JPS6313845Y2

JPS6313845Y2 -

Info

Publication number: JPS6313845Y2
Application number: JP1981151345U
Authority: JP
Priority date: 1981-10-12
Filing date: 1981-10-12
Publication date: 1988-04-19
Also published as: JPS5857307U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、鋼材の圧延装置等に使用する動力伝
達用の重量の大きいユニバーサルスピンドルの着
脱装置に関する。

従来ユニバーサルスピンドルを、連結中の機械
装置から離脱させると、自由になつたカツプリン
グヨークは、接手ピンの周りに首を垂れ作業に危
険を伴う。又ユニバーサルスピンドルを機械装置
に装着する場合はカツプリングヨークを中間軸の
心に合わせる必要があるため、前記の危険防止を
兼ねてカツプリングヨーク近傍に支持装置を設け
るが、スペースが狭い所では段取り作業が甚だ厄
介である。

本考案は前述の欠点を解消し、カツプリングヨ
ーク近傍に支持装置を配置するスペースがない場
合でも、中間軸を支持するだけで着脱を容易に且
つ安全に行うことができ、更に着脱装置の自動化
を計り得るユニバーサルカツプリングの着脱装置
を提供する目的でなしたもので、その要旨とする
ところは、駆動軸端部に伸縮自在に且つ相対回転
不能に装着した中間軸端部に、屈曲自在なカツプ
リングヨークを取付けてなるユニバーサルスピン
ドルと、該ユニバーサルスピンドルの中間軸外周
に軸方向に摺動自在に嵌設され前記カツプリング
ヨークを屈曲自在に露出させる位置とカツプリン
グヨークを屈曲不能に取囲む位置との間を移動す
る筒状のスリーブと、該スリーブに嵌脱可能に係
合し前記スリーブを前記二つの位置の間に往復駆
動する装置と、前記中間軸に嵌脱可能に係合し前
記中間軸を中間軸軸芯より下方から支持する部材
と、該部材を軸方向に駆動し前記カツプリングヨ
ークを機械装置の軸端に装着・離脱させる装置と
を備えたものである。

以下本考案の実施例につき図面にもとづいて説
明する。第１図において符号１はユニバーサルス
ピンドル（以下スピンドルと称す）の片側半分だ
けを示し、２は駆動軸、３は駆動軸２の外側にス
プライン４を介して同心に且つ軸方向に伸縮自在
に嵌合した中間軸、５はカツプリングヨーク（以
下ヨークと称す）、６，７は接手のピン、８はス
ピンドル１を連結する圧延機のロール軸端部であ
つて、圧延機運転中、ロールギヤツプを設定する
とロールおよび駆動軸２の各回動軸線は屈曲し、
ヨーク５は前記ピン６，７の周りに傾動しながら
駆動軸２と軸端部８間に動力を伝達する。

本装置におけるカツプリングヨークの首振り防
止の考え方は、中間軸端部のフランジ９，１０の
外周にスリーブ１１を軸方向（矢印ａ）に摺動自
在に嵌設し、ヨーク５を離脱させる場合、予めス
リーブ１１を第１図に実線で示す位置、即ちヨー
クを屈曲自在に露出させる位置ｂから２点鎖線で
示す位置、即ち、前記ヨークを屈曲不能に取囲む
位置ｃに移動させるようにし、この状態で中間軸
３を動作させる。

スリーブ１１の後端には外方に突設した円形の
フランジ１２を設け、該フランジ１２と係合する
溝１３を駆動部材１４に設ける。駆動部材１４は
回転台１５上に滑動自在に載置されシリンダ１６
により駆動されて矢印ｄ，d′の方向に移動する。
回転台１５はピン１７の周りに小角度回動し、駆
動部材１４のところでは略上下方向に昇降動作す
る。駆動部材１４の溝１３は回転台１５が上昇位
置ｅにあるときに第１図に示すごとく、フランジ
１２と係合するが、下降位置ｆでは係合しないよ
うになつている（第４図Ａ参照）。

