JPS63132802A - シロアリ防除施工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシロアリ防除施工方法に関するものであり、詳
細にはシロアリ防除薬液（以下薬液という）を散布の際
、前記薬液の浮遊ミストの発生を防ぎ、作業者の安全を
計るシロアリ防除施工方法に関するものである。

〔従来の技術〕

従来シロアリ防除施工方法として薬液を動力噴霧機によ
り散布する方法が知られているが、散布の際、薬液の浮
遊ミストが発生し、作業者がこれを浴ると安全衛生上の
問題があった。

特に最近シロアリ防除薬剤として従来から使用されてき
たクロルデン系の薬剤の使用が禁止されたため、これに
代るものとして有機リン系の薬剤が使用されようとして
いるが、有機リン系薬剤は急性毒性が強いため、その使
用にあたっては前記のような薬液の浮遊ミストに対する
作業者の安全確保が必須の要件となる。

かかる薬液の浮遊ミストの発生を防止する方法の一つと
して従来薬液を増粘させ散布ノズルからの噴出粒子を大
きくすることにより浮遊ミストの発生を防止することが
行われており、薬液が水分散型の場合は、これに水溶性
の増粘剤、例えばデンプン、ＣＭＣ，ＭＣ１ＰＶＡ等を
添加して薬液を増粘させることが行われている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら水分散型の薬液を前記のような水溶性の増
粘剤を用いて増粘させる方法は次のような問題点を有し
ていた。

（イ）多量の増粘剤を必要とする。

（ロ）粉末状態の増粘剤を直接薬液中に添加すると凝集
が起り固形物ができ、均一な増粘液にならない。

（ハ）増粘剤を溶解し、増粘液とするのに時間を要する
。

（ニ）増粘剤にはカビの生育するものもあり、薬液散布
後施工部分全体にカビが発生する場合も考えられる。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者は前記の如き水分散型の薬液を用い薬液の散布
の際、薬液の浮遊ミストの発生を防止し、シロアリ防除
薬剤として有機リン系の薬剤を使用しても作業者の安全
が確保できるシロアリ防除施工方法について鋭意研究を
重ねた結果、シロアリ防除薬剤と高吸水性樹脂とを含有
した水分散型シロアリ防除薬液を散布する方法は散布の
際薬液の浮遊ミストの発生を抑えるばかりでなく、次の
ような利点すなわち （Ａ）高吸水性樹脂の含有量が少量でも増粘効果がでる
。

（Ｂ）シロアリ防除薬剤と高吸水性樹脂を混合して短時
間で増粘し使用可能となる。

（Ｃ）カビの発生がない。

（Ｄ）シロアリ防除薬剤と高吸水性樹脂の混合の際たと
え凝集が起っても歎く、ノズルがつまる等の散布に支障
をきたすことがない。

（Ｅ）現場でシロアリ防除薬剤と高吸水性樹脂を手軽に
混合でき作業性がよい。

等の利点を有することを見い出し、この知見に基づいて
本発明を完成した。

すなわち本発明はシロアリ防除薬剤と高吸水性樹脂とを
含有した水分散型シロアリ防除薬液を散布することを特
徴とするシロアリ防除施工方法である。

本発明に用いられるシロアリ防除薬剤としては、特に制
限はされなく勿論タロルデン系の薬剤も使用可能である
が、本発明の方法においては、急性毒性の強い有機リン
系の薬剤を使用する場合特に有効である。

かかる有機リン系の薬剤としては例えばクロルピリホス
、ホキシム、ピリダフェンチオン、フェニトロチオン等
を挙げることができる。

本発明に用いられる高吸水性樹脂は自重の数十倍から千
倍以上もの水を吸収することができる高分子であり、水
に膨潤してヒドロゲルを形成するもので、その構造はイ
オン性をもった本来水溶性である電解質ポリマーの鎖同
士をゆるく橋かけしたものである。

かかる高吸水性樹脂は公知であり、例えばｒ高分子加工
」３３巻９号（１９８４年）第３２〜３８頁に記載され
ている。

本発明において使用される高吸水性樹脂は特に制限はさ
れないが、例えばアクリル酸・ビニルアルコール共重合
体、アクリル酸ソーダ重合体、ポリエチレンオキサイド
変性物等からなるものが挙げられる。

