JPS63125558A - 耐熱性の優れた難燃性樹脂組成物 - Google Patents

耐熱性の優れた難燃性樹脂組成物

Info

Publication number
JPS63125558A
JPS63125558A JP26988486A JP26988486A JPS63125558A JP S63125558 A JPS63125558 A JP S63125558A JP 26988486 A JP26988486 A JP 26988486A JP 26988486 A JP26988486 A JP 26988486A JP S63125558 A JPS63125558 A JP S63125558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
palladium
flame
retardant resin
compounds
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26988486A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromichi Nishimura
啓道 西村
Tomio Yarita
鑓田 富雄
Makoto Noshiro
能代 誠
Hiroshi Wachi
和知 博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP26988486A priority Critical patent/JPS63125558A/ja
Publication of JPS63125558A publication Critical patent/JPS63125558A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 本発明は耐熱性の優れた難燃性樹脂組成物に関するもの
である。 ]従来の技術l テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン
及びエチレン共重合体は高い酸素指数、低発煙性、低ド
リップ性を示しかつ熔融成形加工可能な難燃性樹脂とし
て知られている。 該樹脂の熱分解開始温度は融点より120’0以上の差
がある。しかし、融点以上で長時間加熱されると熱劣化
してかっ色に着色し、もろくなったり発泡したりする性
質を有する。従って、熱可塑性樹脂の成形加工法に一般
に採用される射出成形や押出成形操作では、温度が上が
りすぎないように注意し、且つ成形機内の滞留時間を極
力短くなるように操作して、難燃性樹脂の熱劣化を防止
する必要がある。かかる熱劣化は、温度が高いほど顕著
になり、特に空気雰囲気下で著しい。 [発明の解決しようとする問題点1 本発明の目的は、前述のごとき従来技術における欠点を
解消しようとするものであり、融点以上で長時間加熱さ
れても熱劣化することのない難燃性樹脂組成物を提供す
ることにある。 【問題点を解決するための手段1 本発明者は、前述の如き問題点の認識に基づいて難燃性
樹脂の熱分解開始温度325℃以丑の高温でも充分な熱
安定化を達成しうる手段を提供すべく検討を進めた。そ
の結果鋼、銅化合物、パラジウム、パラジウム化合物あ
るいはその混合物の少量添加により高温で著しい安定化
効果を発揮し得るという新規知見を得るに至ったもので
ある0例えば0.5重量%程度の銅を添加することによ
りおよそ20 ’C程度の熱分解開始温度の向上が見ら
れ、340℃での短時間で着色1発泡を生起する難燃性
樹脂でも全く着色、発泡が生起しなくなる。 、かくして本発明は、前記知見に基づいて完成されたも
のであり、テトラフルオロエチレン(以下、TEFとい
う)、クロロトリフルオロエチレン(以下、CTFEと
いう)及びエチレン(以下、ETという)が共重合した
含フッ素共重合体から、なる難燃性樹脂に銅、銅化合物
。 パラジウムおよびパラジウム化合物から選ばれる少なく
とも1種の少量を添加混合してなる耐熱性の優れた難燃
性樹脂組成物を新規に提供するものである。 本発明において、銅又は銅化合物としては、金属鋼は勿
論のこと、酸化第1銅、酸化第二銅、硝酸銅、塩化銅な
ど、あるいは黄銅の如き銅合金などが種々例示され得る
。パラジウム又はパラジウム化合物としては、金属ノぐ
ラジウムは勿論のこと、酸化パラジウム、塩化ノくラジ
ウム、ヨウ化パラジウム、硝酸パラジウム、硫酸パラジ
ウムナど、あるいはPd−Ag、  Pd−Cu。 Pd−Cd 、 Pd−Atの如きパラジウム合金など
が種々例示され得る0通常は、難燃性樹脂の成形加工温
度180〜300℃程度で、銅又は銅化合物が酸化銅に
、パラジウムまたはパラジウム化合物が酸化パラジウム
に転化されると考えられる。 面して、銅化合物パラジウムおよびパラジウム化合物の
添加量は、熱安定化に有効な量であれ・ ば特に限定さ
れず、0.1ppi以ヒの少量で充分である0通常は、
難燃性樹脂100重量部に対して10重量部以下、好ま
