JPS63183538A - 関節リウマチまたは全身性エリテマト−デスの改善,治療剤 - Google Patents

関節リウマチまたは全身性エリテマト−デスの改善,治療剤

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Publication number
JPS63183538A
JPS63183538A JP62196749A JP19674987A JPS63183538A JP S63183538 A JPS63183538 A JP S63183538A JP 62196749 A JP62196749 A JP 62196749A JP 19674987 A JP19674987 A JP 19674987A JP S63183538 A JPS63183538 A JP S63183538A
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JP
Japan
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units
active substance
lupus erythematosus
systemic lupus
treating agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP62196749A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Shiho
志甫 理
Yutaka Sunada
砂田 裕
Mitsuo Honma
本間 光夫
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、関節リウマチまたは全身性エリテマトーデス
の改善、治療に有用なインターロイキン−2(以下IL
−2と略称することもある。)活性物質を含有する製剤
に関する。
従来の技術 近年、関節リウマチや全身性エリテマトーデスの患者数
はますます増加する傾向にあり、その重要性も大きくな
ってきている。すなわち、1)患者数が多いこと、2)
原因療法がなく難治であること。
3)慢性全身性疾患であり、治療に長時間を要すること
、さらに4)発症の原因が不明であり、免疫学的に興味
ある問題が多数あることなどの理由により多くの関心を
集めている。
このように、本体は未だ不明であるが、素因のあるとこ
ろに何らかの感染などが引き金となり1、その結果、液
性、細胞性免疫異常がおこり、関節のみならず種々の臓
器に炎症が生じるとの考えが有力である。
発明が解決しようとする問題点 関節リウマチや全身性エリテマトーデスの現在の治療剤
は、炎症反応を抑える対症治療的な抗炎症剤と、その炎
症のもとになっている免疫異常に作用する薬剤とに分け
ることができる。しかしながら抗炎症剤として汎用され
ているステロイド剤は感染への抵抗性の低下、ムーンフ
ェイスなどの副作用が多く、又、非ステロイド系酸性抗
炎症剤も胃腸障害や浮腫などの副作用が多い。この他、
金塩やDペニシラミンも関節リウマチの治療に用いられ
ているが、これらも副作用が多いことが知られている。
そこで近年免疫異常を改善する薬剤による治療が注目を
集めてきた。この種の薬剤としてレバミゾールが開発さ
れた。これは重症関節リウマチで低下している細胞性免
疫能や抑制性T細胞機能を増強することによって臨床症
状を改善すると考えられているが、他の薬剤と同様、胃
腸障害、神経障害(精神錯乱など)、血液障害(顆粒球
減少症など)の重篤な副作用が報告されており、現在は
ほとんど使用されていない。
問題点を解決するための手段 前記したように関節リウマチや全身性エリテマトーデス
に対する適切な治療剤がないのが現状である。
本発明者らは、かかる医学的背景のもとに、種々の免疫
機能調節作用を有するヒトIL−2活性物質を関節リウ
