JPS63143233A - 耐熱耐摩耗性アルミニウム合金材 - Google Patents
耐熱耐摩耗性アルミニウム合金材Info
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- JPS63143233A JPS63143233A JP28940586A JP28940586A JPS63143233A JP S63143233 A JPS63143233 A JP S63143233A JP 28940586 A JP28940586 A JP 28940586A JP 28940586 A JP28940586 A JP 28940586A JP S63143233 A JPS63143233 A JP S63143233A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野)
本発明は、耐熱耐摩耗性アルミニウム合金材に係り、特
にセラミック粒子を均一に分散させることによって、耐
熱耐摩耗性アルミニウム粉末合金の耐摩耗性を効果的に
向上させてなる材料に関するものである。
にセラミック粒子を均一に分散させることによって、耐
熱耐摩耗性アルミニウム粉末合金の耐摩耗性を効果的に
向上させてなる材料に関するものである。
(従来技術とその問題点)
粉末冶金を利用したA1−高Si合金は、耐摩耗性に優
れているところから、摺動部材や摩擦部材等に利用され
ることが多い。そして、この合金系に更にM n %
F e 、N t % Z r等を加えると、その高温
強度、耐熱性が向上することが明らかにされている。本
発明者らも、そのような合金系について、特開昭60−
208443や特願昭60−115790等において種
々提案しているところである。しかしながら、Mn、F
eの添加は、それから得られる材料の耐摩耗性を阻害し
、またNi、Zrを添加した合金系も、過酷な条件下で
は耐摩耗性が不足することが認められ、そしてそれらの
理由から、そのような材料からなる部材を用いた機械の
運転条件が制約されたり、摺動部材にアルミニウム合金
が使用出来なかったりする問題が、依然として内在して
いるのである。
れているところから、摺動部材や摩擦部材等に利用され
ることが多い。そして、この合金系に更にM n %
F e 、N t % Z r等を加えると、その高温
強度、耐熱性が向上することが明らかにされている。本
発明者らも、そのような合金系について、特開昭60−
208443や特願昭60−115790等において種
々提案しているところである。しかしながら、Mn、F
eの添加は、それから得られる材料の耐摩耗性を阻害し
、またNi、Zrを添加した合金系も、過酷な条件下で
は耐摩耗性が不足することが認められ、そしてそれらの
理由から、そのような材料からなる部材を用いた機械の
運転条件が制約されたり、摺動部材にアルミニウム合金
が使用出来なかったりする問題が、依然として内在して
いるのである。
ところで、これらアルミニウム合金の耐摩耗性をより一
層向上せしめようとする場合において、その一つとして
、添加元素によって合金組成を変える方法が考えられる
が、この方法では、合金の溶解温度を高めたり、従来か
らの添加元素との間で、複雑な金属間化合物を形成して
、組織が変化したりして、合金設計に難点が伴う問題が
ある。
層向上せしめようとする場合において、その一つとして
、添加元素によって合金組成を変える方法が考えられる
が、この方法では、合金の溶解温度を高めたり、従来か
らの添加元素との間で、複雑な金属間化合物を形成して
、組織が変化したりして、合金設計に難点が伴う問題が
ある。
また、他の一つの方法は、特開昭59−162242号
公報や特開昭60−50137号公報等に明らかにされ
ているように、従来のアルミニウム合金粉末にセラミッ
ク粉末を混合して成形することにより、それら粉末が一
体となった材料を得る方法である。この方法によれば、
セラミックはアルミニウム合金と容易に反応しないため
に、マトリックス組織は変化せず、またセラミックの添
加量、粒径を目的に合わせて自由に調節し得るところか
ら、その合金設計が容易であるという利点を備えている
。しかしながら、このような方法によって得られたアル
ミニウム材料にあっても、実用材料としては、未だ充分
なものではなかったのである。
公報や特開昭60−50137号公報等に明らかにされ
ているように、従来のアルミニウム合金粉末にセラミッ
ク粉末を混合して成形することにより、それら粉末が一
体となった材料を得る方法である。この方法によれば、
