JPS63181933A

JPS63181933A - イネ科作物の増収法

Info

Publication number: JPS63181933A
Application number: JP62014640A
Authority: JP
Inventors: 沖井　三孔; 石島　俊一; 小島　好恵; 染谷　成美
Original assignee: Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
Current assignee: KH Neochem Co Ltd
Priority date: 1987-01-24
Filing date: 1987-01-24
Publication date: 1988-07-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明はイネ科作物の増収法に関する。

従来の技術カイネチン、ゼアチン、６−ベンジルアミノプリンなど
のサイトカイニンが細胞の分裂促進、細胞の拡大、非分
化組織の分化促進、老化の防止、種子の発芽促進等の活
性を有することは知られている〔高橋信孝著、植物調整
物質の園芸的利用、２９〜３７頁（昭和４８年）、誠文
堂〕。

チジアズロンがダイコン及びインゲンの下胚軸を肥大さ
せ、チョウセンアサガオの子葉を開角させ、シロザの色
素形成を促進させることが知られている〔竹松哲夫ら、
植物の化学調節旦（１）、５Ｏ−５４（１９８４）　）
。又、チジアズロンが野菜生長の遅延、例えば茎葉（部
間）の短縮による植物生長の調節に好適であることが知
られている（特公昭５２−４２８５３号公報）。

６−（トベンジルアミノ）プリンがブドウ、メロン、リ
ンゴ、スイカ等の着果促進、ブドウの花振い防止、バラ
、洋ラン等の腋芽促進することが知られている（農薬ハ
ンドブック、１９８５年）。

発明が解決しようとする問題点前記サイトカイニンでイネ科作物の穂を処理し、該作物
の増収を行う方法は開発されていない。

問題点を解決するための手段本発明方法によると、６−（Ｎ−ベンジルアミノ）プリ
ン、チジアズロン、カイネチン又はゼアチンでイネ科作
物の穂を処理することによりイネ科作物の増収を行うこ
とができる。

６−（Ｎ−ベンジルアミノ）プリン、チジアズロン、カ
イネチン又はゼアチンは単独でも用いられるが、通常は
農薬製剤分野において一般に用いられる液体又は固体の
希釈剤（担体）、さらに必要により、界面活性剤（乳化
剤、分散剤、展着剤）、固着剤などと併用した製剤形態
で用いられる。具体的な形態としては、乳剤、水和剤、
粉剤、糊状剤などがあげられる。

液体の希釈剤としては、メタノーノベエタノールなどの
アルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシドなどの極性溶媒などがあげられる。

固体の希釈剤（担体）としては、ベントナイト、タルク
、クレー、カオリン、モンモリロナイト、珪藻土、フェ
ノール樹脂、ホワイトカーボンなどがあげられる。

界面活性剤（乳化剤、分散剤、展着剤）としては、アル
キルベンゼンスルホン酸ソーダ、ラウリル硫酸ソーダな
どの陰イオン系界面活性剤、ステアリルトリメチルアン
モニウムクロライドなどの陽イオン系界面活性剤、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテルなどの非イオ
ン系界面活性剤などがあげられる。

分散剤としては、リグニン、メチルセルローズ、亜硫酸
バルブ廃液があげられる。

固着剤としては、カゼイン石灰、ニカワ、カルボキシメ
チルセルローズ、アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコ
ールなどがあげられる。

薬剤をイネ科作物の穂に処理する時期としては、開花日
を基準にして１週間前から収穫日の１週間前の期間であ
る。

イネ科作物としては、稲、小麦、トウモロコシ、大麦、
ライ麦、ハト麦、エンバク、モロコシ、アワ、キビ、ヒ
エ、ソバ、シコクビエ、トウジンビニなどがあげられる
。

処理時の薬剤有効成分濃度は０．０１〜１０００　ｐｐ
ｍである。さらに具体的には、開花前では５〜５００ｐ
ｐｍ　、開花中では０．０１〜ｓｏｐｐｍ　、開花後か
ら収穫１週間前では１０〜１１０００ｐｐの範囲が好ま
しい。

薬剤の使用量は１０ａ当り、５０〜８００　β、好まし
くは１００〜６００１の範囲である。

以下に実施例及び参考例を示す。

実施例１水稲（コシヒカリ）の栽培に於いて、通常実施されてい
るコシヒカリの栽培法〔茨城県農協・経済連発行のコシ
ヒカリ栽培ごよみ（昭和５９年発行）〕に準じて、播種
、育苗、田植及び施肥を行った。田植は１株５本植えと
じ、植付は株密度は茶間３０ｃｍ、株間１５ｃｍとした
。即ち、ｌ　ｍ’当り株数を２２株とした。

稲が生長し出穂し始めてから、１週間間隔で、第１表に
示す薬剤の種類別、濃度別に、稲の穂の部分に薬液を噴
霧処理した。薬剤は参考例１−４に従って調製し、用時
に水で所定の濃度にして噴霧した。噴霧量は１０ａ当り
５００１とし、試験は１区３連とし、１区の面積を３　
ｍ’として行った。

