JPS63122458A - 創傷被覆保護材 - Google Patents

創傷被覆保護材

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JPS63122458A
JPS63122458A JP61268898A JP26889886A JPS63122458A JP S63122458 A JPS63122458 A JP S63122458A JP 61268898 A JP61268898 A JP 61268898A JP 26889886 A JP26889886 A JP 26889886A JP S63122458 A JPS63122458 A JP S63122458A
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本杉 健三
山口 泰彦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規かつ有用な創傷被覆保護材に関し、さら
に詳しくは、熱傷、採皮創、剥削創、削皮創などの皮膚
欠損傷に対し好ましく用いられるものであり、キチンス
ポンジと布帛とからなる創傷被覆保護材に関するもので
ある。
(従来の技術) 創傷被覆保護材としては1合成樹脂膜から構成されてい
るものと、生体組織由来のバイオロジカルドレッシング
と総称されるものとが知られている。
合成樹脂膜から構成されているものとしては。
ポリウレタン系合成樹脂の薄いフィルムからなるもの、
ポリイソブチレンおよびゼラチン、ペクチン、カルボキ
シメチルセルロースなどからなる厚い塑性膜、アクリル
系ポリマーとゲル状多糖類とからなる寒天状の膜、シリ
コンの薄膜とナイロンで織った薄膜を付けた伸縮性のあ
る膜などが市販されている。また、バイオロジカルドレ
ッシングとしては、豚皮の凍結乾燥品、コラーゲン繊維
からなる不織布、フィブリン膜、羊膜(分娩時に採取)
や死体皮膚などの組織が用いられており1本発明者らは
キチンスポンジを開発した(特開昭61−64256号
公報)。
その他1合成高分子材料と生体由来材料とを組合せたも
のとして、シリコンまたはポリウレタンなどとコラーゲ
ンとからなるものも提案されている。
以上述べたように、複数の素材を組合せて品質の向上を
目指した創傷被覆保護材が開発されているが、キチンと
他の素材とを組合せた創傷被覆保護材に関する報告はな
い。
(発明が解決しようとする問題点) 創傷被覆保護材の条件としては、適当な強靭性と弾性を
有し、創面との密着性および水蒸気、酸素の透過性がよ
いなどの物理的条件と、炎症起因性、抗原性などを持た
ないで、生体適合性がよく。
感染防止能力があって、さらに理想的には、積極的な治
癒促進能力があればよい。
ところが、現在用いられている創傷被覆保護材は、上記
の条件をすべて備えているものではなく。
必ずしも満足できるものではなかった。例えば。
キチンスポンジは上記のごとき諸性能に優れるものの、
滲出液の多い創傷部に使用した場合、スポンジは滲出液
をよく吸収するため、スポンジを覆うガーゼの交換を頻
繁に行わなければならず、このような場合にはキチンス
ポンジの損傷が激しく。
より一層の耐久性が望まれていた。
本発明は、キチンスポンジからなる創傷被覆保護材とし
て9キチンスポンジの優れた性質を失わずに、耐久性の
改善された製品を提供することを目的とするものである
(問題点を解決するだめの手段) 本発明者らは、上記のごとき問題のないキチンスポンジ
からなる創傷被覆保護材を得るべく鋭意研究を重ねた結
果、キチンスポンジと布帛とを一体化させることにより
、これまでのスポンジの長所を失うことなく2強度のみ
を増加させることに成功し1本発明を完成した。
すなわち1本発明は、キチンスポンジと布帛とからなる
創傷被覆保護材であって、該キチンスポンジは水不溶性
のキチンからなり、かつ気孔率が80%以上であり、そ
して該キチンスポンジが布帛の少なくとも一面に一体化
されて設けられてなることを特徴とする創傷被覆保護材
を要旨とするものである。
ここでスポンジの気孔率とは、スポンジの単位重量当り
に含まれる気孔容積の、スポンジ全体の容積に対する割
合を百分率で表示したものである。
例えば、スポンジの容積がA cdで、そのスポンジ内
部の細孔容積がBedである場合には、気孔率はB/A
X100(%)となる。