セラミックはアルミニウム合金と容易に反応しないため
に、マトリックス組織は変化せず、またセラミックの添
加量、粒径を目的に合わせて自由に調節し得るところか
ら、その合金設計が容易であるという利点を備えている
。しかしながら、このような方法によって得られたアル
ミニウム材料にあっても、実用材料としては、未だ充分
なものではなかったのである。
(解決手段)
ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為さ
れたものであって、その要旨とするところは、重量基準
で、Si:15〜40%とMn:0.1〜4%を含み、
且つ必要に応じてFe:0.1〜9%、Ni:0.1〜
4%、Z r : 0.1〜6%の1種若しくは2種以
上を含み、更に必要に応じてCu:0.5〜10%及び
/又はM g : 0.3〜6%を含む、残部がAlか
らなるアルミニウム合金粉末を基地として、これに、平
均粒径が2〜20μmのセラミック粒子を、下式: %式% [但し、χはセラミック粒子の配合量(重量%)であり
、y及び2は、それぞれアルミニウム合金中のFe及び
Mnの含有量(重量%)である]を満足する条件下にお
いて、均一に混合分散せしめて、一体的な構造としたこ
とを特徴とする耐熱耐摩耗性アルミニウム合金材にある
。
れたものであって、その要旨とするところは、重量基準
で、Si:15〜40%とMn:0.1〜4%を含み、
且つ必要に応じてFe:0.1〜9%、Ni:0.1〜
4%、Z r : 0.1〜6%の1種若しくは2種以
上を含み、更に必要に応じてCu:0.5〜10%及び
/又はM g : 0.3〜6%を含む、残部がAlか
らなるアルミニウム合金粉末を基地として、これに、平
均粒径が2〜20μmのセラミック粒子を、下式: %式% [但し、χはセラミック粒子の配合量(重量%)であり
、y及び2は、それぞれアルミニウム合金中のFe及び
Mnの含有量(重量%)である]を満足する条件下にお
いて、均一に混合分散せしめて、一体的な構造としたこ
とを特徴とする耐熱耐摩耗性アルミニウム合金材にある
。
ところで、かくの如き本発明におけるアルミニウム合金
材の合金成分において、Si(ケイ素)は、その添加に
よって過共晶Ajl!−3i合金を実現し、それによっ
て目的とする成形材料に耐摩耗性を付与するものである
。そして、このSiの添加効果を充分に奏せしめるため
には、その添加量が少なくとも15%(重量%、以下同
じ)以上となる必要があるのであって、それより少ない
St添加量では、初晶Si量が少なく、効果が充分でな
いのである。一方、40%を越えるようになると、押出
し、鍛造等の加工性が悪くなり、また延性も悪くなると
ころから、その添加量の上限は40%と限定されるので
ある。
材の合金成分において、Si(ケイ素)は、その添加に
よって過共晶Ajl!−3i合金を実現し、それによっ
て目的とする成形材料に耐摩耗性を付与するものである
。そして、このSiの添加効果を充分に奏せしめるため
には、その添加量が少なくとも15%(重量%、以下同
じ)以上となる必要があるのであって、それより少ない
St添加量では、初晶Si量が少なく、効果が充分でな
いのである。一方、40%を越えるようになると、押出
し、鍛造等の加工性が悪くなり、また延性も悪くなると
ころから、その添加量の上限は40%と限定されるので
ある。
また、本発明に従うアルミニウム合金材におけるMn(
マンガン)は、合金の耐熱性を向上させるものであるが
、その添加量が0.1%未満では、その効果が不充分で
、また4%を越えるようになると、熱間加工性や延性が
低下するようになる。
マンガン)は、合金の耐熱性を向上させるものであるが
、その添加量が0.1%未満では、その効果が不充分で
、また4%を越えるようになると、熱間加工性や延性が
低下するようになる。
なお、かかるMnの添加は、耐熱性の向上に寄与するも
のの、過酷な条件下における合金の耐摩耗性を低下させ
るものであるところから、本発明にあっては、かかる合
金中に所定粒径のセラミック粒子の所定量を分散せしめ
て、その耐摩耗性の向上を図っているのである。
のの、過酷な条件下における合金の耐摩耗性を低下させ
るものであるところから、本発明にあっては、かかる合
金中に所定粒径のセラミック粒子の所定量を分散せしめ
て、その耐摩耗性の向上を図っているのである。
さらに、本発明に用いられる合金系にあっては、必要に
応じて、Fe(鉄)、Niにソケル)、Zr(ジルコニ
ウム)の1種若しくは2種以上が合金成分として更に含
有せしめられることとなる。
応じて、Fe(鉄)、Niにソケル)、Zr(ジルコニ
