JPS63142200A - 固定要素固着用カプセル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は固定要素固着用カプセルに関するものである。

［従来の技術とその問題点］ 従来、鉄筋コンクリート等の構造物に後施工アンカーボ
ルトや表示物を取付ける場合、母材に穿孔を行ない、そ
の中にアンカーボルト等を固定する。アンカーを固定す
る種類としては、金属拡張型、接着剤注入型、カプセル
接着型等が知られている。金属拡張型はボルトを叩き込
むだけという簡易な施工であるが荷重に対する変形量が
太きく、また強度においても劣る。一方接着剤注入型の
施工は操作が煩雑である。そこで、カプセル接着型がよ
く用いられている。カプセル接着型は主剤と硬化剤の二
成分を分離収容して成り、母材に穿孔を行ない、その中
に当該接着型カプセルを挿入し、アンカーボルト等を回
転挿入することにより、撹拌、混合を行ない硬化させ、
アンカーボルト等を固定するのが一般的である。ここで
、主剤、硬化剤等を撹拌、混合するためアンカーボルト
等を回転させる必要があり、また寸切り、円錐力ｙｈ、
Ｌ型、フック付のアンカーボルト等の多くの形状のもの
は使用できず、またアンカーボルト等の先端は混合に適
する形状でなければならないという問題点がある。

、そこで、上記寸切り、円錐カット、Ｌ型、フック付の
アンカーボルト等の多くの形状のものでも、回転させず
にハンマー等で打込むだけで接着できる接着型カプセル
が望まれている。

本発明は上記問題点を解決し、ハンマー等で打込むだけ
で接着できる接着型カプセルであって、作業性が向上し
、固着工程が簡易であり、しかも安価に製造できる固定
要素固着用カプセルを提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 上記問題点を解決し、発明の目的を達成するため本発明
に係る固定要素固着用カプセルは次のように構成したこ
とを特徴とする。すなわち、容器本体内に主剤を収納し
、硬化剤をプラスチックフィルムあるいは塗膜内に封入
して形成したキャップで容器開口部をシールしたことを
特徴とする。

容器本体は、ガラス、陶磁器あるいはプラスチック等で
、筒状あるいは一方を閉じた筒状に形成する。そして当
該容器本体内には主剤を収納し、開口部は、硬化剤をプ
ラスチックフィルムあるいは塗膜内に封入して形成した
キャップでシールする。

主剤は、硬化剤により硬化する形式の二成分からなる樹
脂を主体とするものであり、樹脂としては不飽和ポリエ
ステル樹脂、メタクリル樹脂、エポキシアクリレート樹
脂、エポキシ樹脂等を挙げることができる。主剤はこれ
ら樹脂だけでもよく、あるいは各種の無機質材が添加さ
れていてもよい。

硬化剤としては、不飽和ポリエステル樹脂等に使用する
過酸化ベンゼン等の過酸化物あるいはエポキシ樹脂等に
使用する各種のアミン類、酸無水物等を挙げることがで
きる。硬化剤はこれら硬化剤だけでもよく、あるいは各
種の無機質材が添加されていてもよい。

無機質材としては、粉末状の石粉、タルク、炭酸カルシ
ウムあるいは直径２ｍｍ以下の珪砂等の骨材等を挙げる
ことができる。

硬化剤をプラスチックフィルムあるいは塗膜からなるキ
ャップ容器内に封入して形成したキャップは、次のよう
にして形成する。第１の方法は、プラスチックフィルム
をキャップ形状に形成し、四部に硬化剤を入れてから、
開口部をアルミニウム箔を積層したプラスチ−、クフィ
ルムを熱融着するか接着する等の方法でシールしてキャ
ップを形成する方法である。第２の方法は、前記硬化剤
、無機質材を固形剤で固形化しキャップを形成し、表面
を塗装して塗膜を形成し、烏該塗膜内に硬化剤、無機質
材を封入してキャップを形成する方法である。固形剤と
してはデンプン糊、乳糖その他の化学糊剤あるいは焼石
膏等の無機接着剤等を挙げることができる。硬化剤、無
機質材、固形剤を混合し、これを成形してキャップを形
成する。塗料としては、各種の塗料が使用でき、例えば
、不飽和ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、エポキシ
アクリレート樹脂、エポキシ樹脂等の塗料の化アルキッ
ド樹脂塗料等各種の塗料が使用できる。

