JPS6315195A - 原子炉圧力容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は原子炉圧力容器に関する。

（従来の技術） 一般に、加圧水型原子炉は原子炉圧力容器とこの圧力容
器内部に配設された原子炉内部構造物。

原子炉燃料集合体及び制御棒とで構成され、給水ノズル
からの加圧された冷却水を原子炉燃料集合体から発生す
る熱により加熱された後、原子炉圧力容器出口ノズルか
ら排出される。

第２図は、従来の加圧水型原子炉の圧力容器構成図であ
る。同図において、原子炉圧力容器給水ノズル６から注
入される冷却水は、原子炉圧力容器円筒胴１とコアバレ
ル４の間を下降し、ざらに下部プレナムを通ってコアバ
レル４の内側である炉心５を上昇し、コアバレル４に接
続した原子炉圧力容器出口ノズル７から排出される。

しかしながら、何らかの原因で炉心冷却系が作動した場
合には、通常運転時に給水ノズル６から注入される冷却
水よりも温度の低い冷却水が原子炉圧力容器内部に注入
されることになる。このような場合、原子炉圧力容器内
は高圧状態にあるから原子炉圧力容器は加圧熱衝撃を受
けることになる。ざらに、原子炉圧力容器円筒胴１の炉
心近くの領域では、原子炉圧力容器の材料は中性子の照
射を多く受け、この部分は加圧熱衝撃を受けることによ
り、破壊しん性値が低下することがあるため、原子炉圧
力容器の寿命を短くする可能性がおることが想定される
。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は
、炉心冷却水により起きる原子炉圧力容器に対する加圧
熱衝撃を防止し、原子炉圧力容器材料の破壊しん性値低
下を防止するようにした原子炉圧力容器を提供すること
にある。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するために、原子炉圧力容器円
筒胴と、前記圧力容器円筒胴下部に接続される圧力容器
下鏡と、前記圧力容器円筒胴の上部に配設する上蓋と、
前記圧力容器円筒胴の上部側壁に外部配管と接続するた
めのノズルを備えた原子炉圧力容器において、前記ノズ
ルより前記圧力容器円筒胴内部に供給される冷却水が、
前記圧力容器円筒胴内壁に直接触れることを阻止する原
子炉圧力容器内筒を前記圧力容器円筒胴の内側に配設し
た原子炉圧力容器に関するものでおる。

（作　用） したがって、本発明によると炉心冷却水注入によって起
きる原子炉圧力容器に対するｈＯ圧熱衝撃を防止するこ
とができる。

（実施例） 本発明の実施例を図面によって説明する。

第１図は本発明の一実施例の断面図を示すもので、同図
に示すように、原子炉圧力容器円筒胴１０の下部に原子
炉圧力容器円筒１１が溶接により取付けられており、こ
の原子炉圧力容器円筒胴１０の上部には原子炉圧力容器
上Ｍ１２が取り付けられている。この原子炉圧力容器円
筒ＷＡ１０には、給水ノズル１５及び出口ノズル１６が
取り付けられている。ざらに、圧力容器円筒胴１０の内
側にはコアバレル１３が設置させ、このコアバレル１３
と圧力容器円筒胴１０の間に原子炉圧力容器内筒１７が
圧力容器円筒胴１０に取り付けられている。また、原子
炉圧力容器出口ノズル１６はコアバレル１３に接続され
ている。

なお、１４は炉心である。

次に、本実施例の作用について説明する。

今、通常運転状態において、原子炉圧力容器給水ノズル
１５から注入される冷却水は原子炉圧力容器円筒１７と
コアバレル１３の間を下降し、ざらにコアバレル１３の
内側すなわち炉心４内を上昇して原子炉圧力容器出口ノ
ズル１６より排出される。したがって、冷却水は直接に
原子炉圧力容器円筒胴１Ｇの内壁に触れることがなく、
冷却水の温度変動は原子炉圧力容器円筒胴１０と原子炉
圧力容器内筒１７の間にある炉水により原子炉圧力容器
円筒胴１０の内壁に伝わらない。これにより、炉心冷却
系が通常運転時に何らかの原因で作動した場合に、通常
運転時よりもざらに低い温度の冷却水が注入されても、
原子炉圧力容器１０は加圧熱衝撃を受けることがない構
造となっている。また、原子炉圧力容器内筒１７は縦方
向各部に補強棒１９が取り付けられている為、通常運転
時でも流動振動により破壊されることを防止している。

さらに、原子炉圧力容器円筒胴１０と原子炉圧力容器内
筒１７には■方にある漏洩孔１８以外には孔がないため
、通常運転中には冷却材の流出入がない構造となってい
る。したがって、通常運転時よりも冷たい冷却水が炉心
冷却系により注入された場合、原子炉内は減圧される。

これにより、原子炉圧力容器円筒胴１０と原子炉圧力容
器内筒１７間の冷却材は減圧沸騰し、この冷却材は下部
プレナム内へ流入する。これによっても、炉心冷却系に
より注入される冷たい冷却水は、直接、原子炉圧力容器
円筒胴１０と接触することを防ぐことができる。そして
、減圧過程が緩やかになれば、下部プレナム内の冷却水
と熱交換を行うことにより、徐々に圧力容器円筒１１１
ｉｉＪ１０は冷却されることになる。なお、この漏洩孔
１８が原子炉圧力容器内筒１７の上方にある場合には、
湿度の低い冷却水は原子炉圧力容器円筒胴１０と原子炉
圧力容器内筒１７の間に注入されることになるので、本
発明による目的は達せられない。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば炉心冷却水注入に
より生ずる原子炉圧力容器に対する加圧熱衝撃を防止す
ることができるので、原子炉圧力容器の信頼性を向上さ
せることができるというすぐれた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図は従来の原
子炉圧力容器の断面図である。 １０・・・原子炉圧力容器円筒胴 １１・・・原子炉圧力容器上蓋 １２・・・原子炉圧力容器上蓋 １３・・・コアバレル １４・・・炉心 １５・・・原子炉圧力容器給水ノズル １６・・・原子炉圧力容器出口ノズル １７・・・原子炉圧力容器内筒 １８・・・漏洩孔 １９・・・補強棒 （８７３３）代理人・弁理士　猪　股　祥　晃（ほか　
１名）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）原子炉圧力容器円筒胴と、前記圧力容器円筒胴下
   部に接続される圧力容器下鏡と、前記円筒胴の上部に配
   設する上蓋と、前記圧力容器円筒胴の上部側壁に外部配
   管と接続するためのノズルを備えた原子炉圧力容器にお
   いて、前記ノズルより前記圧力容器円筒胴内部に供給さ
   れる冷却水が、前記圧力容器円筒胴内壁に直接触れるこ
   とを阻止する原子炉圧力容器内筒を前記圧力容器円筒胴
   の内側に配設したことを特徴とする原子炉圧力容器。
2. （２）原子炉圧力容器内筒の下方部分にのみ漏洩孔を形
   成している特許請求の範囲第１項記載の原子炉圧力容器
   。