JPS6317587Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6317587Y2 JPS6317587Y2 JP15687983U JP15687983U JPS6317587Y2 JP S6317587 Y2 JPS6317587 Y2 JP S6317587Y2 JP 15687983 U JP15687983 U JP 15687983U JP 15687983 U JP15687983 U JP 15687983U JP S6317587 Y2 JPS6317587 Y2 JP S6317587Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding
- tip
- arc
- power supply
- chip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000003466 welding Methods 0.000 claims description 54
- 239000011324 bead Substances 0.000 description 8
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 7
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000004927 fusion Effects 0.000 description 4
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 4
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 3
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 3
- 239000010953 base metal Substances 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 2
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Landscapes
- Arc Welding In General (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はガスシールドアーク溶接に用いられる
溶接用チツプに関するものである。
溶接用チツプに関するものである。
(従来技術及び問題点)
従来からのガスシールドアーク用チツプは、溶
接アークを安定して発生しうるように溶接ワイヤ
との接触面を大きくとり、これにより通電性を良
好にし、さらに長時間使用に耐えられるように冷
却効果が良好にされており、このような形状の溶
接チツプがたとえば特開昭49−10139号公報によ
り知られている。
接アークを安定して発生しうるように溶接ワイヤ
との接触面を大きくとり、これにより通電性を良
好にし、さらに長時間使用に耐えられるように冷
却効果が良好にされており、このような形状の溶
接チツプがたとえば特開昭49−10139号公報によ
り知られている。
第1図はこのような溶接チツプの態様例の断面
形状を示す図であり、溶接トーチ先端の主要部分
を示している。同図に示すように溶接ワイヤ1を
導くチツプボデイ3の先端には給電チツプ2が取
り付けてあり、チツプボデイ3は内ノズル4に挿
入されチツプボデイ3と内ノズル4の間には環状
のインナーシールドガス噴出孔6を設置してい
る。また、内ノズル4は水冷ジヤケツト8を具備
した外ノズル5に挿入されており、両ノズルの間
には環状のアウターシールドガス噴出孔7が形成
されている。上記内ノズル4および外ノズル5に
はそれぞれシールドガス供給口(図示しない)が
接続されており、内ノズル4のガス噴出孔6およ
び外ノズル5のシールドガス噴出孔7から溶接部
に向けてシールドガスGを噴射しながら溶接が行
なわれる。
形状を示す図であり、溶接トーチ先端の主要部分
を示している。同図に示すように溶接ワイヤ1を
導くチツプボデイ3の先端には給電チツプ2が取
り付けてあり、チツプボデイ3は内ノズル4に挿
入されチツプボデイ3と内ノズル4の間には環状
のインナーシールドガス噴出孔6を設置してい
る。また、内ノズル4は水冷ジヤケツト8を具備
