JPS63134374A - 全油圧式動力舵取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は産業用車両等に用いられる全油圧式動力舵取装
置に関するものである。

［従来の技術１ 一般に、全油圧式動力舵取装置は、舵取ハンドルの操作
によってコントロールバルブを作動させて流体回路を切
換え、オイルポンプから吐出された圧油を計量機構に送
り、上記舵取ハンドルの操作量に応じた油量を計量して
シリンダの左右いずれかの室に供給する。そして、この
シリンダの作動によって、上記計量した油量すなわち舵
取ハンドルの操作量に応じて操向車輪の方向変換を行な
うものである。

上記コントロールバルブは、ハウジング内に回転可能に
収容されたスリーブと、このスリーブ内に嵌合されたス
プールとから構成されており、これらスリーブとスプー
ルとの相対回転によって流体回路を切換え、ハウジング
に設けられている、ポンプに接続する入口ポート、タン
クに接続する還流ポートおよびシリンダの左右室へそれ
ぞれ接続する２つのシリンダポート間の連通遮断を行な
う。すなわち、コントロールバルブの中立状態では、入
口ポートと還流ポートを連通し、作動時には、これら両
ポート間の通路を絞り込むとともに、２つのシリンダポ
ートの一方を、スプールの外周面に形成された軸線方向
に延びる溝に連通させ、この溝を介して計量機構によっ
て計量されたオイルをそのシリンダ室内に供給し、他方
のシリンダポートを還流ポートに連通してシリンダ室内
のオイルを還流させる。

以上の構成に係る全油圧式動力舵取装置では、シリンダ
との間を２本の油圧配管により結合しており、機械的な
リンクを備えていないため、内部洩れ等の原因により舵
取ハンドルの操作量とシリンダへのオイル供給量すなわ
ち操向車輪の旋回量とが一致しない場合があった。

そこで、シリンダの作動量または舵取／＼ンドルの回転
角を補正することができるステアリング・システムが既
に提案されている（特開昭８０〜２８１７７８号公報、
特開昭θ０−２６１７７９号公報）。

［発明が解決しようとする問題点］ 上記従来のステアリング・システムでは、シリンダへの
送油量を制御するためには、左右両シリンダポートへの
配管にそれぞれ一木の別の配管を必要とし、また、舵取
ハンドルの左右への回転方向を判別する為回路構成が複
雑になる等の欠点があった。

本発明はこのような問題点を除くためになされたもので
、ステアリング・システムの回路構成等を簡略化できる
全油圧式動力舵取装置を提供するものである。

し問題点を解決するための手段１ 本発明に係る全油圧式動力舵取装置は、舵取ハンドルの
操作によってコントロールバルブを作動させて流体回路
を切換え、オイルポンプから吐出されたオイルを計量機
構へ送って計量した後、コントロールバルブの流路へ供
給し、この流路に切、換接続される２つの通路を介して
シリンダの左右画室のいずれか一方へオイルを供給する
構成に加えて、上記コントロールバルブの流路をバルブ
ハウジングの外部へ常時連通ずる連通路を設けたもので
ある。

［作用］ 本発明に係る全油圧式動力舵取装置では、シリンダの両
室への通路に切換接続されるコントロールバルブの流路
を、常時外部に連通させであるので、この連通路を介し
てオイルを供給しまたは排出することより、シリンダへ
の送油量を制御することができる。

［実施例］ 以下、図示実施例により本発明を説明する。第１図は本
発明の一実施例に係る全油圧式動力舵取装置であり、ハ
ウジング（２）内に、コントロールバルブ（４）を構成
するスリーブ（６）が回転可能に収容され、このスリー
ブ（８）内にスプール（８）が回転可能に嵌合している
。スプール（８）には、円周方向の長穴が形成され、こ
の長穴内を貫通するビン（１０）がスリーブ（６）に連
結されており、これらスリーブ（６）とスプール（８）
とはビン（１０）がスプール（８）の長穴内で回転しう
る範囲だけ相対的に回転しうるとともに、通常はばね（
１２）によって、相互に回転しうる範囲の中間位置すな
わち中立位置に保持されている。

コントロールバルブ（４）の側面には、計量機構（１４
）が設けられている。計量機構（１４）は、２枚のプレ
ート（１Ｂ）、（１８）間に挾持されボルト（２０）に
よってコントロールバルブ（４）のハウジング（２）に
固定された内歯のステータ（２２）と、このステータ（
２２）よりも１枚少ない歯を有し、ステータ（２２）内
を偏心回転する外歯のロータ（２４）とから成っている
。

上記スプール（８）は図示しない舵取ハンドルに連動さ
れ、スリーブ（６）は上記ビン（１０）およびドライブ
シャツ）　（２Ｂ）を介して計量機構（１４）のロータ
（２４）に連結されて一体的に回転する。

