JPS63125264A - 気管内もしくは気管支系内に導入するための管状を呈する可撓性のゾンデ - Google Patents

気管内もしくは気管支系内に導入するための管状を呈する可撓性のゾンデ

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JPS63125264A
JPS63125264A JP62061413A JP6141387A JPS63125264A JP S63125264 A JPS63125264 A JP S63125264A JP 62061413 A JP62061413 A JP 62061413A JP 6141387 A JP6141387 A JP 6141387A JP S63125264 A JPS63125264 A JP S63125264A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、気管内にもしくは気管支系内に導入する丸め
の管状を呈する可撓性のゾンデに関し、このゾンデには
、吸引装置に接続するための接続部材を近位の入口端部
に備えた吸引用に構成されている一貫した内腔と、この
吸引用内腔の傍を通って延Q且つ吸引用内腔よ夛小さな
直径を有する別の薬剤投入用の内腔とが設けられてお夛
、この場合、小さい方の内腔の囲壁が、ゾンデにおける
近位の入口端部の範囲に1つの切欠を有しており、弾性
的な接続チューブの一端部が、この切欠を介して小さい
方の内腔内に導入されており、接続チューブの他端部に
は、薬剤投入用のアタッチメントが設けられており、更
に必要とされる場合には、ゾンデの遠位端部範囲内にお
ける大きい方の内腔を外部に対して制限している囲壁内
に、少くとも1つの一貫した穿孔部が設けられている。
患者を蘇生させこれに吸気させるためには、以下のよう
な処置が施される: l)気管および気管支の空隙内への洗滌液導入。
2)気管および気管支の空隙内からの洗滌液、粘液、分
泌物、血液などの吸引。
3)人口呼吸と場合によっては酸素吸入。
4)更に最近では、気管支空隙内に導入すべき薬剤を患
者にすばやく直接的に供給する努力もなされている。
上記の各処置l)〜4)を施すに当シ、従来では次のよ
うな装置が用いられてい九二 0処置1)および2)について: 例えば、ドイツ連邦共和国特許出願公告第236411
9号明細書(アメリカ合衆国特許第3848604号B
A細書に対応)、ドイツ連邦共和国特許出願公開第14
91652号明細書(アメリカ合衆国特許第33758
28号明細書に対応)又はドイツ連邦共和国特許出願公
開第2540536号明細書に記載されているような単
−内腔式の吸引カテーテル。
O処置3)について 例えば、アメリカ合衆国特許第4300550号eii
m書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第2847681
号明細書およびドイツ連邦共和国特許第2308400
号明細書から公知となっているような二重内腔式の人ロ
呼吸チ為−ブ又はバルーン歴カテーテル。
O処置4)について この処置の場合には、薬剤を気管から直接肺の奥深くま
で導入するための適宜な装置が開発されていない。
ところで、公知の単一内腔式吸引力チーチルが用いられ
る場合(処置1)および2)を参照)には、単一内腔に
よる吸引操作を行った後でなければ薬剤の導入が行われ
得ないという大きな欠点を免れることが出来ない。分泌
物および粘液を吸引するために用いられるこの内腔の直
径が比較的大きいことに基いて、肺の内部に送シ込むこ
との出来る薬剤の割合はかな9少いものに限られ、その
余の薬剤拡カテーテル内に残留せしめられることになる
。従って、この単−内腔式カテーテルを用いることによ
り、薬剤を完全に且つ肺の奥深くまで投入し配分するこ
とは達成されない。更にこの公知の吸引カテーテルの欠
点として、液状の薬剤を投与する際に必要とされるよう
な注入器を取付けるため°のアタッチメントを備えてい
ないことが挙げられる。
処置3)のために用いられる公知の人口呼吸チェープも
