JPS63170396A - 簡易タンパク質除去法 - Google Patents

簡易タンパク質除去法

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JPS63170396A
JPS63170396A JP25398786A JP25398786A JPS63170396A JP S63170396 A JPS63170396 A JP S63170396A JP 25398786 A JP25398786 A JP 25398786A JP 25398786 A JP25398786 A JP 25398786A JP S63170396 A JPS63170396 A JP S63170396A
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JP
Japan
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solution
protein
dna
absorbance
treatment
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JP25398786A
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English (en)
Inventor
Yukio Oikawa
幸夫 老川
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は簡易タンパク質除去法に関する。さらに詳し
くは菌体または細菌等の細胞破砕液等からl) NΔを
分離・抽出ケる際のm1易タンパク質除ノ2法に関する
((1)従来の技術 従来菌体または細菌等からl) NΔhを遠心分離ずろ
際に行われる除タンパク処理としては、集菌後通常すゾ
チーノ9、等を用いた酵素処理等により細胞を破砕し、
破砕した細胞の懸濁液等に界面活性剤を用いてI) N
Δに付着しているタンパク質とミセルを形成しこれを0
工溶化するごとによって除タンパク処理4°る方法、よ
ノニ」、記懸蜀肢にフェノールまたはりCI CJホル
11等を加え振とうしてタンパク質を変性した後この混
合液を遠心によって水層とイ1゛機層に分IJI) N
Δを水層に移行さけて除タンパク処理する方法、またさ
らに高速液体クロマトグラフィ(If I) L に 
)で除タンパク処1!l!−14方法等が知られている
(ハ)発明が解決しようとする問題点 ″15かしながら、」―記界面活性剤を用いる除タンパ
ク処理では、界面活性剤の種汀1により該処理以降の遠
心分離で沈殿4°ろらのとしない乙のとかありr+ンタ
ミイ、−ン:I7ブンの恐れかあろごと、 力フェノー
ルまたはり【10ホルム等を用いろ方法ではこれらの有
機溶媒を予め蒸留して不純物等を除去しておく必要かあ
り、また有機層と水層とに分離づ゛る遠心操作が必要な
ことおよび得られる水層に若干溶解している有機層を除
く処理(例えば透析等)がさらに必要なこと等処理が煩
雑になり非常に時間を変する処理となっていること、ま
たH1’ l、 Cに、にる除タンパク処理では、Ll
的とするDNAの長さが10〜20merぐらいまでし
か可能てはなく、長鎖(1〜2 kb、p、) D N
Aとタンパク質との分離は不可能であり、さらにこのH
P L Cでは大量に除タンパク処理することが困難で
ある等の問題点がある。
この発明はかかる状況に鑑み為されたものであり、こと
に遠心分離を伴う除タンパク処理において簡便でかつ時
間的に短縮して除タンパク処理する方法を提供し、にう
とするものである。
(ニ)問題点を解決するための手段 かくしてこの発明によれば、タンパク質を夾雑物として
混在するDNA含有水性溶液にキレート性を有する2価
の重金属イオンを添加した後加熱処理し、該溶液中に生
