JPS6314105A - 偏光板及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、任意の方向に連続的に偏光する偏光板および
その製造方法に関するものである。

（従来の技術及びその闇題点） 偏光現象を反射防止、透過防止、フィルター、各種ディ
スプレー等に広く応用するには薄膜偏光板が好ましいこ
とから、プラスチックフィルムに沃素、二色性色素等の
偏光性色素を塗布したものが用いられている。

現在薄膜型偏光板として最も多く用いられているものは
、延伸ポリビニルアルコール（ＰＶＡ）フィルムを沃素
で染色した偏光膜を透明基板に貼着したものであるが、
この種の偏光板の欠点は、ＰＶＡフィルムの延伸方向に
偏光性が得られるのであるが、この延伸は一方向にしか
できないため偏光方向も一方向に限定されるということ
である。

したがって、この種の偏光板を用いて例えば放射状の偏
光板を得るには、扇状形に切断された半径方向に偏光性
を有する多数の偏光板を円状に貼着する等の方法によっ
て製作しなければならないので、製作が困難であり、高
価なものとなり、しかも希望するような連続性のある偏
光性は得られず、また模様が複雑なものでは製作できな
いという欠点があった。

（発用が解決しようとする問題点） 本発明は、上記従来の問題点を解決するためのもので、
容易に製作でき、任意の方向に連続的に偏光する偏光板
およびその製造方法を提供せんとするものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明の偏光板は、目的とする偏光板を２以上に分割し
たときの各分割部分の形状に相応する形の偏光性色素塗
布域をそれぞれ設けた。延伸方向が異なる透明な延伸プ
ラスチックフィルムを２枚以上重ね合せたことを特徴と
する。

また、本発明の偏光板の製造方法は、延伸方向をそれぞ
れ異にした透明な延伸プラスチックフィルムの一面に、
目的とする偏光板を２以上に分割したときの各分割部分
の形状に相応する形の偏光性色素塗布域をそれぞれ設け
、このようにしたプラスチックフィルムを２枚以上屯ね
合せて所望の形状または模様の偏光板を得ることを特徴
とする。

本発明の偏光板を得るためのプラスチックフィルムとし
ては、従来この種の分野で使用されている親水性の延伸
プラスチックフィルムが使用できる０例えば、ＰＶＡ系
フィルム、部分ホルマール化Ｐ　Ｖ　Ａ系フィルム、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体またはその部分ケン化物フ
ィルムなどがあげられる。特にＰＶＡ系フィルムが好ま
しい０本発明では、偏光性色素を所定の形状に塗布した
ものを重ね合せることから、プラスチックフィルムは透
明なものを使用する。

無色透明なものが好ましいが、場合によっては透明であ
れば着色されたものであってもよい。

延伸方向の異なる延伸プラスチックフィルムを得るには
、通常延伸プラスチックフィルムは一方向特に巻取方向
に延伸されたものがロール状で供給されていることから
、このようなフィルムから方向を変えて切り取ることに
よって得るとよい０例えば、上記プラスチックフィルム
より切り取る四角形の一辺が、巻取方向と同一、巻取方
向に対して直角、巻取方向に対して４５度の角度となる
ようにして切り取ることによって得られる。

偏光性色素も、従来より偏光板の製造に使用されていた
ものが使用できる０例えば、沃素、二色性色素などがあ
げられる。

本発明では、目的とする偏光板で必要とする偏光方向の
数に応じて偏光板の形状を分割し、その分割した数に応
じた数だけ延伸プラスチックフィルムを用意し、この延
伸プラスチックフィルムの１面に分割した偏光板の形状
に相応する形に偏光性色素塗布域を形成し、このように
したプラスチックフィルムを順次重ね合せることによっ
て、正面から見たとき目的とする形状を有する偏光板を
得る。なお、本発明において偏光板とは一定の形状を有
する板状体のもののほか、プラスチックフィルムの一部
に形成された偏光域をも指すものと理解されたい。

上記において延伸プラスチックフィルムは、偏光板の形
状を分割した数に応じた数だけ延伸方向を変えたものを
用いる必要はない、すなわち、通常偏光方向はせいぜい
３〜４種類程度で、これらが緑返えされているものが殆
どであるからである。そのため、延伸方向を異にするプ
ラスチックフィルムを３〜４種類用意し、分割した数だ
け使用する。

プラスチックフィルム面に所定の形または模様に偏光性
色素塗布域を設けるには、直接プラスチックフィルム面
に偏光性色素を含むインキを印刷技術を利用して印刷塗
布してもよい、このほか、平版印刷板の作成技術を利用
して、感光性樹脂液をプラスチックフィルム全面に塗布
して感光膜を形成したのち、所定の画像パターンを有す
る原版を重ね合せて露光し、未露光部分（または露光部
分）を現像除去し、それによって現われたプラスチック
フィルム面に偏光性色素溶液を付着させるようにしても
よい、この場合、感光性樹脂層が形成された部分は撥水
性でレジストとして作用するので、偏光性色素溶液に該
プラスチックフィルムをドブ漬けするか、または該溶液
と接触させるだけでよい。

上記のほかに、通常のクリヤーインキを使用してシルク
スクリーン等の印刷方法で、プラスチックフィルム面の
色素溶液が付いてはならない部分をマスキングし、イン
キ被膜が形成されなかった部分に色素溶液を接触させる
ようにしてもよい。

