JPS63177058A - 鋳鉄の組織検査方法 - Google Patents

鋳鉄の組織検査方法

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JPS63177058A
JPS63177058A JP61259833A JP25983386A JPS63177058A JP S63177058 A JPS63177058 A JP S63177058A JP 61259833 A JP61259833 A JP 61259833A JP 25983386 A JP25983386 A JP 25983386A JP S63177058 A JPS63177058 A JP S63177058A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、オーステンパー処理した各種t2F鉄の組織
が所望の組織となっているか否かを検査する組織検査方
法に関するものである。
(従来の技術) 従来より、球状黒鉛鋳鉄等の各種鋳鉄にオーステンパー
処理を施し、鋳鉄基地をベイナイトと残留オーステナイ
トとが混在した組織として靭性および強度の向上を図る
ことが行われている。ぞして、上記オーステンパー処理
にお番ノる湯度条件等によって鋳鉄組織の前記ベイナイ
トと残留オースブナイトの混在比率が変化したり、他の
組織が生成するものであり、各種製品において要求され
る特性の鋳鉄組織となっているか否かを確認判定して品
質管理を行う必要がある。
すなわち、上記オーステンパー処理の一例としては、鋳
鉄品をオーステナイト化温度820〜950℃で0.5
時間以上加熱した後焼入れし、恒温変態温度MS点以上
〜450℃で0.5時間以上恒温保持し、さらに空冷ま
たは湯冷して、鋳鉄組織をベイナイトと残留オーステナ
イトの混在組織とするものであるが、この場合に前記恒
温条件が240℃と390℃とでは基地面積率(%)は
、240℃でベイナイト80%、残留オーステナイト 
7%、黒鉛13%となり、390℃ではベイナイト37
%、残留オーステナイト50%、黒鉛13%のように変
化する。そして、上記のような組織の変化によって材料
の性質も異なり、上記組織の性状を非破壊検査によって
求めて管理づることが要望される。
そこで、例えば、特開昭60−151554号に見られ
るように、ベイナイトと残留オーステナイトの混合組織
をもつ球状黒鉛鋳鉄に析出したパーライトを磁気特性の
差異を測定して検出する技術が提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかして、上記のような磁気特性を利用してオーステン
パー処理後のパーライトの析出を検出するようにしたも
のでは、オーステンパー処理時の焼入れ不良によって残
留したパーライト闇と磁気特性との関係は、両者間には
ある程度の傾向が確認できるが、検出精度の面で問題が
あり、構造も複雑となり正確な検査が困難となる恐れが
ある。
また、オーステンパー処理による鋳鉄組織の正確な検査
が必要な場合は、例えば、オーステンパー処理した軸部
材を軸受によって支承するときの両者のクリアランスを
設定する際に、その熱膨張が鋳鉄組織によって異なるも
のであり、さらに精度の^い検査が必要とされる。すな
わち、オーステンパー処理後の膨張率の大きな軸部材に
おいては、クリアランスの大きいメタルを使用する一方
、膨張率の小さい軸部材ではクリアランスの小さいメタ
ルを使用して両者の間にお1ノる焼付き等の不具合の発
生を防止する必要がある。
一方、オーステンパー処理で焼入れ不良を生起すると前
記のようにパーライトを析出するものであるが、このパ
ーライトは冷却速度に関係し、肉厚部の中心あるいは冷
NIが不十分なコーナ一部に析出するものである。しか
し、上記のようなパターンでパーライトが残留すると、
前記先行例による磁気特性を利用した検査ではその検知
ができず、上記のような軸部材における品質管理を必要
とする部品については適用できないものである。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、オーステンパー処理
後の鋳鉄組織を簡単でかつ正確に非破壊検査が行えるよ
うにした鋳鉄の組織検査方法を提供づることを目的とす
るものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の検査方法は、オーステンパー処理後のvi鉄を
加熱して熱膨張量を測定し、この測定した熱膨張ωを予
め求めである設定値と比較して鋳鉄組織のベイナイトと
残留オーステナイトとの混在比率を検出することを特徴
とするものである。
すなわち、本発明はA−ステンバー処理後の基地組織が
残留オーステナイトを析出していることに着目し、この
組織はオーステンパー処理前のフェライトまたはパーラ
イトに比較して線膨張係数が大きく、しかも、この線膨
張係数は残留オーステナイトの量に対応して変化するこ
との知(りに基づき、鋳鉄の熱膨張量を測定して予め求
めであるデータと比較して組織の良否の判定を行うもの
