JPS6316016A - 高勾配磁気分離装置における再生方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、流体中の固形物を分離捕捉した高勾配磁気分
離装置を逆洗して再生する方法に関する。

［従来の技術］ 廃水中の磁性固形物等の分離法として、高勾配磁気分離
法が知られている。この高勾配磁気分離法とは、電磁石
で発生させた磁場空間内に磁性細線を充填し、その磁性
細線が磁化して周りに発生する高勾配磁場をフィルター
として利用したものである。

かかる高勾配磁気分離装置においては、所定量以上の固
形物を捕捉したとき、当該固形物を装置外へ排出して再
生する必要がある。従来、この再生方法は、電磁石の磁
場を切り、逆洗液と圧縮空気とを高速で当該装置のフィ
ルター内を流して、該フィルターに捕捉されている固形
物を洗い流して再生することにより行なわれていた。

［発明が解決しようとする問題点］ しかし、上記逆洗液と圧縮空気とを用いて逆洗、再生す
る方法は、大量の逆洗液及び空気が必要であり、しかも
、処理する流体や逆洗液が可燃物である場合は、圧縮空
気に代えて、不活性ガスを用いなければならない等の制
限があり、さらには、処理流体が重質油等、高粘性の場
合では、再生効率が極めて悪くなるなどの問題点を有し
ていた。

本発明は、かかる問題を解決しようとするもので、本発
明の目的は、逆洗液が少量で済み、しかも、処理流体、
逆洗液の制限を受けず、さらに処理流体が高粘性の場合
でも、再生効率が著しく高い高勾配磁気分離装置におけ
る再生方法を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記問題点を解決するための手段としての本発明は、流
体中の固形物を分離捕捉した高勾配磁気分離装置を逆洗
して再生する方法において、逆洗流体中に無機質粒子を
混入して逆洗することから成る高勾配磁気分離装置にお
ける再生方法である。

本発明の高勾配磁気分離装置とは、フィルターベッセル
内に上下部のポールピース（磁極鉄）を介して磁力線に
対し直角になるように磁極細線が充填され、当該ベッセ
ルの周囲には、磁力線を発生させる電磁石を設けた構成
になっている一般に市原されているものをそのまま用い
ることができる。

逆洗流体としては、一般には水を用いることができるが
、特には、処理流体自身、又は、処理流体と同様の流体
を用いることが、洗浄効率の而或いは、逆洗排液の後処
理の容易性等から好ましい。処理流体自身を用いる場合
は、固形物の分離処理前後の液のいずれをも用いること
ができることは云うまでもない。

又、逆洗流体に混入される無機質粒子は、質量１強度が
高いものが好ましいが、当該分離装置或いは配管等の材
質を考慮し、これらが、著しく摩擦しないもの及び粒子
が粉化しないものを適宜選定する必要がある。無機質粒
子としては、アルミナ等の各種セラミック粒子、サンド
ブラスト用粒子、ガラスピーズ等を例示し得る。

これらの粒子は、残留磁気による影響を避けるため非磁
性の粒子を用いるのが好ましい、又、これらの粒子の粒
径は、当該分離装置フィルターの目開きより小さいもの
を選ぶ必要があるが、一般に前記フィルターの目開きは
１０〜５００ｒｍｅｓｈと大きいため、このフィルター
の目開きに合わせて２５〜１００μ程度の比較的粒径の
大きい粒子を用いることが好ましい。

これらの粒子の混入量は、多ければ多い程、逆洗の効果
は高まるが、余り多量に混入すると。

移送が円滑に行なわれなくなる。一般に、混入量は粒子
の径にもよるが、０．５〜５重量％とすることが、洗浄
効果の面で好ましい、尚１本発明は、磁性の固形物を含
む各種産業廃水、廃油等の廃液又は排ガ・スの処理、潤
滑油の再生、重油等の脱金属処理等、いずれの処理に用
いられた高勾配磁気分離装置における再生にも適用でき
ることは云うまでもない。

［作　用］ 本発明は、逆洗流体中に混入された無機質粒子が、高勾
配磁気分離装置のフィルター内に捕捉された固形物を、
前記粒子が有する運動エネルギーにより、フィルター外
へ追い出して効率よく逆洗を行なう作用をなす。

［実施例］ 本発明が適用される一実施態様を図に基づいて説明する
。

固形物を含有している処理流体は、複数設けられた高勾
配磁気分離装置１に導入され、固形物が捕捉される。固
形物が捕捉された流体は、処理容量２に供給され、必要
に応己て、適宜、使用或いは排出される０次に、当該磁
気分離装置１の捕捉能力が飽和したとき、処理流体を他
の磁気分離装置１′へ切り換え、捕捉能力が飽和した装
置１の磁場を解く０次に、逆洗を行なうが、あらかじめ
、逆洗流体容器３に供給された処理流体を当該装置１に
導入するが、これと同時に、容器４に保留されている無
機質粒子を逆洗流体中に例えば、自重を利用して混入す
る。

