JPS63162802A - 等方的形状を呈した鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末の製造法 - Google Patents

等方的形状を呈した鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末の製造法

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JPS63162802A
JPS63162802A JP61314169A JP31416986A JPS63162802A JP S63162802 A JPS63162802 A JP S63162802A JP 61314169 A JP61314169 A JP 61314169A JP 31416986 A JP31416986 A JP 31416986A JP S63162802 A JPS63162802 A JP S63162802A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、等方的形状を呈した鉄を主成分とする金属磁
性粒子粉末の製造法、詳しくは、高い保磁力11cと大
きな飽和磁化σSを有し、しかも、粒度が均斉である等
方的形状を呈した鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末の
製造法に関するものである。
本発明によって製造される等方的形状を呈した鉄を主成
分とする金属磁性粒子粉末の主な用途は、静電複写用の
磁性トナー用材料粉末及び磁気記録用磁性粒子粉末であ
る。
〔従来の技術〕
近年における静電複写機の普及はめざましく、それに伴
い、現像剤である磁性トナーの研究開発が盛んであり、
その特性向上が要求されている。
磁性トナーは、一般に、等方的形状を呈した一磁性粒子
粉末を合成樹脂中に分散させることにより製造されるが
、その特性向上の為には、材料粉末である磁性粒子粉末
が、高い保磁力Heと大きな飽和磁化σSを有し、しか
も、粒度が均斉であることが必要である。
この現象は、例えば、特公昭57−60765号公報の
「・・・・搬送性の向上の為には、磁性トナー粒子の磁
化の強さ、即ち、残留磁束Brが高いことが必要であり
、そのような特性を有する磁気トナー粒子を得る為には
ml磁気トナー原料である粒状磁性粒子粉末ができるだ
け大きな飽和磁化σSと高い抗磁力■Cを有することが
必要である。・・・・」なる記載及び特公昭53−21
656号公報の「・・・・酸化鉄を現像剤粒子全体に均
一に分散させることにより静電潜像の顕像化に必要な帯
磁性を得・・・・」なる記載の通りである。
一方、磁気的に等方性である磁気記録媒体、特に、フロ
ッピーディスクはオフィスコンピューターやワードプロ
セッサー等の普及に伴い情報の入出力用磁気記録媒体と
して広く用いられている。
フロッピーディスクは、−aにソノシート状のポリエス
テルベースの片面或いは両面に等方的形状を呈した磁性
粒子粉末がコーティングされたディスクである。
近時、磁気記録再生機器の小型軽量化が進むにつれて磁
気記録媒体であるフロッピーディスクに対する高性能化
の必要性が益々生じてきている。
即ち、高記録密度特性及び高出力特性が要求されている
磁気記録媒体の上記の要求を満足させる為に適した等方
的形状を呈した磁性粒子粉末の特性は、高い保磁力tl
cと大きな飽和磁化σSとを有し、しかも、粒度が均斉
であることである。この現象は、例えば、特公昭61−
31057号公報の「・・・・高記録密度特性、高出力
特性・・・・が要求されている。フロッピーディスクに
対する上記の要求を満足させる為に適した磁気記録用磁
性粒子粉末の特性は、高い保磁力Hcと大きな飽和磁化
σS・・・・を有し、・・・・」なる記載及び株式会社
総合技術センター発行「磁性材料の開発と磁粉の高分散
化技術J  (1982年)の第74頁の「・・・・高
密度記録のための要因を克服するために課せられる磁性
塗膜層の設計上の大きな課題は、(1)磁性粒子の均一
分散・・・・という点である。」なる記載の通りである
