JPS631826B2 - - Google Patents
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- JPS631826B2 JPS631826B2 JP54119747A JP11974779A JPS631826B2 JP S631826 B2 JPS631826 B2 JP S631826B2 JP 54119747 A JP54119747 A JP 54119747A JP 11974779 A JP11974779 A JP 11974779A JP S631826 B2 JPS631826 B2 JP S631826B2
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- 238000013508 migration Methods 0.000 description 1
- 230000005012 migration Effects 0.000 description 1
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- Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Description
この発明は、配電変電所から需要家にいたる配
電系統が過負荷のとき、この過負荷状態を解消す
るように負荷を制御する配電系統の負荷制御装置
に関する。 従来、配電系統が過負荷になつたときは、電力
の供給能力に余裕がある配電系統に過負荷容量に
相当する負荷群を接続し、余力のある配電系統が
ない場合には過負荷容量に相当する負荷群を切離
して過負荷の解消を図つている。なお、短絡や地
絡等によりしや断器をしや断させる(事故発生)
ことは事故であるが、ここで言うところの過負荷
とは、しや断器をしや断させるまでに至らない非
緊急性の過負荷のこと(事故ではない)である。
以下、このようすを詳しく説明する。 第1図a,bは、配電系統およびその制御シス
テムを示したものである。第1図aにおいて、A
およびBは配電系統である。これら配電系統A,
Bは、それぞれ異なる配電変電所に配電用出口し
や断器(以後、単にしや断器と呼ぶ)1A,1B
を介して需用家の集合(以後、負荷群と呼ぶ)2
A1,2B1およびこれら負荷群2A1,2B1に区分
開閉器(以後、単に開閉器と呼ぶ)3A1,3B1
を介して接続された負荷群2A2,2B2、さらに
これら負荷群2A2,2B2に開閉器3A2,3B2を
介して接続された負荷群2A3,2B3が接続され
て構成されている。また、配電系統Aには負荷群
2A2から分岐してこの負荷群2A2に開閉器3A3
を介して負荷群2A4が接続されている。このよ
うに構成された配電系統Aと配電系統Bとは、そ
れぞれの末端負荷群2A3とを末端負荷群2B3と
を開閉器3Eを介して接続することにより連けい
可能となつている。なお、負荷群2A1〜2A4,
2B1〜2B3を総称して負荷群2と呼ぶ。 上記開閉器3A1〜3A3,3B1,3B2および3
E(以後、これらを総称して開閉器3と呼ぶ)に
は、遠方監視制御装置子局(以後、TC子局と呼
ぶ)4A1〜4A3,4B1,4B2および4E(以後、
これらを総称してTC子局4と呼ぶ)がそれぞれ
対応して設けられている。上記TC子局4は、開
閉器3の開閉状態を監視し、開閉器3の開閉状態
を示す開閉状態信号S1を後述する遠方監視制御装
置親局10に伝送する一方、この遠方監視制御装
置親局10からの開閉信号S4を受信すると、開閉
器3を開閉制御するものである。 5Aおよび5Bは遠方監視装置子局(以後、
TM子局と呼ぶ)である。これらTM子局5A,
5B(以後、総称してTM子局5と呼ぶ)は、変
流器6A,6B(以後、総称して変流器6と呼ぶ)
によつて検出される系統電流IA,IB(以後、総称
して系統電流Iと呼ぶ)に応じた系統電流信号S2
およびしや断器1A,1B(以後、総称してしや
断器1と呼ぶ)の開閉状態を示す開閉状態信号S3
を、後述する遠方監視装置親局10に伝送するも
のである。 7Aおよび7Bは過負荷保護装置(以後、単に
保護装置と呼ぶ)である。これら保護装置7A,
7B(以後、総称して保護装置7と呼ぶ)は変流
器6によつて検出される系統電流Iに応じた系統
電流信号S2を入力し、この系統電流Iが第2図に
示すように最大許容電流IMを越えたときI−IMで
表わされる過負荷電流I0を積分し、その積分値S
が積分限界値ST(後述する負荷移行操作を開始さ
せるための判定定数)に達したとき、しや断器1
を引外すものである。なお、積分値Sが積分限界
値STに達する前に系統電流Iが最大許容電流IM以
下になつたとき積分値Sを零にし、再度許容電流
IMを越えたときから積分する。また、第2図にお
いてtTはしや断器1の引外し時刻である。 一方、第1図bにおいて、8は第1図aに示し
た配電系統A,Bの遠隔地に設けられた制御所
で、遠方監視装置親局(以後、TM親局と呼ぶ)
9、遠方監視制御装置親局(以後、TC親局と呼
ぶ)10、監視盤11、操作卓12を備えてい
る。上記TM親局9はTM子局5から伝送される
系統電流信号S2および開閉状態信号S3を受信する
もので、これらの受信信号を監視盤11に与え
る。TC親局10はTC子局4から伝送される開閉
器3の開閉状態信号S1を受信し、その受信信号を
監視盤11に与える一方、操作卓12からの開閉
器3の開閉信号S4を受信すると、その開閉信号S4
をTC子局4へ伝送するものである。監視盤11
はTM親局9およびTC親局10から与えられる
信号を表示するものである。操作卓12は、TC
親局10に開閉器3の開閉信号S4を与える機能を