本発明における水不溶性のキチンとは、甲殻類。
昆虫類などの外骨格を塩酸処理ならびに力性ソーダ処理
してタンパクおよびカルシウム分を除去することにより
得られるポリ (N−アセチル−D−グルコサミン)、
あるいはそれらの誘導体のうち。
水に溶解しないものをいう。かかるキチンのffli体
としては1例えば、キチンのアセチルアミノ基の一部が
脱アセチルしたもの、エーテル化物、エステル化物、ヒ
ドロキシエチル化物、0−エチル化物などがあげられ、
具体例として、ポリ (N−アセチル−6−0−(2−
ヒドロキシエチル)−D−グルコサミン〕、ポリ 〔N
−アセチル−6−〇−(エチル)−D−グルコサミン〕
などがあげられる。
本発明におけるキチンスポンジは、上記のキチンまたは
その誘導体を、80%以上の気孔率の多孔体に成形した
ものである。
本発明における布帛とは9編布、織布および不織布状な
どのあらゆる形態のものを含み、その素材は9例えば、
木綿、麻、羊毛、紺、キチンなどの天然素材、ナイロン
、レーヨン、ポリエステル。
ビニロン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成素
材、あるいはステンレスなどの金属も含まれる。以上の
ような素材からなる布帛は、低密度であることが望まし
く2例えば、1a布の場合、経糸および緯糸とも1イン
チ間に10〜50本であることが好ましい。
本発明の創傷被覆保護材は1例えば、以下に述べるよう
に、キチンスポンジの製造工程の途中で。
キチンスポンジと布帛とを一体化することにより製造す
ることができる。
まず、キチンを溶解してキチンドープを得る。
好ましいキチンの溶剤としては9例えば、酢酸水溶液、
蟻酸、トリクロル酢酸とハロゲン化炭化水素との混合物
、塩化リチウムとジメチルアセトアミドとの混合物、あ
るいは塩化リチウムとN−メチルピロリドンとの混合物
などがあげられる。キチンドープ中のキチンの好ましい
濃度は、用いるキチンの重合度により異なるが、一般に
は0.05〜50.さらに好ましくは0.1〜25.最
適には0.3〜10−八%の範囲である。
次いで、キチンドープに、常温で固体である水溶性高分
子1例えば、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、寒天、デンプン、
タンパク質など、好ましくはポリビニルアルコールまた
は寒天粉末をドープ中に均一に分散させる。その際、キ
チンドープと水溶性高分子の好ましい比率は、115〜
5/1(重量比)の範囲である。水溶性高分子が均一に
分散されたキチンドープは、型枠などに流し込んだり、
スリット状ダイから押し出すなどの方法で好ましい形状
にし1次いで、布帛と密着させた後。
凝固液中に浸漬する。また、布帛の片面もしくは両面に
水溶性高分子を含むキチンドープを塗布した後、凝固液
中に浸漬してもよい。凝固液としては2例えば、水、ま
たはメタノール、エタノール。
プロパツール、ブクノールなどのアルコール類。
またはアセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類な
どが好ましい用いられる。
凝固が終了した後、水溶性高分子を溶出除去するために
、熱水処理を行う。熱水の温度は60〜125℃が好ま
しく、処理時間は30分以上が好ましい。処理後、十分
に水洗された成形体は、布帛と一体化した含水スポンジ
状であり、これを乾燥するには、凍結乾燥法の採用が好
ましい。なお。
乾燥に先立ち、スポンジの性質を改良するだめの処理9
例えば、アルカリ処理あるいは酸無水物による処理など
を施すこともできる。
本発明の創傷被覆保護材は、キチンスポンジと布帛とが
一体化していることが特徴であり、布帛の少なくとも一
面がキチンスポンジで覆われているため、創傷部にはキ
チンスポンジ面が接するようにして使用すればよい。
(実施例) 次に、実施例をあげ1本発明をさらに具体的に説明する
実施例1 キチン粉末(新日本化学型)3gを、8w/w%の塩化
リチウムを含むジメチルアセトアミド97gに室温で溶
解し、キチンドープを得た。このキチンドープに60g
のポバール粉末(ユニチカケミカル株式会社製、UF−
170GS)を添加して均一に分散させた。この分散液
をガラス板上に2鶴の厚みに流延し、その上に木綿ガー
ゼをのせて十分に圧着させた後、約25℃の流水中に浸
漬した。−夜放置後、凝固物をガラス板から剥離し。