上述した通り、等方的形状を呈した磁性粒子粉末は、様
々の分野で使用されているが、いずれの分野においても
共通して要求される磁性粒子粉末の特性は、高い保磁力
■Cと大きな飽和磁化σSとを有し、しかも粒度が均斉
であることである。
等方的形状を呈した磁性粒子粉末としては、一般に、マ
グネタイト粒子、マグへマイト粒子等の磁性酸化鉄粒子
が広(使用されているが、近年、磁気トナー、磁気記録
媒体の高性能化に伴い、これら磁性酸化鉄粒子に比べ、
高い保磁力Hcと大きな飽和磁化σSとを有する等方的
形状を呈した鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末が注目
を浴びており、該粒子の特性向上が強く要求されている
従来、等方的形状を呈した鉄を主成分とする金属磁性粒
子粉末の製造法としては、第一鉄塩水溶液とアルカリと
を反応させて得られた水酸化第一鉄を含む反応水溶液に
酸素含有ガスを通気することにより、水溶液中からマグ
ネタイト粒子を生成させ、該マグネタイト粒子粉末を還
元性ガス中で加熱還元する方法が知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
高い保磁力Hcと大きな飽和磁化σSとを有し、しかも
、粒度が均斉である等方的形状を呈した鉄を主成分とす
る金属磁性粒子粉末は、現在量も要求されているところ
であるが、上述した通りの公知方法により得られた等方
的形状を呈した鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末の磁
気特性は、保磁力11cが高々2400e程度、飽和磁
化σSが高々150Hu/g程度であり、未だ十分なも
のとは言い難いものである。
また、公知方法による場合には、水溶液中から生成した
マグネタイト粒子粉末の粒度は不均斉であり、該マグネ
タイト粒子を加熱還元することにより得られた鉄を主成
分とする金属磁性粒子粉末も当然不均斉なものとなる。
そこで、高い保磁力Hcと大きな飽和磁化σ$とを有し
、しかも粒度が均斉である等方的形状を呈した鉄を主成
分とする金属磁性粒子粉末を得る為の技術手段が強く要
望されている。
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明者は、高い保磁力IJcと大きな飽和磁化fsを
有し、しかも、粒度が均斉である等方的形状を呈した鉄
を主成分とする金属磁性粒子粉末を得るべく種々検討を
重ねた結果本発明に到達したのである。
即ち、本発明は、比表面積が1501Tr/g以上であ
るβ−Fe00H粒子を0.1 mol/41未溝の濃
度で含む酸性懸濁液を100〜130℃の温度範囲で水
熱処理することにより、粒度の均斉な等方的形状を呈し
たヘマタイト粒子を生成させ、該ヘマタイト粒子を還元
性ガス中で加熱還元して粒度の均斉な等方的形状を呈し
た鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末とすることからな
る等方的形状を呈した鉄を主成分とする金属磁性粒子粉
末の製造法である。
〔作  用〕
先ず、本発明において最も重要な点は、比表面積が15
0rrr/g以上であるβ−Fe0011粒子を0.1
 mol/1未満の濃度で含む酸性懸濁液を100〜1
30℃の温度範囲で水熱処理することにより、粒度が均
斉なヘマタイト粒子を生成させ、該ヘマタイト粒子を還
元性ガス中で加熱還元した場合には、高い保磁力Hc、
殊に、2500s以上を有し、且つ、大きな飽和磁化σ
S、殊に、170 emu/g以上を有する等方的形状
を呈した鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末が得られる
という事実である。
本発明においては、水溶液中から粒度が均斉であるヘマ
タイト粒子を生成させることができることに起因して、
咳へマタイト粒子を加熱還元して得られる等方的形状を
呈した鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末もまた、粒度
が均斉なものである。
次に、本発明実施にあたっての諸条件について述べる。