、薬剤を気管から肺の奥深くまで導入するのに適してい
ない。この公知の人ロ呼吸テ為−ブは、空気を充分に収
容するための比較的大きな直径を有しており、気管よル
先に導入することが出来ない。この入口呼吸チェープの
長さは比較的短く、導入された薬剤は肺に向う行程の途
中で停滞してしまうので、薬剤を所望のごとく肺の夷深
くまで導入し且つ分配することは不可能である。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第2308400号明細
書による気管内呼吸チェープは、斜めに切られた鋭角の
縁を有する遠位の端部を備えておシ、この鋭い端部は気
管支系を著しく損傷する恐れがあるので、気管支内にま
で導入することが出来ない。
なお、このドイツ連邦共和国特許出願公開第23084
00号明細書による呼吸チューブにおいては、人口呼吸
のほかに吸引作業を行うことも可能であシ、そのためこ
のチューブ内には、チェープ横断面を小さくする付加的
なチューブがカテーテルとして同軸的に挿入されている
。この付加的なチ為−ブは、呼吸チューブの大きな内腔
内にルーズに装着されており、その端部から突出してい
るので、付加的なチューブの長さをコントo−ルするこ
とが出来ない。この呼吸チューブによる吸入操作は、単
に間歇的に、つまシ患者の呼気動作中にのみ行えるに過
ぎない。従ってこのドイツ連邦共和国特許出願公開第2
308400号明細書による呼吸チューブにおいては、
カテーテルを介して洗滌液を供給する際にチェープを介
して吸引を実施しなければならないとすると、この呼吸
チ具−プが気管分岐部に固定的に吸着されることにな夛
、ひいては生命の危険を伴なう重大な拡散性出血を惹起
する結果をもたらしかねないという理由から、洗滌操作
と分泌物の吸引とを同時に行うことは回避されねばなら
ず、従って、人口呼吸もしくは酸素交換を洗滌および吸
引プロセス中に同時に実施することは、たとえそれが必
要とされたとしても、この呼吸チェープで行なうことは
不可能であり、この呼吸チ具−プは、薬剤を肺の奥深く
導入する作業にも全く適していない。
これと同じようなことは、ドイツ連邦共和国特許出願公
開第2847681号明細書による気管内呼吸チューブ
にも当て嵌る。この呼吸チューブは、その空気交換(人
工呼吸)用の直径が大きく、その長手方向寸法が短く、
その遠位端部の縁が斜めに切られた鋭いエツジを成して
いるので、気管支系の奥深く導入することが出来ず、そ
のため、肺の内部に分配しようとする薬剤の投与には適
していない。この場合、付加的な酸素供給用の給気チュ
ーブが呼吸チューブの大きな内腔の内部に位置している
以上、呼吸および空気の供給がこの吸気チューブによっ
て妨げられることはないものの、該呼吸チューブを用い
て分泌物を吸引を行うことは不可能である。
アメリカ合衆国特許第4300550号明細書により公
知となっている気管内呼吸テ為−ブは、空気を吸引する
ための一貫した大きい内腔を有しており、その近位の端
部は、負圧発生装置に接続されている。更にこの公知の
呼吸チューブは、同時に酸素供給をも可能ならしめるた
め、大きな内腔の傍を通る第2の小さな内腔を有してお
)、その遠位の端部もしくは遠位の出口開口部は、呼吸
チューブの遠位端部よりはるか手前に形成されているの
で、流出する酸素は、呼吸チューブの遠位範囲に沿って
その外側を案内される。
然し乍ら、アメリカ合衆国特許第4300550号明細
書によるこの気管内呼吸チューブも、薬剤を肺の奥深く
にまで導入投与するのには適していないことが実証され
ている。つまりこの大きな呼吸用内腔が不適当である理
由は、薬剤が流動圧を受けない限シ内腔内部で動けなく
なることにあシ、他方小さな内腔の場合にも、薬剤は呼
吸チューブと気管との間の出口範囲で停滞し、矢張9呼
吸チューブの長さが足夛ないことに基いて、所望の部位
にまで達することが出来ない。
更に傷の治療に用いる丸めの二重内腔式ドレナージェ・
カテーテルも既に公知となっておシ、トレナーシュ(排
液処置)を行うこの二重内腔カテーテルは、例えばフラ