有する。 上記の配電系統A,Bおよびその制御システム
において、制御所8の運転員は常に監視盤11を
目視し配電系統A,Bの負荷状態を監視し、過負
荷発生時は特定負荷群(一般に末端負荷群)をそ
の配電系統から切離し、過負荷となつていない配
電系統に過負荷を接続することにより過負荷の解
消をはかつている。なお、以後この操作を負荷移
行操作と呼ぶ。このようにして過負荷を解消する
ためには、運転員に次のような注意が要求され
る。 (1) 監視盤11を常時目視し配電系統A,Bの負
荷群を監視する。 (2) 全負荷群の需要特性を常に記憶しておく。 (3) 各配電系統A,Bの予備力IP(最大許容電流
IM−系統電流I)からみて、どの配電系統にど
の負荷群を分担させるかを速やかに判断する。 (4) 開閉器3の開閉操作を速やかに行なう。 しかし、都市部における配電系統の接続状態は
非常に複雑であると共に、1つの制御所で管理す
る開閉器3の数は数100〜数1000に達するため、
運転員の誤判断による開閉器3の誤操作や判断の
遅れにより保護装置7が動作ししや断器1が引外
され配電系統が停電することもまれではない。 この発明はこのような事情を考慮してなされた
もので、その目的とするところは、配電系統が過
負荷になつた時にこれを自動的に検出してその過
負荷容量に応じた負荷群の負荷移行操作を自動的
に行なうことにより、迅速かつ正確に負荷移行を
行なつて速やかに過負荷を解消することが可能な
配電系統の負荷制御装置を提供することにある。 上記の目的を達成するためにこの発明による配
電系統の負荷制御装置は、配電系統の負荷群相互
の連けい、および配電系統相互の連けいを行なう
複数の区分開閉器の開閉状態を監視すると共に、
区分開閉器の開閉制御を行なう遠方監視制御装置
と、配電系統の系統電流および配電所出口しや断
器の開閉状態を監視する遠方監視装置と、この遠
方監視装置および遠方監視制御装置からの監視情
報を常時監視し、過負荷配電系統を検出したこと
を条件に監視情報と予め記憶された各配電系統の
情報とに基づいて負荷移行操作に必要な演算処理
を行ない、かつ当該演算処理に結果が電力供給能
力に余力のある配電系統が存在する場合には、過
負荷配電系統から過負荷容量に応じた負荷群を順
次他の配電系統に負荷移行させる指令を遠方監視
制御装置に対して与える演算処理装置とを備えて
構成したことを特徴とする。 以下、この発明の一実施例について図面を参照
して説明する。 第3図はこの発明の一実施例の構成を示すブロ
ツク図で、第1図に対応させて示した図である。
したがつて、第1図と同一部分には同一符号を付
してその部分の詳しい説明は省略する。第3図に
おいて、13はTM親局9から与えられるしや断
器1の開閉状態信号S3および系統電流信号S2を入
力し、かつTC親局10から与えられる開閉器3
の開閉状態信号S1を入力して演算処理するマイク
ロコンピユータやミニコンピユータなどにより構
成された演算装置である。この演算装置13は、
TM親局9から与えられる系統電流信号S2を常時
監視し、系統電流Iの大きさが所定値以上すなわ
ち配電系統に過電流I0が流れていることを検出す
ると、その配電系統に接続されている負荷群のう
ちで他の配電系統につなぎかえることができる負
荷群2を選択し、その負荷群に直接つながり得る
開閉器3を開閉操作することにより該当する負荷
群の他の配電系統につなぎかえて過負荷配電系統
の負荷分担を行ない、過負荷を解消させるもので
ある。すなわち、負荷移行操作を自動的に行なう
ことにより配電系統の過負荷を除去するものであ
る。 次に、上記装置の動作について表を参照しなが
ら説明する。 まず初めに概要を求べる。演算装置13は常に
開閉器3の開閉状態信号S1、系統電流信号S2、し
や断器1の開閉状態信号S3を入力し、配電系統ご
とにしや断器1、負荷群2、開閉器3の最新情報
を記憶しておく。また、各負荷群2の負荷の大き
さも系統電流1と各負荷群2の設備容量とから推
定しておく。このような状態において、一方の配
電系統が過負荷となつたときは、その末端負荷群
(しや断器1からみて電気的に一番遠い負荷群)
を他の配電系統に負荷移行する。末端負荷群が負
荷移行不可であれば、その上位の負荷群を対象に
負荷移行する。これを最上位負荷群(しや断器1
に直接つながる負荷群)まで繰り返し、なお負荷
移行不可能であつたときは末端負荷群から順次配
電系統から切離し、過負荷を解消する。 以下に詳細を説明する。 (1) 各配電系統の負荷群2、開閉器3の状態検出 負荷移行にあつては、各配電系統の負荷群2、
開閉器3の状態を知る必要がある。したがつて、
この検出について説明する。 しや断器1および開閉器3につながり得る負荷
群2は、配電系統の建設時に自ずと決定される。
その接続関係を例えば第1表に示すようにあらか
じめ演算装置13に記憶しておく。第1表は第3
図の配電系統における接続関係およびしや断器
1、開閉器3の開閉状態を例示したもので、しや
断器1、開閉器3を介して電力が供給される負荷
群2を表わしている。
電系統が過負荷のとき、この過負荷状態を解消す
るように負荷を制御する配電系統の負荷制御装置
に関する。 従来、配電系統が過負荷になつたときは、電力
の供給能力に余裕がある配電系統に過負荷容量に
相当する負荷群を接続し、余力のある配電系統が
ない場合には過負荷容量に相当する負荷群を切離
して過負荷の解消を図つている。なお、短絡や地
絡等によりしや断器をしや断させる(事故発生)
ことは事故であるが、ここで言うところの過負荷
とは、しや断器をしや断させるまでに至らない非
緊急性の過負荷のこと(事故ではない)である。
以下、このようすを詳しく説明する。 第1図a,bは、配電系統およびその制御シス