本発明におけるβ−FeOOH粒子粉末は、比表面積が
15On?/g以上であることが必要である。 150
 nf7g以下である場合には、粒度が均斉なヘマタイ
ト粒子を得ることは困難であり、また、ヘマタイト粒子
の生成反応に長時間を要する。 150 n?/g以上
のβ−FeOOH粒子粉末は、塩化第二鉄水溶液を70
〜90℃の温度範囲で加熱処理することにより加水分解
する方法等により得ることができる。
本発明におけるβ−FeOOHを含む懸濁液は、酸性で
あることが必要であり、酸性でない場合、100〜13
0℃の温度領域においてはβ−FeOOHが安定して生
成する為へマタイト粒子が生成しない。
本発明におけるβ−Fe001粒子を含む酸性!!!濁
液の濃度は0.1 mol/j!未満である。 0.1
 mol/j!以上である場合にはへマタイト粒子が生
成しない。
本発明における反応温度は、100〜130℃である。
100℃以下である場合には、β〜Fe1onの溶解が
十分に進行しない為へマタイト粒子が生成しない。13
0℃以上である場合にもヘマタイト粒子は生成するが、
高圧容器等特殊な装置を必要とする為、工業的、経済的
ではない。
本発明における還元性ガス中における加熱還元処理は常
法により行うことができる。
また、出発原料であるヘマタイト粒子は、加熱処理に先
立って通常行われるSi、 AI、P化合物等の焼結防
止効果を有する物質によってあらかじめ被覆処理してお
くことにより、より分散性の優れ等方的形状を呈した鉄
を主成分とする金属磁性粒子粉末を得ることができる。
本発明における加熱還元後の鉄を主成分とする金属磁性
粒子粉末は周知の方法、例えば、トルエン等の有機溶媒
中に浸漬する方法及び還元後の鉄を主成分とする磁性粒
子粉末の雰囲気を一旦不活性ガスに置換した後、不活性
ガス中の酸素含有量を徐々に増加させながら最終的に空
気とすることによって徐酸化する方法等により空気中に
取り出すことができる。
〔実施例〕
次に、実施例並びに比較例により本発明を説明する。
尚、以下の実施例における粒子の平均径は、電子顕微鏡
写真から測定した数値の平均値であり、比表面積はBE
T法により測定した値である。
実施例I Fe”0.05mol/ j!を含むFeC11水溶液
500m Itを80℃で30分間加熱して、黄褐色沈
澱粒子を生成させた。この時の懸濁液のpllは1.3
であった。反応液の一部を抜き取り、水洗、濾過、乾燥
して得られた黄褐色粒子粉末の電子顕微鏡写真(x50
,000)を図1に示す。この黄褐色粒子粉末は、X線
回折の結果β−FeOOHであり、比表面積は190 
n?/gであった。
上記0.05mol/ 1のβ−Fe001粒子を含む
p旧、3の酸性懸濁液を密閉容器中に入れ、125℃で
15時間水熱処理して赤褐色沈澱を生成させた。赤褐色
沈澱を水洗、濾過、乾燥して得られた粒子粉末は、図2
に示すX線回折に示す通りへマタイトであり、図3に示
す電子顕微鏡写真(x 20 、000)から明らかな
通り、平均粒子径が0.6μmの等方的形状を呈した粒
子であり、粒度が均斉で、且つ、個々の粒子が独立した
粒子であった。
上記へマタイト粒子粉末70gを11のレトルト還元容
器中に投入し、駆動回転させながら11□ガスを毎分1
0Ilの割合で通気し、還元温度420 ℃で還元した
還元して得られた等方的形状を呈した鉄を主成分とする
金属磁性粒子粉末は、空気中に取り出した時急激な酸化
を起こさないように、一旦、トルエン液中に浸漬して、
これを蒸発されることにより、粒子表面に安定な醇化被
膜を施した。
このようにして得られた鉄を主成分とする金属磁性粒子
粉末は、電子顕微鏡観察の結果、平均径0.6μIの等
方的形状を呈した粒子であり、粒度の均斉なものであっ
た。また、磁気測定の結果、保磁力lieは、2630
e、飽和磁化σSは、187emu/gであった。
実施例2 β−Fe0011を生成する際のFeC13tffi度
を0.01mol/lとした以外は実施例1と同様にし
て比表面積が24On(/gのβ−Fe0011を得た
上記0.011Iol/ j!のβ−FeOOH粒子を
含むpH1,4の酸性懸濁液を密閉容器中に入れ、10
5℃でで12時間水熱処理して赤褐色沈澱を生成させた