ンス国特許第2454308号明細書に開示されている
ように、大きな吸引容積を得るための比較的大きい外径
寸法と、比較的小さな長さ寸法と、斜めに裁断された尖
端部とを有している。この公知のトレナーシュ・カテー
テルは、充分な吸引機能を保証するため、大きい内腔の
近位範囲に外気と接続するための付加的な穿孔部を有し
ている。この種のトレナーシュ・カテーテルは、視覚コ
ントロール下で、つまシ目で観察しながら取扱うように
設計されているので、気管内または気管支内の領域で使
用するには全く適しておらず、仮にこれを使用したとす
るならば、その構造形式に基いて、直ちに体内組織の損
傷を惹起する恐れがある。
(発明が解決しようとする問題点) そこで本発明の課題とするところは、冒頭に述べた形式
のゾンデ又はカテーテルに改良を加えて、液状の薬剤を
気管乃至気管支から気管支系乃至肺の奥深くまで導入し
うるようにし、しかもこの導入プロセスが、分泌物また
は粘液もしくはそれに類するものを気管支系から吸引す
るプロセスと関連して行われうるようにする点にある。
(問題点を解決する念めの手段) 上記の設定課題を解決すべく提案された本発明の措置に
よれば、二重の内腔を有する管状の可撓性ゾンデが、気
管内に又は気管支内に導入するのに好適であるように構
成されており、更に、遠位のゾンデ端部から小さい方の
内腔全通して高い流出速度により薬剤もしくは洗滌液を
導入し、且つこの処置と交互に、大きい方の内腔を通し
て分泌物もしくはそれに類するものを吸引することが出
来るように構成されている。そのため本発明によるゾン
デは、以下のような特徴を備えている。即ち、ゾンデの
長さが約30〜55センチメートルに設計され;ゾンデ
の外径寸法が約5〜8ミリメートルに設計され;吸引用
の大きい方の内腔の直径が約3〜45ミリメートルに設
計され;小さい方の内腔の直径が約1ミリメートルから
最大で2ミリメートルまでの値に設計されiゾンデの両
内腔がその近位端部から遠位端部に到るまでゾンデ軸線
に対し互いに平行に且つ隣接した状態で延在せしめられ
ており;両内腔がゾンデの遠位端部で互いに隣接して開
口せしめられておυ、接続チュ−プの入口端部における
アタッチメントが注入器を取付けるためのアタッチメン
トとして構成されておシ;ゾンデの遠位端部が面取り加
工されている。
(作 用) 本発明を構成するために基礎とした知識は、液状の薬剤
を高い流動速度で肺の奥深くにまで導入し且つこれを申
分なく配分しうるようにするためには、該当の薬剤を搬
送するのに役立つ内腔端部とゾンデ端部との間の圧力差
を出来るだけ大きくする必要があるというものである。
従ってそのためには、内腔の横断面を本発明におけるよ
うに極めて小さくしておかねばならず、この場合、内腔
直径を約1〜1.5ミリメートルにすると有利である。
薬剤をゾンデ端部から流出させる際に、このゾンデ端部
で微細に配分しうるようにするためには、小さい方の内
腔における遠位の出口端部を僅かにノズル状に拡開して
おくと有利である。
更に本発明によるゾンデは、粘膜および気管支を傷つけ
ることなく気管支系における所望の部位にまで充分に導
入されうるように構成されていなければならない。この
場合、肺から粘液および水を吸出すための既に公知とな
っている単−内腔式カチーチルを用いた経験に基いて、
本発明による一貫した付加的内腔を有するゾンデは、高
い流動速度で肺の奥深くにまで薬剤を注入しうるような
小さな横断面を呈するように構成されている。それと同
時に、この小さな内腔の入口には注入器を取付けるため
のアタッチメントが装着されており、この接続用の継手
は別体の部品として構成してもよいし、或いは接続チェ
ープの端部に一体形成することも可能である。この場合
、該アタッチメントは液状薬剤を注入する注入器を取付
けるために用いられるが、例えばパルプ、プラグ、閉@
フラップのような閉鎖部材をこのアタッチメントに付加
的に装着することも出来る。
本発明によるゾンデを用いるならば、小さい内腔を介し
た薬剤の導入と大きい内腔を介した吸引との交互の操作