マチや全身性エリテマトーデスの治療に用いた結果、こ
れらの病状が顕著に改善。
治療されるという知見を得、これに基づいてさらに研究
した結果、本発明を完成した。
本発明は、IL−2活性物質を含有する関節リウマチま
たは全身性エリテマトーデスの改善、治療剤である。
上記IL−2活性物質としては、II、−2活性、すな
わちT細胞を継代維持しうる作用を有する物質であれば
いずれてもよい。
例えば動物体内や動物細胞で産生される天然のIL〜2
や遺伝子組換え技術で生産される組換え型IL−2やこ
れらの関連物質が挙げられるが、なかでもヒトIL−2
が好ましく、とりわけヒト組換え型IL−2が好ましい
。上記IL−2やこれらの関連物質は、蛋白質である場
合、糖鎖を有していてもよくまた有さなくてもよい。
具体的には、例えば、遺伝子工学技術により製造される
第1図で示されるアミノ酸配列を有するポリペプチド(
I)(特開昭6.1−78799号公報参照)、その生
物学的もしくは免疫学的活性に必要な一部分のアミノ酸
配列からなるフラグメントでもよい。上記フラグメント
としては、例えばポリペプチド(1)のアミノ末端から
1個のアミノ酸(E P C公開91539号公報参照
)または4個のアミノ酸を欠くフラグメント(特開昭6
0−126088号公報参照)やカルボキシル末端部の
数個のアミノ酸を欠くフラグメントなどが挙げられる。
さらに上記ポリペプチド(1)の構成アミノ酸の一部が
欠損しているか他のアミノ酸に置換されたもの、例えば
125位のシスティン残基がセリン残基に置換されたも
の(特開昭59−93093号公報参照)でもよい。
上記遺伝子工学技術で製造される組換え型IL−2は、
ポリペプチド(1)のアミノ末端にさらにMetを有し
ていてもよく(特開昭61−78799号公報参照)、
またポリペプチド(I)とそのアミノ末端にさらにMe
tを有するポリペプチド(I)との混合物でもよい(特
開昭60−115528号公報参照)。
また上記IL−2は、ポリエチレングリコール誘導体等
で化学修飾されたものでもよい(例えば特開昭60−2
26821号公報参照)。
また、IL−2活性物質の比活性は、約io、oo。
〜50,000単位/mgであることが好ましく、約3
0,000〜40,000単位/mgであることがさら
に好ましい。
なお、■L−2活性の測定ならびに1単位の定義に関し
ては、特開昭60−115528号公報に記載の方法に
よる。
本発明で用いるIL−2活性物質は、低毒性である。た
とえば、遺伝子工学手法で製造され、特開昭60−11
5528号公報に記載の方法で精製され、次いで特開昭
61−78799号公報に記載の方法で分離され、その
アミノ酸配列が第1図で示され、その比活性が約3.5
X10’単位/mgであるIL−2は、カニクイザルの
静脈内に投与した場合、6 mg/kgの単回投与では
死亡例は見られない。このように、IL−2活性物質は
低毒性であるので、安全に投与することができる。
本発明の改善、治療剤は、注射剤として投与するのが好
ましい。
本発明の改善、治療剤は、あらかじめ水溶液としたもの
、凍結もしくは凍結乾燥等をすることによって固型状と
したものなどの形態が挙げられる。
本発明のIL−2活性物質を含有する改善、治療剤は、
IL−2活性物質を自体公知の製剤学的製造法に準じ、
所望により製剤学的に許容され得る希釈剤、賦形剤、担
体などを用い混合しても良い。
たとえば、本発明の改善、治療剤を注射用の水溶液とす
るには、たとえば水性溶剤(例、蒸留水)。
水溶性溶剤(例、生理的食塩水、リンゲル液)、油性溶
剤(例、ゴマ油、オリーブ油)等の溶剤、または所望に
より溶解補助剤(例、サリチル酸ナトリウム。
酢酸ナトリウム)、緩衝剤(例、クエン酸ナトリウム、
グリセリン)9等張化剤(例、ブドウ糖、転化糖)安定
剤(例、ヒト血清アルブミン、ポリエチレングリコール
)、保存剤(例、ベンジルアルコール、フェノール)、