テムを示したものである。第1図aにおいて、A
およびBは配電系統である。これら配電系統A,
Bは、それぞれ異なる配電変電所に配電用出口し
や断器(以後、単にしや断器と呼ぶ)1A,1B
を介して需用家の集合(以後、負荷群と呼ぶ)2
A1,2B1およびこれら負荷群2A1,2B1に区分
開閉器(以後、単に開閉器と呼ぶ)3A1,3B1
を介して接続された負荷群2A2,2B2、さらに
これら負荷群2A2,2B2に開閉器3A2,3B2を
介して接続された負荷群2A3,2B3が接続され
て構成されている。また、配電系統Aには負荷群
2A2から分岐してこの負荷群2A2に開閉器3A3
を介して負荷群2A4が接続されている。このよ
うに構成された配電系統Aと配電系統Bとは、そ
れぞれの末端負荷群2A3とを末端負荷群2B3と
を開閉器3Eを介して接続することにより連けい
可能となつている。なお、負荷群2A1〜2A4,
2B1〜2B3を総称して負荷群2と呼ぶ。 上記開閉器3A1〜3A3,3B1,3B2および3
E(以後、これらを総称して開閉器3と呼ぶ)に
は、遠方監視制御装置子局(以後、TC子局と呼
ぶ)4A1〜4A3,4B1,4B2および4E(以後、
これらを総称してTC子局4と呼ぶ)がそれぞれ
対応して設けられている。上記TC子局4は、開
閉器3の開閉状態を監視し、開閉器3の開閉状態
を示す開閉状態信号S1を後述する遠方監視制御装
置親局10に伝送する一方、この遠方監視制御装
置親局10からの開閉信号S4を受信すると、開閉
器3を開閉制御するものである。 5Aおよび5Bは遠方監視装置子局(以後、
TM子局と呼ぶ)である。これらTM子局5A,
5B(以後、総称してTM子局5と呼ぶ)は、変
流器6A,6B(以後、総称して変流器6と呼ぶ)
によつて検出される系統電流IA,IB(以後、総称
して系統電流Iと呼ぶ)に応じた系統電流信号S2
およびしや断器1A,1B(以後、総称してしや
断器1と呼ぶ)の開閉状態を示す開閉状態信号S3
を、後述する遠方監視装置親局10に伝送するも
のである。 7Aおよび7Bは過負荷保護装置(以後、単に
保護装置と呼ぶ)である。これら保護装置7A,
7B(以後、総称して保護装置7と呼ぶ)は変流
器6によつて検出される系統電流Iに応じた系統
電流信号S2を入力し、この系統電流Iが第2図に
示すように最大許容電流IMを越えたときI−IMで
表わされる過負荷電流I0を積分し、その積分値S
が積分限界値ST(後述する負荷移行操作を開始さ
せるための判定定数)に達したとき、しや断器1
を引外すものである。なお、積分値Sが積分限界
値STに達する前に系統電流Iが最大許容電流IM以
下になつたとき積分値Sを零にし、再度許容電流
IMを越えたときから積分する。また、第2図にお
いてtTはしや断器1の引外し時刻である。 一方、第1図bにおいて、8は第1図aに示し
た配電系統A,Bの遠隔地に設けられた制御所
で、遠方監視装置親局(以後、TM親局と呼ぶ)
9、遠方監視制御装置親局(以後、TC親局と呼
ぶ)10、監視盤11、操作卓12を備えてい
る。上記TM親局9はTM子局5から伝送される
系統電流信号S2および開閉状態信号S3を受信する
もので、これらの受信信号を監視盤11に与え
る。TC親局10はTC子局4から伝送される開閉
器3の開閉状態信号S1を受信し、その受信信号を
監視盤11に与える一方、操作卓12からの開閉
器3の開閉信号S4を受信すると、その開閉信号S4
をTC子局4へ伝送するものである。監視盤11
はTM親局9およびTC親局10から与えられる
信号を表示するものである。操作卓12は、TC
親局10に開閉器3の開閉信号S4を与える機能を
有する。 上記の配電系統A,Bおよびその制御システム
において、制御所8の運転員は常に監視盤11を
目視し配電系統A,Bの負荷状態を監視し、過負
荷発生時は特定負荷群(一般に末端負荷群)をそ
の配電系統から切離し、過負荷となつていない配
電系統に過負荷を接続することにより過負荷の解
消をはかつている。なお、以後この操作を負荷移
行操作と呼ぶ。このようにして過負荷を解消する
ためには、運転員に次のような注意が要求され
る。 (1) 監視盤11を常時目視し配電系統A,Bの負
荷群を監視する。 (2) 全負荷群の需要特性を常に記憶しておく。 (3) 各配電系統A,Bの予備力IP(最大許容電流
IM−系統電流I)からみて、どの配電系統にど
の負荷群を分担させるかを速やかに判断する。 (4) 開閉器3の開閉操作を速やかに行なう。 しかし、都市部における配電系統の接続状態は
非常に複雑であると共に、1つの制御所で管理す
る開閉器3の数は数100〜数1000に達するため、
運転員の誤判断による開閉器3の誤操作や判断の
遅れにより保護装置7が動作ししや断器1が引外
され配電系統が停電することもまれではない。 この発明はこのような事情を考慮してなされた
もので、その目的とするところは、配電系統が過
負荷になつた時にこれを自動的に検出してその過
負荷容量に応じた負荷群の負荷移行操作を自動的
に行なうことにより、迅速かつ正確に負荷移行を
行なつて速やかに過負荷を解消することが可能な
配電系統の負荷制御装置を提供することにある。 上記の目的を達成するためにこの発明による配
電系統の負荷制御装置は、配電系統の負荷群相互
の連けい、および配電系統相互の連けいを行なう
複数の区分開閉器の開閉状態を監視すると共に、
区分開閉器の開閉制御を行なう遠方監視制御装置
と、配電系統の系統電流および配電所出口しや断
器の開閉状態を監視する遠方監視装置と、この遠
方監視装置および遠方監視制御装置からの監視情
報を常時監視し、過負荷配電系統を検出したこと
を条件に監視情報と予め記憶された各配電系統の
情報とに基づいて負荷移行操作に必要な演算処理