した外ノズル5に挿入されており、両ノズルの間
には環状のアウターシールドガス噴出孔7が形成
されている。上記内ノズル4および外ノズル5に
はそれぞれシールドガス供給口(図示しない)が
接続されており、内ノズル4のガス噴出孔6およ
び外ノズル5のシールドガス噴出孔7から溶接部
に向けてシールドガスGを噴射しながら溶接が行
なわれる。
上記のように構成された従来の溶接トーチで高
速度溶接すると次のような問題があつた。
速度溶接すると次のような問題があつた。
即ち、厚鋼板をX開先でルートフエースを比較
的厚く取つた際の溶接に際し十分な溶込み深さを
得るには、溶接ワイヤの太径化と大電流を用いる
必要があるが、大電流では、磁気吹きによりアー
クが不安定となり、それに伴なつて溶接部に融合
不良等の各種欠陥が発生する。
的厚く取つた際の溶接に際し十分な溶込み深さを
得るには、溶接ワイヤの太径化と大電流を用いる
必要があるが、大電流では、磁気吹きによりアー
クが不安定となり、それに伴なつて溶接部に融合
不良等の各種欠陥が発生する。
また、溶接ワイヤの送給量を増して溶接電流を
増加させた高電流溶接では、強力なプラズマ気流
を伴ないアーク直下の溶融金属は後方へ吹かれ、
溶融金属が極度に減少するため母材の固体面が露
出する。
増加させた高電流溶接では、強力なプラズマ気流
を伴ないアーク直下の溶融金属は後方へ吹かれ、
溶融金属が極度に減少するため母材の固体面が露
出する。
この固体面は冷却速度が速く溶融金属とのぬれ
性が悪いためビード底部に融合不良欠陥を発生さ
せる。後方へ吹かれた溶接金属は、アーク熱の及
ばない既に凝固したビードの方へ急速に押しやら
れるため、母材とのなじみ性が悪化して、アンダ
ーカツトやハンピングビードが発生する。さら
に、溶込みもビード底部が極めて幅狭く細長で、
ビード上部も幅が狭く凸状の形状となるために、
熱間割れ、ビード幅不足、アンダーカツト、ビー
ド不良等の問題が生じ健全な溶接ができない欠点
があつた。
性が悪いためビード底部に融合不良欠陥を発生さ
せる。後方へ吹かれた溶接金属は、アーク熱の及
ばない既に凝固したビードの方へ急速に押しやら
れるため、母材とのなじみ性が悪化して、アンダ
ーカツトやハンピングビードが発生する。さら
に、溶込みもビード底部が極めて幅狭く細長で、
ビード上部も幅が狭く凸状の形状となるために、
熱間割れ、ビード幅不足、アンダーカツト、ビー
ド不良等の問題が生じ健全な溶接ができない欠点
があつた。
また、広い開先や厚板の溶接を効率よく行なう
ことを目的として、たとえば特開昭55−94782号
公報記載の技術が知られている。この技術は多電
極トーチに関するものであり、第2図の断面図に
示す如く、絶縁物9により夫々絶縁された二本以
上の溶接ワイヤ1を配置して溶接するものであ
る。
ことを目的として、たとえば特開昭55−94782号
公報記載の技術が知られている。この技術は多電
極トーチに関するものであり、第2図の断面図に
示す如く、絶縁物9により夫々絶縁された二本以
上の溶接ワイヤ1を配置して溶接するものであ
る。
しかしこのようなトーチでは、通電が絶縁物9
で分離されているために電極である溶接ワイヤ1
間でアーク干渉があり、アークが極端に偏向する
ためアークが不安定となり、溶融金属の揺動がは
げしくなり、スパツタの発生が増え良好な溶接が
行なえなくなる。
で分離されているために電極である溶接ワイヤ1
間でアーク干渉があり、アークが極端に偏向する
ためアークが不安定となり、溶融金属の揺動がは
げしくなり、スパツタの発生が増え良好な溶接が
行なえなくなる。
(考案の目的)
本考案は従来のガスシールドアーク溶接用チツ
プにおける上記のような問題を解決するためにな
されたもので、高速度溶接で高品質の溶接部を得
ることができるガスシールドアーク溶接用チツプ
を提供しようとするものである。
プにおける上記のような問題を解決するためにな
されたもので、高速度溶接で高品質の溶接部を得
ることができるガスシールドアーク溶接用チツプ
を提供しようとするものである。
(考案の構成)
即ち本考案は、消耗電極式ガスシールドアーク
溶接トーチに用いられる給電チツプであつて、溶
接進行方向に配列された2本以上のワイヤ送給孔
が穿設されており、且つ該チツプ先端部が溶接進
行方向に対して前進角をなすように傾斜截頭され
ていることを特徴とするガスシールドアーク溶接
用給電チツプである。
溶接トーチに用いられる給電チツプであつて、溶