無痛化剤(例、塩化ベンザルコニウム、塩酸プロカイン
)等の添加剤を用いて、常套手段により製造される。
該水溶液におけるIL−2活性物質の濃度としては、約
1〜10,000μg/d、さらに好ましくは約5〜5
0μg/旋が挙げられる。また、活性単位で表わされた
濃度としては、約35〜350,000単位/成、さら
に好ましくは約175〜1,750単位/旙が挙げられ
る。
該水溶液は、pH約3〜7、さらに好ましくは1)H約
3.5〜45に調整するのが好ましい。上記1)H範囲
に調整するためには、たとえば希塩酸や希アルカリ(例
、希水酸化ナトリウム、希炭酸水素ナトリウム)などを
添加することにより行なわれる。
本発明の改善、治療剤を、用時溶解する固型状注射用製
剤としてもよい。該固型状注射製剤とするには、たとえ
ば、IL、−2活性物質に希釈剤(例、蒸留水、生理的
食塩水、ブドウ糖水溶液)、賦形剤(例、カルボキンメ
チルセルロース(CMC)、アルギン酸ナトリウム)す
保存剤(例、ベンジルアルコール、塩化ベンザルコニウ
ム、フェノール)、無痛化剤(例、ブドウ糖、グルコン
酸カルシウム、塩酸プロカイン)等を混合し、常套手段
により、製造することができる。
本発明の改善、治療剤に、さらにヒト血清アルブミン(
以下、HS Aと略称することもある。)を配合し、溶
液状態でpH約3〜7を示すように調整すると、保存中
および凍結や凍結乾燥操作におけるIL−2活性物質の
活性の低下が少なく、また凍結乾燥品においてはその再
溶解時の溶状が澄明であるので好都合である。
H8Aとしては、いかなるものでもよいが、例えば、健
康人血漿を原料としてCohnのエタノール分画法(第
6画分)によって、分画精製したものが挙げられる。
H8Aは、IL−2活性物質を水溶液とした場合に、水
溶液1滅当り約0 、1 mg〜50mg、とりわけ約
0 、5 mg〜20mg含有させることが好ましい。
また、本発明の免疫機能調節作用を有する改善。
治療剤は、他の医薬品との併用効果に期待が持てる場合
が多く、本発明の改善、治療剤をこのような目的で用い
ることも本発明に含まれるものである。たとえば本発明
の改善、治療剤をステロイド剤(例、デキザメサゾン、
プレドニソロン)などとさらに配合することによって、
その効果が増大することがある。
本発明の改善、治療剤は、水溶液、凍結品または凍結乾
燥品の形態が好ましく、とりわけ凍結乾燥品が好ましい
本発明の改善、治療剤は、I L −2活性物質の減弱
を防止するため、たとえば次の方法により製造すること
ができる。
IL−2活性物質を含有する水溶液に、所望によりHS
 Aを前記所定の濃度になるように加え、前記した方法
でpH調整を行なう。また、所望により、前記したと同
様の等張化剤、界面活性化剤(例、Tween  20
.I(CO−60)なども加えることができる。なお、
HS A以外の物質を添加する場合には、最終水溶液の
pHが前記pHを示すように、前記した方法でl)H調
整を行う。かくして得られる水溶液としての本発明の改
善、治療剤は、下記の凍結および凍結乾燥品の原料とし
ても用いることができる。
凍結品としての本発明の改善、治療剤は、たとえば上記
水溶液を通常的−80〜−20°Cで凍結することによ
り製造できる。該凍結品は約−80〜−20℃で保管す
ることが好ましい。
凍結乾燥品としての本発明の改善、治療剤は、例えば上
記凍結品を常法により減圧乾燥するか上記水溶液または
上記凍結品の融解により得られる水溶液を、所望により
小分けし、上記同様凍結した後、常法により減圧乾燥す
ることにより製造することができる。
また前記の方法により製造した凍結品もしくは凍結乾燥
品を、所望により塩酸等でl)H調整された溶解液によ
って再溶解することによって溶液状態の本発明の改善、
治療剤を製造することができる。
注射用製剤としての本発明の凍結乾燥した改善。
治療剤を製造する場合は、IL−2活性物質の水溶液お
よび配合剤含有水溶液をそれぞれ除菌ろ過して混合する