稲刈りは開花３６日後に行い、天日乾燥後に脱穀し、籾
の水分含量が１３．５〜１４．５％になるまで乾燥器に
て乾燥した。次に、比重１．０６の塩水で塩水選して、
精籾とその他（不受精籾及び退化籾）に分けた。これら
を水洗後、再び乾燥器にて水分含量１３．５〜１４．５
％になるまで乾燥した。

その後、登熟歩合（粒数比）、精籾の１０００粒重及び
ｌＯａ当り収量（精籾型に０．８４を掛けて玄米換算収
量）を求めた。その結果を、開花日を基準にして第１表
に示す。

実施例２小麦（農林６１号）を普通一般に行われている方法（平
野寿助著、新しいムギ栽培、勝山漁村協会、昭５３年）
で、選種、消毒、播種（条播、慣行１条まき）、施肥、
麦踏み、中耕、土寄せを行い栽培した。

本試験では条間７５ｃｍ、畦間〈播種幅）１５ｃｍとし
、１　ｍ＋当り穂数を平均６５０穂確保した。従って、
畦間の長さく条の長さ）１３３ｃｍ間の穂数が１ｍ′当
り穂数に相当する。試験は一区３連とし、１区の面積を
３　ｍ’とした。

薬剤処理は、小麦が生長し出穂し始めてから、１週間間
隔で、薬剤の種類及び濃度別に、小麦の穂の部分に薬液
を噴霧処理した。薬剤は参考例１〜４に従って調整し、
用時に水で所定の濃度にして噴霧した。噴霧量は１０ａ
当り、４００１とした。

麦刈り後は日陰干しで充分に乾燥してから脱穀した。次
に、脱穀粒の水分含量が１２〜１３％になるまで乾燥器
にて乾燥した。乾燥玄麦を２．００ｍｍの縦目式穀粒篩
にて整粒し、整粒数、整粒１０００粒重及び上受収量を
求めた。その結果を、開花日を基準にして第２表に示す
。

実施例３畑を耕起し、畦立てし、施肥をし、−代交配スイードコ
ーン、ハニーパンタムを１４１した。畦立てと播種畦間
７０ｃｍ、林間３０ｃｍとなるようにし、分聾後は分簡
茎を除去して１本立とした。従って栽植密度は１０ａ当
り４７６２本となる。施肥は消石灰を１０ａ当り６０ｋ
ｇ、堆厩肥をＩＤａ当り１．５トン、くみあい苦土有機
入り化成肥料（ＫＨ肥料）を１０ａ当り１００ｋｇ、ウ
ルトラリンサンスミホス（住友商事株式会社、可溶性燐
酸４３〜４５％）を１０ａ当り２５ｋｇを施肥した。更
に、雌穂分化期に、ＫＨ肥料及びウルトラリンサンスミ
ホスをそれぞれ１０ａ当り、５０ｋｇ及び１０ｋｇを施
肥した。

生育中の栽培管理は除草、間引、分簡茎の除去など慣行
法に従って行った。

薬剤処理は、トウモロコシが生長し絹糸を抽出し始める
１週間前に１回目の処理をし、以後１週間間隔で、薬剤
の種類及び濃度別に、トウモロコシの雌穂の部分に充分
に噴霧した。１雌穂当りの噴霧量は約４ｍｌであった。

薬剤は参考例１〜４に従って調製し、用時に水で所定の
濃度に調整して噴霧した。

試験は１区１０株を用い、１０連で行い結果をこれらの
平均値で表した。これらの結果を第３表に示した。

参考例１チジアズロン　　　　　　２ｇジメチルスルホキシド　５　Ｑ＋ｎｌこれらを混合して乳剤を調製した。

参考例２参考例１において、チジアズロンの代わりにカイネチン
を用いる以外は参考例１と同様にして乳剤を得た。

参考例３６−（Ｎ〜ベンジルアミノ）プリン　　２ｇＮ、Ｎ−ジ
メチルホルムアミド　　　５　Ｑ＋ｒ＋１ｘ７ｏ　−ル
（：、Ｔ　−１４０ｍｌこれらを混合して乳剤を調製した。

参考例４参考例１において、６−　（Ｎ−ベンジルアミノ）プリ
ンの代わりにゼアチンを用いる以外は参考例３と同様に
して乳剤を調製した。

参考例５チジアズロン　　　　　　　１重量部ベントナイト　　　　　　９０重量部これらを均一に混合撹拌して水和剤を調製した。

参考例６参考例５において、チジアズロンの代わりにカイネチン
、６−　（Ｎ−ベンジルアミノ）プリン又はゼアチンを
用いる以外は参考例５と同様にして水和剤を調製した。

発明の効果本発明方法によりイネ科作物の増収をはかることができ
る。

Claims

【特許請求の範囲】

６−（Ｎ−ベンジルアミノ）プリン、チジアズロン、カ
イネチン又はゼアチンでイネ科作物の穂を処理すること
を特徴とするイネ科作物の増収法。