成ずろ沈殿を除去することによりタンパク質を除去する
ことからなる簡易タンパク質除去法が提供される。
この発明の方法は、DNA分離操f1における除タンパ
ク処理としてとくに好適なしのである。従ってこの発明
の方法の対象となるタンパク質を夾雑物として混在する
DNA含有水性溶液としては、分離対象物としてのI)
 NAを含イfしかつタンパク質が混在する水性溶液が
好ましく、細胞破砕液がとくに好ましい。通常細胞破砕
液は細菌または菌体等を集菌後リゾデーム等の酵素で細
胞壁を破砕して調製され、細胞質に存在するタンパク質
およびl) NA等が混在した溶液であり従ってこの発
明の方法に用いる好適な材料となる。しかしこの発明の
方法はJ:、記溶液に限定されず分離対象物にタンパク
質が夾雑物として混在しているものであればいずれのも
のであってもよい。
この発明の方法において、タンパク質との沈殿生成に用
いるキレート性を有する2価の重金属イオンは、タンパ
ク質とキレート形成しかつ生成するキレートが沈殿しう
るちのが選択され、銅イオン(Cu″′)または亜鉛イ
オン(Zn”)が好ましい。
ごれらのイオンは通常単独で用いられるが、これらを混
合して月1いてもよい。上記以外の重金属イオンとして
は(10”、 M n”、 N +”等が挙げられろ。
まノニその他3価のもの例えばFC″′等ら用いること
ができる。」二記挙げた金属イオンはDNA等のlfr
&括と親和性ら(T4°るらのであり、従ってDNAを
分離対象と4−るタンパク質夾雑溶液に対して、l) 
NAの変性を起こさずまたは可逆的な変性の範囲内で除
タンパク処理しうる点て好ましいものである。
上記金属イオンは、該金属イオンを含む易水溶性の塩の
形態で、タンパク質を夾雑物として混在するI) NΔ
含有水性溶液に直接添加されてもよく、またこれらの塩
を溶解して水溶液に具l製されたものを添加してもよい
上記金属イオン添加後のタンパク質の混在水性溶液は加
熱処理に付されるが、この場合核酸の液性を比較的高ア
ルカリ側(plI9程度)に調整しておくことにより、
タンパク質の分解が効率よく行われ従って生成するキレ
ートの沈殿が効率良く行なわれる。上記加熱処理条件と
しては、分離されるDNAに生ずる変性が可逆的な範囲
に押さえられる必要から、65〜100℃で数分間加熱
することが適しており、例えば100°Cて5分程度の
処理等が挙げられろ。
」−記加熱処理後の溶液は、室温以下に冷却され生成し
た沈殿物が除去されろ。該除去法としては濾過により分
離するのが好ましい。この操作によりタンパク質が除去
された溶液が得られることとなる。
上記濾液からのDNAの分離・精製には、当該分野で公
知の方法が用いられ、例えば超遠心操作よjよび透析操
作等を伴った塩化セシウムによる密度勾配法およびエタ
ノールによるDNAの沈降化等が挙げられる。
(ホ)作用 この発明によれば、タンパク質を夾雑物とじて混在する
D NA含有水性溶液中で、タンパク質はその(1′4
成成分であるアミノ酸が該溶液に添加されろ2価の重金
属イオンとの間でキレートを生成しかつ加熱によりタン
パク質の分解が促進されるととらに該キレートは沈殿し
タンパク質がDNAから分離される。
以下実施例によりこの発明の詳細な説明するが、これに
よりこの発明は限定されるものではない。
(l\)実施例 実施例1 水酸化第二銅とアミノ酸からなるタンパク質として11
 SΔ(ウシ血清アルジミン)とを用い、このタンパク
質と銅(11)イオンとの間にキレートが形成されかつ
沈殿化しうるかどうかを検討した。
水酸化第二銅の調製 lllと酸銅2gを水1.00−に溶解し1N−水酸化
すl−リウム溶液16m12を撹拌しながら加え、生成
した沈殿を濾別し、水でよく洗浄した後、青銅色の水酸
化第二銅の結晶を得ノこ。
キレート化 Q、1%U3 S A溶液をW!、I製しこの溶液につ
いてよJ’ 200−300nmの吸光度を測定しく第
1図)、ざらにキサントプロテイン反応(表INo、l
