JPS63139B2 - - Google Patents
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- JPS63139B2 JPS63139B2 JP10589378A JP10589378A JPS63139B2 JP S63139 B2 JPS63139 B2 JP S63139B2 JP 10589378 A JP10589378 A JP 10589378A JP 10589378 A JP10589378 A JP 10589378A JP S63139 B2 JPS63139 B2 JP S63139B2
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- studs
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- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 10
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 claims description 3
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- 238000005452 bending Methods 0.000 claims 1
- 206010016256 fatigue Diseases 0.000 description 17
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 13
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical compound O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000011324 bead Substances 0.000 description 4
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- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
- Revetment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、主としてブイ、半潜水型オイルリグ
など海洋浮遊物体を係留するチエーンの疲労特性
向上にかゝわるものである。
など海洋浮遊物体を係留するチエーンの疲労特性
向上にかゝわるものである。
船舶の係留には、古くからチエーンが使用され
て来た。近年、海洋開発の進展さらには海洋スペ
ースの利用にともない係留チエーンの重要性が増
すとともに、使用条件が苛酷になつて来た。その
ために係留チエーンが疲労破断するケースが多く
なつて来た。したがつて、係留チエーンの疲労特
性を向上させることは、今後の海洋開発において
重要な問題点の一つである。
て来た。近年、海洋開発の進展さらには海洋スペ
ースの利用にともない係留チエーンの重要性が増
すとともに、使用条件が苛酷になつて来た。その
ために係留チエーンが疲労破断するケースが多く
なつて来た。したがつて、係留チエーンの疲労特
性を向上させることは、今後の海洋開発において
重要な問題点の一つである。
ところで、このような係留チエーンに用いられ
るチエーンリンクの構成について説明すると、第
1図aに示すように、1個のチエーンリンクはフ
ラツシユバツト溶接3により成環されたリンク1
の中にスタツド2がはめ込まれている。しかして
この様な構成を有するチエーンは、その製造工程
において、チエーンの機械的性質向上のため、熱
処理される。そうすると熱処理前にはリンク内に
嵌合されていたスタツドであつても、熱処理する
とスタツドの取り付けが弛緩し、リンクとスタツ
ドとの間にわずかながら“すきま”が生じる。一
方チエーンリンクのスタツドは、チエーンの引張
強度を高めるに大きな働きをしているので、スタ
ツドの取り付けが弛緩した状態では使用中に、ス
タツドが脱落し、チエーンの引張強度が著しく低
下する。かつてはこのような状態のチエーンを使
用し、スタツドの脱落が多発していた。しかし、
これではチエーンとして甚だ問題があるので、こ
のスタツドの脱落を防止するために、リンクとス
タツドとを溶接するようになつた。したがつてス
タツドの溶接は、スタツドの脱落を防止するに十
分なものでさえあればよいとの考えから、第1図
bに示すようなスタツドの片端のみ、全周一層溶
接4にするかあるいは5のような部分溶接を、ス
タツドの片端のみ2ケ所あるいはスタツドの両端
の4ケ所を溶接するという程度で充分と考えられ
ていた。
るチエーンリンクの構成について説明すると、第
1図aに示すように、1個のチエーンリンクはフ
ラツシユバツト溶接3により成環されたリンク1
の中にスタツド2がはめ込まれている。しかして
