physiologically active
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Kazuaki Kitano
北野 一昭
Yasushi Shintani
靖 新谷
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、動物細胞を増殖するための組成物。
動物細胞の増殖方法および生理活性物質の製造法に関す
る。
従来の技術 動物細胞を大量に効率よく培養する技術は、新しい有用
な生理活性物質の探索や生産に、さらに遺伝子操作技術
を施した細胞を用いる生理活性物質生産に必須の技術と
して、種々の方向からの研究か進められている。従来動
物細胞の培養には、血清を約10%程度添加した培地が
主として用いられ、とりイつけ牛胎児血清(Fe2)含
有培地が賞用されて来た。
魚瞥が邂辺上洟やとする問題、ケ しかしながら、血清は非常に高価であり、かつ原因不明
のロット差があるため、細胞を大儀に培養するには問題
が多い。さらに血清には多種類の異種蛋白質が含まれる
ため、生産される有用物質を培養液から回収精製する際
にも不都合が生ずる。
これらの不都合を解消しようとして、血清を含まない培
地(無血清培地)も種々開発されて来たが、一般に汎用
性が低く、増殖性および生理活性物質生産性の面でも血
清含有培地に比へると必ずしも十分なものとはいえない
。また無血清培地では、血清の代替として、各種細胞増
殖因子、ホルモン類などが添加されるが、これらの因子
類には高価なものも多く、血清含有培地より、むしろ高
価な場合もしばしば認められる。
いずれにしても従来知られている培地は、細胞培養によ
って有用物質を大量に効率よく得るためには必ずしも十
分満足できるものではなかった。
このように、安価で大量供給が可能で、しかも血清等に
由来する性質不明の蛋白質を出来るたけ含まない動物細
胞増殖用培地を開発することが望まれる。該培地として
は、無血清で汎用性かあり、しかも細胞増殖能が高い培
地が理想的であるが、血清含有培地でもその血清の使用
量を大巾に減らすことか出来れば、培地の経済性および
培養液中の不純物含量の面での問題点を大1]に改善す
ることが可能である。
叫孤卓そ鷹…−るための手拠 −1−記した事情に鑑み、本発明者らは、細胞増殖を促
進電る物質の探索を進めたところ、ポリビニールアルコ
ールまたは/およびポリプロピレンクリコールを含有し
た動物細胞増殖用組成物による培地で動物細胞または生
理活性物質を生産する動物細胞を培養すると、動物細胞
が著しく増殖され、またこれにより、産生される生理活
性物質の量が増大されることを見い出し、これに基づい
てさらに研究した結果、本発明を完成した。
本発明は、(1)ポリビニールアルコールまたは/およ
びポリプロピレングリコールを含有してなる動物細胞増
殖用組成物、 (2)ポリビニールアルコールまたは/およびポリプロ
ピレングリコールを含有する動物細胞増殖用培地で動物
細胞を培養することを特徴とする動物細胞の増殖方法お
」;び (3)ポリビニールアルコールまたは/およびポリプロ
ピレングリコールを含有する動物細胞増殖用培地で、生
理活性物質を生産する動物細胞を培養し、培養物中にこ
れを生成蓄積せしめ、採取することを特徴とする生理活
性物質の製造法である。
本明細書においては、ポリビニールアルコールおよびポ
リプロピレングリコールをそれぞれPVAおよびPPG
と略記することもある。
〜ら− =4一 本発明の組成物は、基礎培地およびPVAまたは/およ
びPPGからなる。
該基礎培地としては、動物細胞の培養に用いることので
きるものであればいずれのものでもよい。
本発明に用いられる基礎培地としては、たとえば市販さ
れている各種基礎培地[たとえば、イーグルの最小必須
培地(MEMXサイエンス(Science) 130
巻 432頁 1959年)、イーグルの基礎培地(B
 M E )(プロシーディンゲス・オブ・ザ・ソザイ