)を行った。
次に上記溶液10mf2に1111記の水酸化第二銅C
u (Oll ) 2を約5g加え撹拌後、5分間10
0℃で加熱処理をした。その後素層まで放冷した後生成
した沈殿を濾別し濾液についてその1部は200−30
0nmの吸光度を測定しく第2図)、別の1部はキサン
トプロティン反応を行っノこ(表I No、2)。
」ユ記結果から、まず第1図に示されるごとくこ(1)
 [3SΔは278nmに吸光度0.686(イ)の吸
収極大を有することが示されており、次にこの13SA
は銅(11)イオン(Cu″″)とキレートを形成しへ
際沈殿を生成し、この沈殿を除去した溶液にフいては第
2図に示されるごと< 13 S八に基づく吸収極大が
消失していることおよびキサントプロテイン反応が陰性
(表I No、2)であることから該溶液中にはL3S
Aが除去されていることが示されている。
実施例2 1) NAとヒ紀[3SΔとの混合溶液に銅(11)イ
オンを添加してI) NAがBSΔから分離されるかど
うかを検討した。
1) NAの!lII?L 1) N Aとしては市販のIlerrings sp
orma (崖井化学薬品株式会社製)を用い、これを
水に溶解して0.35%のDNA水溶液を調製した。こ
の溶液についてまず200−300nmの吸光度を−1
り定しく第3図)、ざらにキサントプロテイン反応(表
I No、3)を行な っ ノこ 。
除タンパク処理 上記1) N A水溶液12571gに0.1%13 
SΔ溶液を混合して全ff12.5mσとした。まずこ
の溶液について200−300nmの吸光度を測定しく
第4図)、さらにキサンi・ブ【1ティン反応(表I 
No、4)を行った後、この溶液に実施例1で調製した
水酸化第2銅の結晶を約6g加え撹拌後、該溶液を5分
間100℃で加熱処理した。該溶液を室温まて放冷した
後肢溶液ついてま4’ 200−300nmの吸光度を
測定しく第5図)、さらにキサンドブ【lティン反応(
表INo。
5)を行った後攻溶液中に生成しノニ沈殿を濾別し、得
られた濾液についてキサンドブ[lティン反応を行なっ
た(表I No、6)。
〔表1〕 」−陽性、−陰性 以上の結果から、まず第3図に示されろごとくこのD 
NAは258nmに吸光度0.1(ロ)の吸収極大を有
4°ることか示されており、次にこのD N A i、
:13SΔを添加した溶液については第4図に示される
ごとり2580mおよび278nmにそれぞれ吸光度1
.149(ハ)および1.322(ニ)の吸収が観察さ
れ、さらに銅(II)イオンを16加して加熱処理後の
キレート形成をした際の溶液については第5図に示され
るごと< 258nmのみにDNAに基づく吸光11.
61116(ホ)がj車外され[3SΔに基づく吸光度
が消失していることおよび表INo、3〜6の各キサン
トプロティン反応の結果より」二足操作により+39Δ
とDNAとの、混合溶液からI) NΔが除タンパク処
理されていることが分かる。
実施例3 炭酸亜鉛(塩基性)とアミノ酸からなるタンパク質とし
てm製の即製アルブミン(以下[EA)とを用い、この
タンパク質と亜鉛イオン(Zn”)との間に安定なキレ
ートが形成されかつ沈殿化しつる条件(/BL度、バッ
ファ、po等)の検討を行っl二 。
キレート化 0.1%E△溶液を調製しこの溶液についてまず200
−300nmの吸光度を測定しく第6図)、さらにキサ
ントプロテイン反応およびニンヒドリン反応を行った(
表2No、1)。次に」−記溶液10m12に炭酸!I
11.鉛(市販のもの) Z n CO1を約5111
g加え撹拌後、5分間100℃で加熱処理をした。その
後室温まで放冷した後生成した沈殿を濾別し濾液につい
てその1部は200−300nmの吸光度を測定しく第
7図)、別の1部はキサントプロティン反応およびニン
ヒドリン反応を行った(表2No、2)。
上記結果から、まV第6図に示されるごとくこの1εA