尚、後述する第４図Ｅに示す状態では回転台１
５が下降位置にあつてもフランジ１２に係合させ
ることができる。

駆動部材１４の一部は上方に突出し回転台１５
が上昇位置にあるとき中間軸２の下面に当接する
支持部１８を形成する。支持部１８はヨーク５の
着脱作業中及び離脱させた後、中間軸３を保持す
るために使用する。また第２図に示すごとく、支
持部１８の略中心部にはチヤンバー１９内の圧力
流体の作用により支持部１８の上面２０から２点
鎖線で示すごとく上方に突出し又は実線で示すご
とく引込む嵌合部材２１が設けられ、該嵌合部材
２１は中間軸３上の所定位置ｇに設けたリング溝
２２に嵌合する。位置ｇはヨーク５が軸端部８に
装着しているとき、シリンダ１６を左方に伸張さ
せた場合嵌合部材２１がリング溝２２に係合し得
るように定める。尚、嵌合部材２１の突出長さは
支持部１８が中間軸３に当接したときだけ係合す
るように定める。

回転台１５の一端は前述のごとくピン１７の周
りに傾動自在に支持され、ピン１７は受け金２４
を介してベース２５に固定される。回転台１５の
他端はピン２６を介してリンク２７に、リンク２
７はピン２８を介してリンク２９に、リンク２９
はピン３０を介してベース３１に固定され、ピン
２８にはベース２５に固定したシリンダ３２のロ
ツド３３を取付ける。

尚スリーブ１１と中間軸３の間には抜け止め３
４を設け、中間軸３が回転中スリーブ１１の飛び
出しを防止する。抜け止め３４はスリーブ１１の
内側に円周方向に穿つた溝とこの溝の中に係合す
るように中間軸３の外周に適当数配置したボール
３５とスプリング３６とボール支持金具３７，３
７からなる（第３図参照）。抜け止め３４の長手
方向位置はフランジ９，１０の略中間に設置す
る。またスリーブ１１を軸方向に円滑に誘導し得
るようスリーブ１１とフランジ９，１０との摺動
部分に図示しないキー、またはスプライン状の案
内機構を設けることが好ましい。

次に本装置の作動及び作業手順について第４図
Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅにより説明する。圧延ロール
の軸端部８に装着したヨーク５を離脱させるに
は、先ず待機中の回転台１５を下降位置ｆ（第４
図Ａ参照）から上昇位置ｅに上昇させる（第１図
及び第４図Ｂ参照）。即ちシリンダ３２を矢印ｊ
方向に伸張するとピン２８はｋ点よりｌ点に、又
ピン２６はｍ点よりｎ点に移動し回転台１５は上
昇位置ｅに到達する。この状態は第１図に示すと
おりで、駆動部材１４の溝１３はフランジ１２に
係合し、支持部１８は中間軸２の下面に当接し、
嵌合部材２１は引込み状態にある。ここで、シリ
ンダ１６を矢印ｉの方向に駆動すると、スリーブ
１１は第１図の２点鎖線で示す位置ｃに移動し、
ヨーク５の接手ピン６，７を取囲み傾動不能に支
持する（第４図Ｃ参照）。ここで嵌合部材２１を
中間軸のリング溝２２に嵌合させ今度はシリンダ
１６を反対方向（矢印i′）に短縮させると中間軸
３はスプライン４に沿つて図に向つて右方に移動
しヨーク５は軸端部８から離脱する（第４図Ｄ参
照）。必要に応じ第４図Ｅに示すごとく中間軸を
支持したまま下降させてもよい。離脱作業中ヨー
ク５はスリーブ１１により傾動不能に支持されて
いるので首を垂れるおそれがなく、安全に作業を
遂行することができる。