接進行方向に配列された2本以上のワイヤ送給孔
が穿設されており、且つ該チツプ先端部が溶接進
行方向に対して前進角をなすように傾斜截頭され
ていることを特徴とするガスシールドアーク溶接
用給電チツプである。
以下本考案を図面に基づいて詳細に説明する。
第3図a,bは本考案の給電チツプを具備する消
耗電極式ガスシールドアーク溶接トーチの一態様
例における先端部の縦及び横断面図である。
第3図a,bは本考案の給電チツプを具備する消
耗電極式ガスシールドアーク溶接トーチの一態様
例における先端部の縦及び横断面図である。
同図において、内ノズル4、水冷ジヤケツト8
を具備する外ノズル5、内ノズル4と外ノズル5
間の噴出孔7および内ノズル4と給電チツプ2と
の間のシールドガス噴出孔6の関係までは基本的
には第1図の場合と同様であるが、本考案におい
ては第3図に見られる如く給電チツプ2には、2
本以上のワイヤ送給孔(同図の場合は2本)が、
溶接進行方向Wに配列穿設されており、ワイヤ1
−1,1−2の送給を可能としている。
を具備する外ノズル5、内ノズル4と外ノズル5
間の噴出孔7および内ノズル4と給電チツプ2と
の間のシールドガス噴出孔6の関係までは基本的
には第1図の場合と同様であるが、本考案におい
ては第3図に見られる如く給電チツプ2には、2
本以上のワイヤ送給孔(同図の場合は2本)が、
溶接進行方向Wに配列穿設されており、ワイヤ1
−1,1−2の送給を可能としている。
又該チツプ2の先端部は溶接進行方向Wに対し
て前進角をなすように傾斜截頭されているもので
ある。
て前進角をなすように傾斜截頭されているもので
ある。
かかるチツプ2は、その上端部がチツプボデイ
3に装着されているものであるが、該チツプボデ
イの構成としては、第3図に示す如く中空の筒体
であつても良く、又チツプ2のワイヤ送給孔の位
置および本数と一致するような貫通孔が穿設され
ている円柱体でも良く、要はワイヤ1−1,1−
2がチツプボデイ3を径由してチツプ2から送給
される形式のものであれば如何なるものでも良
い。このようにして溶接ワイヤは同一溶接電源か
ら給電され同極性となるものである。
3に装着されているものであるが、該チツプボデ
イの構成としては、第3図に示す如く中空の筒体
であつても良く、又チツプ2のワイヤ送給孔の位
置および本数と一致するような貫通孔が穿設され
ている円柱体でも良く、要はワイヤ1−1,1−
2がチツプボデイ3を径由してチツプ2から送給
される形式のものであれば如何なるものでも良
い。このようにして溶接ワイヤは同一溶接電源か
ら給電され同極性となるものである。
またチツプに穿設されるワイヤ送給孔の数は2
本以上であれば何本でも良いが、通常のガスシー
ルド溶接においてはほぼ4本程度まで設けること
が実用的であり、送給孔間隔としては5〜15mm程
度が適当である。この場合溶接ワイヤを2本以上
溶接方向に配列するのは、このようにすることに
よつて第1溶接ワイヤ1−1のアークによつて生
じた溶接金属が後方へ押しやられるのを後続する
同極性の第2溶接ワイヤ1−2のアーク力で制動
されるようにしたものであつて、これによつて融
合不良のような溶接欠陥の発生を防ぎ且つ溶込み
形状の改善を計つたものである。この効果は、電
極が2本以上になればさらに高速性を増すと共
に、ビード形状が良好となる。
本以上であれば何本でも良いが、通常のガスシー
ルド溶接においてはほぼ4本程度まで設けること
が実用的であり、送給孔間隔としては5〜15mm程
度が適当である。この場合溶接ワイヤを2本以上
溶接方向に配列するのは、このようにすることに
よつて第1溶接ワイヤ1−1のアークによつて生
じた溶接金属が後方へ押しやられるのを後続する
同極性の第2溶接ワイヤ1−2のアーク力で制動
されるようにしたものであつて、これによつて融
合不良のような溶接欠陥の発生を防ぎ且つ溶込み
形状の改善を計つたものである。この効果は、電
極が2本以上になればさらに高速性を増すと共
に、ビード形状が良好となる。
又、該チツプ2の先端部を溶接進行方向に対し
て前進角をなすように傾斜截頭したのは、第3図
aからも明らかなようにこのような構成とするこ
とによつて、第2溶接ワイヤ1−2のワイヤ突き
出し長さの方を第1溶接ワイヤ1−1のそれより
長くすることを目的としたものであつて、その結
果両ワイヤに生ずる電圧降下差によりアーク長を
変えることが出来、これによつて第2溶接ワイヤ
1−2のアーク長を短かくし、その制動作用を高