を難なく迅速に行うことが出来ろ。
更に、小さい内腔を介した洗滌液の供給と、太きい内腔
を介した吸引操作とを同時に行うことも可能である。従
って本発明のゾンデによれば、緊急時の迅速かつ最適な
患者の手当てを可能ならしめるような複数の処置を単一
の装置で実施することが出来るようになる。
つまり本発明においては、ゾンデの大きい方の内腔が粘
液等を吸引するのに充分な大きさの直径を有している一
方、付加的な内腔は、薬剤を高い圧力で直接肺の奥深く
まで送シ込むと同時にこれを申分なく配分するのに適し
た極めて小さい直径を有している。両内腔における外径
寸法と肉厚寸法とは、気管内へのゾンデの導入が妨げら
れないようにするため1、いづれもゾンデの最大許容外
径寸法を越えてはならない。ゾンデの外径寸法および長
さ寸法における許容差は、患者の種々異なる体型に合わ
せて(例えば小児と成人)設計されるべきである。
両内腔は遠位のゾンデ端部でゾンデ軸線に対し軸線平行
に延びているので、薬剤は高圧により軸線方向で流動せ
しめられ、ノズル方式で微細に分配されて肺の奥深くに
まで侵入する。この場合、各内腔はゾンデの遠位端部と
同一平面で終らせることが可能である。更に小さい方の
内腔を、ゾンデ内部における遠位端部の数ミリメートル
手前で、大きい方の内腔と平行に合流させ、両内腔を共
に遠位端部のところで開口せしめることも可能であり、
且つ場合によっては特に有利である。このことは、例え
ば大きい内腔と小さい内腔との間に位置する中間壁を、
ゾンデの遠位端部の手前約5〜15ミリメートル、有利
には5〜12ミリメートルのところで終らせる措置によ
って達成される。
ゾンデのこのような構成様式が優先的に採用されるのは
、ゾンデの凹壁における遠位端部の範囲に、大きな内腔
を外気と接続するための複数の穿孔部が配置される場合
であって、これらの穿孔部は両内腔の合流する範囲に位
置せしめられる。
本発明によるゾンデは、フレキシブルで可撓性の且つ滅
菌可能な材料、例えばプラスチックから裏作されており
、気管支内に導入するのに充分な約30〜55センチメ
ートルの長さを有している。
粘液等を吸引するための大きい内腔の直径は、約3〜4
5ミリメートルに設計されている。
ゾンデが気管内に安全かつ申分のない状態で導入される
ことを保証するため、気管支系内に達する遠位の端部を
外面取り加工しておくことが提案され、更に有利には、
この遠位端部にリング状隆起部が形成され、この隆起部
の外面は、ゾンデの囲壁を越えて僅かに突出している。
この措置によれば、ゾンデは気管内で申分なく案内され
ることになる。リング状隆起部の片側Kkける突出寸法
は、ゾンデの許容外径寸法が超過しないようにするため
、約0.4〜1.4ミリメートルを上回ってはならない
。なおこ、の場合、ゾンデの外径寸法が比較的小さけれ
ば、隆起部の突出寸法を比較的大きく設定してもよい。
本発明によるゾンデにおける大きい方の内腔の囲壁には
、リング状隆起部の近く、つt〕ゾンデの遠位端部の範
囲に、粘膜に対するゾンデの吸着を阻止するための側方
穿孔部を設けておくことが可能であシ、これらの側方穿
孔部は、約1ミリメートル程度の極く小さな直径を有し
ていれば充分に所期の目的を達成することが出来る。
ゾンデの近位端部は、大きい方の内腔の入口範囲で、吸
引装置用の接続部材と例えば差込み接続方式によ〕結合
することが出来る。そのため本発明によるゾンデの有利
な一実施態様では、ゾンデの囲壁と両内腔の各入口、少
くとも大きい方の内腔の入口とが、ゾンデの近位゛端部
のところでテーパ状に拡開されている。吸引装置用の接
続部材にも、バルブ又はその他の適宜な閉鎖装置、例え
ばプラグ乃至閉鎖フラップ等を装着することが可能であ
る。更に本発明によるゾンデの管壁には、その長手軸線
方向に延びるレントゲン撮影用の造影奇片を取付けるこ
とも出来る。この種の造影奇片が設けられているならば
、患者の処置を行っている間にレントゲン撮影によるコ
ントロール及びゾンデの位置制御を実施することが可能
になる。
(発明の効果) 本発明によれば、上述した医療分野において、患者の治