沸騰水中で5時間処理した後、l0N−NaOH水溶液
中に浸漬し、120℃、60分間処理した。
水洗を繰り返した後、凍結乾燥して、ガーゼと一体化し
たキチンスポンジを得た。
スポンジの気孔率は97%であり、エチレンオキサイド
ガス滅菌した後、創傷被覆保護材として使用したところ
、スポンジ単独のものと比較して高強度であるため、取
扱いやすく、長期の使用にも耐え、これまで困難であっ
た縫合固定も可能な好ましいものであった。
実施例2 キチン粉末2gを、 8w/w%の塩化リチウムを含む
N−メチルピロリドン98gに室温で溶解し。
キチンドープを得た。このキチンドープに50gのポバ
ール粉末を添加して均一に分散させた。この分散液をガ
ラス板上にl mmの厚みに流延し、その上に木綿ガー
ゼを圧着させた後、さらにその上に分散液を1mlの厚
みに流延し、約25℃の流水中に浸漬した。−夜放置後
、凝固物をガラス板から剥離し、沸騰水中で6時間処理
した後、1ON−N a OH水溶液中に浸漬し、12
0℃、60分間処理した。水洗を繰り返した後、凍結乾
燥して。
ガーゼの両面にキチンスポンジが密着した創傷被覆保護
材を得た。
スポンジの気孔率は98%であり、創傷被覆保護材とし
て好ましく使用し得るものであった。
実施例3 キトサン粉末3gを、 2v/v%の酢酸水溶液97g
に室温で溶解した。この溶液に50gのポバール粉末を
添加して均一に分散させた。この分散液をガラス板上に
2龍の厚みに流延し、その上にメツシュ状ナイロンを密
着させ、約25℃のlN−NaOH水溶液中に浸漬した
。−夜放置後、凝固物をガラス板から剥離し、水洗を繰
り返した。次いで、メタノールで洗浄後、メタノール9
50gと無水酢酸50gの混合溶液中に浸漬し、60℃
にて4時間処理した。処理後、メタノールおよび水にて
洗浄後、凍結乾燥して、ナイロンメツシュで補強された
キチンスポンジを得た。
スポンジの気孔率は96%であり、創傷被覆保護材とし
て好ましく使用し得るものであった。
比較例1 本発明の創傷被覆保護材と、キチンスポンジとの耐久性
を比較した。
キチンスポンジとしては、実施例1に記載した工程の中
で、ガラス板上に流延した分散液の上に木綿ガーゼを圧
着させる工程のみを省き、残りの工程はすべて実施例1
と同様の方法で得られたキチンスポンジを用い3本発明
の創傷被覆保護材としては、実施例1のものを用いた。
第3度熱傷(右大腿部内側)に対し1本発明の創傷被覆
保護材(IQXlocffI)とキチンスポンジ(10
X10cm)とを用いて、ハーフサイドテストを行った
すなわち、デブリートメントを行った後、剣玉部半面に
対してはキチンスポンジを貼付し、残りの下部半面には
本発明の創傷被覆保護材を貼付し。
それらの上からガーゼをあて、包帯にて固定した。
密着性、疼痛軽減作用などはほとんど同等であったが、
ともに滲出液の吸収がよく、毎日ガーゼを交換した。そ
の結果、5日目頃からキチンスポンジ単独のものは、そ
の一部分がガーゼとともに剥がれるようになった。しか
しながら2本発明の創傷被覆保護材は、14日経過後も
しっかりとした強度を保っていた。
以上より1本発明の創傷被覆保護材は、キチンスポンジ
単独と比較すると、耐久性の点で大幅に改善されたもの
であることがわかる。
(発明の効果) 本発明の創傷被覆保護材は、キチンスポンジの長所、す
なわち、吸水性、透湿性、密着性、滲出液への融解耐性
9組織との非癒着性などの性質を失うことなく、物理的
強度が飛躍的に向上したものである。したがって、取扱
いやすくなった他。
これまで不可能であった縫合固定も可能となった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)キチンスポンジと布帛とからなる創傷被覆保護材
    であって、該キチンスポンジは水不溶性のキチンからな
    り、かつ気孔率が80%以上であり、そして該キチンス
    ポンジが布帛の少なくとも一面に一体化されて設けられ
    てなることを特徴とする創傷被覆保護材。
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JPH04138169A (ja) * 1990-09-28 1992-05-12 Tottori Univ 生体内充填剤
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