JPS6314991B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6314991B2
JPS6314991B2 JP60061647A JP6164785A JPS6314991B2 JP S6314991 B2 JPS6314991 B2 JP S6314991B2 JP 60061647 A JP60061647 A JP 60061647A JP 6164785 A JP6164785 A JP 6164785A JP S6314991 B2 JPS6314991 B2 JP S6314991B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
beads
glass beads
bone
crystallized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP60061647A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61234866A (ja
Inventor
Takehiro Shibuya
Akira Matsui
Masataka Takagi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP60061647A priority Critical patent/JPS61234866A/ja
Publication of JPS61234866A publication Critical patent/JPS61234866A/ja
Publication of JPS6314991B2 publication Critical patent/JPS6314991B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Dental Preparations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、骨や歯根、脊随等の充填材として有
用なガラスおよび結晶化ガラスからなる生体用ガ
ラスに関するものである。 従来技術 従来より骨や歯根、脊随等の欠損部に対して充
填する材料としては、セラミツクをパウダー(粉
末)状あるいはテトラポツト状にしたもの、また
ポーラスな焼結体にして適当な形状にしたもの等
が用いられているが、生体組織との親和性が悪い
こと、骨の増殖作用がないこと、骨と化学結合を
作らないこと等の欠点があつた。またカルシウム
化合物を充填することも試みられているが、大部
分が体内に吸収されてしまい骨の増殖作用が小さ
く効果が少なかつた。 発明の目的 本発明は、上記欠点を改良するもので、生体親
和生に優れ、新生骨を充分に増殖させるとともに
骨と直接化学結合をつくるP2O5―CaO系のガラ
スあるいは結晶化ガラスをビーズにすることによ
つて骨や歯根、脊髄等の充填材として、有用な生
体用ガラスビーズを提供することを目的とするも
のである。 発明の構成 本発明の生体用ガラスビーズは、P2O5―CaO
系のガラスまたは結晶化ガラスからなることを特
徴とする。 本発明の生体用ガラスビーズは、好ましくは少
なくともP2O51〜30重量%、CaO20〜50重量%、
P2O5とCaOを合量で25〜80重量%含有するガラ
スまたは結晶化ガラスからなることを特徴とす
る。 本発明において組成範囲を上記のように限定し
たのは以下の理由による。 P2O5が1%より少ない場合は、新生骨の増殖
効果が小さくまた骨との結合強度が低くなる。30
%より多い場合は、化学耐久性が悪くなるととも
にビーズが破損しやすくなる。 CaOが20%より少ない場合は、生体親和性が悪
く骨の再生、増殖効果が低く、55%より多い場合
は、失透性が高くなり、ビーズ化が困難となる。 P2O5とCaOの合量が25重量%より少ない場合
は、骨を再生増殖する効果が弱く、欠損部に充填
した後の骨再生が遅くなり、またビーズ表面と骨
との化学結合力も低くなる傾向にある。80重量%
より多い場合は失透化傾向が強くガラス化並びに
ビーズ化が困難となる。 以下本発明について具体的に説明する。 本発明の生体用ガラスビーズは、球形体であり
パウダー(粉末)やテトラポツト等の非球形体と
異なり、例えば充填しにくい部位に対し注射器等
で注入する際、管が詰まることがなく充填作業が
容易である。更に非球形体が生体組織内でそのシ
ヤープエツヂ部分に於て過敏反応を生ぜしめ易い
のに対して、本発明のガラスは、生体組織に対す
る影響が緩やかである。 また本発明のガラスビーズは、機械的強度が高
いことが必要である用途に用いられる場合、結晶
化ガラスであることが好ましい。すなわち結晶化
ガラスからなるガラスビーズは、多数のアパタイ
トやその他の種類の微結晶がガラス媒体中に析出
した緻密な構造を有する。アパタイト結晶は、結
晶化ガラスと骨との間に化学結合を生じさせると
共に生体親和性を良好にし、その他の種類の結晶
は、結晶化ガラスの機械的強度を高める作用をも
たらす。特に医用高分子材や歯科用補修材と混合
して用いる時は、結晶化ガラスビーズのほうが骨
の再生増殖作用が高く骨や歯の欠損部の再生、治
療に有効である。 本発明によるガラスビーズは例えば次のように
して製造することができる。常法により所望のガ
ラス組成になるように原料を秤量し、それを混合
して溶融する。溶融後、薄いリボン状に成形し、
次いでボールミルにて粉砕し280メツシユ程度の
フルイで分級してガラス粉末を製造する。こうし
てできたガラス粉末を例えばスプレードライヤー
で造粒あるいは再造粒した後、焼成するとガラス
ビーズあるいは結晶化ガラスビーズとなる。 上記製造方法以外にも溶融したガラスを繊維状
に引き出しながらエアーで吹き飛ばすことによつ
てガラスビーズを製造することができる。 更に結晶化したガラスビーズを得るためには、
上記方法で製造されたガラスビーズあるいは部分
的に結晶化したガラスビーズを例えばセラミツク
容器に入れてガラスビーズが充分結晶化するまで
焼成する。 本発明のガラスビーズの組成としては例えば下
記の表のものが適用される。
【表】 実施例 実施例 1 前記表の試料2の組成になるように各原料を秤
量、混合し、これを白金ルツボに入れ電気炉中で
1400〜1500℃で4時間溶融する。次いでこれらを
ステンレス製水冷ローラーの間に流してリボン状
に成形した後、アルミナボールにて280メツシユ
以下に粉砕する。次いで粉砕ガラスに蒸留水を40
重量%添加してスプレードライヤーで50〜200μ
に造粒する。造粒されたガラス粒子を1300℃の管
状炉を通加させるとガラスが再度溶融して球形の
25〜100μのガラスビーズができ、該ガラスビー
ズをアルミナ製ルツボの中に入れ1100℃で20〜
120分焼成することによりアパタイト、ウオラス
トナイト結晶の析出した結晶化ガラスが得られ
る。 実施例 2 前記表の試料5の組成になるように各原料を秤
量混合し、これを底部に細い白金ノズルの付いた
白金ルツボに入れ、ノズルを冷却しながら電気炉
中1300〜1400℃で2時間溶融する。溶解後ノズル
を加熱して溶融ガラスをノズルより糸状に流出さ
せ80Kg/cm2のエアーで吹き飛ばし、バツグフイル
ターで回収したところ0.1μ〜100μのガラスビーズ
が得られた。 実施例1.2で製造されたガラスビーズあるいは
結晶化ガラスビーズを成犬の大腿骨並びにあご骨
の欠損部に注入したところ4週間後にビーズ隙間
に新生骨の成長が見られ、10週間後には欠損部を
新生骨が完全に被いつくし骨とビーズが一体にな
つていることが確認された。 また実施例1.の結晶化ガラスビーズ70重量%と
ポリメチルメタクリレート30重量%混合したもの
を成犬の大腿骨欠損部に充填したところ10週間後
には周辺組織に対し何ら害を示さず周囲の骨と強
く結合しているこが確認された。 発明の効果 以上のように本発明の生体用ガラスビーズは、
生体親和性に優れ、骨と直接化学結合をつくると
共にガラスビーズの隙間に骨を増殖するため骨や
歯根、脊随等の各部位の欠損部の充填材として有
用である。また生体用高分子、陶歯材、歯科補修
材と混合して用いる生体の骨や歯の欠損部補修材
としても同様の効果を期待できる。 更に本発明の生体用ガラスビーズは、球形体で
あるため注射器等で注入する際、管が詰まること
がなく充填作業が容易であり、場合によつては切
開手術することなく骨や歯の欠損部に必要量のビ
ーズを充填でき、生体組織内の過敏反応もほとん
どない。更にビーズの大きさも症状や用途に応じ
て変えることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 P2O5―CaO系のガラスまたは結晶化ガラス
    からなる生体用ガラスビーズ。 2 少なくともP2O51〜30重量%、CaO20〜55重
    量%、P2O5とCaOを合量で25〜80重量%含有す
    るガラスまたは結晶化ガラスからなる特許請求の
    範囲第1項記載の生体用ガラスビーズ。
JP60061647A 1985-03-25 1985-03-25 生体用ガラスビ−ズ Granted JPS61234866A (ja)

