JPS6318326Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、野球靴用スパイクの改良に関する
もので、その目的は、前進ダツシユするときに靴
先部のキツク力を助長し、捕球、投球、走塁等に
奏効せしめることにある。

野球靴用スパイクは、靴の前底と踵底に固着す
るものであり、前底のスパイクは靴先部を頂点に
して三角形状に配設するが、靴先部のスパイクは
前進ダツシユ時に前傾姿勢をとると、人工芝グラ
ウンドではスパイクが傾斜しすぎて突刺り難く、
そのためスパイクは前後左右に滑動しやすくなつ
て捕球、投球ミスが生じ、疾走力にもロスが生じ
る。他方天然芝と地面のグラウンドでは、人工芝
より軟弱なため、前進ダツシユ時に靴先部のスパ
イクは突きささりすぎて対地抵抗が増大し、ダツ
シユ力が低下するきらいがあつた。

そこで、この考案は、かかる問題点を解決する
ため靴先部のスパイク固着捻子を捕助スパイクと
して活用するもので、その実施例を図面について
説明する。

すなわち、靴先部１にスパイク２を固着する取
付捻子３において、その頭部をスパイク２の背丈
より若干低いピン状頭部４に形成し、該ピン状頭
部の基部は多角形５にして着脱部位にしたことを
特徴とする野球靴用スパイク取付捻子とした。

なお、ピン状頭部４の形状は円柱状、角柱状、
円錘状等何れでも良い。

この考案は、靴先部１を除く他のスパイクは従
来同様の捻子を用いて固着し、靴先部１のスパイ
ク２のみをピン状頭部４に形成した取付捻子３を
用いて固着するものであり、靴先部１のスパイク
２は前進ダツシユ力を助長する効果を奏するもの
である。

すなわち、前進ダツシユ時には前傾姿勢にな
り、靴先部１に体重を移動して爪先立ちの状態に
なり、スパイク２も前傾した人工芝では滑動しや
すくなるが、該スパイク２には取付捻子３のピン
状頭部４が並立しているから、該ピン状頭部で滑
動を防止できると同時に、スパイク２とピン状頭
部４とが前進ダツシユ力を助長する。

又、天然芝と地面のグラウンドにおける前記同
様の動作においては、スパイク２に並立したピン
状頭部４によりスパイク２が深く突刺ることがな
く、対地抵抗は軽減するから、前進ダツシユ力は
助長され、かつ靴先部の摩損は減少する。かく
て、捕球、投球動作がスムーズになり、走塁のス
ピードアツプに奏効するので有益である。

なお、スパイク２又は取付捻子３のピン状頭部
の何れかを摩耗、折損等で取換えるときは、取換
える作業は容易で一方は再使用できるから経済性
に富むものである。

【図面の簡単な説明】

この考案の実施例を示すもので、第１図は野球
靴に固着した状態の要部斜視図、第２図は同断面
図、第３図は前方へダツシユ時の説明図である。 １……靴先部、２……スパイク、３……取付捻
子、４……ピン状頭部、５……ナツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 靴先部にスパイクを固着する取付捻子におい
   て、該捻子の頭部をスパイクの背丈より若干低い
   ピン状頭部に形成し、該ピン状頭部の基部は多角
   形にして着脱部位にしたことを特徴とする野球靴
   用スパイク取付捻子。