療に関する著しい進歩が達成される。従来の蘇生術およ
び緊急加療に際しては、在来の器具類を用いた以下のよ
うな順序で処置が実施され得たに過ぎない: 1)気管内への呼吸チューブの導入。
2)呼吸チェープ内への洗滌液の注入。
3)洗滌液を分配させるための人工呼吸袋によるペンチ
レージ目ン。
4)吸引専用カテーテルの導入。
5)吸引専用カテーテルの除去。
6)空カテーテk (Cava −Katheter 
)の導入、但しこの場合に粘膜毀損の恐れあシ(あくま
でも応急手段)。
7)空カテーテルを介し九応急薬品の注入。
8)空カテーテルの除去。
9)容量制御式人口呼吸の実施。
以上の処置に要する時間は、全体で約3分〜3分半であ
る。
このような療法では、患者に供給する酸素の不足に基い
た欠陥が生ずることを完全に回避することは出来ず、更
に、空カテーテルを介した応急薬剤の充分な投与が必ず
しも保証されてはおらず、加うるに、材料の消費率が高
く、作業に無駄があり、全体として著しく不経済である
しかるに本発明によるゾンデが用いられた場合には、以
下のような患者の手当てを行うことが出来る: 1)気管内への呼吸チー−プの導入。
2)洗滌兼吸引カテーテルとして構成された本発明によ
る二重内腔式ゾンデの気管を介した導入。
3) ゾンデによる所定の気管支系における同時的な洗
滌および吸引。なおこの場合、洗滌液供給1よ 4小さい方の内腔を介して行われ、吸引処置は大きい方
の内腔を介して実施される。
4)次いでこのゾンデを用いた応急薬剤の肺の奥深くへ
の投与が、小さい方の内腔を介して行われる。
5) ゾンデの除去。
6)呼吸チューブによる容量制御式の人口呼吸開始。
以上の処置に要する時間は、全体で30秒から1分であ
る。
従って本発明によるゾンデを利用するならば、患者の手
当てが著しく迅速に行われることになり、この処置時間
の短縮が、患者の生命を維持させる確率を高める。中枢
神経系が損われる危険性は、最小限に抑えられている。
更にこの場合の作業に要する手間および費用ならびに材
料消費量も著しく軽減されている。
(実施例) 次に、添付図面に示した実施例につき、本発明の詳細な
説明するが、本発明はこの実施にのみ限定されるもので
はない。
第1図〜第3図、には、薬剤を肺の内部に導入し且つ吸
引を行うための二重内腔式のゾンデ10の1実施例が示
されている。管状を呈するこのゾンデ10は、例えば熱
可塑性プラスチックから押出成形によって製作され、弾
性および可撓性の特性を有している。このゾンデ10は
、例えば約7ミリメードルの外径寸法を有しており、互
いに平行に延びる一貫し九2つの内腔1.2を備えてい
る。
気管内lζ導入可能なゾンデ10の遠位端部15の外面
には、リング状隆起部12が一体成形されており、この
リング状隆起部12は、ゾンデ10を気管内に容易に導
入させる丸めに用いられる。このゾンデ10には、これ
が粘膜に吸着することを阻止するための複数の穿孔部1
1が設けられてお)、これらの穿孔部11は、有利には
、リング状隆起部120手前における遠位端部15の範
囲で、大きい方の内腔1を制限している囲壁に配置され
る。ゾンデ10の遠位端部15を第2図に示したよつな
斜視図で見るならば、互いに異った直径を有する両内腔
1.2の構成および同一平面内で隣接して開口している
状態が明らかである。ゾンデ10の近位端部13から遠
位端部+51で一貫して延びる大きい方の内腔1は、約
3〜5ミリメートルの直径を有しており、分泌物、水お
よび粘液またはそれに類するものは、この大きな内腔1
によ〕肺$よび気管支から吸引される。小さい方の内腔
2は大きい内腔1と平行に延びており、両内腔1.2は
中間!J116によって互いに隔てられている。裏作技
術上の理由から、この小さい方の内腔2も矢張ヤゾンデ
10の近位端部13から遠位側15まで一貫して延在せ
しめておくと有利である。小さい方の内腔2は、約1ミ
リメートルから最大でも2ミリメートルの小さな直径を
有しており、薬剤もしくは洗滌液を肺内に導入するため
に用いられる。第1図によるゾンデ10は、気管支内で