を行ない、かつ当該演算処理に結果が電力供給能
力に余力のある配電系統が存在する場合には、過
負荷配電系統から過負荷容量に応じた負荷群を順
次他の配電系統に負荷移行させる指令を遠方監視
制御装置に対して与える演算処理装置とを備えて
構成したことを特徴とする。 以下、この発明の一実施例について図面を参照
して説明する。 第3図はこの発明の一実施例の構成を示すブロ
ツク図で、第1図に対応させて示した図である。
したがつて、第1図と同一部分には同一符号を付
してその部分の詳しい説明は省略する。第3図に
おいて、13はTM親局9から与えられるしや断
器1の開閉状態信号S3および系統電流信号S2を入
力し、かつTC親局10から与えられる開閉器3
の開閉状態信号S1を入力して演算処理するマイク
ロコンピユータやミニコンピユータなどにより構
成された演算装置である。この演算装置13は、
TM親局9から与えられる系統電流信号S2を常時
監視し、系統電流Iの大きさが所定値以上すなわ
ち配電系統に過電流I0が流れていることを検出す
ると、その配電系統に接続されている負荷群のう
ちで他の配電系統につなぎかえることができる負
荷群2を選択し、その負荷群に直接つながり得る
開閉器3を開閉操作することにより該当する負荷
群の他の配電系統につなぎかえて過負荷配電系統
の負荷分担を行ない、過負荷を解消させるもので
ある。すなわち、負荷移行操作を自動的に行なう
ことにより配電系統の過負荷を除去するものであ
る。 次に、上記装置の動作について表を参照しなが
ら説明する。 まず初めに概要を求べる。演算装置13は常に
開閉器3の開閉状態信号S1、系統電流信号S2、し
や断器1の開閉状態信号S3を入力し、配電系統ご
とにしや断器1、負荷群2、開閉器3の最新情報
を記憶しておく。また、各負荷群2の負荷の大き
さも系統電流1と各負荷群2の設備容量とから推
定しておく。このような状態において、一方の配
電系統が過負荷となつたときは、その末端負荷群
(しや断器1からみて電気的に一番遠い負荷群)
を他の配電系統に負荷移行する。末端負荷群が負
荷移行不可であれば、その上位の負荷群を対象に
負荷移行する。これを最上位負荷群(しや断器1
に直接つながる負荷群)まで繰り返し、なお負荷
移行不可能であつたときは末端負荷群から順次配
電系統から切離し、過負荷を解消する。 以下に詳細を説明する。 (1) 各配電系統の負荷群2、開閉器3の状態検出 負荷移行にあつては、各配電系統の負荷群2、
開閉器3の状態を知る必要がある。したがつて、
この検出について説明する。 しや断器1および開閉器3につながり得る負荷
群2は、配電系統の建設時に自ずと決定される。
その接続関係を例えば第1表に示すようにあらか
じめ演算装置13に記憶しておく。第1表は第3
図の配電系統における接続関係およびしや断器
1、開閉器3の開閉状態を例示したもので、しや
断器1、開閉器3を介して電力が供給される負荷
群2を表わしている。
【表】
なお、第1表に示した開閉状態は“1”が閉路
を表わし、“0”が開路を表わしている。また、
開閉器3に接続され得る負荷群2は始端側負荷群
および終端側負荷群の2つの負荷群があるが、こ
の始端および終端の区分けは単なる便宜的区分で
あり、何ら特別の意味は無い。 TM親局9から伝送されるしや断器1の開閉状
態信号S3およびTC親局10から伝送される開閉
器3の開閉状態信号S1は、それが伝送されるたび
に演算装置13に例えば第1表に示す内容が記憶
される。したがつて、第1表は現時点におけるし
や断器1および開閉器3の開閉状態を表わしてい
ることになる。このようにして得られる第1表よ
り各配電系統に接続されているしや断器1の負荷
群2および開閉器3の状態を次に述べるようにし
て検出し、第2表(a),(b)に示す内容が得られる。
を表わし、“0”が開路を表わしている。また、
開閉器3に接続され得る負荷群2は始端側負荷群
および終端側負荷群の2つの負荷群があるが、こ
の始端および終端の区分けは単なる便宜的区分で
あり、何ら特別の意味は無い。 TM親局9から伝送されるしや断器1の開閉状
態信号S3およびTC親局10から伝送される開閉
器3の開閉状態信号S1は、それが伝送されるたび
に演算装置13に例えば第1表に示す内容が記憶
される。したがつて、第1表は現時点におけるし
や断器1および開閉器3の開閉状態を表わしてい
ることになる。このようにして得られる第1表よ
り各配電系統に接続されているしや断器1の負荷
群2および開閉器3の状態を次に述べるようにし
て検出し、第2表(a),(b)に示す内容が得られる。
【表】
【表】
第2表(a),(b)は各しや断器1、開閉器3とその
両端の負荷群2との関係を表わしており、しや断
器1または開閉器3からみて電流流入側負荷群を
受電負荷群とし、電流流出側負荷群を送電負荷群
としている。 次に、第3図における配電系統Aを例にとつて
第2表(a)の作成手順を説明する。第3表(a)〜第3
表(c)は、第2表(a)ができるまでの途中経過を表わ
している。しや断器1Aが第1表に示すように閉
路状態を示していればその終端側負荷群2A1は
しや断器1Aを介して電力を得ている状態にあ
る。また、しや断器1Aが開路状態であれば、し
や断器1Aに接続されている負荷は皆無である。
前記のようにしや断器1Aが閉路であれば、しや
断器1Aと送電負荷群2A1とを第3表(a)のよう
に登録する。次に第3表(a)のように登録された送
電負荷群2A1に接続し得るしや断器1または開
閉器3を第1表を使つて検出する。
両端の負荷群2との関係を表わしており、しや断
器1または開閉器3からみて電流流入側負荷群を
受電負荷群とし、電流流出側負荷群を送電負荷群