エティ・フォア・エキスベリメンタル・バイオロジー・
アンド・メディスン(Procee−dings of
the 5ociety for Experimen
talBiology and Medicine) 
89巻 362頁 1965年)、ダルベツコ改変イー
クル培地(D M E )(バイcy oジー(Vir
olog’Y) 8巻 396頁 1959年)、イス
コツ改変ダルベツコ培地(IMDM)(ザ・ジャーナル
・オブ・エキスベリメンタル・メディスン(The J
ournal of Experimental Me
dicine) I 47巻 923頁 1978年)
、L−15培地(アメリカン・ジャーナル・オブ・ハイ
ノーン(American6一 Journal o[′tlygiene)78巻 1
73頁 1963年)。
マツコイ5a培地(プロン−ディンゲス・オブ・ザ・ソ
サイエティ・フォア・エキスペリメンタル・バイオロジ
ー・アンド・メディスン100巻 115頁 1959
年)、ハムF12培地(ブロン−ディンゲス・オブ・ナ
ショナル・アカデミ−・オブ・サイエ:zス・ニー ・
x7. ・x−(Proceedings ofNat
ional Academy of 5cience、
 USA)53巻288頁 1965年)、RPMI 
 1640培地(ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・
メディカル・アソンエーンヨン(Journal of
 the AmericanMedical As5o
ciation) 199巻 519頁 1967年)
などコあるいはこれらを混合した培地が挙げられる。該
基礎培地にそれぞれの細胞の増殖に必須な因子(補助増
殖因子)たとえばホルモン類(たとえばインスリン、ト
ランスフェリン、ステロイドホルモンなど)、蛋白性増
殖因子[たとえば上皮細胞増殖因子(EGF)、血小板
由来増殖因子(PDGF)、繊維芽細胞増殖因子(FG
F)など]99重金属類たとえば亜セレン酸ナトリウム
など)やリン脂質(たとえばエタノールアミン、ホスフ
ァチジルエタノールアミンなど)を必要により添加した
無血清培地が挙げられる。さらに、これらに通常の使用
量またはそれ以下の血清代替物質[たとえばGFS(第
2回次世代産業基盤技術シンポジウム−バイオテクノロ
ジー予講集161頁、 1984年)、NU〜ンーラム
(コラポレーテイブリザーチ社製)、シーラムプラス(
KCバイオロジカルズ社製)などコが添加された培地や
、通常の使用量以下の血清[たとえば牛胎児血清(P 
CS )、新生子牛血清、仔牛血清、ブタ血清、ヤギ血
清、ニワトリ血清などコを添加した培地などが挙げられ
る。また市販の無血清培地[たとえばハイブリティー■
(日本薬品開発製)。
I(+3−+02(ハナ・メディア社製)、I−I L
 −1(ベントレッド社製)など]も本発明の基礎培地
として用いることが可能であり、市販の基礎培地に準じ
てアミノ酸などの濃度を最適化した培地を作成して用い
ることも可能である。
本発明で用いられるポリビニールアルコールは、(−C
112C1l(011) −) n(nは重合度を表す
。)の構造を持つ高重合体であり、平均重合度が約50
0ないし2,000のものが好ましく、なかでも約50
0のもの、1500〜1800のものが好ましい。ポリ
プロピレングリコールとしては、ジオールタイプのもの
、トリオールタイプのものなどが挙げられるが、トリオ
ールタイプのものが好ましく、平均分子量約3,000
ないし4,000のものが好ましく、なかでも約4,0
00のものが好ましい。ここでジオールタイプとは、H
O[:  CH(CH3)Cl2O) n、H(n+は
重合度を表す。)の構造を持つ高重合体のことをいう。
一方、トリオールタイプとしては、例えばROCII2
ell(OR)CH,ORの構造をもつ平均分子、il
 3,000の高重合体、  CH3C82C(CH2
0R)3の構造をもつ平均分子ff14,000の高重
合体などが挙げられる(式中、RはC−C1l、CH(
