JPS63165618A - Ｐｃ杭における鉄筋定着構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ＰＣ杭の杭頭と基礎とを一体化するための鉄
筋の定着構造に関するものである。

（従来の技術） 従来のセメントミルク工法によるＰＣ杭の杭頭処理は、
杭頭を設計上の所定レベル位置に設定することが極めて
困難であるため、杭打設後、杭頭を破砕し、杭内に埋設
されたＰＣ鋼棒の先端な露出させて、これを基礎に定着
させる手段を採っている。

しかしながら、該手段では杭を切断するため杭上部が脆
弱化し、従来は、第３図に示すように鉄筋２０等でＰＣ
杭２１の杭頭２２をさらに補強処理する必要が生じ、費
用面でも工程面でも大きなロスとなっていた。なお、図
中２３はコンクリートの型枠となる蓋、２４は現場打ち
コンクリートである。

また、セメントミルク工法では、掘削土砂を排出し、置
換の安定液により孔壁の崩壊を防ぐやり方のため、杭埋
設の際、泥水、泥土が多量に発生し、杭工事期間中、現
場内が雑然とするうえ、その処分費用も大きなものとな
る欠点があった。

そこで、杭頭の高さを揃えて杭頭処理を簡略化し、残土
処理費を抑えるために、いわゆるＴ、Ｓすることが提案
されている。

これらの工法では、ロットやヤットコの精度が高く、深
い位置まで使用できるため、セメントミルク工法に比較
して杭頭高さを揃えることが容易であり、約±３００ｍ
ｍの誤差範囲内で納めることができる。

よって、設計上の高さよりもあらかじめマイナス１５０
ｍｍを目標にして杭を打設しておけば、上記例のように
杭頭を破砕する必要性はなくなる。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、杭頭を破砕する必要がなくなったとして
も、該杭頭に基礎定着用鉄筋を緊結する合理的な手段が
未だ開発されていないのが現状であり、例えば特開昭６
０−１０９４１６号に開示された定着方法では、杭内に
新たにカプラーを埋設しておく必要があり、杭自体の大
幅な設計変更となるため、コスト的にも高価てあり、現
実的でない。

本発明は、かかる従来の問題点を解決し、低コストで合
理的な鉄筋定着構造の提供を目的として開発されたもの
である。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本発明に係るＰＣ杭における
鉄筋定着構造ては、所定深さに打設されたＰＣ杭の杭頭
に嵌着固定されているアンカーリングの各ネジ穴に、該
穴径に対応する雄ネジ部を有する緊結部材の該雄ネジを
螺合し、該緊結部材の上部に中空状に形成され内面に雌
ネジが刻設された酸ネジ部に、基礎への定着用鉄筋のネ
ジ切り部を螺合接続してなることを特徴とするものであ
る。

（実施例） 以下、本発明の好適な実施例を図面により説明する。

第１図及び第２図は本発明の一実施例を示すものであり
、図中１はＰＣ杭、２は該ＰＣ杭ｌの杭頭３に製作時に
あらかじめ嵌着、固定されているアンカーリングである
。

しかして、該アンカーリング２には杭製造時に治具を組
付けるための複数のネジ穴４があらかじ　　　゛め穿設
されており、該ネジ穴４を合理的に利用したのが本実施
例に係る鉄筋定着構造である。

即ち、第２図中５は異形鉄筋を加工した緊結部材てあり
、該緊結部材５の下部には前記ネジ穴４の穴径に対応し
た外径を有し、外面にネジが刻設された雄ネジ部６が形
成されており、また緊結部材５の上部には、所定深さま
で中空上に形成されるとともに内面に雌ネジが刻設され
た酸ネジ部７が形成されている。

また、第２図において８は定着用鉄筋てあり、緊結部材
５は該定着用鉄筋８よりも所定寸法分だけ太く設定して
あり、曲げ強度を充分考慮しであるものである。

よって、作業にあたっては、まず所定個数の緊結部材５
を各ねじ穴４に螺合固定し、次に基礎への定着用鉄筋８
のネジ切り部９を前記酸ネジ部７に螺合固定するのみで
、ＰＣ杭と各定着用鉄筋８ととを緊結することができる
ものであり、極めて作ス、性に優れている。

また、既存のアンカーリング３のネジ穴を合理的に利用
したものであるため、上記従来例のようにＰＣ杭自体の
設計変更を必要とせず、しかも、緊結部材５も既製の鉄
筋を加工することにより製作てきるため、全体として格
段に低コストに抑えることが可能となる。

しかして、第１図に示すように杭頭２には所定深さに蓋
１０をして、コンクリート１１を打設硬化させるものと
する。

なお、本実施例では既製の鉄筋を用いて緊結部材５を形
成した例を示し、コスト的にもこれが望ましいが、他の
別途製作部材を使用することもできる等、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内で種々の変形例が可能であることは
言うまでもない。

（発明の効果） 本発明は上記した如く構成されており、既存のネジ穴を
利用して、合理的かつ迅速、確実に定着用鉄筋のＰＣ杭
への緊結が可能な有用性に富んだものである。

【図面の簡単な説明】 第１図及び第２図は本発明の一実施例を示し第１図は本
実施例に係るＰＣ杭の杭頭の態様を示す説明図、第２図
は鉄筋定着構造の詳細を示す要部説明図、第３図は従来
例を示す説明図である。 ｌ・・・ＰＣ杭、　　　　　２・・・杭頭３・・・アン
カーリング、　　４・・・ネジ穴、５・・・緊結部材、
　　　　６・・・雄ネジ部、７・・・酸ネジ部、　　　
　８・・・定着用鉄筋、９・・・ネジ切り部。 特許出願人　　　　三井建設株式会社 代理人　　弁理士　　藤　原　宏　之 第１図　　　　第２図 梢３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 所定深さに打設されたＰＣ杭の杭頭に嵌着固定されてい
   るアンカーリングのネジ穴に、該穴径に対応する雄ネジ
   部を有する緊結部材の該雄ネジを螺合し、該緊結部材の
   上部に中空状に形成され内面に雌ネジが刻設された雌ネ
   ジ部に、基礎への定着用鉄筋のネジ切り部を螺合接続し
   てなることを特徴とするＰＣ杭における鉄筋定着構造。