本発明の水分散型シロアリ防除薬液は前記の如きシロア
リ防除薬剤と高吸水性樹脂とを水系媒体中に混合分散し
て調製される。その一つの方法は例えばシロアリ防除薬
剤、乳化剤、高吸水性樹脂、分散剤、溶剤等を混合分散
してまず原液を得、使用時（散布時）にこの原液をシロ
アリ防除薬剤の濃度が適当な濃度例えば１％あるいは２
％となるように水で例えば３０倍あるいは４０倍に希釈
して調製される。

また別の方法は、高吸水性樹脂を配合しない外は前記方
法と同様にして調製し、水で希釈した後に高吸水性樹脂
を添加混合分散することにより調製される。

高吸水性樹脂の含有量は、薬液散布時に浮遊ミストが発
生しなく、また作業性に支障を来さない性状となる範囲
であれば特に制限はされないが、通常薬液中１重量％以
下で使用される。

本発明の薬液を施工するに当っては、その方法は特に制
限はされないが、動力噴霧機を用いて噴霧するのが効率
がよく好ましい。

〔実　施　例〕

配合例１〜２（本発明の薬液）及び配合例３〜６（比較
の薬液）の薬液を調製し、これらを動力噴霧機を用いて
噴霧した。この時に薬液の性状及び薬剤の気中濃度を測
定した。

その結果第１表に示したように本発明の薬液を用いた場
合は薬剤の気中濃度が極めて低く、かつ薬液の性状も良
好であった。

配合例１ シロアリ防除薬剤（クロルピリホス）４０重量部乳化剤
（ツルポールＳＭ−１０ＯＳ東邦化学社製商品名）　　
　　　６重量部 高吸水性樹脂（住友化学社製商品名スミカゲルＮＰ−１
０２０：アル カリ酸ソーダ重合体） ６重量部 分散剤（デイスバロン＃６９００楠本化成社製商品名）
　　　　　　６重量部 溶剤（キシレン）　　　　　　　　４０重量部合　計　
　　　　　　　　　　１００重量部上記各成分合均一に
混合分散して原液を得た後これを水で４０倍に希釈して
薬剤含有量１重量％、高吸水性樹脂含有量０．２重量％
の本発明の薬液を調製した。

配合例２ シロアリ防除薬剤（ホキシム）３０重量部乳化剤（ツル
ポールＳＭ−１０ＯＳ東邦化学社製商品名）　　　　　
５重量部 溶剤（キシレン）６５重量部 合　計　　　　　　　　　　　１００重量部上記各成分
合均一に混合分散して原液を得た復水で３０倍に希釈し
、しかる後これに高吸水性樹脂（住友化学社製商品名ス
ミカゲル５Ｐ−５２０ニアクリル酸・ビニルアルコール
共重合体）を加えて混合分散し薬剤含有量１重量％、高
吸水性樹脂含有量０．３重量％の本発明の薬液を調製し
た。

配合例３ シロアリ防除薬剤としてクロルピリホスのかわりにホキ
シムをまた高吸水性樹脂のかわりに水溶性増粘剤として
アクリル酸ソーダ液を用いた外は配合例１と同様にして
薬剤含有量１重量％、水溶性増粘剤含有量３重量％の薬
ｉを調製した。

、　配合例４ 高吸水性樹脂のかわりに水溶性増粘剤としてキサンタン
ガムを用いた外は配合例１と同様にして薬剤含有量１重
量％、水溶性増粘剤〈含有量０．３重量％の薬液を調製
した。

配合例５ 水溶性増粘剤を配合しない外は配合例３と同様にして薬
剤含有量１重量％の薬液を調製した。

配合例６ 水溶性増粘剤を配合しない外は配合例４と同様にして薬
剤含有量１重量％の薬液を調製した。

第１表 〔発明の効果〕 本発明の方法に従うと薬液散布の際浮遊ミストによる作
業者の安全性の問題が解消できるので、特に今後使用が
増大すると思われる急性毒性の強い有機リン系薬剤を用
いたシロアリ防除施工方法として好適である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 シロアリ防除薬剤と高吸水性樹脂とを含有 した水分散型シロアリ防除薬液を散布することを特徴と
   するシロアリ防除施工方法。