この様な構成を有するチエーンは、その製造工程
において、チエーンの機械的性質向上のため、熱
処理される。そうすると熱処理前にはリンク内に
嵌合されていたスタツドであつても、熱処理する
とスタツドの取り付けが弛緩し、リンクとスタツ
ドとの間にわずかながら“すきま”が生じる。一
方チエーンリンクのスタツドは、チエーンの引張
強度を高めるに大きな働きをしているので、スタ
ツドの取り付けが弛緩した状態では使用中に、ス
タツドが脱落し、チエーンの引張強度が著しく低
下する。かつてはこのような状態のチエーンを使
用し、スタツドの脱落が多発していた。しかし、
これではチエーンとして甚だ問題があるので、こ
のスタツドの脱落を防止するために、リンクとス
タツドとを溶接するようになつた。したがつてス
タツドの溶接は、スタツドの脱落を防止するに十
分なものでさえあればよいとの考えから、第1図
bに示すようなスタツドの片端のみ、全周一層溶
接4にするかあるいは5のような部分溶接を、ス
タツドの片端のみ2ケ所あるいはスタツドの両端
の4ケ所を溶接するという程度で充分と考えられ
ていた。
しかし、本発明者らはチエーンリンクのスタツ
ドの溶接の仕方が、チエーンの疲労特性に大きく
影響することを見出した。すなわち、スタツド2
の片端のみ全周一層溶接4を行なつた第2図に示
すリンクからなるチエーンを引張疲労試験すると
同図の6の位置で破断が始まる。また、第3図に
示すスタツド2の両端で4ケ所部分溶接5を施し
たリンクからなるチエーンの場合、スタツド溶接
ビードの始終端部、同図の7の位置で破断が始ま
ることが多い。比較のためにスタツドの両端を全
周一層溶接したチエーンでは、第1図aに示すリ
ンクの8の位置、通称チエーンリンク1の“肩”
といわれている所の内側で破断が始まる。
ドの溶接の仕方が、チエーンの疲労特性に大きく
影響することを見出した。すなわち、スタツド2
の片端のみ全周一層溶接4を行なつた第2図に示
すリンクからなるチエーンを引張疲労試験すると
同図の6の位置で破断が始まる。また、第3図に
示すスタツド2の両端で4ケ所部分溶接5を施し
たリンクからなるチエーンの場合、スタツド溶接
ビードの始終端部、同図の7の位置で破断が始ま
ることが多い。比較のためにスタツドの両端を全
周一層溶接したチエーンでは、第1図aに示すリ
ンクの8の位置、通称チエーンリンク1の“肩”
といわれている所の内側で破断が始まる。
このような疲労破断位置の差によつて、疲労強
度も異なり、8,7,6の順に疲労強度は低下す
る。これはスタツドの溶接の仕方が異なることに
よつて、疲労試験荷重下でチエーンリンク内に発
生する応力集中部の位置が異なることを意味する
ものである。すなわち、8の位置に応力集中が生
じるのは、チエーンリンクの幾何学的形状から必
然的にそのようになるものであつて、チエーンリ
ンク本来の性質である。
度も異なり、8,7,6の順に疲労強度は低下す
る。これはスタツドの溶接の仕方が異なることに
よつて、疲労試験荷重下でチエーンリンク内に発
生する応力集中部の位置が異なることを意味する
ものである。すなわち、8の位置に応力集中が生
じるのは、チエーンリンクの幾何学的形状から必
然的にそのようになるものであつて、チエーンリ
ンク本来の性質である。
ところが、第3図の如くにスタツドの両端で4
ケ所部分溶接したチエーンの場合はスタツドの溶
接ビードの始終端部の形状の不連続により、7の
位置に応力が集中する。そしてこの7の位置は、
8の位置の応力集中度を上回るので、その結果7
で切れることになる。一方、第2図の如くにスタ
ツドの片側のみ全周一層溶接したチエーンの場合
は、先に述べたスタツドの弛緩に基づくスタツド
とリンクとの間のわずかのすきまのために、この
ようなリンクからなるチエーンを引張ると、スタ
ツドがリンクに十分に密着するまでは、スタツド
がないに等しい変形挙動をし、リンクの巾縮み変
形が生じる。この変形によつてリンク内側のスタ
ツドの当る面の中央、6の位置に大きな応力集中
が起り、その結果6の位置で切れることになる。
ケ所部分溶接したチエーンの場合はスタツドの溶
接ビードの始終端部の形状の不連続により、7の
位置に応力が集中する。そしてこの7の位置は、
8の位置の応力集中度を上回るので、その結果7
で切れることになる。一方、第2図の如くにスタ
ツドの片側のみ全周一層溶接したチエーンの場合
は、先に述べたスタツドの弛緩に基づくスタツド
とリンクとの間のわずかのすきまのために、この
ようなリンクからなるチエーンを引張ると、スタ
ツドがリンクに十分に密着するまでは、スタツド
がないに等しい変形挙動をし、リンクの巾縮み変
形が生じる。この変形によつてリンク内側のスタ
ツドの当る面の中央、6の位置に大きな応力集中
が起り、その結果6の位置で切れることになる。
以上述べた如く従来のスタツドの溶接の仕方で
は、チエーンリンクの幾何学的形状に基づく本来
の応力集中部以外の所に、より大きな応力集中が
起り、そのために疲労強度が低下している。本発