CII3)0−) n2Hを表し、n2は重合度を表す
。)。
本発明で用いられるポリビニールアルコールの量は、使
用時において約0.001%(Y/V)ないし10%(
W/V)が好ましく、なかでも約01吋%(W/V)な
いし3%(w/v)となる量がより好ましい。ポリプロ
ピレングリコールの最は、使用時において約o、oot
%(W/V)ないし1 %(W/V)となる量か好まし
く、なかでも約0,01%(W/V)ないし0.1%(
W/V) ノ量が好ましい。
ポリビニールアルコールとポリプロピレングリコールは
単独で使用しても良いし、両者を同時に使用しても良い
。両者を同時に使用する場合、その混合比は、PPGを
lとした場合、PVAは約05〜100となるのが好ま
しくは、なかでも約l〜20となるように混合するのが
より好ましい。
これらの化合物に(CH2Cl120  ) n’ (
n’は重合度を表す。)の構造を持つ高重合体であるポ
リエチレングリコール(以下、PEGと略記することも
ある。)を混合しても良い。混合するポリエチレングリ
コールとしては、平均分子量か約1.000以上のもの
が好ましく、なかでも約2,000ないし20,000
のものが好ましく、さらに約4,000゜約6,000
.約20,000のものが好ましい。ポリエチレングリ
コールの量としては、使用時において約0.0OI%(
W/V)ないし10 %(w/V)が好ましく、さ−ら
に好ましくは約001%CW/V)ないし2%(W/V
)となる量である。ポリエチレンクリコールの混合比と
しては、PEGを1とした場合、PVAは約0.1〜1
0.PPGは約0.01〜lが好ましく、なかでもPV
Aが約05〜2.PPGが約0,05〜1となるように
混合するのがより好ましい。ポリエチレングリコールは
、ポリビニールアルコール。ポリプロピレングリコール
を単独で使用しているものに混合しても良いし、両者を
同時に使用しているものに混合しても良い。
本発明で用いられる化合物は、あらかじめ組成物中に混
合されていても良いし、培地として使用する際に混入し
ても良い。
本発明の動物細胞増殖用組成物は、固体状態のものおよ
び水溶液であるもののいずれてもよい。
固体状態のちのは、それをたとえば水に溶解あるいは懸
濁して用いられる。
また、該組成物を動物細胞増殖用の培地として用いるこ
とができるが、培地として用いる場合には、血FJを含
まない培地としても良く、さらに、通常の使用量以下の
血清を含む培地としても良い。
ここで、通常の使用mとしては、たとえば約IO%(V
/V)が挙げられる。
本発明の組成物を培地として用いる場合には、通常の使
用量またはそれ以下の血清代替物を含む培地としてもよ
い。ここで、通常の使用量としては、たとえば、GFS
の場合は約3〜4g/ρ(蛋白質として)であり、NU
−シーラムの場合は約IO%V/Vであり、シーラムプ
ラスの場合は約10%V/Vである。
本発明方法によって培養される動物細胞としては、特に
限定されない。その例としては、たとえばヒト、マウス
、ラット、ウン、ハムスターなどの唾乳動物由来のリン
パ系細胞(例、正常リンパ球、ミエローマ細胞、B−リ
ンパ芽球様細胞、Tリンパ性白血病細胞など)、各種ハ
イブリドーマ(例、マウスハイブリトーマ、マウス・ヒ
トヘテロハイブリドーマ、ヒトハイブリドーマなど)、
正常2倍体細胞(例、繊維芽細胞など)、その他の種々
の接着依存性細胞などを挙げることが出来る。
より具体的には、ヒトリンパ系細胞としては、Nama
lva(ATCCCRL l 432)(インターナシ
ョナル・ジャーナル・オブ・キャンザ−(Intern
ational Journal ofcancer)
12巻 396頁 1973年)、 Raji(ATC
CCCL 86)(ランセット(Lancet) 1巻
 238頁 1964年)、EB−3(ATCCCCL
85)(ランセット1巻252頁 1964年)、WI
−L2(キャンザ−(Cancer) 22巻 517