としている。 次に、第3図における配電系統Aを例にとつて
第2表(a)の作成手順を説明する。第3表(a)〜第3
表(c)は、第2表(a)ができるまでの途中経過を表わ
している。しや断器1Aが第1表に示すように閉
路状態を示していればその終端側負荷群2A1は
しや断器1Aを介して電力を得ている状態にあ
る。また、しや断器1Aが開路状態であれば、し
や断器1Aに接続されている負荷は皆無である。
前記のようにしや断器1Aが閉路であれば、しや
断器1Aと送電負荷群2A1とを第3表(a)のよう
に登録する。次に第3表(a)のように登録された送
電負荷群2A1に接続し得るしや断器1または開
閉器3を第1表を使つて検出する。
【表】
【表】
【表】
すなわち、送電負荷群2A1を第1表のc欄お
よびd欄より見つけ、それに対応したa欄のしや
断器1Aおよび開閉器3A1がその送電負荷群2
A1に接続されるしや断器1または開閉器3であ
る。このようにして見つけ出したしや断器1A、
開閉器3A1のうち、開閉状態が閉路となつてい
てかつ第3表(a)のe欄に未登録のものは、送電負
荷群2A1と下位負荷群(しや断器1Aからみて
電気的に遠い方の負荷群)2A2とを結ぶ開閉器
3A1である。この検出された開閉器3A1を第3
表(b)のようにe欄に登録すると共に、前記送電負
荷群2A1をf欄に登録する。 つづいて第3表(b)のように新規登録した区分開
閉器3A1に接続する負荷群2でかつ第3表(b)に
未登録の負荷群2を第1表および第3表(3)より検
出する。ここでは負荷群2A2が検出される。こ
れにより負荷群2A2は開閉器3A1から送電され
ていることを表わしており、この負荷群2A2を
第3表(c)のようにg欄に登録する。 このように負荷群2と開閉器3との接続関係の
チエツクを第2表(a)のe欄に登録すべき開閉器3
がなくなるまで順次繰り返す。これにより配電系
統Aに接続されているしや断器1、負荷群2、開
閉器3をすべて検出することができる。 負荷群2と開閉器3との接続関係のチエツクの
過程で分岐線路があつた場合、第2表(a)のe欄に
登録すべき開閉器3が複数個表われることがあ
る。この例の場合、開閉器3A2,3A3がこれに
該当する。このようなときは、例えば開閉器3
A2のみe欄に登録し、残りの区分開閉器3A3は
第4表のように登録しておき、
よびd欄より見つけ、それに対応したa欄のしや
断器1Aおよび開閉器3A1がその送電負荷群2
A1に接続されるしや断器1または開閉器3であ
る。このようにして見つけ出したしや断器1A、
開閉器3A1のうち、開閉状態が閉路となつてい
てかつ第3表(a)のe欄に未登録のものは、送電負
荷群2A1と下位負荷群(しや断器1Aからみて
電気的に遠い方の負荷群)2A2とを結ぶ開閉器
3A1である。この検出された開閉器3A1を第3
表(b)のようにe欄に登録すると共に、前記送電負
荷群2A1をf欄に登録する。 つづいて第3表(b)のように新規登録した区分開
閉器3A1に接続する負荷群2でかつ第3表(b)に
未登録の負荷群2を第1表および第3表(3)より検
出する。ここでは負荷群2A2が検出される。こ
れにより負荷群2A2は開閉器3A1から送電され
ていることを表わしており、この負荷群2A2を
第3表(c)のようにg欄に登録する。 このように負荷群2と開閉器3との接続関係の
チエツクを第2表(a)のe欄に登録すべき開閉器3
がなくなるまで順次繰り返す。これにより配電系
統Aに接続されているしや断器1、負荷群2、開
閉器3をすべて検出することができる。 負荷群2と開閉器3との接続関係のチエツクの
過程で分岐線路があつた場合、第2表(a)のe欄に
登録すべき開閉器3が複数個表われることがあ
る。この例の場合、開閉器3A2,3A3がこれに
該当する。このようなときは、例えば開閉器3
A2のみe欄に登録し、残りの区分開閉器3A3は
第4表のように登録しておき、
【表】
前者の開閉器3A2の接続関係をすべてチエツク
した後、後者の開閉器3A3の接続関係をチエツ
クする。後者については第4表に登録されている
分岐した開閉器3A3を取り出し、その開閉器3
A3を始点として負荷群2と開閉器3との接続関
係を同様にチエツクすればよい。 以上により検出した負荷群2と開閉器3との関
係は、第2表(a)となる。配電系統Bも同様にして
第2表(b)が得られる。第2表(a),(b)はすべての配
電系統について作成され、しや断器1または開閉
器3の開閉状態が変化する都度更新されるもので
ある。 (2) 各負荷群における負荷電流の算出 各負荷群2の負荷電流ILiは、系統電流Iが各負
荷群2の設備容量にほぼ比例すると考えてよいの
で、系統電流Iおよび配電系統の負荷群2および
各負荷群2間の設備容量から次式により推定でき
る。 ただし、
した後、後者の開閉器3A3の接続関係をチエツ
クする。後者については第4表に登録されている
分岐した開閉器3A3を取り出し、その開閉器3
A3を始点として負荷群2と開閉器3との接続関
係を同様にチエツクすればよい。 以上により検出した負荷群2と開閉器3との関
係は、第2表(a)となる。配電系統Bも同様にして
第2表(b)が得られる。第2表(a),(b)はすべての配
電系統について作成され、しや断器1または開閉
器3の開閉状態が変化する都度更新されるもので
ある。 (2) 各負荷群における負荷電流の算出 各負荷群2の負荷電流ILiは、系統電流Iが各負
荷群2の設備容量にほぼ比例すると考えてよいの
で、系統電流Iおよび配電系統の負荷群2および
各負荷群2間の設備容量から次式により推定でき
る。 ただし、
【式】は配電系統に接続されてい
る負荷群2iの設備容量の合計、IDiは負荷群2i
が接続されている配電系統の系統電流、IEiは負荷
