JPS63169939A - 乳蛋白質複合体 - Google Patents

乳蛋白質複合体

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JPS63169939A
JPS63169939A JP64587A JP64587A JPS63169939A JP S63169939 A JPS63169939 A JP S63169939A JP 64587 A JP64587 A JP 64587A JP 64587 A JP64587 A JP 64587A JP S63169939 A JPS63169939 A JP S63169939A
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milk protein
chitosan
complex
protein
water
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JP64587A
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English (en)
Inventor
Mitsuhisa Kin
金 光永
Koji Kikuchi
菊地 幸治
Itaru Yamamoto
格 山本
Naoki Yagi
直樹 八木
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MINAMINIHON RAKUNOU KYODO KK
Minami Nihon Rakuno Kyodo Co Ltd
Original Assignee
MINAMINIHON RAKUNOU KYODO KK
Minami Nihon Rakuno Kyodo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は乳蛋白質複合体、さらに詳しくは耐熱性、加工
性および調理性に優れた新規乳蛋白質複合体に関する。
発明の背景 乳蛋白質の大部分を占めるカゼインはその等電点である
約pt−+ 4 、6で凝集沈澱して脱脂乳から容易に
回収できるので多量に生産され、その侵れた栄養性(ア
ミノ酸バランス、消化吸収性など)と機能性(保水性、
乳化性、風味)により食品素材として幅広く使用されて
いる。
カゼインはこのように有用な蛋白質であるか熱凝固性に
乏しく、組織状や繊維状に加工しても調理時の加熱によ
って溶融し、あらかじめ付与したテクスチャーが失われ
てしまうという欠点を存し、そのため、例えば畜肉加工
品分野においては、脂肪の分離の防止等の極めて限られ
た用途に用いられているに過ぎない。
従って、加熱時の組織溶融を低減化ないし防止して耐熱
性を向上したり、さらにはカゼインが本来をする機能を
より高めたり、または新しい機能を付与すべき努力が各
方面においてなされてきた。
萌者の組織溶融を防止する方法としては、古くはホルマ
リン処理を施す方法、近年では酸無水物によるN Hを
基を修飾する方法、フィチン酸、アルデヒド澱粉、アル
ギン酸やカラゲニン等の多糖類で架橋を形成する方法、
食塩水中でボイリングを行う方法およびホエーアルブミ
ンとCa’“により二次架橋を形成する方法など多種多
様な方法が提案されてきた。しかし、これらの方法は必
ずしも!1:l’を足すべきものではなく、例えば、化
学的修飾法では必須アミノ酸、特にリジンが喪失したり
、有害かtJ知れない未知化合物が生成する可能性かあ
り、また反応に長時間を要ずろという欠点がある。
発明の開示 発明台らはこのような事情に鑑み、乳蛋白質に耐熱性お
よびその他種々の機能を付与せんと鋭意研究を重ねた結
果、特定の割合の乳蛋白質とキトサンを水中にて特定の
条件下で処理することにより生成する新規な乳蛋白質・
キトサン複合体が予1tll ttぬことに種々の新規