か、これらの混合液を小分けする前に除菌ろ過等により
精製し、無菌操作によりバイアル瓶等に分注小分けした
後上記凍結乾燥処理に付すことが好ましい。この場合、
容器の空間部を真空にするか、窒素ガス置換することに
より、本発明の改善、治療剤の安定性を高めることがて
き本発明の改善、治療剤を投与するには、該製剤が水溶
液のものである場合には、そのまま注射用溶解液として
用いる。
該製剤が凍結乾燥により固型状のものである場合には、
蒸留水もしくは生理的食塩水などを用いて溶解し注射用
溶解液として用いる。
本発明の改善、治療剤は、関節リウマチまたは全身性エ
リテマトーデスの改善、治療を目的として、人に投与す
ることができる。
本発明の改善、治療剤を注射剤として投与するには、た
とえば、静脈内投与、筋肉的投与、皮下投与、関節内投
与などが挙げられ、とりわけ静脈内投与が好ましい。特
に関節リウマチの改善、治療に用いる場合には、関節的
注射投与も好ましい。
IL−2活性物質の投与量は、投与ルートおよび症状の
程度により適宜選定されるが、非経口的にたとえば約3
5単位から約2000単位/成人患者7日の範囲を用い
ることができる。静脈内に投与する場合には、約100
単位から約100011一 単位/成人患者/日の範囲の投与量が有利に用いられる
が、とりわけ約100単位〜約500単位/成大患者/
日となる量が好ましい。又、関節リウマチに対して関節
内に投与する場合には、約35単位〜約250単位/成
大患者/日の範囲の投与量が有利に用いられるが、とり
わけ約50単位〜約150単位/成人患者/日となる量
が好ましい。
なお、投与量は投与方法や投与期間によってその至適条
件が異なるので、必ずしもこの範囲に限定されるもので
はない。
投与期間については約5日間から約3カ月間投与するこ
とが好ましく、一般には連日投与するが、関節リウマチ
に対して関節内に投与する場合には、約1〜2週間間隔
で投与するのが好ましい。
本発明の改善、治療剤は、関節リウマチまたは全身性エ
リテマトーデス患者に適用されうるが、特にステロイド
剤や非ステロイド系酸性抗炎症剤で充分な効果が得られ
なかった進行度の高い患者に対して著効を奏するもので
ある。
本発明の改善、治療剤を使用することにより、関節リウ
マチまたは全身性エリテマトーデスの諸症状を比較的短
期間で著明に改善することができ、又、副作用もほとん
どないので、本発明はこれらの病気を扱う内科、整形外
科領域に極めて大きく貢献するものである。
以下に、本発明を臨床例および実施例によりさらに具体
的に説明するが、これらが本発明の範囲を制限するもの
でないことは言うまでもない。
なお、以下の臨床例および実施例で用いたIL−2は、
形質転換体エシェリヒア・コリ(Escherichi
a  coli) N4830/pTB285  (I
 F 0144.37.FERM  BP−852)を
培養(特開昭61−78799号公報参照)し、特開昭
60−1155285号公報に記載の方法で高度に精製
し、ついで特開昭61−78799号公報に記載の相互
分離法により分離精製したアミノ末端がアラニンで始ま
るヒトIL−2であり、そのアミノ酸配列は第1図に示
され、その比活性は約3゜5X10’単位/mgである
。本発明における1単位は、任意に決めた標準品1滅中
のヒトIL−2活性であり、約28.6日gの純粋なヒ
トの組換え型IL−2に相当する。
なお、上記形質転換体エシェリヒア・コリN4830/
pTB285は昭和60年4月25日から財団法人発酵
研究所(IFO)にIFO14,437として寄託され
、また昭和60年4月30日から通商産業省工業技術院
微生物工業技術研究所(FRI)に受託番号FERM 
 P−8199として寄託され、該寄託はブダペスト条
約に基づく寄託に切換えられて、受託番号FERM  
BP−852として同研究所(FRI)に保管されてい
る。
実施例 臨床例1 73才男子:確定的慢性関節リウマチ(アメリカリウマ