なお、封入される硬化剤はそれだけでもよく、あるいは
各種の無機質材が添加されていてもよい。

固形剤としては、でんぷん糊、乳糖その他の化学糊剤あ
るいは焼石膏等の無機接着剤等を挙げることができる。

ここで焼石膏は水と反応して石膏となるので、前記の無
機質材となる。

［実施例］ 以下図面に示す本発明の実施例により詳細に説明する０
図中の符号ｌは容器本体、２は主剤、３は硬化剤、４は
キャー、プ容器を示す。

第１実施例 第１図は本発明に係る第１実施例のカプセルの断面図で
ある。硬化剤としての過酸化ベンゼンの２５％希釈物（
粉体）５０部と無機質材の４号砕砂５０部の混合物を、
外径９．５■高さ２５腸■肉厚０．１５ｍｍのプラスチ
ック製の鍔付きキャップ容器４に高さ２３■まで充填し
、ポレエチレンとアルミニウム箔の積層フィルムにより
熱シールを行ない硬化剤入りのキャップを作る。直径１
０．５ｍｍ　（内径９．５ｍｍ　）高さ５５ｍｍのガラ
ス製容器本体ｌに高さ４５＋ａ＋ｓまで主剤２の不飽和
ポリエステル樹脂を充填し、先に作った硬化剤入りのキ
ャップによりシールを行ないカプセルとした。

次にこのカプセルを用い圧縮強度２１０ｋｇ／ｃ♂のコ
ンクリートに直径１１．５ｍｍ深さ８ｈ＋＊の穿孔を行
ない孔内清掃後キャップを口元側にしてカプセルを挿入
し長さ５００■の寸切りの異形棒鋼（ＤＩＯ）を３ボン
ドハンマーにより孔の底まで叩き込み、２０度Ｃ，３時
間の硬化養生後引張試験を行なったところ１８００ｋｇ
の引張強度を得た。なお、透明な樹脂成形物に孔をあけ
上記と同様の方法で寸切りの異形棒鋼（ＤＩＯ）を固着
させたところ、本発明に係るカプセルが均一に粉砕され
混合されていること力１明瞭に見られた。

第２実施例 硬化剤としてのペースト状の過酸化ベンゼンの５０％希
釈物をプラスチック製の鍔付きキャップ容器４に高さ２
３＋ｓｍまで充填し、ポレエチレンとアルミニウム箔の
積層フィルムにより熱シールを行ない硬化剤入りのキャ
ップを作る。直径１０．５ｍｍ　（内径９．５＋ｉｍ　
）高さ８０ＩＩＩＩのガラス製容器本体１に高さ５５ｍ
ｍまで主剤２の不飽和ポリエステル樹脂と炭酸カルシウ
ムの同重量混合物を充填し、先に作った硬化剤入りのキ
ャップによりシールを行ないカプセルとした。

次にこのカプセルを用い、第１実施例と同様の試験を行
なったところ、１６００ｋｇの引張強度を得た。

［発明の効果］ 本発明に係る固定要素固着用カプセルは上記のように構
成されているので、次のような多くの効果を有する。

第１に、従来の接着型カプセルは回転と打撃が必要であ
ったが、本発明に係るカプセルは打撃のみで固着でき、
従って、ねじポルトを固定するためのダブルナツト、ワ
ッシャー等や電動ハンマードリルを用意する必要がない
ので固着工程が便利であるという効果を有する。

第２に、製造工程において大幅なコストダウンが得られ
る。すなわち、容器内に入れる硬化剤を入れたガラス管
が不要であること、また工程上から、従来がガラス容器
に樹脂を入れる第１工程、硬化剤を入れたガラス管を入
れる第２工程、骨材を入れるｗＳ３工程、キャップをす
る第４工程と４工程を要したのに対し、キャップに硬化
剤、無機質材を入れた場合、ガラス容器に樹脂を入れる
第１工程、キャップをする第２工程の２工程でできあが
るので、工数が少なく、安価に製造することができると
いうという効果を有する。

第３に、アンカーボルト等を回転させる必要がなく、ハ
ンマー等で打ち込むだけでよいので、コンクリート等に
あける孔径が小さくてすみ、作業性が向上するという効
果を有する０例えば、ねじポル）　（ＭＩＯ）の場合、
従来孔径は１２ａｍ必要であったが本発明では１０．５
〜１１ｍｍで充分であり、異形棒鋼（ＤＩＱ）の場合、
従来孔径は１３■■必要であったが本発明では１１．５
〜１２＋ｓ■で充分である。

第４に１本発明では孔径が小さくてすむので、アンカー
ボルト等の接着剤が少なくてすみ、従って小さいカプセ
ルで充分な接着力を得ることができ、安価に接着するこ
とができるという効果を有する。

第５に、使用するアンカーボルト等は、寸切りで充分で
あり、従来のように先端を斜めカットして回転の際に混
合を充分にさせる必要がないので、作業性が向上すると
いう効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る固定要素固着用カプセルの実施例を
示すもので、第１図は第１実施例のカプセルの断面図で
ある。 ｌ・・・容器本体、 ２・・・主剤。 ３・・・硬化剤、 ４・・・キャップ容器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 容器本体内に主剤を収納し、硬化剤をプラスチックフィ
   ルムあるいは塗膜内に封入して形成したキャップで容器
   開口部をシールしたことを特徴とする固定要素固着用カ
   プセル。