な機能を有するという知見を得、本発明を完成するに至
った。
すなhら、本発明は乳蛋白質と乳蛋白質に対し1〜7重
量%のキトサンより成る乳蛋白質複合体であって、これ
を水に対し15〜30重量%の割合で溶解または分散せ
しめたときの1ullか5〜6゜5であることを特徴と
する新規な乳蛋白質複合体を提供するものであり、該複
合体は以下の如くに製造される。
用いる出発物質の乳蛋白質とは主として、乳中のカゼイ
ンであり、牛乳等の乳そのままの形態、または脱脂乳も
しくは脱脂粉乳の形態、あるいは常法により例えば脱脂
乳から酸を用いる等重点沈澱により精製した酸カゼイン
の形態等いずれの形態のカゼインであってもよい。また
、ホエーアルブミンおよびポエーグロプリンらカゼイン
と同様な効果を発揮させることができるので、それ自体
あるいはカゼインと共に本発明における乳蛋白質として
使用することができる。
一方、用いるらう1つの出発物質のキトサンは近年医薬
・食品などへの応用が注目されているものであり、商業
的に入手可能であるかまたは常法により容易に得られる
。例えば、主としてカニらしくはエビの甲殻を原料とし
て用い、洗浄の後、細かく砕き、あるいはさらに粉末と
し、希塩酸で処理して炭酸カルシウムを除去し、アルカ
リ濃溶液で短時間処理してキチンを脱アセデル化すると
共に蛋白質その他の夾雑物を除去し、水洗、乾燥するこ
とにより得られる。
本発明の乳蛋白質複合体を製造するには、例えば、ます
、乳蛋白質およびキトサンを水中に分散せしめろ。例え
ば、乳蛋白質が脱脂粉乳または乳酸カゼイノの場合はこ
れらを好ましくは温水に溶解し、塩酸カゼインの場合は
アルカリを用いて水に溶解し、脱脂乳または牛乳のごと
き乳の場合はそのまま用い、これらにキトサンを、好ま
しくは乳酸の如き有機酸を用いて溶解した溶液の形態で
撹拌しながら加える。水中に分散させるべき割合は、乳
蛋白質の重量に対しキトサンの重量を1〜7%とする。
7%を超えると過剰のキトサンは乳蛋白質複合体の形成
に用いられずにキトサンとして沈澱するので不適当であ
り、また15未満だと所望の機能を有する乳蛋白質複合
体が得られない。
次いで、適当なl)H調整剤を用いて各重量%に対し第
1表に示した対応するl)Hに調整する。このp!li
i各重曵%の場合に乳蛋白質複合体を形成せしめてそれ
を沈澱させるのに必要なp ttである。
これはキトサンを1.2%乳酸水溶液に溶解し、この溶
液を各々所定量だけpI46.70の脱脂乳に加え、次
いでpl(を変化させることにより求めたものである。
この重量%とp l−1の組合せは脱脂乳の場合のみな
らず、一般に成立することが判明した。
第1表 複合体形成に必要なキトサン重重%およびI)
I■ (注) 0%の場合は等電点沈澱であり、0.5%の場
合は所望の機能を有する複合体は得られず、j(に単な
る比較のために掲げた。
前記のpH凋整の段階において、室温でも反応は開始し
て進行するが、p■1′A整後、適当には30〜80℃
、好ましくは40〜60°Cで加熱する。
温度か低いと反応速度が小さくなり、固液分離に時間を
要し、80℃を超えると大凝固物が生成するので作業上
不適当である。加熱時間は通常5秒〜300秒とする。
なお、加熱反応時にサブミセルまたはミセルを形成ずろ
のに足るCa’+を共存させると、乳蛋白質複合体を形
成するのに要するキトサン量はより少なくてすむことが
判明した。従って、乳蛋白質に対して5重量%以下のC
a”“をノ(存させることは望ましい。また、ホエー蛋
白質、卵白または大豆蛋白・質の如き熱凝固性蛋白質が
共存すると、それらも含有する複合体か得られ、複合体
より成るゲルを加熱した場合に該熱凝固性蛋白質のフィ
ラー効果によってゲル強度か大きくなる利点がある。
但し、共rTする熱凝固性蛋白質の重量が乳蛋白質の重
量の15%を超えると生成する複合体の回収率が低下し
、また得られる複合体の保水性も低下するので、かかる