ハウジング（２）には、ポンプ（Ｐ）に接続する入口ボ
ー）　（２Ｂ）、タンク（Ｔ）に接続する還流ポート（
３０）、シリンダの左右室（Ｌ）、（Ｒ）にそれぞれ接
続する左右のシリンダポー）　（３２）、（３４）が形
成され、これら各ポート（２８）、（３０）、（３２）
、（３４）はハウジング（２）内面の４本の環状溝（３
Ｂ）　、　（３８）　、　（４０）、（４２）にそれぞ
れ連通している。

スリーブ（６）の、入口ポー）　（２Ｂ）に通じる溝（
３６）に対応する位置には、オイルをタンク（Ｔ）側へ
還流させる通路（４４）と、計量機構（１４）にオイル
を供給する通路（４Ｂ）が形成されており、コントロー
ルバルブ（４）の中立時には、還流させる通路（４４）
がスプール（８）に形成〜された細孔（４８）に連通し
、ポンプ（Ｐ）からのオイルはスプール（８）の内部、
スリーブ（６）の通路穴（５０）、還流ボー）　（３０
）に通じる溝（３８）等を経てタンク（Ｔ）へ還流され
、コントロールバルブ（４）の作動時には、上記スリー
ブ（６）の通路（４４）とスプール（８）の細孔（４８
）との連通が絞られるとともに、スリーブ（６）の他方
の通路（４６）がスプール（８）の溝（５１）　、　（
５３）等を介して計量機構（１４）に連通し、ポンプ（
Ｐ）からのオイルを計量機構（１４）に供給する。スプ
ール（８）の外周面には、軸線方向に延びる供給溝（５
２）が形成されており、コントロールバルブ（４）の作
動時に計量機構（１４）に送られて計量されたオイルは
、ハウジング（２）の通路（５４）等を介してこの溝（
５２）に供給される。

スリーブ（６）には、両シリンダポー）　（３２）　。

（３４）に通じる溝（４０）　、　（４２）のそれぞれ
に対応する位置に、円周方向の位置を異ならせて、半径
方向通路（５Ｂ）、（５８）が形成されている。これら
の通路（５８）、（５Ｂ）は、舵取ハンドルの左右方向
の操作に応じていずれか一方が上記スプール（８）の供
給溝（５２）に連通ずる。

さらに、ハウジング（２）の両シリンダポート（３２）
、（３４）に通じる溝（４０）、（４２）の間に、外部
への取出しボー）　（Ｇｏ）に連通ずる環状溝（６２）
が形成され、また、スプール（８）にも、この溝（６２
）と対応する位置に環状溝（８４）が形成され、これら
再環状溝（８２）、（８４）はスリーブ（８）に形成さ
れた連通穴（８Ｂ）によって接続されている。従って、
上記スプール（８）の供給溝（５２）は常時ハウジング
（２）外へ連通しており、外部から直接この供給溝（５
２）にオイルを供給し、または供給溝（５２）からオイ
ルを排出することができる。

以上の構成に係る全油圧式動力舵取装置は、舵取ハンド
ルを操作しないときには、コントロールバルブ（４）が
中立位置に保持されて、ポンプ（Ｐ）かラノオイルはコ
ントロールバルブ（４）内を通過してタンク（Ｔ）へ還
流する。

舵取ハンドルが回転操作されたときには、スプール（８
）が回転されて上述のように流体回路が切換えられ、ポ
ンプ（Ｐ）からのオイルは計量機構（１４）に送り込ま
れる。その油圧によってロータ（２４）が回転し、ドラ
イブシャフト（２６）、ピン（１０）を介してスリーブ
（６）も回転する。すなわち、スプール（８）が回転す
ると、これに追随してスリーブ（６）も同じ量だけ回転
する。

これを連続した状態で行なうことにより、舵取ハンドル
の操作量に応じたオイルが、計量機構（１４）で計量さ
れてスプール（８）の供給溝（５２）を通じてシリンダ
の一方の室（Ｒ）または（Ｌ）に送もれ、操向車輪の所
定量の方向変換を行なう。

この時、例えば舵取ハンドルが右に切られた場合には、
スリーブ（６）に形成されたシリンダ右方室（Ｒ）への
通路（５８）が供給溝（５２）を介して取出しボー）　
（８０）への通路（６６）に連通し、また逆に舵取ハン
ドルが左に切られた場合には、シリンダ左方室（Ｌ）へ
の通路（５６）が取出しボー）　（Ｇｏ）への通路（Ｂ
６）に連通ずる。