明は従来のチエーンリンクの特異な応力集中を除
去したことにある。
は、チエーンリンクの幾何学的形状に基づく本来
の応力集中部以外の所に、より大きな応力集中が
起り、そのために疲労強度が低下している。本発
明は従来のチエーンリンクの特異な応力集中を除
去したことにある。
すなわち、本発明者らは、チエーンリンクのス
タツドの溶接の仕方がチエーンの疲労特性に大き
く影響すること、即ち従来のスタツドの溶接の仕
方ではチエーンリンクの幾何学的形状に基づく本
来の応力集中部以外の所に、より大きな応力集中
が起こり、そのために疲労強度が低下することを
確かめ、このようなチエーンリンク特有の応力集
中を除去するには、先ず第一にスタツドの端部と
リンクとの接合部の全周面に亘つて溶接金属層を
設け、該溶接金属層に外力の一部を負担させなけ
ればならないこと、第二にはスタツドの弛緩に基
づくリンクの幅縮み変形が生じ、これによつてリ
ンク内側のスタンドの当たる面の中央に大きな応
力集中が起こり、結果として該中央部で破断する
のを回避すべく、前記リンクの幅縮みを拘束する
必要からスタンドの両端とも溶接してリンクとス
タツドとを完全に一体化しなければならないこと
を見出し、斯かる知見に基づいて本発明を構成し
たもので、その要旨とするところは、所定の長さ
の棒鋼をO字型に曲げ加工した後、突合せ部をフ
ラツシユバツト溶接して環状に成形したリンク
と、該リンク内に該リンクの短軸方向に亘つて嵌
着したスタツドとからなるチエーンリンクにおい
て、該スタツドの両端部とリンクとの接合部の全
周面に亘つて一層以上の溶接金属層を設けてスタ
ツドとリンクとを一体化してなることを特徴とす
る疲労特性のすぐれた係留チエーンにある。
タツドの溶接の仕方がチエーンの疲労特性に大き
く影響すること、即ち従来のスタツドの溶接の仕
方ではチエーンリンクの幾何学的形状に基づく本
来の応力集中部以外の所に、より大きな応力集中
が起こり、そのために疲労強度が低下することを
確かめ、このようなチエーンリンク特有の応力集
中を除去するには、先ず第一にスタツドの端部と
リンクとの接合部の全周面に亘つて溶接金属層を
設け、該溶接金属層に外力の一部を負担させなけ
ればならないこと、第二にはスタツドの弛緩に基
づくリンクの幅縮み変形が生じ、これによつてリ
ンク内側のスタンドの当たる面の中央に大きな応
力集中が起こり、結果として該中央部で破断する
のを回避すべく、前記リンクの幅縮みを拘束する
必要からスタンドの両端とも溶接してリンクとス
タツドとを完全に一体化しなければならないこと
を見出し、斯かる知見に基づいて本発明を構成し
たもので、その要旨とするところは、所定の長さ
の棒鋼をO字型に曲げ加工した後、突合せ部をフ
ラツシユバツト溶接して環状に成形したリンク
と、該リンク内に該リンクの短軸方向に亘つて嵌
着したスタツドとからなるチエーンリンクにおい
て、該スタツドの両端部とリンクとの接合部の全
周面に亘つて一層以上の溶接金属層を設けてスタ
ツドとリンクとを一体化してなることを特徴とす
る疲労特性のすぐれた係留チエーンにある。
以下本発明を詳細に説明する。
まず、本発明にいう係留チエーンとは、製造し
ようとするチエーンサイズにみあつた直径の棒鋼
を所定長さに切断し、これを加熱して熱間でO字
型に曲げ加工したのち、突合せ部をフラツシユバ
ツト溶接し、フラツシユバツト溶接部に発生した
バリを取つて、環状体すなわちリンクとなし、得
られたリンク内に前述の如くスタツドを嵌着して
整環するという工程の繰返しによつて所定長さの
チエーンにし、先に述べたような仕方で各チエー
ンリンクのリンクとスタツドとを部分的に溶接し
熱処理して得られるものである。
ようとするチエーンサイズにみあつた直径の棒鋼
を所定長さに切断し、これを加熱して熱間でO字
型に曲げ加工したのち、突合せ部をフラツシユバ
ツト溶接し、フラツシユバツト溶接部に発生した
バリを取つて、環状体すなわちリンクとなし、得
られたリンク内に前述の如くスタツドを嵌着して
整環するという工程の繰返しによつて所定長さの
チエーンにし、先に述べたような仕方で各チエー
ンリンクのリンクとスタツドとを部分的に溶接し
熱処理して得られるものである。
このようにしてチエーンが造られるので、リン
クとスタツドとは、完全に一体化していない。本
発明はこれらの一体化したチエーンであることに
特徴がある。
クとスタツドとは、完全に一体化していない。本
発明はこれらの一体化したチエーンであることに
特徴がある。
そのためには前記した如く、先ず第一にスタツ
ドの端部とリンクとの接合部の全周面に亘つて溶
接金属層を一層以上設け、該溶接金属層に外力の
一部を負担させなければならない。蓋し部分的な
溶接では始終端部の溶接不連続部に応力集中が起
こるからである。第二にはスタツドの弛緩に基づ
くリンクの幅縮みを拘束する必要から、スタツド
の両端とも溶接しなければならない。この場合の
溶接金属層の数はチエーンに引張荷重が負荷され
た時、スタツド両端部のリンクに作用する引張り
力及び幅縮み力によつて決められるべきものであ