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JP60061647A JPS61234866A (ja) 1985-03-25 1985-03-25 生体用ガラスビ−ズ

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JP60061647A JPS61234866A (ja) 1985-03-25 1985-03-25 生体用ガラスビ−ズ

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Publication Number Publication Date
JPS61234866A JPS61234866A (ja) 1986-10-20
JPS6314991B2 true JPS6314991B2 (ja) 1988-04-02

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ID=13177220

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JP60061647A Granted JPS61234866A (ja) 1985-03-25 1985-03-25 生体用ガラスビ−ズ

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Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5198754A (ja) * 1975-01-17 1976-08-31
JPS5391960A (en) * 1976-12-03 1978-08-12 Smith & Nephew Res Polycarboxylate cement composition and uses thereof
JPS5626743A (en) * 1979-08-10 1981-03-14 Fuji Photo Film Co Ltd Phosphate type glass, its crystallized glass and their manufacture
JPS5654841A (en) * 1979-10-08 1981-05-15 Mitsubishi Mining & Cement Co Bone broken portion and filler for void portion and method of treating bone of animal using said filler
JPS5657710A (en) * 1979-09-26 1981-05-20 Bayer Ag Dental substance based on pasty organic plastics
JPS57191252A (en) * 1981-05-22 1982-11-25 Univ Kyoto Crystallized glass for artificial bone and its preparation

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JPS57191252A (en) * 1981-05-22 1982-11-25 Univ Kyoto Crystallized glass for artificial bone and its preparation

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JPS61234866A (ja) 1986-10-20

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