頁 1968年)、 Daudi(ATCCCCL2+
3)(キャンザー・リサーチ(Cancer Re5e
arch)28巻 1300頁1968年)、 RPt
vl+  8226(A’l”CCCCLI55)(プ
ロノーディンゲス・オブ・ザ・ソザイエティ・フォア・
エキスペリメンタル・バイオロジー・アンド・メディス
ン 125巻 1246頁1967年)、CCrtF−
OEM(ATCCCCLl19)(キャンサー 18巻
 522頁 1965年)、IIPMll 788(A
TCCCCL l 56)(ジャーナル・オブ・ザ・ナ
ンヨナル・キャンサー・インスティデユード(ユナイテ
ィド・ステーブ)(Journal ofthe Na
tional Cancer In5titute (
United 5tates))43巻 1119頁1
969年)、CRCF−8B(ATCCCCL I 2
0)(キャンサー・リサーチ 27巻2479頁 19
67年)などが、マウスリンパ系細胞としては、たとえ
ば、MPC−II(ATCc  cc、、+67)(ザ
・ジャーナル・オブ・エキスペリメンタル・タデイス2
131巻 515頁1970年)、NS−1(ATCC
Tll318)(ユーロピアン・ツヤ−ナル・オブ・イ
ムノロン−(European Journal or
 Immunology)6巻 511頁 1976年
)、P3X63Ag8U−1(P2O3)(ATCCC
RL I 597Xカレント・トピックス・オブ・マイ
クロバイオロジー・アンド・イl\ノロジー(Curr
ent Topics of Microbiolog
yand Immunology)81巻 1頁 19
78年)などが、ハイブリトーマとしては、たとえばマ
ウスハイブリトーマCEA(第2回次世代産業基盤技術
シンボノウム−バイオテクノロジー 予稿集 +75頁
 昭和59年)、H9−II(同」二)、E23516
3(バイブリド−v (Hybridoma) 4巻 
47頁1985年)、マウス・ヒト・ヒトヘテロハイブ
リドーマN12−16・63(第2回次世代産業基盤技
術シンポジウム−バイオテクノロジー 予稿集175頁
 昭和59年)、112−22・25(バイオケミカル
・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケー
ション(Biochemical andBiophy
sical Re5earch Communicat
ion) 129巻26頁 1985年)、HBI[−
43・l(同上)などが、接着依存性細胞としては、た
とえば);’L(ATCCCCL62にプロシーデイン
ダス・オブ・ザ・ソザイエティ・フォア・エキスペリメ
ンタル・バイオロジー・アンド・メディスン 94巻5
32頁 1957年)、HeLa(ATCCCCL2)
(キャンサー・リサーチ 12巻 264頁 1952
年)、Wish(ATCCCCL 25X、]1キスペ
リメンタル・セル・リサーチ(Experimenta
l  Ce1lResearch )23巻 14頁 
1961年)、CHO−Kl(ATCCCCL61)(
ザ・ジャーナル・オブ・エキスペリメンタル・メディス
ン108巻 945頁 1958年)、L細胞(ATC
CCCLIXジャーナル・オブ・ザ・ナショナル・キャ
ンサー・インスチチュート(ユナイティド・ステープ)
9巻 229頁 1948年)などがそれぞれ挙げられ
る。
本発明の生理活性物質の製造法において用いられる生理
活性物質を生産する動物細胞としては、たとえば、マウ
スモノクローナル抗体を産生ずる(、EA、H9−n、
E235163など、ヒトモノクローナル抗体を産生ず
るNl 2−16・63゜112−22・25.HBI
Il−43・1などが、白血球インターフェロンを産生
するNamalva細胞。
インターロイキン−2を産生ずる遺伝子組換え細胞マウ
スL−I L−213−3細胞、ヒトPL−rL385
−6細胞、ハムスターC−IL485−14細胞(特開
昭61−63282号公報参照)などが挙げられる。