チ協会診断基準) 23年間の病歴を有し、進行度■(末期:骨・軟骨の破
壊、関節の変形、筋萎縮骨性強直)、class■(機
能障害があるため普通の職場におけるごく一部の仕事し
かできず、または身のまわりのことも完全にできない)
、RAテスト(+)陽性の症例である。
四肢(肩、肘、膝)関節の疼痛と左膝関節の腫脹を主訴
としていたが、握力(右74mmHg、左56mmHg
)の低下は比較的軽度で朝のこわばりは認められず、血
沈、Cr(Pなどの検査所見も正常であったことから本
症例の活動性は低いと考えられた。これまでインドメタ
ンンなどの非ステロイド性抗炎症剤やステロイド剤関節
内注入の治療が行われていたが、これらによって充分な
コントロールが得られなかったのでIL−2250単位
を28日間静脈内に投与したところ肩、肘関節の疼痛と
左膝関節の腫脹が消失した。
臨床例2 27歳男子、確定的慢性関節リウマチ 罹患後1年余りで、進行度fJ、 class’、 R
Aテスト(++)陽性の症例である。非ステロイド性抗
炎症剤(ジクロフェナック)による治療を約4ケ月間に
亘って続けていたが、依然として朝のこわばり(30分
)と両膝9両肩間節の疼痛、平部関節の腫脹を呈してい
たのでIL〜2の静脈内投与を開−15= 始した。まず、1日1回250単位を48日間連続投与
し、その後は1週間に1回250単位を5週間に亘って
投与したところ朝のこわばりの消失、血沈の低下(35
−15mm)、疼痛関節数の減少(9−2個)、腫脹関
節数の減少(8−5個)などが認められ、臨床症状は著
減した。
臨床例3 71才女子:定型的慢性関節リウマチ 約14年前に発症し、進行度■、classllI、R
Aテスト(十+)陽性の症例である。自・他覚的症状と
して多発性関節痛と両膝1手部関節腫脹を訴え、握力は
20mmHgに低下していた。また、37.7℃の発熱
と短時間(20分)ではあるが朝のこわばりも認められ
ていた。検査所見では血沈1時間値130 mm、貧血
傾向、高γ−グロブリン血症(2,20g/dの、CR
P高値(14,0)など著明なリウマチ活動性を呈して
いた。本症例に対しアスピリンなどの非ステロイド性抗
炎症剤で治療を行っていたが効果が認められなかったの
でIL−2250単位を29日間静脈内に投与した。
IL−2治療開始15日後には関節疼痛の軽減と握力の
上昇(右80mmHg、左60mmHg)、朝のこわば
り時間の短縮(14分)、体温の低下(36,9°C)
などの自・他覚的症状の改善と貧血傾向の改善が認めら
れた。さらに、29日後には関節疼痛の軽減が著明で、
肘など一部の関節で疼痛が消退した。
臨床例4 77オ男子:定型的慢性関節リウマチ 約10年前に発症し、進行度■、classIII、R
Aテスト(++)陽性の症例である。本症例は多発性関
節痛と平部関節の腫脹を訴え、朝のこわばりが著明(1
50分)であった。また、握力の低下(右40mmHg
、左22mmHg)も認められたが、血沈9体温γ−グ
ロブリン、CRPは正常であった。
IL−2治療前はステロイド剤(プレドニソロン)内服
投与による治療を約2年間実施していたが、充分な効果
が認められなかったので、IL−2250単位を29日
間静脈内投与を行ったところ29日後には四肢関節痛の
軽減が認められた。
その他の自・他覚的症状および検査所見jこは影響が認
められなかった。
臨床例5 71才女子・定型的慢性関節リウマチ 20年前に発症し、進行度■、RAテスト(千十)陽性
の症例である。本症例は多発性関節痛、四肢の関節炎症
状が強く、朝のこわばりの持続時間も長< (420分
)、握力の低下も著明(右26mmHg、左28mmH
g)であった。また、血沈1時間値(14,6mm)、
γ−グロブリン(2,74g/dの、CRP(9,7)
などの検査も異常所見を示し、リウマチの活動性は非常
に高かった。丁L−2治療開始前は約1年半に亘ってア