は278r++nに吸光度0.20(へ)の吸収極大を
示し、次にこのICΔはZn’°イオンとキレートを形
成1−た際沈殿を生成し、この沈殿を除去した溶液につ
いては第7図に示されるごと<EAに基づく吸収極大が
消失していること並びにキサントプロティン反応および
ニンヒドリン反応がい「れも陰性(表2 No、2)で
あることから該溶液中がらIEAが除去されていること
が示されている。
実施例4 1) N Aと上記EΔとの混合溶液に亜鉛イオンを添
加してI) NΔがEAから分離されるかどうかを検討
した。
1) NΔの調製 実施例2で用いたDNAを使用して、1%のDNA水溶
液を調製した。この溶液についてまず20O−300n
mの吸光度を測定しく第8図)、さらにキサントプロテ
ィン反応(表2 No、3)を行った。
除タンパク処理 」二進1) N A水溶液30071g ニo、1%I
E A溶液を混合して全HtlOJとした。ま4ミの溶
液について2゜O−300nmの吸光度を測定しく第9
図)、さらにキサントブ〔Jティン反応およびニンヒド
リン反応を行った(表2No、4)後、炭酸亜鉛の結晶
を約1g加えさらに緩衝液として5olAを用いてpl
+を8.0にJ、!J 1ituして撹拌後、該溶液を
5分間+ 00 ”Cで加熱処理した。該溶液を室温ま
で放冷した後膣溶液についてまず200−300nmの
吸光度を測定しく第1’O図)、ざらにキサントプロテ
イン反応(表2No、5)を行っノニ後、該溶液中に生
成した沈殿を濾別し得られた濾液についてキサントプロ
ティン反応およびニンヒドリン反応を行なった(表2N
o、6)。
SolΔ: Na>1lPOa ・Na1lzPOt 
(pH−7,0) buffer(以下余白) 〔表2〕 1−陽性、−陰性 以上の結果から、まず第8図に示されるごとくこのDN
Aは258nmに吸光度1.42(+−)の吸収極大を
示し、次にこのl) NΔにEAを添+111 L、た
溶液については第9図に示されるごと< 258nmお
よび278nilにそれぞれ吸光度0.51(チ)およ
び0.FJ(す)の吸収が観察され、さらにin:鉛イ
オンを添1jll Lで加熱処理後のキレート形成をし
た際の溶液については第10図に示されるごと< 25
8nmのみにl) NΔに基づく吸光度0.01(ヌ)
が観察されEAに3+’iづく吸光度が完全に消失して
いること・11ζびに表2No、3〜6の各キサントプ
ロティン反応の結果および表2No。
4、 No、6の各ニンヒドリン反応の結果、」;す」
−足操作によりE AとI) NΔとの混合溶液からD
NAが除タンパク処理されていることが分かる(ただし
、表2No、6のニンヒドリン反応については「」視」
二のことである)。
実施例5 炭酸亜鉛(塩基性)と酢酸を混合することによりpl+
4.65のZn”イオンを含む酸性溶液を調整し、この
溶液による即製アルブミ、ン(以下IE A )と実施
例2で用いたI) NΔ(Ilerring sper
m)からなる溶液に対する除タンパク処理を検討した。
0.1%EAにI) NΔ溶液20B/+nQを600
μQ加え、予め調製した酢酸亜鉛溶液(1g炭酸亜鉛に
211IQの酢酸を加えさらに8−の水を加えて10m
12としたもの) lon+Q加えた後、100℃の湯
浴て5分間反応させた。生じたコロイド状の沈殿物を濾
別し、濾液0’)200ttQにライて200−300
nmの吸光度を/lll+定したところ、第11図に示
す吸光度曲線を得た。この図から260nmに吸光度1
.103の吸収極大(ル)が観察されたが、これは該曲
線の260nmと280nmとの吸光度比(Δbs2e
o/Δ+)Stno) 1.4がI) NΔ(pBR)
の同吸光度比=1.5とよく一致してよjす、さらに膣
液についてキサンドブ【ノティン反応およびニンヒドリ
ン反応によりタンパク質の定性試験を行ったところ、結
果はいずれら陰性であったことから、上記吸収極大はD
