JPS6318087B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ ビンと、分配装置として機能するフイーダ
と、ダスト管路と、バーナとを、直列に連結して
有する、微粉炭を炉のバーナに供給するための装
置において、ダスト管路３が区分され、かつその
部分６の端部に、バーナ４と連通した状態で、お
よび管路３の部分５に面して取りつけられた漏斗
状部７を有し、エゼクタ１０がバーナ４の入口に
設置されていることを特徴とする装置。

２ 管路３の部分５の開放端に円筒状のヘツドピ
ース８が、フイーダ２と連通した状態で、管路３
の軸線に沿つて移動可能に取りつけられているこ
とを特徴とする、請求の範囲第１項に記載された
装置。

３ 管路３の区分配置には、漏斗状部７の開放端
に固定された保護メツシユ９が設けられているこ
とを特徴とする、請求の範囲第１項または第２項
に記載された装置。

技術分野 本発明は、粉砕システムに関し、特に炭塵を、
炉に設置された粉砕燃料バーナに供給するための
装置に関する。

背景技術 微粉炭のような粉砕材料を搬送するための装置
が知られており、この装置は、微粉炭と空気から
サスペンシヨンを作るためのミキサと、ポンプユ
ニツトを備えた別個のダスト管を経て、炉のバー
ナと連通する分配容器に、作られたサスペンシヨ
ンを噴射するための送風機とからなる（英国特許
No.1469372参照）。

上記の特許の装置は、低い含量の炭塵を有する
サスペンシヨンで作用するので、そこに組込まれ
たダスト管の直径がかなり大きく、このため全体
として装置の構造がかなりかさばる。また、この
装置は、燃料混合物を搬送する速度として比較的
高い速度を必要とする。最後に述べたフアクタ
は、特に彎曲個所でダスト管の耐摩耗性に不利な
影響を与える。

多量の浮遊物質が存在することは、爆発の危険
があるため非常に望ましくない。多量のサスペン
シヨンを作る際に、一様な濃度の微粉炭を供給す
るのが難しく、そのため炉の作用に変動が引き起
こされる。

また、ソ聯の発明者証第200704号に記載され
た、微粉炭を炉のバーナに供給するための装置も
知られている。問題のこの装置は、微粉炭のため
のビンと、フイーダまたは分配装置と、ダスト管
と、バーナとを、直列に連結した状態で含む。こ
の装置では、微粉炭が、適当な源から圧力下に給
送される搬送流体により管を通つて流される。ダ
スト管が閉鎖されていて、かつ搬送流体源により
決められる過圧を受ける。過圧が存在すると、一
般に、搬送流体の一部がフイーダを通つてビンの
中へ入ることができる。このことが起こると、微
粉炭の流量の一様性が狂わされ、その結果炉の作
用が変動する。若干の搬送流体がビンの中へ溢流
するので、ビンの作用空間が減少してその作用能
力を下げる。加えて、微粉炭を有するビンが爆発
するようになる危険がある。さらに、管路に沿つ
て十分大きい速度で移動する炭塵の鋭角の粒子
が、特に管路の彎曲場所で管路の耐摩耗性に不利
な影響を与える。

発明の開示 所望されるものは、微粉炭を炉に、炉の作用を
変動させずに一様に給送でき、同様な型式の周知
の装置と比較して大きさがいつそう小さく、なら
びに高い作用信頼性と防爆作業条件を与えるよう
な構造を有する、微粉炭を炉のバーナに供給する
ための装置である。

本発明は、ビンと、分配装置としても機能する
フイーダと、ダスト管路と、バーナとを直列に連
結してなる、微粉炭を炉のバーナに供給するため
の装置において、本発明により、管路を区分し、
かつバーナと連通するその端部に、管路の他方の
部分に面する漏斗状部を設け、エゼクタをバーナ
入口に位置させた装置を提供する。

管路の搬送流体の量を調節するために、管路の
開放端部分に円筒状ヘツドピースを、フイーダと
連通した状態で、管路の軸線に沿つて移動可能に
取りつけるのが得策である。

管路の区分配置には、漏斗状部の開放端に固定
された保護メツシユを設けるのが望ましい。

微粉炭を炉のバーナに供給するための本発明の
装置によれば、微粉炭をバーナに一様に給送する
ことが保証される。本発明の装置は作用の信頼性
が高くかつ構造が簡単であり、そこに組込まれた
管路は同様な型式の周知の装置に用いられた管路
より直径が小さく、かつ本発明の装置は、防爆作
業条件を保証する。

図面の簡単な記載 本発明を、さらに添附図面を参照して例として
のみ述べる。図面において、第１図は微粉炭を炉
のバーナに供給するための装置の概略図であり、
第２図は第１図の区分Ａの拡大図である。

本発明を実施する最良の形態 例示された装置は、微粉炭を受け入れるように
なつているビン１（第１図および第２図）と、配
分器としても機能するダストフイーダ２と、ダス
ト管路３と、バーナ４とを、直列に連結した状態
で含む。第１図には、同一のビン１から微粉炭を
給送する二つの管路３が示されている。各管路３
が区分され、かつ二つの部分５と６からなり、こ
れらのうち部分５がフイーダ２と連通し、かつ部
分６がバーナ４と連通している。管路３の部分５
の開放端には、移動可能なヘツドピース８が取り
付けられている。このヘツドピース８を、ダスト
管路３の軸線に沿つて移動させることができる。
管路３の区分配置には、漏斗状部７の開放端部に
固定された保護メツシユ９が設けられている。管
路３内のバーナ４の入口に、エゼクタ１０が設置
されている。搬送流体と微粉炭との混合速度を増
大するために、大気と連通するように意図された
複数のスリーブ１１が漏斗状部７の後の管路３の
部分６に設けられている。同じ目的のために、流
れ回転手段（図示せず）を漏斗状部７にまたはヘ
ツドピース８に設けることができる。

微粉炭供給装置は次のように作用する。

まず、微粉炭をビン１からフイーダ２により管
路３へ給送する。管路３の部分５から、微粉炭が
さらに漏斗状部７へ進み、そしてそれから管路３
の部分６へ進む。保護メツシユ９により、異物が
漏斗状部７へ進まないように防止される。バーナ
４の入口に位置したエゼクタ１０を作動させて、
周囲の空気を、直接ボイラー室の雰囲気から、ま
たは熱いガスまたは空気管路から保護メツシユ９
を通じて吸込むことができる。このことが起こる
と、管路３が排気されて、ダスト含量の高い微粉
炭の流動化された流れ（搬送流体１Kgあたり微粉
炭約50Kgの濃度を有する）を、毎秒約10メートル
の速度で弱く混合させることができる。搬送流れ
における炭塵の含量が高いので、管路直径を相当
（約100mm）減少させることができる。

微粉炭をバーナ４へ管路３を通じて搬送するた
めに必要な搬送流体の量は、移動可能なヘツドピ
ース８の位置により決められる。

微粉炭の流れが管路に沿つて移動する速度が低
いので、装置を長期間故障なく作用させることが
できる。

本発明の装置により、微粉炭の一様な給送また
は分配、フイーダの安定した作用、ビンの有効な
利用を確保することが可能となり、これによつて
次いで、炉の作用を強め、かつ炉の運転能率を高
めることができる。

産業上の利用可能性 本発明の装置を、微粉炭で作動される種々の型
式の動力ユニツトに容易に適用できる。