る。従つて、必要とする溶接金属層数は、チエー
ンの強度、サイズ及び溶接法によつて異なつて来
る。ここでいう溶接手段は被覆アーク手溶接、炭
酸ガスアーク溶接、ノンガスシールドアーク溶接
の内、いずれか一つであつて、これらの溶接法で
は、一般的な70Kg/mm2級の2〜3φinの係留チエ
ーンの場合、1〜3層で十分である。しかしチエ
ーン強度がさらに高くなり、チエーン径が大きく
なると2〜4層を必要とする場合も生ずる。
ドの端部とリンクとの接合部の全周面に亘つて溶
接金属層を一層以上設け、該溶接金属層に外力の
一部を負担させなければならない。蓋し部分的な
溶接では始終端部の溶接不連続部に応力集中が起
こるからである。第二にはスタツドの弛緩に基づ
くリンクの幅縮みを拘束する必要から、スタツド
の両端とも溶接しなければならない。この場合の
溶接金属層の数はチエーンに引張荷重が負荷され
た時、スタツド両端部のリンクに作用する引張り
力及び幅縮み力によつて決められるべきものであ
る。従つて、必要とする溶接金属層数は、チエー
ンの強度、サイズ及び溶接法によつて異なつて来
る。ここでいう溶接手段は被覆アーク手溶接、炭
酸ガスアーク溶接、ノンガスシールドアーク溶接
の内、いずれか一つであつて、これらの溶接法で
は、一般的な70Kg/mm2級の2〜3φinの係留チエ
ーンの場合、1〜3層で十分である。しかしチエ
ーン強度がさらに高くなり、チエーン径が大きく
なると2〜4層を必要とする場合も生ずる。
以下実施例について述べる。
実施例
第4図に示すa,b,c3通りの溶接態様で、ス
タツドを炭酸ガスアーク溶接でそれぞれ一層溶接
した34φmmの70Kg/mm2級チエーンにつき引張疲労
試験をした。それらのS―N曲線を第5図に示
す。図において、1はリンク、2はスタツド、3
はフラツシユバツト溶接部、4はスタツド2の端
部とリンク1との接合部の全周面に亘つて施され
た全周溶接金属層、5は部分溶接部、6はリンク
1の内側のスタツド2の当たる面の中央部、7は
スタツド2の溶接部の始終端部、8はチエーンリ
ンクの“肩”を示す。
タツドを炭酸ガスアーク溶接でそれぞれ一層溶接
した34φmmの70Kg/mm2級チエーンにつき引張疲労
試験をした。それらのS―N曲線を第5図に示
す。図において、1はリンク、2はスタツド、3
はフラツシユバツト溶接部、4はスタツド2の端
部とリンク1との接合部の全周面に亘つて施され
た全周溶接金属層、5は部分溶接部、6はリンク
1の内側のスタツド2の当たる面の中央部、7は
スタツド2の溶接部の始終端部、8はチエーンリ
ンクの“肩”を示す。
第5図からわかるように、aすなわち、本発明
チエーンは従来のb,cチエーンより疲労強度が
高い。aチエーンの場合の破断位置は、第4図a
に示す8の位置である。これに比べbの場合は、
aの場合と同じ位置とスタツド溶接ビードの始終
端部で破断したものとが混在し、疲労強度もそれ
に応じてバラツキが大きかつた。第5図中の値は
スタツド溶接ビードの始終端部、第3図の7に相
当する位置で破断し、疲労強度の低いもののみを
プロツトした。cの場合も一部8の位置で破断し
たものもあるけれども大半が先に述べたリンク内
側のスタツドの当る面のほゞ中央、第2図6の位
置を起点に破断した。
チエーンは従来のb,cチエーンより疲労強度が
高い。aチエーンの場合の破断位置は、第4図a
に示す8の位置である。これに比べbの場合は、
aの場合と同じ位置とスタツド溶接ビードの始終
端部で破断したものとが混在し、疲労強度もそれ
に応じてバラツキが大きかつた。第5図中の値は
スタツド溶接ビードの始終端部、第3図の7に相
当する位置で破断し、疲労強度の低いもののみを
プロツトした。cの場合も一部8の位置で破断し
たものもあるけれども大半が先に述べたリンク内
側のスタツドの当る面のほゞ中央、第2図6の位
置を起点に破断した。
このようにスタツド溶接法による疲労強度の差
は疲労破断位置、すなわち応力集中部と対応する
ものであつて、特異な応力集中をなくした本発明
係留チエーンは疲労特性のすぐれていることが明
らかである。
は疲労破断位置、すなわち応力集中部と対応する
ものであつて、特異な応力集中をなくした本発明
係留チエーンは疲労特性のすぐれていることが明
らかである。
第1図a,bは従来のチエーンリンクを示す概
念図、第2図はスタツドの片端のみ、全周一層溶
接したチエーンリンクの疲労破断起点を示す図、
第3図はスタツドの両端で4ケ所を部分溶接した
チエーンリンクの疲労破断起点を示す図、第4図
a,b,cは実施例に供したチエーンリンクの3
通りのスタツド取付要領を示す図、第5図は第4
図の態様のそれぞれのチエーンの引張疲労による
S―N曲線を示す図である。 1:リンク、2:スタツド、3:フラツシユバ
ツト溶接部、4:全周溶接金属層、5:部分溶接
部、6:リンク内側のスタツドの当る面の中央
部、7:スタツドの溶接部の始終端部、8:チエ
ーンリンクの“肩”。
念図、第2図はスタツドの片端のみ、全周一層溶