NAのみに基づく吸光度(ル)と断定された。さらにこ
の場合の該DNAの回収率は73%(0,1)、*n。
より求めた)であり、この方法によりI) N A h
(EAから効率よく分離されていることが分かる。
(ト)発明の効果 この発明によれば、タンパク質を夾雑物として混在する
D N A含イイ水性溶液中からの除タンパク処理が複
雑な装置を用いて煩雑な操作を経ることなく簡便にかつ
短時間で行えI) N Aの分離・精製が簡便に行える
。またこの方法により分離されるDNAは条件の選択に
より変性を生じないのでそのままハイブリダイゼーショ
ンに使用てき、またさらにプラスミドDNAの抽出にし
有効なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はOS△溶液の200−300nm間の吸光度変
化を示すグラフ図、第2図はキレート生成後のBSΔ溶
液の第1図相当図、第3図はI) N A溶液の第1図
相当図、第4図はDNAとUSAとの混合溶液の第1図
相当図、第5図はDNAとBSAとの混合溶液にキレー
ト化処理した後の該溶液の第1図相当図、第6図はI・
〕A溶液の200−300nm間の吸光度変化を示すグ
ラフ図、第7図はキレート生成後のEΔ溶液の第6図相
当図、第8図は1)NA溶液の第6図相当図、第9図は
DNAとEAとの混合溶液の第6図相当図、第1O図お
よび第11図はそれぞれDNAとEAとの混合溶液にキ
レート化処理した後の該溶液の第6図相当図である。 第1図   第2図  第3図 第9図 #J10WJ 20()□                 jlJ
(J、tJ(nm)fI111rj!J 手続補正書 昭和61年12月24日 1、事件の表示 昭和61年特許願第253987号 2、梵明の名称 簡易タンパク質除去法 3、補正をする呑 事件との関係  特許出願人 住 所  京都市中京区河原町通二条下ルーツ船大町3
78番地名 称   (199)株式会社 島津製作所
代表者  西ハ條 寅 4、代理人〒530 住 所  大阪市北区西天満5丁目1−3クォーター・
ワンビル補正の内容 l、明細書第16頁第10行と第11行との間に次の文
章を挿入する。 「実施例6 下記i)により調製した菌体濃¥M液をリゾチーム処理
した後、下記ii)により除タンパク処理を行いさらに
イソプロパツールによりDNAを沈殿化させ回収した。 i)菌体濃縮液の調製 500−のz −B roth (100μg/ mQ
のアンピシリンを含む)(培養液)にプラスミドDNA
−(pBR322)を含む大腸菌HB 101を1%殖
菌し、0.D。 #1.7で、180μg/mQのクロラムフェニコール
を含む上記z −B rothをさらに500m(!加
え、37°Cで1晩振とう培養を行った。次に500O
rpm、、  5 min、の遠心分離により菌体を集
菌し、上清をデカンテーションにより除去した後、50
mM)リス緩衝液(pH8,0) 40taQに溶かし
て菌体濃縮液を調製した。 1i)Zn’″イオンキレート化による除タンパク処理 まず、炭酸亜鉛(塩基性)10%(w/v)を含む20
%酢酸溶液(pH4,65)を調製し、3300rpm
、 。 5 min、で遠心処理に付してZn”イオン含有溶液
を得た。前記i)で調製した菌体濃縮液400μgに、
5TET溶液〔8%スクロース、0.5% トリトンX
−100,50mM E D T A、 10mM  
)リス(pH8,0))溶液700μQを加え転倒混和
後、tomg/ m12(1%)リゾチームを含む50
mM)リス緩衝液(pH8,0)を50μQ加えて再び
転倒混和して試料を調製した。 同様にして上記試料を5つ用意し、それぞれに対してさ
らに上記調製Zn”イオン含有溶液をそれぞれO(No
、1)、 10(No、2)、 40(No、3)、8
0(No、4)。 too(No、5) (単位μQ)ずつ加えた後、それ
ぞれに対して以下の処理を行った。すなわち、100℃