ウム)の1種若しくは2種以上が合金成分として更に含
有せしめられることとなる。
このFeの添加により、合金の耐熱性が向上させられ得
るが、その添加量が0.1%未満では、その効果は不充
分であり、また9%を越えるようになると、熱間加工性
や延性が低下するようになる。
るが、その添加量が0.1%未満では、その効果は不充
分であり、また9%を越えるようになると、熱間加工性
や延性が低下するようになる。
なお、かかるFeの添加も耐摩耗性を低下させるもので
あるところから、セラミック粒子の使用を必要とするの
である。また、NiやZrは、それぞれ、合金の耐摩耗
性を劣化させることなく、その耐熱性を向上させる作用
を為すものであり、それぞれの添加量が0.1%未満で
は、その効果が充分でなく、またその添加量が多くなり
過ぎると、熱間加工性や延性が低下するようになるとこ
ろから、Niの上限は4%、Zrの上限は6%とする必
要がある。
あるところから、セラミック粒子の使用を必要とするの
である。また、NiやZrは、それぞれ、合金の耐摩耗
性を劣化させることなく、その耐熱性を向上させる作用
を為すものであり、それぞれの添加量が0.1%未満で
は、その効果が充分でなく、またその添加量が多くなり
過ぎると、熱間加工性や延性が低下するようになるとこ
ろから、Niの上限は4%、Zrの上限は6%とする必
要がある。
更にまた、本発明にあっては、必要に応じて、Cu(銅
)及び/又はMg (マグネシウム)が合金成分として
添加せしめられるが、それらCu及びMgは、それらの
共存下において、合金に時効硬化性を付与し、常温強度
、耐摩耗性を向上せしめる作用を為すものである。なお
、0.5%未満のCuや0.3%未満のMgでは、その
効果が充分でなく、またCuが10%を越えたり、Mg
が6%を越えるようになると、それらの効果は飽和する
ようになり、加えてCuは材料の耐食性や熱間加工性を
害するようになるところから、Cu:0.5〜10%、
Mg:0.3〜6%の範囲において添加せしめる必要が
ある。
)及び/又はMg (マグネシウム)が合金成分として
添加せしめられるが、それらCu及びMgは、それらの
共存下において、合金に時効硬化性を付与し、常温強度
、耐摩耗性を向上せしめる作用を為すものである。なお
、0.5%未満のCuや0.3%未満のMgでは、その
効果が充分でなく、またCuが10%を越えたり、Mg
が6%を越えるようになると、それらの効果は飽和する
ようになり、加えてCuは材料の耐食性や熱間加工性を
害するようになるところから、Cu:0.5〜10%、
Mg:0.3〜6%の範囲において添加せしめる必要が
ある。
そして、本発明は、上記の如き合金組成において、所定
のアルミニウム合金を溶製した後、得られた合金溶湯を
常法に従って急冷凝固せしめ、次いでこの得られた急冷
凝固材乃至はその粉末を用いて、それに、本発明に従う
所定のセラミック粒子を均一混合せしめ、その混合物を
所望の形状に成形して、目的とするアルミニウム合金材
とするのである。
のアルミニウム合金を溶製した後、得られた合金溶湯を
常法に従って急冷凝固せしめ、次いでこの得られた急冷
凝固材乃至はその粉末を用いて、それに、本発明に従う
所定のセラミック粒子を均一混合せしめ、その混合物を
所望の形状に成形して、目的とするアルミニウム合金材
とするのである。
具体的には、上記の合金溶湯が、アトマイズ法、スプラ
ット・クーリング法、ロール法等の公知の急冷凝固手法
によって、粉末状、フレーク状、リボン状等の急冷凝固
材とされ、そしてその得られた急冷凝固材乃至は粉末に
対して、平均粒径が2〜20μmのセラミック粒子を0
.5〜15%の割合において、均一に混合分散せしめる
のである。
ット・クーリング法、ロール法等の公知の急冷凝固手法
によって、粉末状、フレーク状、リボン状等の急冷凝固
材とされ、そしてその得られた急冷凝固材乃至は粉末に
対して、平均粒径が2〜20μmのセラミック粒子を0
.5〜15%の割合において、均一に混合分散せしめる
のである。
そして、このようなセラミック粒子の添加により、アル
ミニウム合金中に存在するM n 、更にはFeに基づ
くところの耐摩耗性の低下が効果的に補償されることと
なる。なお、かかるセラミック粒子の添加量が、0.5
%未満では、その効果が充分でなく、また15%を越え
るようになると、加工性、切削性が極めて悪くなるとこ
ろから、その配合量(χ)は、0.5〜15%の範囲内
に止める必要がある。
ミニウム合金中に存在するM n 、更にはFeに基づ
くところの耐摩耗性の低下が効果的に補償されることと