の分泌物吸引と薬剤詔よび/または洗滌液の投与とを行
う二重内腔式カテーテルとして構成されている。そのた
めに、例えば50センチメートルの長さを有するこのゾ
ンデ10には、小さい方の内腔2および大きい方の内腔
1のための各接続部が設けられている。近位範囲に接続
部が装着されたゾンデ10は第3図に例示されている。
ゾンデ10の近位端部範囲には、例えば若干テーパ状に
開いた拡開部130を形成しておくことが可能であり、
この拡開部13Gが各内腔の入口と入口を制限している
囲壁とを把持する。このような構成様式によれば、大き
い方の内腔1における入口開口部131によって、吸引
装置用の接続部を差込むテーパ状のホッパが形成される
薬剤溶液または洗滌液を小さい方の内腔2内に供給する
1つの可能性として、溶液をゾンデ10の近位端部13
のところで接続部材から直接率さい方の内腔2内に導入
することが出来る。更に別の可能性として、本発明の場
合その取扱いの自由度が大きいことに基いて特に有利で
あるように、ゾンデ10の近位端部13の°範囲で、つ
まり該近位端部13から僅かに離れたところで、小さい
内腔2を制限するゾンデ囲壁に切欠I4を設けることが
挙げられる。例えば弾性的なチェープ片4として構成さ
れた接続部は、この切欠14を通して小さい内腔2の入
口23内に導入され、この内腔2と固定的に結合される
。弾性的なチューブ片4の端部41には、注入器6のア
タッチメント3を接続することが可能であり、或いはこ
のアタッチメント3を直接チューブ端部41と一体成形
しておくことも可能であるので、いづれにせよ、薬剤は
アタッチメント3とチューブ片4とを介して小さい内腔
2内に導入され、ひいては気管を通って肺に達すること
が可能ならしめられる。
第3図には、第1図によるゾンデ10の吸引装置用の接
続部材5ならびに注入器6用のアタッチメント3の各接
続状態と構成様式とが概略的に示されている。ゾンデ1
0の内腔1におけるテーパ状に拡開した入口開口部13
1内には、テーパ状の端部52を有する接続部材5が差
込まれている。
この接続部材5は一貫した穿設部54を有しており、穿
設部54Fiパルプ51によって閉鎖可能である。更に
この接続部材5には、吸引装置を取付けるためのテーパ
状の差込部53が形成されている。
注入器6を用いて薬剤もしくは洗滌液を内腔2内に導入
する丸め、チェープ片4の自由端部にはアタッチメント
3が装着されている。このアタッチメント3は一貫した
穿設部31を有しており、穿設部31は、例えば三方コ
ックとして構成されたパルプ32を介して閉鎖可能であ
る。アタッチメント3の一端部がチェープ片4の端部に
結合されているのに対し、アタッチメント3の他端部は
、注入器6を穿設部31内に挿入しうるように構成され
ている。なおこの場合、軸形式のアタッチメントを使用
することも可能でるる。
従って本発明におけるように構成されたゾンデ10を用
いるならば、互いに平行に延びる通路として形成され次
2つの内腔1.2により、同一の操作行程で先づ粘液お
よび分泌物を吸引除去し、次いで薬剤を気管支系乃至肺
の奥深くにまで安全かつ確実に投与することが保証され
る。
本発明による二重内腔式のゾンデを用いる場合には、人
工呼吸ユニットを取外すことなく呼吸状態を維持したi
\で、テエープに取付けた直角の二重回転コネクタのア
プローチにより、洗滌および吸引を実施することが出来
る。
第4図に社、本発明による二重内腔式ゾンデ10におけ
る遠位端部15の構成が概略的な横断面で示されている
。この場合、ゾンデ10の端部にはリング状隆起部12
と穿孔部11とが設けられておシ、小さい方の内腔2は
、ゾンデ1oの内部における有利には穿孔部11の僅か
手前のところで、大きい方の内腔1内に平行に開口して
いる。
両内腔1.2間に位置する中間壁16は、矢張〕ゾンデ
10の内部における遠位端部15から僅か数ミリメート
ル手前のところで終っている。この場合の各穿孔部11
は、両内腔1.2の合流した中間壁16のない範囲に配
置することが可能である。
第5図〜第7図には、本発明による二重内腔式ゾンデ1