で3分間熱処理した後室温まで冷却し、ミリボア(GV
、0.22μM)フィルタでろ退役、得られたろ液に対
して3M酢酸ナトリウム溶液(pH5,2)を該ろ液の
l/10体積量に相当する量で加え、得られた溶液に対
して次にイソプロパツールを該溶液と等体積量加えて一
20℃で1時間放置した後、3500rpa+、、 6
0m1n、で遠心分離し、この上清を除去した後、40
uQのTEvl衝液(1mMEDTA、10mM トリ
ス(pH8,0))に溶かした。得られた5つの試料溶
液それぞれについてニンヒドリン反応およびキサントプ
ロティン反応を行い、下表3に示す結果を得た。 〔表3〕 (+陽性1士疑陽性、−陰性) 次に、上記データ番号No、2〜4のそれぞれの溶液を
、上記菌体濃縮液を従来のフェノール法で除タンパク処
理して得られた溶液(イ)と比較した。まず、上記デー
タ番号No、2. No、3. No、4およびイの4
つの溶液それぞれについて、200−300nmの吸光
度を測定し、第12〜15図に示すそれぞれの吸光度曲
線を得た。またこれらの吸光度測定値から260nI+
+と280nmとの吸光度比(A bstsa/ 、八
bS:ee)を求めたところ、順に1.96.1.99
.2.1および2.1を得た。 またさらに上gil! 4つの溶液それぞれについて、
その一部をアガロースゲル電気泳動に付し第16図に示
す結果を得た。 上記吸光度測定およびゲル電気泳動の結果から、Zn2
°イオン含有溶液を80μQ添加して除タンパク処理し
たもの(No、3)は、従来法(フェノール法)と全く
同じ結果が得られている。またZn”″イオン含有溶液
の添加量が少ないものではタンパクが若干台まれている
が、ゲル電気泳動に回答影響しない程度である。 以上のことから、Zn”イオンのキレート化を利用した
除タンパク処理は、従来法により得られるD N A 
(crude tipe)と同等なものを、従来法に比
べて簡便かつ迅速に得ることができる。 実施例7 下記i)の大量培養により得た菌体濃縮液をリゾチーム
処理した後、下記ii)により除タンパク処理を行いさ
らにイソプロパツールによりDNAを沈殿化させ回収し
た。 1)菌体濃縮液の調製 500mNのZ −B roth (100μg/ m
(lのアンピシリンを含む)(培養液)にプラスミドD
NA(pBR322)を含む大腸菌HB 101を1%
殖菌し、O,D。 #1.7で、180μg/mf2のクロラムフェニコー
ルを含む上記χ−B rothをさらに500m12加
え、37℃で1晩振とう培養を行った。次に5000r
pm、、  5 min、の遠心分離により菌体を集菌
し、上滑をデカンテーションにより除去した後、50m
M)リス緩衝液(pH8,0) 40mQに溶かして菌
体濃縮液を調製した。 1i)Zn”イオンキレート化による除タンパク髭棗 まず、2%炭酸亜鉛を含む20%酢酸溶液(pH4,6
5)を調製し、3300rpm、 、  5 min、
で遠心処理に付してZn”イオン含有溶液を得た。上8
己1)で調製した菌体濃縮液7.5In(lに、10m
g/ mQRN aseA (D N ase fre
a)をLOuQ加え静かに振とうした。次にスクロース
6.6mg、10mg/ m!2(1%)リゾチーム、
 5G+oM  )リス(pH8,0)溶液、 0.5
M EDTA、2% トリトンXを各々1.9o+Q、
 2.25mf2.465μQ加え、10分間静かに振
とうした。次に上記Zj+イオン含有溶液を1.5mf
2加え、100℃で3分間熱処理した後室温まで冷却し
、菌体由来白色固体を除去するためにミリポア(GV、
0.22μM)フィルタでろ過しrこ。得られたろ液に
3M酢酸ナトリウム溶液(pH5,2)を該ろ液のI/
lo体積量体積当する量で加え、この得られた溶液に対
して次にイ゛ツブロバノールを該溶液と等体積量加えて
−206Cで1時間放置した後、3500rpff1.