なる。なお、かかるセラミック粒子の添加量が、0.5
%未満では、その効果が充分でなく、また15%を越え
るようになると、加工性、切削性が極めて悪くなるとこ
ろから、その配合量(χ)は、0.5〜15%の範囲内
に止める必要がある。
また、アルミニウム合金中のMnやFeの含有量が多く
なればなる程、セラミック粒子を多く配合することが必
要となり、その必要量は、下式に従って、それを満足す
るように定められなければならない。
なればなる程、セラミック粒子を多く配合することが必
要となり、その必要量は、下式に従って、それを満足す
るように定められなければならない。
χ≧y/4+z/2
0.5≦χ≦15
但し、かかる式におけるχは、セラミック粒子の配合量
(%)であり、y及び2は、それぞれアルミニウム合金
中のFe及びMnの含有量(%)である。なお、かかる
式の係数は、実験において決定されたものである。
(%)であり、y及び2は、それぞれアルミニウム合金
中のFe及びMnの含有量(%)である。なお、かかる
式の係数は、実験において決定されたものである。
さらに、上記のように、所定のアルミニウム合金粉末に
対して配合せしめられるセラミック粒子の平均粒径が2
μm未満の時は、アルミニウム合金粉末の粒径との差が
大きいため、その均一分散が難しく、更に摩擦中に脱落
し易く、耐摩耗性が却って劣るようになるのであり、ま
た20μmを越えるようになると、加工性や切削性が極
めて悪くなるところから、本発明にあっては、2〜20
μmの平均粒径を有するセラミック粒子が用いられるこ
ととなる。
対して配合せしめられるセラミック粒子の平均粒径が2
μm未満の時は、アルミニウム合金粉末の粒径との差が
大きいため、その均一分散が難しく、更に摩擦中に脱落
し易く、耐摩耗性が却って劣るようになるのであり、ま
た20μmを越えるようになると、加工性や切削性が極
めて悪くなるところから、本発明にあっては、2〜20
μmの平均粒径を有するセラミック粒子が用いられるこ
ととなる。
なお、このアルミニウム合金に配合せしめられるセラミ
ック粒子としては、SiC,TiC,WC等の炭化物i
S 13 N 4 、T t N SZ r N %
BN等の窒化物; A l 203 、Z r OH
等の酸化物を例示することが出来る。
ック粒子としては、SiC,TiC,WC等の炭化物i
S 13 N 4 、T t N SZ r N %
BN等の窒化物; A l 203 、Z r OH
等の酸化物を例示することが出来る。
そして、かくの如く、アルミニウム合金粉末にセラミッ
ク粒子を均一に混合分散せしめて得られた混合物は、公
知の成形手法に従って、所定の形状に成形されることと
なるが、その成形に際しては、(a)予備圧縮−容器封
入−高温真空脱ガスー押出し、(b)予備圧縮−焼結、
(c)予備圧縮−容器封入−高温真空脱ガスー高温高圧
圧縮加工(HI P処理)等の工程に従って行なわれる
こととなる。
ク粒子を均一に混合分散せしめて得られた混合物は、公
知の成形手法に従って、所定の形状に成形されることと
なるが、その成形に際しては、(a)予備圧縮−容器封
入−高温真空脱ガスー押出し、(b)予備圧縮−焼結、
(c)予備圧縮−容器封入−高温真空脱ガスー高温高圧
圧縮加工(HI P処理)等の工程に従って行なわれる
こととなる。
更に具体的には、前記の(a)の工程にあっては、所定
の粉末状、フレーク状等の急冷凝固材料とセラミック粒
子との混合物を真密度の70〜80%程度まで予備圧縮
成形した後に、所定の容器に封入して、350〜500
℃程度の高温に加熱し、真空排気を行ない、脱ガス処理
を実施した後、この脱ガス処理が施された予備圧縮成形
品(ビレット)を350〜500℃程度の温度に加熱し
て、押出比:4以上で熱間押出を行ない、目的とする形
状のアルミニウム合金材を得るのである。
の粉末状、フレーク状等の急冷凝固材料とセラミック粒
子との混合物を真密度の70〜80%程度まで予備圧縮
成形した後に、所定の容器に封入して、350〜500
℃程度の高温に加熱し、真空排気を行ない、脱ガス処理
を実施した後、この脱ガス処理が施された予備圧縮成形
品(ビレット)を350〜500℃程度の温度に加熱し
て、押出比:4以上で熱間押出を行ない、目的とする形
状のアルミニウム合金材を得るのである。
また、上記手法(c)に従えば、上記のような押出工程
に代わって、前記急冷凝固して得られるアルミニウム合
金とセラミック粒子との混合粉末を、よく知られている
高温高圧圧縮加工(HI P処理)により成形して、目
的とする素材と為すのである。