めたことによつて良好な溶接金属を得ることが出
来るものである。
て前進角をなすように傾斜截頭したのは、第3図
aからも明らかなようにこのような構成とするこ
とによつて、第2溶接ワイヤ1−2のワイヤ突き
出し長さの方を第1溶接ワイヤ1−1のそれより
長くすることを目的としたものであつて、その結
果両ワイヤに生ずる電圧降下差によりアーク長を
変えることが出来、これによつて第2溶接ワイヤ
1−2のアーク長を短かくし、その制動作用を高
めたことによつて良好な溶接金属を得ることが出
来るものである。
なおこの場合の先端部傾斜の前進角としては、
5〜45゜程度が適当であり、5゜より小さい場合は、
期待するアーク長変更効果が得られず45゜より大
きいとアーク長が長すぎて、第1溶接ワイヤを給
電チツプの出口で溶融し、チツプづまりを生じ
る。
5〜45゜程度が適当であり、5゜より小さい場合は、
期待するアーク長変更効果が得られず45゜より大
きいとアーク長が長すぎて、第1溶接ワイヤを給
電チツプの出口で溶融し、チツプづまりを生じ
る。
(考案の効果)
本考案は以上の如き構成とすることによつて、
高速溶接で、融合不良等のような溶接欠陥がなく
深溶込みが得られるなどの優れた効果を発揮する
ものであり、産業の発展に貢献する所極めて著し
いものがある。
高速溶接で、融合不良等のような溶接欠陥がなく
深溶込みが得られるなどの優れた効果を発揮する
ものであり、産業の発展に貢献する所極めて著し
いものがある。
第1図および第2図は従来の溶接チツプを示す
断面図、第3図a,bは本考案の溶接チツプの断
面図である。 1……溶接ワイヤ、1−1……第1溶接ワイ
ヤ、1−2……第2溶接ワイヤ、2……給電チツ
プ、3……チツプボデイ、4……内ノズル、5…
…外ノズル、6……インナーシールドガス噴出
孔、7……アウターシールドガス噴出孔、8……
水冷ジヤケツト、9……絶縁物。
断面図、第3図a,bは本考案の溶接チツプの断
面図である。 1……溶接ワイヤ、1−1……第1溶接ワイ
ヤ、1−2……第2溶接ワイヤ、2……給電チツ
プ、3……チツプボデイ、4……内ノズル、5…
…外ノズル、6……インナーシールドガス噴出
孔、7……アウターシールドガス噴出孔、8……
水冷ジヤケツト、9……絶縁物。
Claims (1)
- 消耗電極式ガスシールドアーク溶接トーチに用
いられる給電チツプであつて、溶接進行方向に配
列された2本以上のワイヤ送給孔が穿設されてお
り、且つ該チツプ先端部が溶接進行方向に対して
前進角をなすように傾斜截頭されていることを特
徴とするガスシールドアーク溶接用給電チツプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15687983U JPS6066680U (ja) | 1983-10-12 | 1983-10-12 | ガスシ−ルドア−ク溶接用給電チツプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15687983U JPS6066680U (ja) | 1983-10-12 | 1983-10-12 | ガスシ−ルドア−ク溶接用給電チツプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6066680U JPS6066680U (ja) | 1985-05-11 |
JPS6317587Y2 true JPS6317587Y2 (ja) | 1988-05-18 |
Family
ID=30346034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15687983U Granted JPS6066680U (ja) | 1983-10-12 | 1983-10-12 | ガスシ−ルドア−ク溶接用給電チツプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6066680U (ja) |
-
1983
- 1983-10-12 JP JP15687983U patent/JPS6066680U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6066680U (ja) | 1985-05-11 |
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