である。
(作用) 上記のような検査方法では、オーステンパー処理後の鋳
鉄の熱膨張量を測定して設定値と比較し、鋳鉄組織のベ
イナイトと残留オーステナイトとの混在比率を検出して
その良否を判定するとともに、鋳鉄品が目標とする膨張
特性を備えるように管理し、軸部材等におけるクリアラ
ンス調整を簡易に行うものである。
(実施例) 以下、図面に沿って本発明の詳細な説明する。
第1図および第2図は本発明検査方法に使用する検査装
置すなわち膨張量測定装置の概略構成を示検査装V:1
1としての膨張量測定装置は、A−ステンパー処理後の
鋳鉄品に相当する供試料2を載置づ−るプレート3を有
する恒温炉4を備え、上記tIJ温炉4は炉壁5の底部
に加熱用の発熱体6を係1え、この発熱体6は温度セン
サー7の信号に基づいて発熱量を調整する温度調整装置
8によって制御され、恒温炉4内を設定温度に昇温保持
するものである。
また、上記恒温炉4にはプレート3上に載置された供試
料2の熱膨張を測定する膨張センサー9が複数設置され
ている。上記膨張センサー9の信号はデータ処理を行う
演算部10に入力され、ここでv2膨張係数の演算、設
定値との比較および組織の良否の判定等の評価を行い、
その結果が記録計11に表示記録される。
そして、熱鹸張の測定の場合には複数(3個〉の供試料
2と基準試料2a(1個)とを挿入するものであり、供
試料2は製品と同一条件で同時処理された品質チェック
用テストピースであり、基準試料2aは予め品質をチェ
ックされたスタンダードテストピースである。4個の試
料2,2aを恒温炉4の中にセットし、室温から所定の
温度まで昇温し、各温度における膨張量を膨張センサー
9によって測定し、データ処理を行う。
なお、試料2.2aの加熱時においては、大気雰囲気ま
たは液体雰囲気で行うものである。
上記検査装置1を使用した組織検査方法は、まず、鋳鉄
製品と同一素材で供試料2を作製し、鋳鉄製品とともに
オーステンパー処理を行うものである。そして、上記供
試料2を検査装置のプレート3上にセットし、以下、第
3図の操作フローチャートに沿って測定を行うものであ
る。すなりも、前記セット後、ステップS1で室m(例
えば25℃)における供試料2の長さを測定し、このデ
ータはあとのwI算で使用する。次に、ステップS2で
発熱体6に通電して昇温を開始し、ステップS3で温度
調整装置8によって所定温度に保持し、所定時間経過後
にステップS4で供試料2の膨張量を測定し、上記ステ
ップ82〜S4の操作を繰返して、複数の加熱温度で供
試料2の膨張がを測定する。
そして、ステップS5で前記ステップS1で求めた室温
時の供試料2の長さしと、加熱温度と室温との差ΔTと
その温度での膨張FΔLとから線膨張係数α=(Δし・
K)/(L・ΔT)を演算するとともに、記憶部から鋳
鉄組成、オーステンパー処理条件における線膨張係数α
に対する残留オーステナイト1γを読み出し、ステップ
S6で基準値と比較し組織の良否を判定し、ステップ$
7でその判定結果、vI鉄組成、オーステンパー処理条
件、線膨張係数、残留オーステナイトωをプリント表示
するものである。
次に、実際の測定データを示す。このデータは、自動車
用エンジンのクランクシャフト部品の製造において、製
品と同一組成の鋳鉄で鋳造した供試料2(直径60± 
0.1111111長さ 100mm)を、製品と共に
オーステンパー処理した後、前記フローチャートに沿っ
て膨張[F]を測定し、判定したものである。その結果
を第4図に実線■で示す。
なお、鋳鉄の組成は下記の通りである。
C:  3.45.3i :  2,53. Mn: 
 0.39゜P :  0,033.3 :  0,0
1 、 Mo :  0.29 。
N i :  0.98 、 Mg:  0,041.
 Fe :残部また、オーステンパー処理は、オーステ
ナイト化温度が890℃X2Hr、焼入れ恒温処理が3
90℃×2#→rで、空冷、洗浄を行っている。
第4図は加熱温度に対する膨張かを示し、この加熱温度
と膨張量との関係から線膨張係数αは前記81算式によ
り、α= 17,3X 10″11/℃と求まる。
そして、上記組成における線膨張係数αと残留オーステ
ナイトωγとの関係は、第5図に示すものであり、これ
から前記線膨張係数αに対応する残留オーステナイト鑓
γを求める。また、前記製品としてのクランクシャフト
に要求される残留オーステナイトωγの基準値(許容値
)は33容t%で、線膨張係数αにすると鎖線で承り1
6.OX 10” /’C(150℃までの加熱温度)
となり、このI3準値より低い値の製品は不良品であり
、前記測定結果は基準値以上で合格品である。
なJ3、上記第4図には、比較材料としてオーステンパ
ー処理による焼入れ不良を想定し、非合金(FCD45
)での結果を破線■で併記している。
その組成は、下記の通りであり、基地組織はベイナイト
とパーライトの混在組織である。
C:  3.50. Si :  2.61 、 Mn
:  0.41 。
P :  0,03  、  S :  0,009.