また更に、あらかじめ延伸プラスチックフィルム全面に
偏光性色素被膜を形成しておき、この色素液１１りの上
に感光性樹脂またはクリヤーインキによるマスキング層
を形成し、これらで覆われなかった部分の偏光性色素被
膜を除去して所定の色素塗布域を形成するようにしても
よい。

本発明において作られる偏光性色素塗布域は、目的とす
る偏光板を分割した形状の面積である必要はなく、それ
よりも若干大きくてもよく、また大きくした部分を網点
状としてこの部分が他のプラスチックフィルムに設けた
塗布域と重なり合うことによって偏光性が損なわれるの
を防止するようにしてもよい。

上記によって作られた偏光性色素塗布域を有する各延伸
プラスチックフィルムは、そのまま単に重ね合わせるか
、適当な接着剤または粘看剤を使用して貼合せて目的と
する偏光板とする。

延伸プラスチックフィルムに偏光性色素塗布域を形成す
るまでの工程では、延伸プラスチックフィルムは支持板
と合わせた状態で行なうとよい、支持板としては、この
分野で通常使用されているプラスチックフィルムが用い
られる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面にしたがって説明する。

第１図は、支持板２上に支持された延伸されたＰＶＡフ
ィルムｌの表面にスクリーン印刷により透明インキ層３
を所定のパターンに形成した状態を示す断面模式図であ
る。このようにした延伸ＰＶＡフィルムを偏光性色素溶
液に浸漬すると、前記透明インキ層３はレジストとして
作用して該色素溶液をはじき、透明インキ層３で覆われ
なかった部分のＰＶＡフィルムｌは第２図に示すように
染色され、偏光性色素４塗布域が１！）られる、この場
合、ＰＶＡフィルムの裏面は支持板２で覆われているた
め染色されない。

上記のようにして、第３図（Ａ）　、　（Ｂ）および（
Ｃ）で示す２′−ラな、所定の形状の偏光性色素塗布域
４１．４２．４３を有するＰＶＡフィルムを製作する。

なお、第３図の各図の下の矢印は、ＰＶＡフィルムの延
伸方向を示す。

次ぎに、第３図（Ａ）〜（Ｃ）の各フィルムを第４図に
示すように揃えて重ね合わせると、正面から見たとき第
５図に示すように、円形、三角形等の偏光部分を有する
偏光板Ａが得られる。

このようにして得た偏光板は、そのまま用いてもよく、
また用途によっては、偏光部分を切り取って用いてもよ
い。

上記の実施例では延伸フィルムを３枚用いた例を示した
が、目的に応じて何枚用いてもよいことは上記したとお
りである。

（発明の効果） 本発明方法によれば、従来の偏光板のように一方向に偏
光性の偏光板を細く切って貼り合わせる必要がなく、大
きなプラスチックフィルムのまま貼り合わせ作業ができ
るため、各方向に連続した偏光性のものを容易に得るこ
とができる。

本発明では延伸プラスチックフィルムの大きさを全て同
じ大きさとしておけば揃えるのも容易であり、また偏光
性色素塗布域を形成するのも印刷技術を利用することに
よって所望のデザインのものを精度よく形成することが
できる。

プラスチックフィルムを揃えて、色素塗布域を合わせる
のも、製本技術分野で用いられている技術を利用するこ
とによって容易にできる。

本発明では、延伸フィルムを直接偏光性色素で染色して
いるため、偏光性の極めて良好なものが得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は延伸フィルム面に透明インキ層を設けた状態を
示す断面図。 第２図は第１図の延伸フィルム面を偏光性色素で染色し
た状態を示す断面図、 第３図（Ａ）　、　（Ｂ）および（Ｃ）は偏光性色素塗
布域が形成された延伸フィルムの正面図。 第４図は延伸フィルムの重ね合わせ状態を示す斜視図、 第５図は本発明偏光板の正面図である。 図中、 ｌ　・・・　延伸フィルム ２　・・・　支持板 ３　・・・　透明インキ層 ４　・・・　偏光性色素 ４１．４２．４３　　・・・　偏光性色素塗布域（ほか
２名）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）目的とする偏光板を２以上に分割したときの各分
   割部分の形状に相応する形の偏光性色素塗布域をそれぞ
   れ設けた、延伸方向が異なる透明な延伸プラスチックフ
   ィルムを２枚以上重ね合せたことを特徴とする任意の方
   向に連続的に偏光する偏光板。
2. （２）目的とする偏光板を２以上に分割したときの各分
   割部分の形状に相応する形に偏光性色素塗布域を、それ
   ぞれ延伸方向が異なる透明な延伸プラスチックフィルム
   上に設け、このようにした各プラスチックフィルムを２
   枚以上重ね合せて、目的とする形状の偏光板を得ること
   を特徴とする任意の方向に連続的に偏光する偏光板の製
   造方法。
3. （３）それぞれ延伸方向の異なる透明な延伸プラスチッ
   クフィルムの一面に、偏光性色素溶液を塗布する部分を
   残して透明インキ層を形成し、次ぎに透明インキ層の無
   い部分を沃素、二色性色素等の偏光性色素で染色し、得
   られた各プラスチックフィルムを２枚以上重ね合せて、
   所望の形状または模様の偏光板を得ることを特徴とする
   特許請求の範囲第２項記載の偏光板の製造方法。