尚、この無機質粒子は、あらかじめ逆洗流体容器３内で
、逆洗流体と混合し、例えばスラリー状流体として、逆
洗に供しても良い。この逆洗に当っては、流体の流速を
出来るだけ速くする方が良く、３５　ａｍ／ｓｅｅ以上
の線速とすることが逆洗の効果を高める上で好ましい、
逆洗時間。

逆洗温度等は、処理流体、捕捉固形物の特性等を考慮し
て適宜選定される。

無機質粒子を混入した逆洗流体は、前記磁気分離装！！
！１に導入され、該装置１のフィルター層に捕捉された
固形物を該無機質粒子の持つ運動エネルギーで流体中に
分散させて逆洗する。

逆洗後の流体は１回収容器５に入る。一般に固形分の粒
径に比べて無機質粒子の粒径が圧倒的に大きいため、固
形物と無機質粒子とは、ストレーナ等で簡単に分離でき
る。よって、回収容器５に回収された液体から無機質粒
子だけ、先ず回収して再使用し、次いで、沈降或いは遠
心分離等により固形物を分離する。

尚、逆洗終了間際には、無機質粒子を混合しないで逆洗
流体のみを流し、無機質粒子が該磁気分離装置１内に滞
留するのを防止する。

逆洗終了後、該磁気分離装置１に磁界を発生させ、処理
流体を通す。この場合、当該装置１内に残留した微量の
無機質粒子を除くため、当該粒子の粒径に合ったメツシ
ュフィルター６が設けられている。

実験例１ 目開き２Ｉの金網を１５０ｎｎの厚さに積層したフィル
ターを有する高勾配磁気分離装置を用い、油分５％、鉄
分１０００ρρ―を含む排水を磁場３ＫＯｅで２０分間
濾過した。濾過後の排水中の鉄分は、５０〜８０ｐｐｍ
であった。

次に、磁場を解き、９０℃の温水に粒径８゜μのガラス
ピーズを３重量％混合した逆洗流体を４０ｃ＋ｍ／ｓｅ
ｃの流速で１５秒間流して逆洗した。

この結果、当該分離装置のフィルターにはほとんど固形
物が残存しておらず、極めて良好に洗浄されていた。

迄笠叉幕且上 上記実験例１に示したのと同じ排水を同じ条件で固形物
を捕捉し、これを、９０℃の駄本１０ｍ３を５　ｋｇ／
ａｌｆ圧の圧縮空気を用いて７７ｃｍ／ｓｅｅの線速で
１２０秒間逆洗した。この結果、フィルター人口部に、
固形物が多量に残っており、完全には、逆洗が行なわれ
ていなかった。

笑鷺努又 実験例１と同じ高勾配磁気分離装置を用い、固形物を５
５重量ｐｐｍ含有する重油（比重１５７４℃０．９５８
、粘度５０℃２４２ｃｓｔ）を３．２に０ｅの磁場で１
時間濾過した。

次いで、磁場を解いて、５０℃の上記重油に粒径８０μ
のガラスピーズを３．ｔｆｆｉ％混合した逆洗流体を４
０ｃｍ／ｓｅｃの線速で１５秒間通し、さらに重油のみ
を２分間通して逆洗した。

この結果、当該装置のフィルターには、はとんど固形物
が残存しておらず、極めて良好に洗浄されていた。

崖笠χ盈員ス 上記実験例２に示したのと同じ重油を同じ条件で処理し
て固形物を捕捉したものについて。

逆洗した。

逆洗には５０℃の重油Ｌｏｗ３と安全上空気に代えて５
　ｋｇ／ａＪ圧の窒素ガスを用いて７７ｃｍ／ｓｅｅの
線速で１２０秒間行なった。

この結果、フィルター人口部に固形物が残存しており、
完全には逆洗されていなかった。

［発明の効果コ 本発明は、逆洗流体中に無機質粒子を混入して逆洗する
ため、逆洗液が少量で済み、処理流体、逆洗液の制限を
受けず、効率よく再生できるという格別の効果を奏す・
るものである。

【図面の簡単な説明】

図は、本発明が適用される一実施態様を説明するための
フロー図である。図中１は高勾配磁気分離装置、３は逆
洗流体容器である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 流体中の固形物を分離捕捉した高勾配磁気分離装置を逆
   洗して再生する方法において、逆洗流体中に無機質粒子
   を混入して逆洗することを特徴する高勾配磁気分離装置
   における再生方法。