接したチエーンリンクの疲労破断起点を示す図、
第3図はスタツドの両端で4ケ所を部分溶接した
チエーンリンクの疲労破断起点を示す図、第4図
a,b,cは実施例に供したチエーンリンクの3
通りのスタツド取付要領を示す図、第5図は第4
図の態様のそれぞれのチエーンの引張疲労による
S―N曲線を示す図である。 1:リンク、2:スタツド、3:フラツシユバ
ツト溶接部、4:全周溶接金属層、5:部分溶接
部、6:リンク内側のスタツドの当る面の中央
部、7:スタツドの溶接部の始終端部、8:チエ
ーンリンクの“肩”。
Claims (1)
- 1 所定の長さの棒鋼をO字型に曲げ加工した
後、突合せ部をフラツシユバツト溶接して環状に
成形したリンクと、該リンク内に該リンクの短軸
方向に亘つて嵌着したスタツドとからなるチエー
ンリンクにおいて、該スタツドの両端部とリンク
との接合部の全周面に亘つて一層以上の溶接金属
層を設けてスタツドとリンクとを一体化してなる
ことを特徴とする疲労特性のすぐれた係留チエー
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10589378A JPS5531677A (en) | 1978-08-30 | 1978-08-30 | Mooring chain excellent in wear characteristic |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10589378A JPS5531677A (en) | 1978-08-30 | 1978-08-30 | Mooring chain excellent in wear characteristic |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5531677A JPS5531677A (en) | 1980-03-06 |
JPS63139B2 true JPS63139B2 (ja) | 1988-01-05 |
Family
ID=14419577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10589378A Granted JPS5531677A (en) | 1978-08-30 | 1978-08-30 | Mooring chain excellent in wear characteristic |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5531677A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01113136U (ja) * | 1988-01-26 | 1989-07-31 | ||
US11439967B2 (en) | 2017-09-22 | 2022-09-13 | SCREEN Holdings Co., Ltd. | Chemical liquid preparation method, chemical liquid preparation device, and substrate processing device |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60121384U (ja) * | 1984-01-25 | 1985-08-16 | 日立電子株式会社 | セカム方式エンコ−ダ |
JPS60192484A (ja) * | 1984-03-14 | 1985-09-30 | Hitachi Ltd | Secam方式ビデオカメラのカラ−エンコ−ダ |
US5469697A (en) * | 1993-09-07 | 1995-11-28 | Kuroki Chain Mfg., Co., Ltd. | Stud link chain |
-
1978
- 1978-08-30 JP JP10589378A patent/JPS5531677A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01113136U (ja) * | 1988-01-26 | 1989-07-31 | ||
US11439967B2 (en) | 2017-09-22 | 2022-09-13 | SCREEN Holdings Co., Ltd. | Chemical liquid preparation method, chemical liquid preparation device, and substrate processing device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5531677A (en) | 1980-03-06 |
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