、60m1n、で遠心分離し、この上清を除去した後、
500μQのTE緩新液(1mM  E D T A、
 10+++M)リス(pH8,0))に溶かした。 上記のごとく行って得られた試料溶液500μQを1%
アガロースゲル電気泳動により分離し、常法によりプラ
スミド部分を回収しfこ。この回収したDNAの1部(
〜0.8μg)を制限酵素、BstNI(MvaI)お
よびBamHIによるダブルダイジエスチョン(dou
ble digestion)を行い第17図に示すご
とく分子量マーカーを作製した。 上図において、レーン1はまだ制限酵素により切断され
ていないpB R322(form I )、レーン2
はpB R322をBstNIにより切断したもの、レ
ーン3はBstNIでpB R322を切断した溶液を
さらにBamHIで切断したもの、それぞれのアガロー
スゲル電気泳動を示している。レーン2からは約4つの
フラグメント(塩基対、 b、p、) 、すなわち18
57(イ)、  1060(ロ)、  928(ハ)、
  383(ニ)、が確認され、レーン3からは6つの
フラグメント、すなわち1857(イ)、  1060
(ロ)、  683(ホ)、  383(ニ)、245
(へ)、 121(ト)が確認された。このことかろ菌
体からのD N Aプラスミド大量抽出におけるZn”
イオンのキレート化による除タンパク処理は、得られる
精製プラスミド(formT)を変性せず、制限酵素に
より切断して分子量マーカーを作製できることが示され
ている。 以上のことから、Zn″″イオンのキレート化を利用し
た除タンパク処理は、従来法により得られるD N A
 (crude tipe)と同等なものを、従来法に
比べて簡便かつ迅速に得ることができる。」2、明細書
第17頁第14行の記載「相当図」と「である。」との
間に「、第12〜14図はZn”イオン含宵溶液のそれ
ぞれ異なる添加量による除タンパク処理液の200−3
00nmの吸光度変化を示すグラフ図、第15図は従来
法による除タンパク処理液の200−300nmの吸光
度変化を示すグラフ図、第16図はZn”°イオン含有
溶液による除タンパク処理液および従来法による除タン
パク処理液のゲル電気泳動の結果を示す泳動図、第17
図はこの発明の方法に基づいて得られるプラスミドのダ
ブルダイジェスチョンの結果を示す泳動図」 3、別紙の通り、第12〜17図を追加する。 第15図 第16図 第17図 手続補正書 昭和62年11月6日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、タンパク質を夾雑物として混在するDNA含有水性
    溶液にキレート性を有する2価の重金属イオンを添加し
    た後加熱処理し、該溶液中に生成する沈殿を除去するこ
    とによりタンパク質を除去することからなる簡易タンパ
    ク質除去法。 2、キレート性を有する2価の重金属イオンがCu^2
    ^+またはZn^2^+である特許請求の範囲第1項記
    載の簡易タンパク質除去法。 3、タンパク質を夾雑物として混在するDNA含有水性
    溶液が細胞破砕液である特許請求の範囲第1項記載の簡
    易タンパク質除去法。
JP25398786A 1986-08-28 1986-10-24 簡易タンパク質除去法 Pending JPS63170396A (ja)

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JP20253986 1986-08-28

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995011083A3 (en) * 1993-10-22 1995-08-31 Abbott Lab Reaction tube and method of use to minimize contamination

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995011083A3 (en) * 1993-10-22 1995-08-31 Abbott Lab Reaction tube and method of use to minimize contamination
EP1245286A2 (en) * 1993-10-22 2002-10-02 Abbott Laboratories Reaction tube and method of use to minimize contamination
EP1245286A3 (en) * 1993-10-22 2004-01-02 Abbott Laboratories Reaction tube and method of use to minimize contamination

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