  M g :  0.039゜Fe:残部 そして、この比較材においては線膨張係数αは14.3
X 10−6/’Cとなり、前記基準値以下であり不合
格品となる。
ざらに、第6図はA−ステンバー処理における恒温処理
の温度Tbが鋳鉄品の熱膨張係数に及ばず影響を測定し
たものであり、縦軸に線膨張係数を横軸に加熱温度範囲
を示し、特性Aは処理温度1’bが250℃で残留オー
ステナイト槌γが6容量%であり、特f/J+3は処理
温度1− bが300℃で残留オーステナイト量γが2
0容ω%であり、特性Cは処理温度Tbが395℃で残
留オーステナイトωγが38容聞%であり、上記処理温
度Tbが工賃するほど残留オーステナイト量が増えると
ともに、線膨張係数も大きな値を示している。なお、上
記オーステンパー処理は、オーステナイト化温度が89
0℃X2)1rで、焼入れ恒温処理がTbx2Hrであ
る。
そして、例えばエンジンのクランクシャフトにJjいて
は残留オーステナイトが33〜45%程度の組織が好適
であり、前記処理温度Tbは395℃程度で行い、一方
、ギVにおいては残留オーステナイトは4〜10%が好
適であり、前記処理温度Tbは250℃稈度ぐ行うよう
にするものである。
また、第7図はオーステンパー処理における恒温処理の
時間が!鉄量の熱膨張係数に及ばず影響を測定したもの
であり、縦軸に線膨張係数を横軸に加熱温度範囲を示し
、特性りは処理時間が75分で残留オーステナイトγが
37容9%であり、特性Eは処理時間が120分で残留
オーステナイトγが33容聞%であり、上記処理時間が
短い方が残留オーステナイトが多いと、ともに、熱膨張
係数が大きな値を示している。なお、上記オーステンパ
ー処理は、オーステナイト化温度が890℃x21−1
rで、焼入れ恒温処理が395℃x75min / 1
20m1nである。
(発明の効果) 上記のような本発明によれば、オーステンパー処理後の
鋳鉄の熱膨張四を測定して設定値と比較し、鋳鉄組織の
ベイナイトと残留オーステナイトとの混在比率を検出す
るようにしたことにより、簡単な測定方法で組織の良否
を正確に検査することがでさるものである。
また、A−ステンパー処理後の鋳鉄品が目標とする膨張
特性を備えるように管理し、軸部材等におけるクリアラ
ンス調整を簡易に精度よく行うことができる乙のである
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明検査方法に使用づる検査装置の概略構成
図、 第2図はその概略平面図、 第3図は検査装置にJ3ける検査操作を示すフローチャ
ート図、 第4図は測定例における加熱温度と膨張量との関係を示
すグラフ、 第5図は測定例における線膨張係数ど残留オーステナイ
ト量との関係を示すグラフ、 第6図はオーステンパー処理における恒温処理の温度が
U鉄量の熱膨張係数に及ぼす影響を測定した結果を示す
グラフ、 第7図はオーステンパー処理における恒温処理の時間が
鋳鉄品の熱膨張係数に及ぼす影響を測定した結果を示づ
グラフである。 1・・・・・・検査装置     2・・・・・・供試
料4・・・・・・恒温炉      6・・・・・・発
熱体9・・・・・・膨張センサー   10・・・・・
・演算部第1図 I 〜 を 第2図  第3図 第6図 RT  −#ω −150〜200 −250 〜3の
 −350刀ロ 熱 1崖IL!!]  (’C)II
膨張童 (/Jm)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)オーステンパー処理した各種鋳鉄の組織検査方法
    であって、鋳鉄を加熱して熱膨張量を測定し、設定値と
    比較して鋳鉄組織のベイナイトと残留オーステナイトと
    の混在比率を検出することを特徴とする鋳鉄の組織検査
    方法。
JP61259833A 1986-10-31 1986-10-31 鋳鉄の組織検査方法 Expired - Lifetime JPH0737977B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103898295A (zh) * 2012-12-28 2014-07-02 财团法人金属工业研究发展中心 铸态铸铁的处理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103898295A (zh) * 2012-12-28 2014-07-02 财团法人金属工业研究发展中心 铸态铸铁的处理方法
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