に代わって、前記急冷凝固して得られるアルミニウム合
金とセラミック粒子との混合粉末を、よく知られている
高温高圧圧縮加工(HI P処理)により成形して、目
的とする素材と為すのである。
(実施例)
以下に、本発明を更に具体的に明らかにするために、本
発明の実施例を示すが、本発明が、かかる実施例の記載
によって、同等制限的に解釈されるものでないことは、
言うまでもないところである。なお、実施例中の合金成
分の含存割合並びにセラミック粒子の添加量は、何れも
重量%にて示されている。
発明の実施例を示すが、本発明が、かかる実施例の記載
によって、同等制限的に解釈されるものでないことは、
言うまでもないところである。なお、実施例中の合金成
分の含存割合並びにセラミック粒子の添加量は、何れも
重量%にて示されている。
先ず、下記第1表に示されるA−Lの各種の組成の合金
を溶製した後、公知のアトマイズ法により、200℃/
秒以上の冷却速度にて、第1表に示されている如き平均
粒径のアルミニウム合金粉末(急冷凝固材)を製造した
。なお、記号:Lの合金組成の溶湯からは、通常のモー
ルド法に従って、後述の押出成形用ビレットを鋳造した
。
を溶製した後、公知のアトマイズ法により、200℃/
秒以上の冷却速度にて、第1表に示されている如き平均
粒径のアルミニウム合金粉末(急冷凝固材)を製造した
。なお、記号:Lの合金組成の溶湯からは、通常のモー
ルド法に従って、後述の押出成形用ビレットを鋳造した
。
次いで、かかる合金粉末を用い、それぞれに、第1表に
示される如き平均粒径の各種のセラミック粒子の所定量
を、クロスロール式混合機により配合して、均一な混合
物と為した後、それを予備圧縮により、真密度の70〜
80%まで圧縮成形せしめ、更にその後アルミニウム容
器に封入して、400℃に加熱せしめ、真空排気(10
−” torr以下)することにより、高温脱気処理を
施して、略68n+φの各種のビレットを製造した。
示される如き平均粒径の各種のセラミック粒子の所定量
を、クロスロール式混合機により配合して、均一な混合
物と為した後、それを予備圧縮により、真密度の70〜
80%まで圧縮成形せしめ、更にその後アルミニウム容
器に封入して、400℃に加熱せしめ、真空排気(10
−” torr以下)することにより、高温脱気処理を
施して、略68n+φの各種のビレットを製造した。
その後、かくして得られた各種のビレットを用いて(記
号:Lのビレットをも含む)、それぞれのビレットを4
00℃に加熱した後、押出比:15の条件下に間接押出
成形せしめ、目的とする直径の丸棒をそれぞれ製造した
。
号:Lのビレットをも含む)、それぞれのビレットを4
00℃に加熱した後、押出比:15の条件下に間接押出
成形せしめ、目的とする直径の丸棒をそれぞれ製造した
。
このようにして得られた各種の素材(丸棒)について、
ピン−ディスク式摩擦摩耗試験を行ない、その得られた
結果を下記第2表に示した。なお、この摩擦摩耗試験の
試験条件は、以下の通りである。
ピン−ディスク式摩擦摩耗試験を行ない、その得られた
結果を下記第2表に示した。なお、この摩擦摩耗試験の
試験条件は、以下の通りである。
相手材: Fe20
摩擦速度=500寵/sec
摩擦圧カニ 50 kgf/cm”
摩擦距離:3600m
潤滑:50℃、スピンドル油
第 1 表
第 2 表
かかる第1表及び第2表の結果の比較検討から自ずから
明らかなように、本発明に従うアルミニウム合金:A−
Gは、何れも摩耗量が極めて少なく、従って耐摩耗性に
優れた材料であることが認められるのに対して、比較合
金材:H−Lでは、その耐摩耗性に劣ることが認められ
る。
明らかなように、本発明に従うアルミニウム合金:A−
Gは、何れも摩耗量が極めて少なく、従って耐摩耗性に
優れた材料であることが認められるのに対して、比較合
金材:H−Lでは、その耐摩耗性に劣ることが認められ
る。
(発明の効果)
以上の説明から明らかなように、本発明に従うアルミニ
ウム合金材は、耐摩耗性に優れたものであって、特に過
共晶Al−3i合金の従来がらの用途である摩擦部材や
摺動部材等として、有利に用いられ得るものである。
ウム合金材は、耐摩耗性に優れたものであって、特に過
共晶Al−3i合金の従来がらの用途である摩擦部材や
摺動部材等として、有利に用いられ得るものである。
また、本発明に従うアルミニウム合金材は、セラミック
粒子が均一に分散せしめられて一体的な構造とされ、そ
してそのようなセラミック粒子の添加によって、材料の
線膨張係数も効果的に低下せしめられていることも、本
発明に従うアルミニウム合金材の大きな特徴である。
