JPS6316230Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ヘツドアンプ回路や無線送信回路
等の電気回路を内蔵するマイクロホン装置に関す
るものである。

ワイヤレスマイクロホンを例にとつて説明する
と、このマイクロホンは、音圧の変化を電気信号
に変換するマイクロホンユニツトと、それに続く
無線送信回路とアンテナとを備え、その無線送信
回路用電源として電池を内蔵している。また、エ
レクトレツトコンデンサマイクロホンでは、マイ
クロホンユニツトからの電気信号を増巾するヘツ
ドアンプ回路を有し、このヘツドアンプ回路用電
源として電池を内蔵するとか、もしくはフアント
ム給電方式等により外部電源から給電する方法が
とられている。

この考案は、上記のワイヤレスマイクロホンや
エレクトレツトコンデンサマイクロホンにおい
て、内蔵電池や外部給電によることなく、その無
線送信回路やヘツドアンプ回路等を作動し得るよ
うにしたマイクロホン装置を提供することにあ
る。

以下、この考案の実施例を添付図面を参照しな
がら説明する。

第１図には、この考案をワイヤレスマイクロホ
ンに適用した実施例が示されている。すなわち、
このマイクロホンは、グリツプとしても用いられ
る筒状のハウジング１を有し、このハウジング１
の一端には音圧の変化を電気信号に変換するマイ
クロホンユニツト２とそれを保護する金網等から
なる風防スクリーン３が取付けられており、ま
た、この図面には示されていないが、ハウジング
１内には上記のマイクロホンユニツト２から出力
される電気信号を送信するためのアンテナを含む
無線送信回路が設けられている。そして、この考
案においては、その無線送信回路の電源として太
陽電池（太陽エネルギ変換器）からなる電源装置
４を備えている。この電源装置４は、例えば図示
の如く、ハウジング１の一部分を構成するように
設けられており、第２図にはその断面図が示され
ている。すなわち、この実施例によると、上記電
源装置４は三角形状に配置された３枚の太陽電池
パネル５からなり、この場合、その各パネル面に
は集光レンズ６が設けられている。なお、各太陽
電池パネル５は適当な安圧化回路を介して上記の
無線送信回路に接続されている。

上記した構成において、太陽電池は数百ルクス
でも起電力を生ずるから、テレビジヨンスタジオ
等の数千ルクスにもおよぶ照明雰囲気内で使用す
る場合には発電効率がきわめてよく、したがつて
微弱電力で作動する無線送信回路の電源として必
要にして十分なる電力を供給することができる。
もつとも、上記の太陽電池に充電回路を介してニ
ケルカドミニウム蓄電池等の充電可能な二次電池
を接続し、太陽電池とその二次電池とを併用する
ようにしてもよい。なお、上記実施例において
は、電源装置４は３枚の太陽電池パネル５から構
成されているが、この考案はこれに限定されるも
のではない。また、ハウジング１の一部分のみで
なく、その全面にわたつて太陽電池パネルを配設
してもよいことは勿論である。

以上、ワイヤレスマイクロホンについて説明し
たが、この考案をエレクトレツトコンデンサマイ
クロホンに適用する場合には、上記した太陽電池
を適当な安定化回路を介してヘツドアンプ回路に
接続すればよい。

上記した実施例の説明から明らかなように、こ
の考案による太陽電池をハウジングに備えてなる
マイクロホン装置においては、内蔵電池や外部給
電に頼ることなく、ワイヤレスマイクロホンの無
線送信回路やエレクトレツトコンデンサマイクロ
ホンのヘツドアンプ回路等を作動させることがで
きるため、経済的であるし、また、取扱い易いな
ど多くのメリツトがある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案が適用されたワイヤレスマイ
クロホンの正面図、第２図はその−線に沿つ
た断面図である。 図中、１はハウジング、２はマイクロホンユニ
ツト、４は太陽電池による電池装置、５は太陽電
池パネルである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ハウジング内にヘツドアンプ回路や無線送信回
   路等の電源を必要とする電気回路を内蔵している
   マイクロホン装置において、 前記ハウジングに取付けられた太陽電池を有
   し、該太陽電池の起電力にて前記ヘツドアンプ回
   路や無線送信回路等の電気回路を作動させること
   を特徴とするマイクロホン装置。