。赤褐色沈澱を水洗、濾過、乾燥して得られた粒子粉末
は、X線回折の結果へマタイトであり、図4に示す電子
顕微鏡写真(X20,000)から明らかな通り、平均
粒子径が0.15μmの等方的形状を呈した粒子であり
、粒度が均斉で、且つ、個々の粒子が独立した粒子であ
った。
上記へマタイト粒子粉末70.を11のレトルト還元容
器中に投入し、駆動回転させなから11□ガスを毎分1
04の割合で通気し、還元温度400℃で還元した。
還元して得られた等方的形状を呈した鉄を主成分とする
金属磁性粒子粉末は、空気中に取り出した時急激な酸化
を起こさないように、一旦、トルエン液中に浸漬して、
これを蒸発されることにより、粒子表面に安定な酸化被
膜を施した。
このようにして得られた鉄を主成分とする金属磁性粒子
粉末は、電子顕微鏡観察の結果、平均径0.15μmの
等方的形状を呈した粒子であり、粒度の均斉なものであ
った。また、磁気測定の結果、保磁力Heは、2800
e、飽和磁化σSは、177.5emu/gであった。
比較例1 Fe” 1.5mol/j!を含む硫酸第一鉄水溶液2
01を、あらかじめ、反応器中に]1!備された3、4
5−NのNaOH水溶液201に加え(Fe”°に対し
1615当量に該当する。 ) 、pH12,8、温度
90℃においてFe (Of() zを含む第一鉄塩水
溶液の生成を行った。
上記Fe (OH) tを含む第一鉄塩水溶液に温度9
0’Cにおいて毎分1001の空気を220分間通気し
てマグネタイト粒子粉末を生成した。
得られたマグネタイト粒子粉末は、図5に示す電子顕微
鏡写真(X 20.000)から明らかな通り、平均径
0.2μmの等方的形状を呈した粒子であった。
上記マグネタイト粒子を実施例1と同様にして加熱還元
し、更に、粒子表1面に安定な酸化被膜を施した。
このようにして得られた鉄を主成分とする金属磁性粒子
粉末は、電子顕微鏡観察の結果、平均径0.2μmの等
方的形状を有する粒子であり、粒度が不均斉なものであ
った。また、磁気測定の結果、保磁力11cは2360
e、飽和磁化σSは147 emu/gであった。
〔発明の効果〕
本発明における等方的形状を呈した鉄を主成分とする金
属磁性粒子粉末の製造法によれば、前出実施例並びに比
較例に示した通り、高い保磁力Heと大きな飽和磁化σ
Sとを有し、しかも、粒度が均斉である等方的形状を呈
した鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末であるので、静
電複写用の磁性トナー用材料粉末及び磁気記録用磁性粒
子粉末として好適なものである。
【図面の簡単な説明】
図1、図3乃至図5は、いずれも電子顕微鏡写真であり
、図1は、実施例1でヘマタイトを生成する際に用いた
β−FeOOH粒子粉末、図3及び図4は、それぞれ実
施例1及び実施例2で得られたヘマタイト粒子粉末、図
5は比較例1で得られたマグネタイト粒子粉末である。 図2は、実施例1で得られたヘマタイト粒子粉末のX線
回折図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)比表面積が150d/g以上であるβ−FeOO
    H粒子を0.1mol/l未満の濃度で含む酸性懸濁液
    を100〜130℃の温度範囲で水熱処理することによ
    り、粒度の均斉な等方的形状を呈したヘマタイト粒子を
    生成させ、該ヘマタイト粒子を還元性ガス中で加熱還元
    して粒度の均斉な等方的形状を呈した鉄を主成分とする
    金属磁性粒子とすることを特徴とする等方的形状を呈し
    た鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末の製造法。
JP61314169A 1986-12-25 1986-12-25 等方的形状を呈した鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末の製造法 Granted JPS63162802A (ja)

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