0の遠位端部における別の有利な実施態様が示されてい
る。第5図によるゾンデ10の場合には、大きな内腔1
と小さな内腔2とが、中間1116により互いに隔てら
れた状態で、それぞれ平行にゾンデ10、0遠位端部1
5に達するまで延びており、小さい内腔2の開口部21
は、大きい内腔1の開口部およびゾンデ10の遠位端部
15と同一平面で終っている。ゾンデ10が粘膜に当接
し又は吸着することを阻止するため、犬舎い内腔1を囲
繞するゾンデ囲壁には、ゾンデ10の遠位端部15から
充分な且つ比較的自由に選択しうる距離をおいて、少く
とも1つの穿孔部11が設けられている。ゾンデ10の
囲壁における遠位端部15には、軽度の九面取加工が施
されていると有利である。導入された薬剤の分配を促進
するために、小さい内腔2の開口部21の範囲をノズル
状に稍々拡開しておくことも可能である。
第6図によるゾンデ10の遠位端部範囲における構成様
式では、ゾンデ端部の九面取加工部、つま夛その外壁面
が、符号12mで示すように若干内方に向って延びる肉
厚部分によって形成されており、ひいてはゾンデ端部の
安定化が達成されている。この実施態様においても、小
さい内腔2と大きい内腔1との間に延在する中間!11
6を、ゾンデ10の遠位端部15の手前約数ミ17メー
トルから約lセ/テメートルのところで終らせ、従って
小さい内腔2と大きい内腔1とをまたゾンデ端部に達す
る手前で互いに平行に開口させ、次いで遠位端部15で
は合流し良状態で開口させておくと有利である。この場
合、ゾンデ1oが粘膜に吸着することを阻止するために
設けられる穿孔部11は、ゾンデ1oの遠位端部15に
おける既に中間壁16が存在していない範囲に、例えば
2〜4個それぞれ周方向で均等に配分して設置すること
が出来る。第7図に示されているゾンデ1oの遠位端部
15における構成は、第6図による構成と類似したもの
ではあるが、この場合、ゾンデ10の遠位端部15は肉
厚形成された囲壁端部を有していない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による二重内腔式ゾンデの長手方向延
在状態を示す側面図、 第2図は、第1図によるゾンデの遠位端部を概略的に示
す斜視図、 #!3図は、本発明による二重内腔式ゾンデの近位端部
の構成および作用形式を示す側面図、第4図は、二重内
腔式ゾンデにおけるリング状隆起部を備え念遠位端部の
概略を示す縦断方図、第5図は、大きい内腔と小さい内
腔とがゾンデの遠位端部平面で開口している実施11様
を示す概略縦断面図、 第6図は、/トさい内腔と大きい内腔とを隔てる中間壁
がゾンデ遠位端部の手前で終っており、遠位端部に肉厚
部分が形成されている実施態様を示す概略縦断面図、 第7図は、第6図による実施例と類似の、但し肉厚成形
部を有していない実施態様を示す概略縦断面図である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)気管内もしくは気管支系内に導入するための管状
    を呈する可撓性のゾンデ10であって、吸引装置に接続
    するための接続部材5を近位の入口端部13に備えた吸
    引用に構成されている一貫した内腔1と、この吸引用内
    腔1の傍を通って延び且つ吸引用内腔1より小さな直径
    を有する別の薬剤投入用内腔2とを有しており、この場
    合、小さい方の内腔2の囲壁が、ゾンデ10における近
    位の入口端部13の範囲に1つの切欠14を有しており
    、弾性的な接続チューブ4の一端部が、この切欠14を
    介して小さい方の内腔2内に導入されており、接続チュ
    ーブ4の他端部には、薬剤投入用のアタッチメント3が
    設けられており、更に必要とされる場合には、ゾンデ1
    0の遠位端部範囲内における大きい方の内腔1を外部に
    対して制限している囲壁内に、少くとも1つの一貫した
    穿孔部11が設けられている形式のものにおいて、遠位
    のゾンデ端部から小さい方の内腔2を通して高い流出速