粒子が均一に分散せしめられて一体的な構造とされ、そ
してそのようなセラミック粒子の添加によって、材料の
線膨張係数も効果的に低下せしめられていることも、本
発明に従うアルミニウム合金材の大きな特徴である。
昭和62年1月12日
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 重量基準で、Si:15〜40%並びにMn:0.1〜
4%を含み、且つ必要に応じてFe:0.1〜9%、N
i:0.1〜4%、Zr:0.1〜6%の1種若しくは
2種以上を含み、更に必要に応じてCu:0.5〜10
%及び/又はMg:0.3〜6%を含む、残部がAlか
らなるアルミニウム合金粉末を基地として、これに、平
均粒径が2〜20μmのセラミック粒子を、下式: χ≧y/4+z/2 0.5≦χ≦15 [但し、χはセラミック粒子の配合量(重量%)であり
、y及びzは、それぞれアルミニウム合金中のFe及び
Mnの含有量(重量%)である]を満足する条件下にお
いて、均一に混合分散せしめて、一体的な構造としたこ
とを特徴とする耐熱耐摩耗性アルミニウム合金材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28940586A JPS63143233A (ja) | 1986-12-04 | 1986-12-04 | 耐熱耐摩耗性アルミニウム合金材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28940586A JPS63143233A (ja) | 1986-12-04 | 1986-12-04 | 耐熱耐摩耗性アルミニウム合金材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63143233A true JPS63143233A (ja) | 1988-06-15 |
Family
ID=17742808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28940586A Pending JPS63143233A (ja) | 1986-12-04 | 1986-12-04 | 耐熱耐摩耗性アルミニウム合金材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63143233A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007211349A (ja) * | 2007-04-02 | 2007-08-23 | Yamaha Motor Co Ltd | エンジンのシリンダライナ |
CN102808119A (zh) * | 2012-09-07 | 2012-12-05 | 重庆大学 | 一种轻质高温耐磨铝合金 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59162242A (ja) * | 1983-03-05 | 1984-09-13 | Riken Corp | 耐摩耗性アルミニウム・珪素押出成形体およびその製造方法 |
JPS59166648A (ja) * | 1983-03-11 | 1984-09-20 | Showa Alum Corp | 自己潤滑性を有するアルミニウム系焼結合金 |
JPS60121250A (ja) * | 1983-12-05 | 1985-06-28 | Mitsubishi Metal Corp | 摩擦および摺動部材用焼結Al合金 |
JPS60208443A (ja) * | 1984-03-31 | 1985-10-21 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | アルミニウム合金材 |
JPS6342341A (ja) * | 1986-08-06 | 1988-02-23 | Toyo Alum Kk | アルミニウム合金材料 |
JPS6342343A (ja) * | 1986-08-06 | 1988-02-23 | Honda Motor Co Ltd | 機械構造部材用高強度アルミニウム合金 |
-
1986
- 1986-12-04 JP JP28940586A patent/JPS63143233A/ja active Pending
Patent Citations (6)
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