スピリンなどの非ステロイド性抗炎症剤とステロイド剤
(プレドニソロン)の内服投与により治療を行っていた
が効果不十分のためIL−2500単位を28日間静脈
内に投与したところ関節痛、関節炎症状は軽減し、血沈
の軽度低下(115mm)が認められた。
臨床例6 69才女子:定型的慢性関節リウマチ 9年前に発症し、進行度■、classIII、RAテ
スト(++)陽性の症例で、四肢関節の疼痛を主訴とし
ているが、握力(右64.mmHg、左72mmHg)
の低下は比較的軽度で朝のこわばりも認められず、本症
例はインドメタシンやナプロキセンなどの非ステロイド
性抗炎症剤によって比較的コントロールされていた。本
症例に対しIL−2250単位を28日間静脈内投与し
たところ、投与中には疼痛関節数の減少(16個→5個
)が認められた。
さらに、投与終了1週間後には疼痛点数の減少(25点
→1,3点)も認められ、IL−2の投与によって主訴
である関節痛がかなり軽減した。
臨床例7 33才女子、定型的慢性関節リウマチ 発症後6年が経過し、進行度■、cIassH1RAテ
スト(++)陽性の症例である。約1年間合療法(ジオ
ゾール)と非ステロイド性抗炎症剤(ジクロフェナック
)の治療を続けていたが、依然として多発性関節痛と平
部関節や両膝の腫脹を訴えていたのてIL−2125単
位を30日間静脈内投与したところ両肩関節痛や足指部
間関節痛が消退した。
臨床例8 38才女子:定型的慢性関節リウマチ 発症後約5年が経過し、進行度■、classII・R
Aテスト(+)陽性の症例で、両膝関節の腫脹と疼痛を
主訴としていた。プレドニソロン5mg/日、D−ペニ
ンラミンtoomg/日および非ステロイド性抗炎症剤
で約1年半治療を施していたが、充分な効果が得られな
かったので、膝関節内にIL−2100〜150単位を
1週間間隔で計3回局所投与したところ、著明な疼痛軽
減が認められた。
臨床例9 36才女子:全身性エリテマトーデス 発症後4年間が経過し、上肢関節痛、皮膚梗塞(++)
、蛇形紅斑(+)、手掌紅斑(+)を認め、血沈1時間
値(78mm)、γ−グロブリン(3,75g/dQ)
、T gG 4.792mg/dL RAテスト陽性、
補体成分C343mg/dC,C−10mg/d(!、
抗核抗体1280倍、抗DNA抗体]08U/旋などの
免疫検査値の異常所見を示した。また、白面−20〜 球数の減少(31007mm3)、GOT(50U)、
GPT(+030)の上昇、潜血反応(++)陽性など
の臨床検査値の異常所見が認められ、明らかな全身性エ
リテマトーデスと判断された。当初、インドメタシンな
どの非ステロイド性抗炎症剤により治療を試みたが効果
なく、次いでrL−2500単位を14日間静脈内投与
した。その結果、I L −2投与終了時には上肢関節
痛、皮膚梗塞の消失、ならびに血沈の軽度低下(69m
m)、GOT(19U)、GPT(21U)、潜血反応
の正常化が認められた。さらに、I L −2投与終了
後14日目にはγ−グロブリン(218g/d(2)、
TgG(3151mg/dの、抗DNA抗体(26U/
滅)および白血球数(64,007mm3)などの検査
値についても改善がみられた。
臨床例10 32才女子:全身性エリテマトーデス 発症直後の症例で、左手首および平部関節に疼痛を有し
、皮診は蛇形紅斑のみ認められた。検査所見ては血沈1
時間値(27mm)、IgG(184−0mg/dc)
、抗核抗体(1280倍)、抗D N A抗体(160
倍)に異常がみられたが、RAテストGOT。
GPT、潜血反応などの検査値は正常であった。
初診時にはジクロフェナックナトリウム単独にて治療を
行ったが、2週間を経ても効果が認められなかったので
IL−2500単位を14日間静脈内投与したところ、
平部関節痛は消失し、その他I gG (1707mg
/dc)、抗DNA抗体(80倍)にも改善傾向が認め
られた。
実施例1 1滅当りアミノ酢酸23mg、 O、、I N塩酸0.