しくは3重量部以下が採用される。驚くべきことに、銅
、銅化合物、パラジウム又はパラジウム化合物が難燃性
樹脂内に均一に分散せしめられるならば、1 ppm程
度あるいはそれ以下の添加量でも、充分な安定化効果が
達成される。簡単なV型ミキサー程度の混合を行なう場
合でも、難燃性樹脂100重量部当り、0.01〜10
重量部、好ましくは0.1〜5*量部程度の添加量が採
用され得る。余りに多量の添加は、熱安定化に無意味に
なるばかりでなく、難燃性樹脂の機械的強度その他を低
下させる原因となる。 本発明において使用される銅、銅化合物、パラジウム又
はパラジウム化合物については、特に限定がないが、そ
の粒子径、粒度分布などの好適範囲に限定した方が望ま
しい0例えば、粒子径は可及的に小さい方が望ましく、
通常は100ミクロン以下、特に 1〜50ミクロン程
度が採用され、粒度分布は狭い方が望ましい、前記範囲
外の銅、銅化合物、パラジウム又はパラジウム化合物の
場合には、成形加工物の表面平滑性、難燃性樹脂との均
一混合性、成形加工性などに関して若干の難点を生ずる
傾向が増大する。尚、好ましい銅化合物としては、通常
260〜360℃程度の温度で酸化銅に転化し得るもの
、好ましいパラジウム化合物としては通常260〜36
0℃程度の温度で酸化パラジウムに転化しうるものが例
示される。 本発明において難燃性樹脂は、TFE、CTFE及びE
Tの三成分が共重合した含フッ素共重合体である。ここ
で、共重合体組成としては、ETの割合は、余りに多量
すぎると酸素指数が小さくなり、優れた難燃性が達成さ
れず、また余りに少量すぎるとポリテトラフルオロエチ
レン、ポリクロロトリフルオロエチレンの如く熔融粘度
が高くなり、成形性が悪くなってしまうので、20〜4
0モル%、特に25〜35モル%が好ましい0次に、C
TFEの割合は、余りに少量すぎると燃焼時容易にドリ
ップしてしまい、また余りに多量すぎると成形性が悪く
なるので、20〜60モル%、特に20〜55モル%が
好ましい、そして、TFEの割合は、余りに少量すぎる
場合には融点と熱分解点との差が小さくて成形性が悪く
なってしまい、また余りに多量すぎる場合には、熔融粘
度が高くて成形性が悪いので、10〜60モル%、特に
15〜55モル%が好ましい。 水難燃性樹脂の酸素指数は60以上で、燃焼時に炭化し
、耐ドリップ性がある。以下に定義する容量流速で5〜
200mm3 /秒程度、特に10〜1501膳3/秒
が好ましい、かかる共重合体は耐熱性、耐薬品性、電気
的性質、機械的性質が優れていると共に、加熱熔融によ
る成形加工性などが良好である。 本明細書にて使用される「容量流速」なる言葉は、以下
の如く定義される。即ち、高化式フローテスターを使用
して、所定温度300℃、所。 定荷重30kg/c履2のちとに、ノズル径 1m腸、
ランド2■のノズルより1gの試料を押出し、その際の
単位時間当りに押出される熔融試料の容量で表わされる
値が、「容量流速」として定義され、その単位はmm3
7秒である。 本発明の難燃性樹脂を製造するには、従来よりTFEや
CTFEなどの共重合体について公知乃至周知の重合方
法が、特に限定されることなく採用可能であり、例えば
溶液重合、懸濁重合、乳化重合などいずれの方法も使用
できる。 本発明の組成物においては、難燃性樹脂の優れた特性を
損なわないと共に銅、銅化合物、パラジウム、パラジウ
ム化合物又はその混合物の安定化効果を阻害しない範囲
で、通出な補強剤、充填剤、他の安定剤、潤滑剤、顔料
その他の適宜添加剤を含有せしめることも可mである。 かかる添加剤としては、ガラス繊維、カーボン繊維など
が例示され、それによって1表面硬度の改善、機械的強
度の改善、耐摩耗性の改善、その他を向上せしめること
も可能である。 本発明において、銅、銅化合物、パラジウム、パラジウ
ム化合物又はその混合物の添加混合方法にも、特に限定
はないが難燃性樹脂とが可及的均一に混合される様な手
段を採用することが望ましい0例えば、銅化合物などを
前記の如き適島な粒子径、粒度分布に粉砕して混合する
とか、難燃性樹脂を粉砕したり熔融状態で使用するなど
の工夫が考慮されてよい、又、難燃性樹脂を水性媒体や
有機媒体に分散せしめて、湿式程合物などによって銅化
合物などを添加混合することなども可能である。 而して、銅、銅化合物、パラジウム、パラジウム化合物
又はその混合物の添加混合操作としても、各種採用され
得る9例えば、市販の酸化銅あるいは金属銅の粉末を樹
脂に添加して、■型ミキサーで混合する方法が最も簡屯
な方法であるが、銅などの添加量を減少させ、添加剤自
身による着色を抑制するには、その添加量を0.1 i
i%以下の微量にするのが良い、この場合には、樹脂内
での均一な分散に充分注意する必要がある。′e量の銅
などを均一に分散させるためには、適宜担体に担持させ
て添加混合する方法が有効である。 [作用] 銅、銅化合物、パラジウム、パラジウム化合物又はそれ
らの混合物の効果の理由は明確ではないが、難燃性樹脂