観点より共存させるmは15%以下に押さえるべきであ
る。
かくして、両出発物質を水中に含a仕しめ、p++調整
し、次いで加熱処理することにより本発明の乳蛋白質複
合体か形成それ沈澱する。この沈澱は実施例の第4表お
よび第6表に示す如く、通常水分を約20〜30%含ん
だ複合体の凝集物である。
この凝集物を遠心分離または濾過により回収し、次いで
温水で洗浄して残留ずろ乳糖を゛′除去し、これをその
まま、または適宜所望の水分率まで脱水した後、適宜、
増量剤その他の添加剤を加えて用いる。あるいは、さら
に噴霧乾燥法または凍結乾燥法などにより乾燥し、破砕
して粉末とし、この形態で用いる。後記の如く本発明の
複合体粉末は複水性に優れており、粉末は3〜4峰量の
水てらどし、畜肉またはスリ身等に加えて使用する。ま
た、他の使用態様として、食酢の如き有機酸でpH約4
.6とした水で粉末をもどしてペースト状ないしはスプ
レッド状食品とすることもできる。
面記の如く、本発明の乳蛋白質複合体は凝集物、その部
分的脱水物または粉末として得られ、いずれの形態にお
いてら乳蛋白質に対するキトサンの重量%は1〜7%の
範囲であることが本発明の複合体を特定する第1の必須
要件である。製造時に配合した両出発物質の割合は複合
体においてもほとんどそのまま維持されるので、該重量
%は配合時に調節できる。また、本発明の複合体はいず
れの形態においてら水または熱水にほとんど溶解しない
が、わずかに溶けると5〜6.5のpHを示す。
すなわち、凝集物形成時のpHが等イオン点となってい
るのである。また、等イオン点の酸性側でもアルカリ側
でも凝集しない。該pト+範囲5〜6.5が本発明の複
合体を特定する第2の必須要件である。
発明の効果 カゼインはαs1βおよびに一カゼインを主たる構成成
分とし、Ca2+の存在下でザブミセルを形成し、その
サブミセルはCa”+を介在としてさらに会合してより
大きなカゼインミセルをつくっている。Ca’+が存在
しない状態ではαS1βおよびに一カゼインはそれぞれ
の疎水基間の結合やイオン結合などによって複合体を形
成して溶解するが、Ca−の添加により形成されるミセ
ルでは疎水性領域か内部に、親水性領域が表面に多く存
在する構成をとっているものと推定されろ。このような
カゼイン溶解液またはミセル溶液においてカゼインは、
pH4,6の等電点よりアルカリ側では陰性に荷電して
いる。一方、排水処理の凝集剤などに用いられるキトサ
ンは打する遊離アミノ基のために陽性高分子電解質の性
状を特徴とする。
陰陽山高分子電解質の相互反応において各々の電解質の
解離基間の化学量論的な反応が進行4゛る。
従って本発明の乳蛋白質・キトサン複合体を得ろ反応に
おいてp)(は大きな影響力を持ち、pl+の差により
得られる複合体の性状は少しずつ異なってくるが、一般
に本発明の複合体は以下に述へる如きカゼインとは大き
く異なる共通した性状を持つ。
すなわち、複合体粉末は複水性にすぐれ、冷水でも容易
に複水する。複合体凝集物および粉末を複水したちのは
ゲル状を呈し、加熱により強度を増す。従って、カゼイ
ンの熱凝固性の欠如は大いに改善されろ。また、保水性
ら良好であり、−例を挙げるとキトサンの対乳蛋白質重
M%が5%、p t+か6.0の条件で生成した複合体
の保水性はW11C/蛋白で表わして、pH6、0の水
では3,5、ptt 4 、0の水では4.5、pH7
,0では4.8である。さらに本発明の複合体は加熱に
よる蛋白質溶出率ら少なく調理性にすぐれている。
実施例 以下に実験例および実施例を挙げて本発明の効果をさら
に詳しく説明する。
実験例1 乳蛋白質度合体の性状I キトサンを1%溶解した1、2%乳酸水溶液を脱脂乳に
各Jafft加えて、キトサンの乳蛋白質に対4°ろ重
量%が第2表に示す6値となる各溶液を調製し、次いで
各溶液を第1表に示された対応するpIIに調整して乳
蛋白質複合体の各凝集物を得た。
これらの凝集物をpI(6,70のO,1Mリン酸緩衝