本発明方法の培養には通常培養に用いられる容器または
装置が用いられる。たとえば浮遊細胞の場合には、マル
チウェルプレート、培養フラスコ。
スピナーフラスコ、ジャーファーメンタ−、ファーメン
タ−などが用いられ、さらにホローファイバー培養装置
、セラミックマトリックスを用いた培養装置さらにマイ
クロカプセル培養法などが適宜採用される。接着依存性
細胞の場合には、マルヂウエルプレート、培養フラスコ
、ローラーボトル。
マイクロキャリアー培養法、ホローファイバー培養法、
セラミックマトリックス培養法などが用いられる。
本発明の培養は、用いられる動物細胞の培養に適した条
件が採用される。一般的には、培養温度5%炭酸ガス培
養器(炭酸ガス濃度5%の培養器)中でI)H約6.5
〜7.5で約1〜20日間培養される。ジャーファーメ
ンタ−やファーメンタ−などでは通気攪拌培養が行われ
る。またこれらの培養槽やホローファイバー、セラミッ
クマトリックス、マイクロカプセルなどを用いた培養に
おいては培地を回分的、または連続的に交換することに
より生理活性物質の生産性を向上させることができる。
連続潅流培養の場合には1ないし数ケ月(約3か月)も
続ける場合がある。また、必要により通気される。
培養液から細胞を採取するには、たとえば、浮遊細胞の
場合は、培養液を直接遠心分離機やろ逸機にかけて集め
る。接着依存性細胞の場合にはたとえば、0 、1 m
g/mlのEDTAおよび1.25mg/m1のトリプ
シンを添加して、37℃、1〜2分反応させて細胞を分
散させたのち、遠心分離またはろ過によって集める。
細胞培養によって生産される生理活性物質は、法(例、
超音波、フレンチプレス、ダイノミルなど)または化学
的方法(例、塩酸グアニジン等)にて処理し、生産物を
抽出したのち、上澄液を得る。
上記」二層液から生理活性物質を分離、精製するには自
体公知の分離、精製法を適宜組み合イっせて行うことか
できる。たとえば生理活性物質が蛋白質またはペプチド
の場合には、塩析や溶媒沈澱法などの溶解度を利用する
方法、透析法、限外ろ適法。
ゲルろ適法、5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動
法などの主として分子量の差を利用する方法、イオン交
換クロマトグラフィーなどの荷電の差を利用する方法、
アフィニティクロマトグラフイーなどの特異的親和性を
利用する方法、逆相高速液体クロマトグラフィーなどの
疎水性の差を利用する方法1等電点電気泳動などの等電
点の差を利用する方法などが適用される。
本発明の方法に従って増殖させた動物細胞は、たとえば
これにウィルスを感染させてワクチンの製造に利用した
り、各種リンフ才力イン類(例、生産に利用される。ま
た遺伝子操作によって特定の遺伝子を導入した細胞を用
いることにより該物質を効率よく生産させることができ
る。また本発明の方法に従って増殖し、集めた細胞を直
接に、人工皮膚や人工器官(例、膵臓ベータ島細胞や、
肝細胞など)として利用することもできる。
本発明方法により、動物細胞を効率良く増殖させること
ができるので、動物細胞を工業的に大量に増殖させる方
法として有利に用いることができる。
本発明方法において、生理活性物質を生産する動物細胞
を培養した場合には、該細胞が効率良く増殖されるので
、生理活性物質を効率良く生産することができ、工業生
産上有利である。
及1牲 以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
PVA、PPGおよびPEGの添加%はW/V%を表わ
す。血清の添加%はV/V%を表イっす。
実施例1 TMDM、ハムF12およびL−15培地をに゛つを合
せてITE、Sと称する。)を添加し、これに各種濃度
のPVA(平均重合度500)またはPPG()ジオー
ルタイプ。平均分子量4,000)を添加した培地を調
製し、これをマルヂウェルプレートへ1ml宛分注した
。これにマウス・ヒト・ヒトヘテロハイブリドーマN1
2〜16・63株の細胞をIXLO5個/mlになるよ