2iの設備容量(電流)である。なお、設備容量
IEiは配電系統の建設または増設時に自ずと決定さ
れるもので、常時変化するものではない。このよ
うにして推定した負荷2ごとの負荷電流ILiを第5
表のように記憶しておく。
が接続されている配電系統の系統電流、IEiは負荷
2iの設備容量(電流)である。なお、設備容量
IEiは配電系統の建設または増設時に自ずと決定さ
れるもので、常時変化するものではない。このよ
うにして推定した負荷2ごとの負荷電流ILiを第5
表のように記憶しておく。
【表】
(3) 配電系統の過負荷検出および負荷移行操作が
必要か否かの判定 配電系統が過負荷かどうか、また負荷移行操作
が必要かどうかは、次のようにして判断する。 すなわち、第6表のように配電系統ごとに最大
許容電流IM、積分限界値STを設定しておき、
必要か否かの判定 配電系統が過負荷かどうか、また負荷移行操作
が必要かどうかは、次のようにして判断する。 すなわち、第6表のように配電系統ごとに最大
許容電流IM、積分限界値STを設定しておき、
【表】
系統電流Iを十分短い周期で監視し、系統電流I
が最大許容電流IMを越えたとき、I−IMで表わせ
る過電流I0を第6表の積分値Sに換算する。この
積分値Sが積分限界値STを越えた時点で、負荷移
行操作が必要と判断する。また、積分値Sは系統
電流Iが最大許容電流IM以下(系統電流I≦最大
許容電流IM)のとき零とする。前者最大許容電
流、積分限界値を第3図の保護装置6における最
大許容電流、積分限界値より所定範囲で小さくし
ておけば、保護装置6によるしや断器1の引外し
前に負荷移行操作を行なうことができる。 (4) 負荷移行操作 前記(3)により負荷移行操作が必要と判定された
とき、次のようにして負荷移行操作を開始する。 負荷移行はまず過負荷配電系統の末端負荷群に
対して行なう。どれが末端負荷群であるかは第2
表(a),(b)から検出することができる。すなわち、
第2表(a),(b)に登録されている負荷群2のうち、
g欄にのみ登録されている負荷群2が末端負荷群
である。例えば、配電系統Aが過負荷であつたと
すると、この配電系統Aの末端負荷群は負荷群2
A3,2A4となる。次にこれら末端負荷群2A3,
2B4の相手側負荷群(開閉器3Eによつて末端
負荷群につながつている負荷群)は第1表により
検出される。第1表のC欄、d欄のうち末端負荷
群2A3,2A4と同じコードのものを検出し、そ
のa欄が開路となつている開閉器3が相手側負荷
群2と末端負荷群2とを結合する開閉器3であ
る。また、そのときの始端側負荷群、終端側負荷
群のうち、末端負荷群でない方の負荷群が相手側
負荷群となる。この例の場合、末端負荷群2A4
に対して相手側負荷群は存在しない。末端負荷群
2A3に対する相手側負荷群は負荷群2B3である。 次に接続替先の配電系統およびその配電系統の
予備力IPを検出する。相手側負荷群に送電してい
る配電系統が接続替先の配電系統で第2表(a),(b)
から検出できる。すなわち、第2表(a),(b)におい
て、fまたはg欄に相手側負荷群が登録されてい
る配電系統であれば、それが接続替先の配電系統
である。もし、どの配電系統にも相手側負荷群が
登録されていないときは、相手側負荷群は停電状
態ということになる。この例では、相手側負荷群
2B3はしや断器1Bに接続される配電系統Bに
つながれている。 接続替先の配電系統の予備力IPは次式より算出
する。 予備力IP=最大許容電流IM−系統電流Iこの予
備力IPが前記末端負荷群より大きいときは負荷移
行可能であり、小さいときは負荷移行不可であ
る。可能である場合は、開閉器3を開閉操作す
る。これは、まず末端負荷群と相手側負荷群とを
結合する開閉器3を閉路操作し、次に末端負荷群
に送電していた開閉器3を開路する。この例の場
合は、開閉器3Eを閉路し、開閉器3A2を開路
する。負荷移行不可である場合は、前記相手側負
荷群以外の相手側負荷群(末端負荷群に対する相
手側負荷群は1つとは限らない)を検出し、前記
と同様に負荷移行が可能かどうかチエツクする。
ここで負荷移行可能となれば、負荷移行操作を行
なう。 また、末端負荷群が複数あつて、いずれも負荷
移行可能であつたときは、予備力が大きい方の配
電系統に対してのみ負荷移行操作を行なう。 なお、単一負荷群の移行では過負荷の解消とな
らないときは、さらに負荷移行された負荷群にか
つて送電していた負荷群の移行操作を行なう。そ
の操作方法は、その負荷群が新たな末端負荷群と
なるので、前記と同様の操作を繰返せばよい。 (5) 負荷移行不可となつたとき 前記(4)により負荷移行が不可能であつたとき
は、末端負荷群より1つ上位の負荷群を末端負荷
群とみなし、前記(4)の負荷移行操作を行なう。た
だし、1つ上位の負荷群は、その負荷群に下位負
荷群を加算したものになる。 この例の場合、負荷群2A3の負荷移行操作が
不可となつたときは、負荷群2A2を新規の末端
負荷群とみなして再び負荷移行操作を行なうこと
になる。その時の末端負荷群の負荷の大きさは、
負荷群2A2と負荷群2A3と負荷群2A4とを加え
たものとなる。ただし、この場合負荷群2A2に
対応する相手側負荷群は存在しないので、負荷移
行操作は不可となる。 (6) 負荷の切離し 前記(5)の操作を最上位負荷群まで行なつても過
負荷解消とならなかつたときは、末端負荷群を前
記(4)と同様にして検出し、その末端負荷群を配電
系統から切離して過負荷解消をはかる。 末端負荷群が複数あつた場合には、次式に示す
過負荷量以上の大きさで、かつ過負荷量に一番近
い大きさの末端負荷群を切離す。 過負荷量 =過負荷配電系統の系統電流−最大許容電流 末端負荷群の切離しは、末端負荷群に送電して
