JPS63143966A - 管内面ライニング用物体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、軟質樹脂から成り、管内での背圧による移動
に伴って液状ライニング材を押圧移送すると共に管内面
に塗布するための管内面ライニング用物体に関する。

〔従来の技術〕

従来、軟質樹脂は中実状のもの又は独立気泡を有するも
ので、物体に背圧を付与する流体が物体を通過しないよ
うになっており、これは、物体を背圧で管内移動させる
に際して、背圧が抜けない方が物体によるライニング材
押圧移送を良好に−行えると観念されていたためである
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、実際には、例えば管の縮径部やコックなどにお
いて、一旦物体が詰まってしまうと施工が不可能になり
やすく、一層の改良の余地があった。

本発明の目的は、前述の従来観念から脱却した全く新規
な技術思想によって、物体が一旦管内で詰っても、再び
物体を背圧で管内移動できるようにする点にある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の特徴構成は、物体を形成する軟質樹脂の少なく
とも一部が、前面から後面にわたって連続気泡を有する
多孔状に形成されていることにあり、その作用効果は次
の通りである。

〔作　用〕

つまり、従来においては回避しなければならないと観念
されていた通気性を備えさせるべく、物体の全部又は一
部を、前面から後面にわたって連続気泡の有る多孔体に
形成することによって、物体が一旦管内で詰まっても、
再び物体を背圧で管内移動できるようになった。

さらに詳述すると、物体が通気性であっても、物体で押
圧移送される液状ライニング材の作用で物体の背圧が多
孔状の部分を抜けることを十分に阻止でき、背圧による
物体移動に伴うライニング材の押圧移送及び管内面への
塗布を良好に行えるのであり、そして、管線径部やコッ
ク等において物体が詰まっても、物体の多孔状部分を通
過した流体でライニング材だけを押進めることができ、
ライニング材が物体から離れると物体の移動及び変形の
抵抗力が十分大巾に減小し、そのために再び粉体が背圧
で押し進められ、再びライニング材が物体で押圧移送さ
れるようになるのである。

〔発明の効果〕

その結果、物体が管内で詰まったために施工が不可能に
なり、物体の取出しに多大の労力と作業時間を費すとい
う不都合な事態を十分に防止でき、背圧による物体移動
を利用しての管内面ライニング処理を、たとえ管線径部
やコックが存在しても、確実にかつ能率良く行えるよう
になった。

〔実施例〕

次に実施例を示す。

第１図に示すように、連続気泡（１）を有する多孔状の
軟質樹脂（２）をほぼ砲弾形に形成し、その砲弾形状の
軟質樹脂（２）の後面に凹部（３）を形成し、管内での
背圧による移動に伴って液状ライニング材を押圧移送す
ると共に管内面に塗布するための管内面ライニング用物
体を形成してある。

軟質樹脂（２）は、例えばポリエチレンフオーム、ポリ
ウレタンフォーム、ラバーフオーム、シリコンフオーム
等であり、また、軟質樹脂（２）の気孔率は８０〜８５
％が望ましく、連続気泡（１）の圧損は２〜５ｍｍＨ２
Ｏが望ましく、軟質樹脂（２）の硬さは、０．０５６ｋ
ｇ／ｃｎ以上の圧縮力で十分に大きく変形する程度が望
ましい。

凹部（３）の直径は、物体の外径よりも２０龍程度小さ
い値が望ましく、凹部（３）の深さは２０〜２５■閣が
望ましい。

次に上記物体の利用例を示す。

第２図（イ）に示すように、管（４）内に、その処理長
さや口径などに見合った適量の液状ライニング材（５）
を入れ、そのライニング材（５）の後側で物体（Ａ）を
入れ、コンプレッサー（６）を管（４）に接続する。

第２図（０）に示すように、コンプレッサー（６）によ
って空気や都市ガスなどの適当な流体を管（４）内に供
給し、物体（Ａ）を背圧で管内移動させ、物体（Ａ）に
より液状ライニング材（５）を押圧移送すると共に管内
面に塗布して、ライニング層（７）管内面全体に形成す
る。また、凹部（３）と連続気泡（１）の作用で管（４
）と物体（Ａ）の円面との間に位置するライニング材（
５ａ）に流体圧を均等に付与して、ライニング層（７）
を均等な厚さに仕上げる。

第２図（ハ）に示すように、物体（Ａ）が管（４）の縮
径部（４ａ）に詰まった場合、第２図に）に示すように
、凹部（３）と連続気泡（１）の作用で物体（Ａ）を通
過する流体で物体（Ａ）前方のライニング材（５）を押
進め、物体（Ａ）の移動と変形に対する抵抗力をライニ
ング材（５）の離間で減小させ、第２図（ホ）に示すよ
うに、物体（Ａ）を縮径部（４ａ）に対して通過させて
縮径させ、引続き管（４）のライニング処理を行わせる
。

〔別実施例〕

次に別実施例を説明する。

軟質樹脂（２）の全体形状は球状、円柱状、その他であ
ってもよく、また、凹部（３）を省略してもよい。

軟質樹脂（１）の一部を中実状又は独立気泡の多孔状の
ものから成る非通気性に形成して、物体の圧送性能を向
上してもよく、例えば下記の変形が可能である。

（イ）第３図（イ）に示すように、凹部（３）の底部に
非通気性の軟質樹脂（２ａ）を接着する。

（０）第３図（至））に示すように、物体の中央部を非
通気性の軟質樹脂（２ａ）でかつ周部を通気性の軟質相
”脂（２）で形成する。

し→　第３図（ハ）に示すように、物体の中央部を通気
性の軟質樹脂（２）でかつ周部を非通気性の軟質樹脂（
２ａ）で形成する。

要するに、軟質樹脂（２）の少なくとも一部が、前面か
ら後面にわたって連続気泡を有する多孔状に形成してあ
ればよい。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す断面図、第２図（イ）な
いしくホ）は施工例の説明図、第３図り）ないしくハ）
は本発明の各別の実施例を示す断面図である。 （１）・・・・・・連続気泡、（２）・・・・・・軟質
樹脂、（３）・・・・・・凹部、（４）・・・・・・管
、（５）・・・・・・液状ライニング材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、軟質樹脂（２）から成り、管（４）内での背圧によ
   る移動に伴って液状ライニング材（５）を押圧移送する
   と共に管内面に塗布するための管内面ライニング用物体
   であって、前記軟質樹脂（２）の少なくとも一部が、前
   面から後面にわたって連続気泡を有する多孔状に形成さ
   れている管内面ライニング用物体。 ２、前記軟質樹脂（１）の全体を多孔状でほぼ砲弾形に
   形成し、その砲弾形状の軟質樹脂（２）の後面に凹部（
   ３）を形成してある特許請求の範囲第１項に記載の物体
   。