11蔵、人血清アルブミン5mg及びヒトIL−265
0単位相当量を含有するように、これらの成分を注射用
蒸留水に溶解して得られたpI−13,9の水溶液を除
菌ろ過後、バイアルに1蔵ずつ分注して一40℃で凍結
し、乾燥後バイアル空間部をN2ガスで置換し、施栓巻
締した。この凍結乾燥品を注射用蒸留水1旋で再溶解し
た時の溶状(澄明度)は澄明であり、1バイアル当りの
力価は653単位であった。又、40℃で2力月保存後
の力価は664単位であった。
実施例2 ■Ml当りマンーット50mg、0.1N塩酸0.05
蔵1人血清アルブミン5B及びヒトIL−2650単位
相当量を含有するように、これらの成分を注射用蒸留水
に溶解し得られたI)H3,4の水溶液を除菌ろ過後、
バイアルに1滅ずつ分注して一40°Cて凍結し、乾燥
後、バイアル空間部をN2ガスで置換し、施栓巻締した
。この凍結乾燥品を注射用蒸留水1滅で再溶解した時の
溶状(澄明度)は澄明であり、■バイアル当りの力価は
635単位であった。又、40℃で2力月保存後の力価
は620単位であった。
実施例3 1M1当りソルビット15mg、マンーット35mg。
0、IN塩酸0.035d、人血清アルブミン5mg及
びヒトIL−2650単位相当量を含有するように、こ
れらの成分を注射用蒸留水に溶解し得られたpH3、7
の水溶液を除菌ろ過後、バイアルに1滅ずつ分注して一
40℃で凍結し、乾燥後バイアル空間部をN2ガスで置
換し施栓巻締した。
この凍結乾燥品を注射用蒸留水l維て再溶解した時の溶
状(澄明度)は澄明であり、1バイアル当りの力価は6
17単位であった。又40℃で2力月保存後の力価は5
86単位であった。
発明の効果 本発明の改善、治療剤は、関節リウマチまたは全身性エ
リテマトーデスに対し著効を示すので、これら疾病の改
善、治療に有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、臨床例、実施例で用いられる組換え型IL−
2のアミノ酸配列を示す。 第1 Ala  Pro  Thr  Ser  Ser  
5erLeu  Glu  His  Leu  Le
u  LeuGly 工1e Asn Asn Tyr
 LysLeu Thr Phe Lys Phe T
yrLeu Lys His Leu Gln Cys
Leu  Glu  Glu  Val  Leu  
Asn図 Thr Lys Lys Thr Gin Leu G
inAsp  Leu  Gln  Me七 工1e 
 Leu  AsnAsn  Pro  Lys  L
eu  Thr  Arg  MeしMet Pro 
Lys Lys Ala Thr GluLeu Gl
u Glu Glu Leu Lys Pr。 Leu Ala Gin Ser Lys Asn P
heHis Leu Arg Pro Arg Asp
工le Val Leu Glu Leu LysCy
s Glu Tyr Ala Asp GluLeu 
Asn Arg Trp工le ThrThr  Le
u  Thr

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. インターロイキン−2活性物質を含有する関節リウマチ
    または全身性エリテマトーデスの改善、治療剤。
JP62196749A 1986-09-01 1987-08-06 関節リウマチまたは全身性エリテマト−デスの改善,治療剤 Pending JPS63183538A (ja)

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EP87307671A EP0262802A3 (en) 1986-09-01 1987-08-28 Medicament for the treatment or improvement of rheumatoid arthritis or systemic lupus erythematosus

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JP20657786 1986-09-01
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014510725A (ja) * 2011-03-11 2014-05-01 アシスタンス ピュブリク−オピトー ドゥ パリ 自己免疫関連障害または炎症性障害の治療のための低用量il−2の使用
JP2017061551A (ja) * 2011-03-11 2017-03-30 アシスタンス ピュブリク−オピトー ドゥ パリAssistance Publique − Hopitaux De Paris 自己免疫関連障害または炎症性障害の治療のための低用量il−2の使用
JP2017519970A (ja) * 2014-04-22 2017-07-20 アンスティチュ ナショナル ドゥ ラ サンテ エ ドゥ ラ ルシェルシュ メディカル 自己免疫疾患の診断方法

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