いる開閉器3を開路すればよい。なお、1つの負
荷群切離しでは過負荷の解消とならなかつた場合
は、さらに別の負荷を前記と同様にして切離す。 このようにこの発明によれば、配電系統が過負
荷になつた時これを自動的に検出して負荷移行操
作を区間単位で行なうようにしたので、運転員の
助勢なしに速やかにかつ正確に過負荷解消をはか
ることができる。また配電系統の接続状態や予備
力の不足から負荷移行が不可能であつた場合でも
一部負荷群を配電系統から切離すことにより、過
負荷配電系統の全負荷群が停電になるのを防止で
きる。 すなわち、この発明によれば、配電系統が過負
荷になつた時にその過負荷容量に応じた負荷群、
すなわち区間単位の負荷移行操作を自動的に行な
うようにしたので、迅速かつ正確に負荷移行を行
ない、速やかに過負荷を解消させ得る配電系統の
負荷制御装置を提供できる。
が最大許容電流IMを越えたとき、I−IMで表わせ
る過電流I0を第6表の積分値Sに換算する。この
積分値Sが積分限界値STを越えた時点で、負荷移
行操作が必要と判断する。また、積分値Sは系統
電流Iが最大許容電流IM以下(系統電流I≦最大
許容電流IM)のとき零とする。前者最大許容電
流、積分限界値を第3図の保護装置6における最
大許容電流、積分限界値より所定範囲で小さくし
ておけば、保護装置6によるしや断器1の引外し
前に負荷移行操作を行なうことができる。 (4) 負荷移行操作 前記(3)により負荷移行操作が必要と判定された
とき、次のようにして負荷移行操作を開始する。 負荷移行はまず過負荷配電系統の末端負荷群に
対して行なう。どれが末端負荷群であるかは第2
表(a),(b)から検出することができる。すなわち、
第2表(a),(b)に登録されている負荷群2のうち、
g欄にのみ登録されている負荷群2が末端負荷群
である。例えば、配電系統Aが過負荷であつたと
すると、この配電系統Aの末端負荷群は負荷群2
A3,2A4となる。次にこれら末端負荷群2A3,
2B4の相手側負荷群(開閉器3Eによつて末端
負荷群につながつている負荷群)は第1表により
検出される。第1表のC欄、d欄のうち末端負荷
群2A3,2A4と同じコードのものを検出し、そ
のa欄が開路となつている開閉器3が相手側負荷
群2と末端負荷群2とを結合する開閉器3であ
る。また、そのときの始端側負荷群、終端側負荷
群のうち、末端負荷群でない方の負荷群が相手側
負荷群となる。この例の場合、末端負荷群2A4
に対して相手側負荷群は存在しない。末端負荷群
2A3に対する相手側負荷群は負荷群2B3である。 次に接続替先の配電系統およびその配電系統の
予備力IPを検出する。相手側負荷群に送電してい
る配電系統が接続替先の配電系統で第2表(a),(b)
から検出できる。すなわち、第2表(a),(b)におい
て、fまたはg欄に相手側負荷群が登録されてい
る配電系統であれば、それが接続替先の配電系統
である。もし、どの配電系統にも相手側負荷群が
登録されていないときは、相手側負荷群は停電状
態ということになる。この例では、相手側負荷群
2B3はしや断器1Bに接続される配電系統Bに
つながれている。 接続替先の配電系統の予備力IPは次式より算出
する。 予備力IP=最大許容電流IM−系統電流Iこの予
備力IPが前記末端負荷群より大きいときは負荷移
行可能であり、小さいときは負荷移行不可であ
る。可能である場合は、開閉器3を開閉操作す
る。これは、まず末端負荷群と相手側負荷群とを
結合する開閉器3を閉路操作し、次に末端負荷群
に送電していた開閉器3を開路する。この例の場
合は、開閉器3Eを閉路し、開閉器3A2を開路
する。負荷移行不可である場合は、前記相手側負
荷群以外の相手側負荷群(末端負荷群に対する相
手側負荷群は1つとは限らない)を検出し、前記
と同様に負荷移行が可能かどうかチエツクする。
ここで負荷移行可能となれば、負荷移行操作を行
なう。 また、末端負荷群が複数あつて、いずれも負荷
移行可能であつたときは、予備力が大きい方の配
電系統に対してのみ負荷移行操作を行なう。 なお、単一負荷群の移行では過負荷の解消とな
らないときは、さらに負荷移行された負荷群にか
つて送電していた負荷群の移行操作を行なう。そ
の操作方法は、その負荷群が新たな末端負荷群と
なるので、前記と同様の操作を繰返せばよい。 (5) 負荷移行不可となつたとき 前記(4)により負荷移行が不可能であつたとき
は、末端負荷群より1つ上位の負荷群を末端負荷
群とみなし、前記(4)の負荷移行操作を行なう。た
だし、1つ上位の負荷群は、その負荷群に下位負
荷群を加算したものになる。 この例の場合、負荷群2A3の負荷移行操作が
不可となつたときは、負荷群2A2を新規の末端
負荷群とみなして再び負荷移行操作を行なうこと
になる。その時の末端負荷群の負荷の大きさは、
負荷群2A2と負荷群2A3と負荷群2A4とを加え
たものとなる。ただし、この場合負荷群2A2に
対応する相手側負荷群は存在しないので、負荷移
行操作は不可となる。 (6) 負荷の切離し 前記(5)の操作を最上位負荷群まで行なつても過
負荷解消とならなかつたときは、末端負荷群を前
記(4)と同様にして検出し、その末端負荷群を配電
系統から切離して過負荷解消をはかる。 末端負荷群が複数あつた場合には、次式に示す
過負荷量以上の大きさで、かつ過負荷量に一番近
い大きさの末端負荷群を切離す。 過負荷量 =過負荷配電系統の系統電流−最大許容電流 末端負荷群の切離しは、末端負荷群に送電して
いる開閉器3を開路すればよい。なお、1つの負
荷群切離しでは過負荷の解消とならなかつた場合
は、さらに別の負荷を前記と同様にして切離す。 このようにこの発明によれば、配電系統が過負
荷になつた時これを自動的に検出して負荷移行操