液に10w/v%で加え、ミキサーで破砕し、95℃で
30分間加熱し、冷却し、濾過し、濾液中の蛋白質を定
量して蛋白質溶出率を求めた。また、凝集物を2000
XGで遠心し、カードの重量を測定して保水量を求めた
。さらに、凝集物について走査型電子顕微鏡で組織性の
有無を調べた。これらの結果を第2表に、電顕写真の一
例を第1図に示す。
第2表 * 加熱終了後の濾過溶液のPI( 第2表より明らかな如く、乳蛋白質に対するキトサンの
重量%が1.0〜7.0%の範囲である本発明の乳蛋白
質複合体の凝集物は、キトサンを含まない等電点沈澱物
およびキトサンの重量%が0゜5%である沈澱物に比し
、蛋白質溶出率が小さく、保水性が良好であることがわ
かる。また電顕写真により本発明の複合体凝集物は組織
性を有することかわかり、これにより粉末物の複水性が
良好なことは予測もできる。
実験例2 乳蛋白質複合体の性状■ 実験例1と同様にして生成した各キトサン重量%の曵合
体凝集物を脱水して得た粉末を25v/v%にてpti
e、oの水でもどし、各々を真空包装し、85℃にて1
5分間加熱処理し、冷却し、該処理前後のゲル強度を測
定した。なお、ゲル強度は押込み速度5cx/分で3+
uφプランジヤーをゲルに押込むのに要する力で表わし
た。結果を第3表に示す。
第3表 キトサン重量%がOおよび0.5%では押込み強度が小
さく、加熱すると軟化して極端に強度が低下する。これ
に対し、本発明の1.0〜7.0重量%においては、特
に3重M%以上で加熱により強度が増す。この加熱によ
る強度増大は、カゼインとは異なり、耐熱性を有する組
織状の新しい形態の存在を示唆するものであるが、これ
は第1図の電顕写真によって証明される。このように本
発明により耐熱性が付与され、カゼインの欠点は大いに
改丹される。
なお、以上に述べた本発明の乳蛋白質複合体に骨外され
る種々の新規機能の発現には、ホエー蛋白質の有無、ホ
エー蛋白質とカゼイン蛋白質との間の加熱によるに一カ
ゼインとの複合体の形成の有無、さらに従来の特許に多
くみられろCa”“またはPO,’−の有無は本質的に
関係しないことが判明した。
実施例1 脱脂乳20009を85℃にて5分間加熱処理して殺菌
ならびにポエーグロプリンおよびホエーアルブミンの熱
変性(80%以上)を行った。次いて、40℃まで冷却
し、キトサンを1%含有する1、t%乳酸水溶液300
gを撹拌しながら添加し、ptrを6.0に調整して乳
蛋白質・キトサン複合体の凝集物260gを得た。これ
を40℃の温水で洗浄して残存する乳糖を除去し一圧搾
脱水して白色凝集物245gを得た。
1)乳蛋白質・キトサン複合体の組成 得られた複合体の白色凝集物の組成分析結果を以下の第
4表に示す。
第4表 複合体の組成 *:窒素定量%値に6.38を乗じた。
11)乳蛋白質・キトサン複合体の性状(a)蛋白質の
溶出性 面記複合体凝集物1.0gをpH6,80の0.05M
リン酸緩衝液loomQに加え、ミキサーで破砕し、次
いで95℃にて15分間加熱し、冷却し、濾過した。得
られた濾液中の蛋白質を定量したところ0.159であ
り、これは複合体中の全蛋白質の6.67%に相当する
(b)ゲル化性 前記複合体凝集物を真空包装し、85°Cにて!5益間
加熱処理し、処理館後のゲル強度を測定した。なお、ゲ
ル強度は押込み速度5cx/分で3u+φプランジヤー
をゲルに押込むのに要する力で表わした。結果を以下に
示す。
加熱処理前、、、、、、、 1189 加熱処理後、、、、、、、330g 111)粉末化物の性状 前記複合体凝集物2に9をミキサーで破砕し、60℃の
温風で通気乾燥し、ハンマーミルで80メツシユ以下に
粉砕して水分率7.5%の白色粉末5309を得た。
(a)蛋白質の溶出性 該粉末を3w/v%液でO,1Mリン酸緩衝液に加え、
次いで95℃にて15分間加熱し、1i)(a)におけ
ると同様にして定量したところ、蛋白質の溶出率は4.