うに播種し、5%炭酸ガス培養器中で37℃5日間培養
後、コールタ−カウンターにて細胞数を測定した。結果
を第1図、第2図に示す。
PV/l)至適濃度+;t、 0 、2〜0 、8 %
、 P P G (7)場合は0.025%であった。
至適濃度条件下では、無添加の場合と比較すると、PV
Aで約4゜5倍、PPGで約3倍まで細胞数が増加した
実施例2 実施例1と同じ基礎培地に同じ濃度のITESを添加し
た培地(1)、更にこれに0.2%PVA(平均重合度
500)を添加した培地(2)、および0025%PP
G()リオールタイプ、平均分子ffi 4,000)
を添加した培地(3)を用意し、これを24穴マルヂウ
エルプレートへ1ml宛分注した。こ8れに表1に示す
各種細胞を1x105個/mlの割合で播種し、37℃
、5%炭酸ガス培養器中で5.1 1間培養したのち、コールタ−カウンターで細胞数を計
数し、表1の結果を得た。
(以下余白) 表1 無血清培地における各種細胞の増殖に及ぼすNa
malva  ヒトバーキット 2.1X1051,3
X10° 8.9x1.05リンパ腫 CRCF −8B  ヒト急性リンパ 6.OX 10
’  3.3X 1051.8X 105芽球性白血病 P3Ul   マウスミニロー 5.IX 10’  
1.3X 1056.IX 10’マ 実施例3 実施例1と同じ基礎培地に1%牛脂児血清(Fe2)を
添加し、これに02%PVA(平均重合度500)また
は0.025%PPG()ジオールタイプ。平均分子量
4,000)を添加した培地と無添加培地を用意し、こ
れにマウス・ヒト・ヒトヘテロハイブリドーマN12−
16・63またはマウスハイブリドーマE235163
をlXIO3細胞/ml宛播種し、37℃、5%炭酸ガ
ス培養器中で5日間培養し、細胞数をコールタ−カウン
ターで測定し、表2の結果を得た。
表2 低濃度血清を添加した培地におけるPVA実施例
4 マウス・ヒト・ヒトヘテロハイブリドーマ112−22
・25株を実施例1と同じ基礎培地に同、p濃度のIT
ESおよび表3(こ示す濃度のPVA(平均重合度50
0)またはPPG()リオールタ♀プ、平均分子量4,
000)を添加した培地に、1×105細胞/mlにな
るように播種したのち、5%炭酸ガス培養器中、37℃
6日間培養し、細胞数および抗体産生量を測定し、表3
の結果を得た。
=23− 表3 マウス・ヒト・ヒトヘテロハイブリドーマによる
ヒトモノクローナル抗体生産におよQ、2%PVA  
  6 X 10526G0.025%PPG   4
XI05150”無添加培地での生産量を100として
相対値で示した。
各培地での培養上清缶IQに硫酸アンモニウムを加えて
37%〜50%(飽和度)で沈澱する両分を集め、透析
後、0.07MNaC1を添加した0、02Mトリス・
塩酸緩衝液(pH7、9)にて平衡化したワットマンD
E52カラムにかけ、素通り画分を集めた。透析後凍結
乾燥して、35t++1の0.005MNaC1を含む
0.05M MES緩衝液(pH6、0)に溶かし、M
ono S HR515カラ加培地からは980μgヒ
トモノクローナル抗体が得られたのに対し、PVAおよ
びPPG添加培地からは、それぞれ2400μg、15
20μgの抗体が得られた。
実施例5 実施例1と同じ基礎培地に同じ濃度のITESおよび表
4に示す量のP E G 20,000(平均分子量2
0.000)、 P V A (平均重合度500)お
よびPPG(トリオールタイプ、平均分子量4,000
)をそれぞれ単独または混合して添加した培地に、マウ
ス・ヒト・ヒトヘテロハイブリドーマN12−16・6
3株をlXl0’細胞/mlになる様に播種したのち、
5%炭酸ガス培養器中37℃、5日間培養し、細胞数を
コールタ−カウンターで測定し、表4の結果を得た。
表4 各ポリマーの併用効果 0   0    ’0     2.0x1050,
02006,0X105 0   0.02  0     5.2X1050 