作を区間単位で行なうようにしたので、運転員の
助勢なしに速やかにかつ正確に過負荷解消をはか
ることができる。また配電系統の接続状態や予備
力の不足から負荷移行が不可能であつた場合でも
一部負荷群を配電系統から切離すことにより、過
負荷配電系統の全負荷群が停電になるのを防止で
きる。 すなわち、この発明によれば、配電系統が過負
荷になつた時にその過負荷容量に応じた負荷群、
すなわち区間単位の負荷移行操作を自動的に行な
うようにしたので、迅速かつ正確に負荷移行を行
ない、速やかに過負荷を解消させ得る配電系統の
負荷制御装置を提供できる。
第1図a,bは従来の配電系統およびその制御
システムを示すブロツク図、第2図は過負荷保護
装置のしや断の原理を示す特性図、第3図a,b
はこの発明の一実施例を示すブロツク図である。 A,B……配電系統、1A,1B……配電用出
口しや断器、2A1〜2A4,2B1〜2B3……負荷
群、3A1〜3A3,3B1,3B2,3E……区分開
閉器、4A1〜4A3,4B1,4B2,4E……遠方
監視制御装置子局、5A,5B……遠方監視装置
子局、6A,6B……変流器、7A,7B……過
負荷保護装置、9……遠方監視装置親局、10…
…遠方監視制御装置親局、13……演算装置。
システムを示すブロツク図、第2図は過負荷保護
装置のしや断の原理を示す特性図、第3図a,b
はこの発明の一実施例を示すブロツク図である。 A,B……配電系統、1A,1B……配電用出
口しや断器、2A1〜2A4,2B1〜2B3……負荷
群、3A1〜3A3,3B1,3B2,3E……区分開
閉器、4A1〜4A3,4B1,4B2,4E……遠方
監視制御装置子局、5A,5B……遠方監視装置
子局、6A,6B……変流器、7A,7B……過
負荷保護装置、9……遠方監視装置親局、10…
…遠方監視制御装置親局、13……演算装置。
Claims (1)
- 1 配電系統の負荷群相互の連けい、および配電
系統相互の連けいを行なう複数の区分開閉器の開
閉状態を監視すると共に、前記区分開閉器の開閉
制御を行なう遠方監視制御装置と、前記配電系統
の系統電流および配電所出口しや断器の開閉状態
を監視する遠方監視装置と、この遠方監視装置お
よび前記遠方監視制御装置からの監視情報を常時
監視し、過負荷配電系統を検出したことを条件に
前記監視情報と予め記憶された各配電系統の情報
とに基づいて負荷移行操作に必要な演算処理を行
ない、かつ当該演算処理の結果が電力供給能力に
余力のある配電系統が存在する場合には、前記過
負荷配電系統から過負荷容量に応じた負荷群を順
次他の配電系統に負荷移行させる指令を前記遠方
監視制御装置に対して与える演算処理装置とを備
えて成ることを特徴とする配電系統の負荷制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11974779A JPS5644355A (en) | 1979-09-18 | 1979-09-18 | Controller for load in power distribution system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11974779A JPS5644355A (en) | 1979-09-18 | 1979-09-18 | Controller for load in power distribution system |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5644355A JPS5644355A (en) | 1981-04-23 |
JPS631826B2 true JPS631826B2 (ja) | 1988-01-14 |
Family
ID=14769138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11974779A Granted JPS5644355A (en) | 1979-09-18 | 1979-09-18 | Controller for load in power distribution system |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5644355A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6271442A (ja) * | 1985-09-25 | 1987-04-02 | 株式会社東芝 | 系統安定化装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52132352A (en) * | 1976-04-28 | 1977-11-07 | Togami Electric Mfg | Automatic power distribution device |
-
1979
- 1979-09-18 JP JP11974779A patent/JPS5644355A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52132352A (en) * | 1976-04-28 | 1977-11-07 | Togami Electric Mfg | Automatic power distribution device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5644355A (en) | 1981-04-23 |
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