81%であった。
(b)ゲル化性 該粉末にpH5,90に調整した水を加えて水分率25
%としたが結着しなかった。しかし、11)(b)と同
様に加熱するとゲル化し、1iXb)と同じ条件で測定
したところ、ゲル強度は215gでありトー (c)保水性 該粉末35gに以下の第5表に示すptlに調整した蒸
留水50i12を加え、室温で30分間放置し、200
0XGにて10分間遠心し、次いでカードの重量を測定
して複合体100gに対する保水量を計算した。
第5表 実施例2 脱脂乳20009を75℃にて15秒間HTST殺菌し
、50℃にてキトサンを2%含有する2゜0%乳酸水溶
液150gを撹拌しながら添加し、pHを6.0に調整
して乳蛋白質・キトサン度合体250gを得た、これを
洗浄し、遠心脱水し、80℃の熱風で乾燥し、ハンマー
ミルで粉砕して80メツシユ以下の粉末58gを得た。
1)乳蛋白質・キトサン複合体の性状 (a)蛋白質の溶出性 前記粉末を用い、実施例1と同様にして溶出蛋白量を定
量し、計算すると、蛋白質溶出率は5゜90%であった
(b)ゲル化性 曲記粉末を0.3%トリポリリン酸ナトリウム水溶液に
25w/v%で加えてゲルを得た。これを95℃にて1
0分間加熱処理し、実施例1と同様に該処理前後のゲル
強度を測定した。
加熱処理前3.1.1.85g 加熱処理後、、、、、、aaoy ii)カマボコの試作 前記粉末を用い、以下の成分を10℃にて練り合わせ、
85℃にて15分間加熱して足の強い、弾力性に富んだ
カマボコを得たつ 成分     量(9) スケソウスリ身(特級)      306墳蛋白質・
キトサン複合体(粉末)   13.50.3%トリポ
リリン酸       40.5ナトリウム水溶液 食塩                1O18冷水 
              96.0本発明の乳蛋白
質・キトサン複合体を含有しない以外は上記成分の同一
量を配合し、同様にして対照カマボコを得た。実施例1
と同様にゲル強度を測定すると、本発明品を含有するカ
マボコでは1809であり、一方、対照品では1689
であった。
実施例3 塩酸カゼイン1に9を60℃の7%炭酸カリウム水溶液
712に加えてpLI 6 、8のカゼイン溶解液を得
た。次いでキトサンを含有する2%乳酸水溶液900g
を撹拌しながら加え、乳酸でpii 4 、9に調整し
て凝集物的3.4に9を得た。これを水道水で洗浄して
乳糖を除去し、圧搾脱水して白色凝集・物2 、8 k
gを得た。
i)乳蛋白質・カゼイン複合体の組成 得られた白色凝集物の組成分析結果を第6表に示す。
第6表 複合体の組成 *:窒素定量%値に6.38を乗じた。
ii)乳蛋白質・カゼイン複合体の性状実施例Iと同様
にして蛋白質の溶出性およびゲル化性を調へた。
(a)蛋白質の溶出性 蛋白質の溶出率、、、、、、17.5%(b)ゲル化性 ゲル強度(0,3%トリポリリン酸ナトリウム水溶液に
25w/v%) 加熱11り、、、、、83g 加熱後、、、、、80g 実施例4 乳酸カゼイン1に9を温水8Qに懸澗し、K3PO。
100gを加えて該カゼインを溶解し、さらにホエー蛋
白質濃縮物(WPC,アセラン)100gを加えて溶解
し、20%CaCL水溶液を加え、撹拌して人工ミセル
を形成させた。80℃にてこの人工カルシウム・カゼイ
ネート・リンミセル液を10分間加熱し、30℃まで冷
却し、撹拌下にてキトサンを1%含有する1、5%乳酸
水溶液4.5kgを加え、乳蛋白質・キトサン複合体3
 、7 kgを得た。該複合体3に9に水1 、5 k
gを加え、ミキサーで破砕し、ホモゲナイザーで70メ
ツシユ以下に均質化し、常法により噴霧乾燥して白色粉
末9009を得た。
i)乳蛋白質・キトサン複合体の性状     。
前期粉末を用い、実施例1と同様にして該複合体の蛋白