従って、第１図右上方の回路例の如く、ポンプ（Ｐ）か
ら取出しポー）　（８０）へ、切換弁（６８）を介して
配管（７０）を設けておくことにより、ハンドル操作量
とシリンダ作動量とが一致しない場合に、取出しポー）
　（８０）からシリンダの室内にオイルを追加供給して
シリンダをさらに作動させ、ハンドル操作量に一致した
車輪の方向転換を行なうことができる。また逆に、取出
しポー）　（８０）をタンク（Ｔ）へ接続して排出ポー
トとして利用し、シリンダへ供給されるオイルの一部を
ドレンさせて、シリンダの作動量に対しハンドルを余分
に回転させて、ハンドル操作量とシリンダ作動量とを一
致させることもできる。

以上のように取出しポート（８０）をスプール（８）の
軸方向に延びる供給溝（５２）に常時連通ずるように設
けたので、供給溝（５２）に切換接続されるシリンダの
左右両室（Ｌ）　、　（Ｒ）に兼用することができ、し
かも舵取ハンドルの回転方向を判別する必要もないので
、シリンダへの送油量を制御するシステムの回路構成を
簡略化することができ、また、低コスト化も達成するこ
とができる。しかも、配管数が少なくて済むため、保守
・点検等も容易になる。

第２図〜第４図はそれぞれ異なる他の実施例を示すもの
であり、上記実施例と同一の部分は同一の符号を付して
その説明を省略する。第２図の例では、スプール（８）
の供給溝（５２）を外部へ連通ずる連通路が、取出しポ
ー）　（８０）に連通ずるハウジング（２）内面の環状
溝（６２）と、スリーブ（６）内面に形成された環状溝
（１８４）と、これら再環状溝（８２）、（１８４）を
接続する連通穴（６Ｂ）とから構成されている。また、
この連通穴（６８）は上下の対称の位置に２個所設けら
れている。この場合も、上記実施例と同様の効果を奏し
うることは勿論である。

なお、連通穴（６６）は２個に限らず、その目的等に応
じて１個または３個以上設けても良い。

第３図の例は、スリーブ（８）の外面とスプール（８）
の外面にそれぞれ環状溝（１８２）　、　（８４）を形
成し、スリーブ（６）の連通穴（８６）で接続したもの
である。また、スリーブ（６）の内面と外面に上述の２
本の環状溝を設けるようにしても良い。

第４図は、スプール（８）の供給溝（５２）を外部へ連
通ずる連通路（８０）、（８２）、（８４）、（ＥＩＯ
）の位置を、上記各実施例の如く、両シリンダポー）　
（３２）、　（３４）の中間ではなく、シリンダ右方室
（Ｒ）へのポー）　（３４）よりも右側（計量機構（１
４）寄り）としたものである。なお、内外２つの環状溝
（８２）、（８４）を上記各実施例の如く、スリーブ（
６）に設けても良く、いずれの場合も、シリンダの左右
両室（Ｌ）、（Ｒ）に切換接続されるスプール（８）の
供給溝（５２）を、取出しポー）　（８０）を介して外
部に連通しうるものであれば良い。

［発明の効果］ 以上述べたように本発明によれば、極めて簡単な構成で
シリンダへの送油量を制御することができる全油圧式動
力舵取装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る全油圧式動力舵取装置
の縦断面図およびこの装置を用いた制御システムの回路
の一例、第２図〜第４図はそれぞれ他の実施例を示す部
分断面側面図である。 （Ｐ）・・・ポンプ、　　（Ｌ）・・・シリンダの左方
室、（Ｒ）・・・シリンダの右方室、 （４）・・・コントロールバルブ、 （１４）・・・計量機構、 （５２）・・・コントロールバルブの流路、（５６）・
・・シリンダ左方室へ連通ずる通路、（５８）・・・シ
リンダ右方室へ連通する通路、（ＥＩＯ）　、　（８２
）　、　（６４）　、　（６Ｂ）・・・連通路。 第２図 第３図 第４図 手続補正書（自発） 昭和６２月　９月／２日 １、事件の表示 昭和６１年特許願第２７８３４６号 ２、発明の名称 全油圧式動力舵取装置 ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 住　所　　　東京都渋谷区代々木２丁目ＩＯ番１２号４
、代理人　〒１０３ 住　所　　　東京都中央区日本橋本町１丁目９番１３号
図面。 ６、補正の内容 図面中、第４図を別紙のとおり補正する。 ７、添付書類の目録 図面　　　　　　　　　　　　　　１　通以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 舵取ハンドルの操作によって作動されて流体回路を切換
   えるコントロールバルブと、コントロールバルブを介し
   て供給されたオイルを計量する計量機構とを備え、オイ
   ルポンプから吐出されたオイルをシリンダの左右いずれ
   かの室に供給する全油圧式動力舵取装置において、上記
   シリンダの左右両室にそれぞれ連通する２つの通路に切
   換接続されるコントロールバルブの流路を、常時外部に
   連通する連通路を形成したことを特徴とする全油圧式動
   力舵取装置。