  0   0.02   3.5X 1050.02
  0.02  0     8.5x 10’0.0
2  0   0.02   8.OX 1050  
 0.02  0.02   7.5x 105実施例
6 実施例1と同じ基礎培地に同じ濃度のITESを添加し
た培地(1)、更にこれに0.2%PVA(平均重合度
1500〜1800)を添加した培地(2)を用意し、
これを24穴マルチウエルプレートへ1ml宛分注した
。これに表5に示す各種細胞をlXIO3個/mlの割
合で播種し、37℃、5%炭酸ガス培養器中で4日間培
養したのち、コールタ−カウンターで細胞数を計数し、
表5の結果を得た。
表5 無血清培地における各種細胞の増殖に及ぼす1l
−L2   ヒトリンパ芽球 6.9X 1052.5
X 108E235+63  マウス・バイブ 3.5
x 1055.4x 105リドーマ N12−16・63マウス・ヒト 2.6x 1055
.2x 105・ヒトヘテロハ 発明の効果 本発明の動物細胞増殖用組成物による培地を用いると動
物細胞を大量に効率良く増殖させることができる。また
、生理活性物質を生産する動物細胞を培養すると、該細
胞が大量に効率良く増殖されるので、生理活性物質を効
率よく生産させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1で得られたポリビニールアルコール
の添加効果を示す。 第2図は、実施例1で得られたポリプロピレングリコー
ルの添加効果を示す。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、ポリビニールアルコールまたは/およびポリプ
    ロピレングリコールを含有してなる動物細胞増殖用組成
    物。
  2. (2)、固体状態にある特許請求の範囲第1項記載の組
    成物。
  3. (3)、水溶液である特許請求の範囲第1項記載の組成
    物。
  4. (4)、血清を含まない特許請求の範囲第3項記載の組
    成物。
  5. (5)、通常の使用量以下の血清を含む特許請求の範囲
    第3項記載の組成物。
  6. (6)、ポリビニールアルコールまたは/およびポリプ
    ロピレングリコールを含有する動物細胞増殖用培地で動
    物細胞を培養することを特徴とする動物細胞の増殖方法
  7. (7)、動物細胞増殖用培地が血清を含まない培地であ
    る特許請求の範囲第6項記載の増殖方法。
  8. (8)、動物細胞増殖用培地が通常の使用量以下の血清
    を含む特許請求の範囲第6項記載の増殖方法。
  9. (9)、ポリビニールアルコールまたは/およびポリプ
    ロピレングリコールを含有する動物細胞増殖用培地で、
    生理活性物質を生産する動物細胞を培養し、培養物中に
    これを生成蓄積せしめ、採取することを特徴とする生理
    活性物質の製造法。
  10. (10)、動物細胞増殖用培地が血清を含まない培地で
    ある特許請求の範囲第9項記載の製造法。
  11. (11)、動物細胞増殖用培地が通常の使用量以下の血
    清を含む培地である特許請求の範囲第9項記載の製造法
JP61279773A 1986-06-04 1986-11-26 動物細胞増殖用組成物および増殖方法 Granted JPS63185375A (ja)

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Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
SOCIETY FOR THE SFUDY OF REPRODUCTION,FIFTEENTHANNUAL MEEFING,JNLY=1982 *
THE JONRVAL OF EXPERIMENTAL ZOOLOGY=1981 *

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