の成形加工温度約300℃において空気中の酸素と反応
して微量の酸化パラジウムまたは酸化銅を生成し、これ
が熱安定化剤として作用していると思われる。酸化バラ
ジラム、酸化銅は難燃性樹脂分解生成物であるフッ酸を
トラップし、フッ酸が難燃性樹脂の熱分解の触媒となる
のを防ぐと共に、分解生成した活性点に化学的に反応し
て安定化せしめると思われる。かかる説明が本発明を何
ら限定するものではないことは勿論である。 本発明の組成物は、種々の成形加工法によって各種形態
の成形加工物を得るために使用可能であり、用途面でも
多様な適用が可能である。 例えば、プレス成形、押出成形、射出成形、ライニング
、コーティング、電線被覆なとせかせ適宜採用可使であ
る。特に、粉体塗装法による厚塗りライニングにおいて
利点を発揮し得る。 本発明における好適な難燃性樹脂は、流動開始温度が1
80〜220℃程度であり、熱分解開始温度が320〜
360℃程度の過熱熔融温度は、かかる流動開始温度と
熱分解開始温度との間の温度範囲から選定され、通常は
180〜340℃程度が採用される。 本発明の組成物は、高温での熱安定性が改善されるので
過熱熔融による成形加工時あるいは高温下での用途に、
その利点が発揮される0例えば、パラジウム化合物など
を添加しない場合には約340℃程度で短時間に着色を
示す難燃性樹脂が、 0.1重量%の酸化パラジウムを
添加混合することにより、340℃程度でも長時間にわ
たって着色1発泡が生起しなくなる。従って、過熱熔融
温度として、無添加の場合より高い温度を採用すること
が出来、成形加工の作業性などが改善されると共に、成
形加工物の使用温度を高くできることになる。 次に、本発明の実施例について、更に具体的に説明する
が、かかる説明によって本発明が限定されるものでない
ことは勿論である。 [実施例1 実施例1 エチレン/テトラフルオロエチレン/クロロトリフルオ
ロエチレンの含有モル比が35/36/35であり、融
点237℃、熱分解開始温度339°Cであり、 30
0℃における容量流速が3911111’ 7秒のエチ
レン−テトラフルオロエチレン−クロロ4  トリプル
オロエチレン系共重合体 100重量部に、平均粒子径
5ミクロンの金属銅粉0.5重量部を添加混合し、得ら
れる組成物を260℃の温度でプレス成形してシートを
作成した。この組成物の熱分解開始温度を測定したとこ
ろ356℃であり、銅添加により17℃の耐熱性向上が
見られた。 実施例2 x チL/ン/テトラフルオロエチレン/クロロトリフ
ルオロエチレンの含有モル比が35/ 45/20であ
り、融点187℃、熱分解開始温度344℃であり、 
300℃における容量流速37+s+s3/秒のエチレ
ン−テトラフルオロエチレン−クロロトリフルオロエチ
レン系共重合体100重量部に平均粒子径5ミクロンの
銅0.1重量部を添加混合し、得られる組成物を260
℃の温度でプレス成形してシートを作成した。この組成
物の熱分解開始温度は363℃であり、銅添加により1
9℃の111M熱性向りが見られた。 実施例3〜6、比較例1〜2 各種の添加物の添加量を変えたときの熱分解開始温度を
表1にまとめて示す。 表1 [発明の効果1 本発明の組成物は、難燃性樹脂単独では極く短時間で着
色、発泡を生起する様な高温(例えば340℃程度以上
の温度)で空気雰囲気下に長時間さらされても着色や発
泡が生起せず、極めて熱安定性が優秀である。とかも、
銅、銅化合物、パラジウム、パラジウム化合物から選ば
れる少なくとも1種の添加量が極めて少量で大きな効果
が得られるので、難燃性樹脂の優れた動性、例えば機械
的性質、耐薬品性、電気的性質などに対して殆んど影響
が認められず、成形加工性などにも支障が生じないとい
うものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエ
    チレン及びエチレンが共重合した含フッ素共重合体から
    なる難燃性樹脂に、銅、銅化合物、パラジウムおよびパ
    ラジウム化合物から選ばれる少なくとも1種の少量を添
    加混合してなることを特徴とする耐熱性の優れた難燃性
    樹脂組成物。
  2. (2)含フッ素共重合体が、共重合体組成がテトラフル
    オロエチレン10〜60モル%、クロロトリフルオロエ
    チレン20〜60モル%、エチレン20〜40モル%で
    あり、熱分解点が325℃以上の含フッ素共重合体であ
    る特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  3. (3)銅、銅化合物、パラジウムおよびパラジウム化合
    物から選ばれる少なくとも1種の添加量が難燃性樹脂1
    00重量部に対し、0.1ppm〜10重量部である特
    許請求の範囲第1項記載の組成物。
  4. (4)銅、銅化合物、パラジウム、パラジウム化合物が
    粒径100μ以下である特許請求の範囲第1項記載の組
    成物。
  5. (5)難燃性樹脂が酸素指数60以上である特許請求の