質溶出性および保水性を調べた。
(a)蛋白質溶出性 蛋白質溶出率、、、、、5.8% (b)保水性 削氷ffi、、、、380g水/100g(u合体ii
)ソーセージの試作 以下の成分により、ブタ肉ミンチを各々本発明の複合体
で1O120および30%置き換えて、常法によりソー
セージを試作した。
成分(g)    対照 lO%置換20%置換30%
置換ブタ赤身ミンチ 320  288  256  
224脂身      40  40   4Q   
 40食塩       7.0  7.0  7.0
  7.0呑辛料      1.4  1.4  1
.4   1.4砂糖       1.4  1.4
  1.4  1.4複合体粉末    0   8.
0  16.0  24.0イオン交換水   0  
24.0  48.0  72.04種類の試作品につ
いて調べた特性を第7表に示す。
第7表 実施例5 115°Cで3秒間殺菌し次いて冷却した牛乳(蛋白質
3,05%、脂肪3.55%)10Qを35°Cまて加
温し、撹拌しながらキトサンを2%含有する3%乳酸水
溶液1 、 l kyを加え、pI−16,2にて復合
体約1.8&lを得た。
この弓旨肪含有カード5007に食酢1009.パセリ
5gおよび呑辛料適量を加え、フートカッターで均一化
し、殺菌し、冷却して粘稠なペースト状食品約600g
を得た。これはptr4.aで離水および脂肪分離がな
く、かつ展延性にも優れたスプレッド状食品である。
実施例6 脂肪粉乳4 、5 kyを50℃の温水30Qに溶解し
、キトサンを1%含有する1、2%乳酸水溶液4.7に
9を撹拌しながら添加し、pH5、5にて複合体カード
5 、8 kgを得た。このカードを水洗し、圧搾脱水
して水分率70.5%のカード5 、0 kgを得た。
このカードに冷水2eを加え、ミキサーで破砕し、5%
水酸化ナトリウム水溶液でpl−1を6.2に調整して
スラリー状粘稠液(2100poise)7Q、を得た
次いて、常法によりドラムドライヤーで乾燥し、100
メツシユ以下に粉砕して白色粉末1 、4 kgを得た
(a)蛋白質の溶出性 蛋白質の溶出率0.、、.7.5% (b)保水性(pt+ 6 、0.25%懸濁液)保水
量、、、、、3209水/100g複合体
【図面の簡単な説明】
第1図は、走査型電子顕微鏡による500倍拡大の、本
発明の乳蛋白質複合体凝集物の組織構造を示す図面に代
る写真である。 特許出願人南日本酪農共同株式会社 代 理 人 弁理士 青 山  葆 ばか2名第1図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)乳蛋白質と乳蛋白質に対し1〜7重量%のキトサ
    ンより成る乳蛋白質複合体であって、これを水に対し1
    5〜30重量%の割合で溶解または分散せしめたときの
    pHが5〜6.5であることを特徴とする乳蛋白質複合
    体。
  2. (2)キトサンが3〜7重量%である前記第(1)項の
    乳蛋白質複合体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7465470B2 (en) 2001-02-28 2008-12-16 Fuji Oil Company, Limited Process for producing a soybean protein usable in acidic foods

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Title
JOURNAL OF DAIRY SCIENCE=1976 *

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