ヨーク５を装着するときの手順は前述の離脱作
業を逆に進めればよい。即ち第４図Ｄに示すごと
く、上昇位置ｅにある回転台１５に中間軸を支持
させ、中間軸３の軸心を装着すべき軸端部８に合
わせ、ここで中間軸３を、シリンダ１６を用いて
図に向つて左方に駆動し、ヨーク５を軸端部８に
装着後（第４図Ｃ参照）、嵌合部材２１の嵌合を
解除し、シリンダ１６を作動させてスリーブ１１
を位置ｂに移動させ（第４図Ｂ参照）、次いで回
転台１５を下降させると作業が完了する（第４図
Ａ参照）。装着作業中はヨーク５がスリーブ１１
により中間軸と同心に支持されているので装着作
業が容易である。又作業完了後はヨーク５は接手
のピン６，７の周りに自由に傾動でき且つ溝１
３、嵌合部材２１、支持部１８のすべてはスリー
ブ１１及び中間軸２と離隔しているので、圧延作
業のためロールギヤツプを設定してもヨーク５は
自由に屈曲してトルクを伝達することができる。

尚本考案は前述の実施例にのみ限定されるもの
ではなく、例えば本装置を圧延機以外の別の機械
装置に適用してもよいことなど、その他本考案の
要旨を逸脱しない範囲において種々変更を加え得
ることは勿論である。

本考案は前述の構成を有するので、次の優れた
効果を発揮する。

(i) ユニバーサルスピンドルを着脱する際、中間
軸の端部に設けたスリーブを用いて、カツプリ
ングヨークを傾動不能に支持するので、離脱後
カツプリングヨークが首を垂れる危険がなく、
装着時にはカツプリングヨークが中間軸と同心
に支持されているので容易に装着することがで
きる。

(ii) 第(i)項の効果により、カツプリングヨークの
ための支持装置をわざわざ設ける必要がなく、
従つて、カツプリングヨーク付近のスペースが
なくても、ユニバーサルスピンドルの着脱作業
を容易に行なうことができ、作業を自動化する
ことが可能となる。

(iii) 機械運転中、スリーブはカツプリングヨーク
を屈曲自在に露出させる位置まで移動するの
で、機械装置軸端の軸線とユニバーサルスピン
ドルの軸線が屈曲してもヨークは自由に屈曲し
動力を伝達することができる。

(iv) 中間軸を駆動軸に伸縮自在に装着し、軸方向
に駆動するので、ユニバーサルスピンドルを機
械装置軸端に容易に嵌脱することができ、ま
た、離脱後の機械装置の開放作業が容易にな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示すユニバーサルス
ピンドルの装着作業中の１状態を示す部分切断側
面図、第２図は第１図における−方向からの
切断正面図、第３図は第１図における抜止め装置
の拡大側面図、第４図Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅはユニ
バーサルスピンドルの着脱の手順を示す説明図で
ある。図中、１はユニバーサルスピンドル、３は中間
軸、５はカツプリングヨーク、９，１０はフラン
ジ、１１はスリーブ、１２は溝、１４は駆動部
材、１５は回転台、１６はシリンダ、１８は支持
部、２１は嵌合部材、２２はリング溝を示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

駆動軸端部に伸縮自在に且つ相対回転不能に装
着した中間軸端部に、屈曲自在なカツプリングヨ
ークを取付けてなるユニバーサルスピンドルと、
該ユニバーサルスピンドルの中間軸外周に軸方向
に摺動自在に嵌設され前記カツプリングヨークを
屈曲自在に露出させる位置とカツプリングヨーク
を屈曲不能に取囲む位置との間を移動する筒状の
スリーブと、該スリーブに嵌脱可能に係合し前記
スリーブを前記二つの位置の間に往復駆動する装
置と、前記中間軸に嵌脱可能に係合し前記中間軸
を中間軸軸芯より下方から支持する部材と、該部
材を軸方向に駆動し前記カツプリングヨークを機
械装置の軸端に装着・離脱させる装置とを備えた
ことを特徴とするユニバーサルスピンドルの着脱
装置。