    範囲第1項記載の組成物。
JP26988486A 1986-11-14 1986-11-14 耐熱性の優れた難燃性樹脂組成物 Pending JPS63125558A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26988486A JPS63125558A (ja) 1986-11-14 1986-11-14 耐熱性の優れた難燃性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26988486A JPS63125558A (ja) 1986-11-14 1986-11-14 耐熱性の優れた難燃性樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63125558A true JPS63125558A (ja) 1988-05-28

Family

ID=17478553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26988486A Pending JPS63125558A (ja) 1986-11-14 1986-11-14 耐熱性の優れた難燃性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63125558A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4314927A (en) Flameproofed filled nylon molding materials
US3980616A (en) Flameproofing agent for polyamide resins
JPH11152402A (ja) 難燃化ポリブチレンテレフタレート組成物およびポリブチレンテレフタレート組成物を難燃化する方法
US4110308A (en) Stabilized ethylene-tetrafluoroethylene copolymer composition
US5258439A (en) Flame-retardant nylon resin composition
JPS6158496B2 (ja)
US4972016A (en) Poly(cyanoarylether)-based resin composition
Naqvi et al. Effect of calcium and zinc carboxylates on the thermal stabilisation of PVC
JPS63125558A (ja) 耐熱性の優れた難燃性樹脂組成物
JPH0518356B2 (ja)
US4885318A (en) Polyketone flame retardant composition
JPH11349809A (ja) 難燃ポリアミド樹脂組成物
EP0344436B1 (en) Method for the preparation of a resin composition
US3917553A (en) Stabilized polyacrylonitrile compositions with sulfur containing stabilizer and method of forming same
US4356281A (en) Polyethylene terephthalate molding composition having reduced flammability, and molded products made therefrom
JPS632291B2 (ja)
US2441360A (en) Process of treating vinyl chloridecontaining polymers
US4390655A (en) Stabilized ethylene/tetrafluoroethylene copolymers
JP2677236B2 (ja) 難燃性ポリアミド樹脂組成物
JPS5946529B2 (ja) 耐熱性の優れた含フツ素共重合体組成物
US3730939A (en) Flame retardant polyamide compositions containing certain sulfanilamides
CA1190685A (en) Flame retardant polyvinylidene fluoride composition
EP0734413B1 (en) Flame resistant aromatic polyamide resin composition
EP0061133B1 (en) Improved polyvinyl chloride and preparation thereof
JP2700940B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物