    度により薬剤または洗滌液を導入し、且つこの処置と交
    互に大きい方の内腔1を通して分泌物もしくはそれに類
    するものを吸引することが出来るようにするため、 a)ゾンデ10の長さが約30〜55センチメートルに
    設計され; b)ゾンデ10の外径寸法が約5〜8ミリメートルに設
    計され; c)吸引用の大きい方の内腔1の直径が約3〜45ミリ
    メートルに設計され; d)小さい方の内腔2の直径が約1ミリメートルから最
    大で2ミリメートルまでの値に設計され; e)ゾンデ10の両内腔1、2が、その近位端部13か
    ら遠位端部15に到るまで、ゾンデ軸線に対し互いに平
    行に且つ隣接した状態で延在せしめられており; f)両内腔1、2がゾンデ10の遠位端部15で互いに
    隣接して開口せしめられており; g)接続チューブ4の入口端部におけるアタッチメント
    3が、注入器6を取付けるためのアタッチメントとして
    構成されており; h)ゾンデ10の遠位端部15が、面取、加工されてい
    る; 以上a)〜h)の構成を特徴とするゾンデ。
  2. (2)小さい方の内腔2の直径が、約1〜1.5ミリメ
    ートルの値に設計されていることを特徴とする前記特許
    請求の範囲第1項に記載のゾンデ。
  3. (3)ゾンデ10の遠位端部15に、両内腔1、2を取
    巻く囲壁から僅かに突出するリング状隆起部12が形成
    されていることを特徴とする前記特許請求の範囲第1項
    または第2項に記載のゾンデ。
  4. (4)リング状隆起部12の突出高さ(H)が約0.4
    〜1.4ミリメートルの値に設定されていることを特徴
    とする前記特許請求の範囲第1項に記載のゾンデ。
  5. (5)注入器6を取付けるためのアタッチメント3が、
    接続チューブ4と一体に構成されていることを特徴とす
    る前記特許請求の範囲第1項〜第4項のいづれか1項に
    記載のゾンデ。
  6. (6)注入器6を取付けるためのアタッチメント6及び
    /又は吸入用内腔1を取付けるためのアタッチメント5
    が、例えばバルブ、プラグ、閉鎖フラップのような閉鎖
    装置を備えていることを特徴とする前記特許請求の範囲
    第1項〜第5項のいづれか1項に記載のゾンデ。
  7. (7)ゾンデ10の囲壁における軸方向長手延在部に、
    レントゲン撮影用の造影奇片が設けられていることを特
    徴とする前記特許請求の範囲第1項〜第6項のいづれか
    1項に記載のゾンデ。
  8. (8)ゾンデ10の内部で両内腔1、2を互いに隔離す
    る中間壁16が、ゾンデ10の遠位端部15のすぐ手前
    で終っていることを特徴とする前記特許請求の範囲第1
    項〜第7項のいづれか1項に記載のゾンデ。
  9. (9)中間壁16が遠位端部15の約5〜12ミリメー
    トル手前のところで終っていることを特徴とする前記特
    許請求の範囲第8項に記載のゾンデ。
  10. (10)小さい方の内腔2における遠位の出口端部21
    が、ノズル状に拡開せしめられていることを特徴とする
    前記特許請求の範囲第1項〜第9項のいづれか1項に記
    載のゾンデ。
  11. (11)ゾンデ10の近位端部13のところで、ゾンデ
    10の囲壁と各内腔1、2の入口とがそれぞれテーパ状
    に拡開せしめられていることを特徴とする前記特許請求
    の範囲第1項〜第10項のいづれか1項に記載のゾンデ
JP62061413A 1986-03-18 1987-03-18 気管内もしくは気管支系内に導入するための管状を呈する可撓性のゾンデ Granted JPS63125264A (ja)

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WO86-00283 1986-07-10

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