JPS6311841Y2 - - Google Patents

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JPS6311841Y2
JPS6311841Y2 JP8906486U JP8906486U JPS6311841Y2 JP S6311841 Y2 JPS6311841 Y2 JP S6311841Y2 JP 8906486 U JP8906486 U JP 8906486U JP 8906486 U JP8906486 U JP 8906486U JP S6311841 Y2 JPS6311841 Y2 JP S6311841Y2
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thin
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電車、都市交通等の静止系に張設
された供電線や供電レールに対して接触、摺動
し、該供電線等から集電してモータを駆動し電車
等を走行させる摺動型集電装置における集電用摺
動体の改良に関するものである。
従来、汎用の摺動型集電装置における集電用摺
動体はよく知られているように、銀黒鉛質その他
の金属黒鉛質、銅合金質、焼結合金質などよりな
る金属摺板により構成されているが、このような
金属摺板は密度が大きく(3g/cm3以上)、すな
わち重く、かつ弾性率が大きく(100Kg/cm2
上)、すなわち固いために、電車等の車体や供電
線等の振動、表面凹凸などに伴つて供電線等から
断続的に接離し、この頻繁な接離は集電効率の低
下をもたらすのみならず、このような接離に発生
する衝撃音およびスパークが沿線住民に対し不快
な騒音公害をもたらすといつた欠点があつた。
さらに上述接離現象を最小限に止めるべく金属
摺板はパンタグラフ装置により可成り強い押付力
で供電線等に接触され摺動されるので当然にその
摩耗も早いといつた欠点があつた。
この点に関し、実公昭8−17869号には、摺動
部基体を構成する銅、アルミニウム等からなる金
属板の表面にそれ自身滑剤として使用される金属
もしくは非金属を例えば縞状に埋設することによ
り、架空線との摺動摩擦の低減を図るようにした
電車用集電子が開示されている。しかしながら、
このものにおいても摺動部基体が金属の板状体で
あるため重量が重くかつ固いという点では上述し
た集電用摺動体と同じであり、断続的な接離によ
るスパークおよび衝撃音の発生といつた問題は解
決されない。一方、特許第69251号には上記の摺
動方式とは異なる回転方式によるパンタグラフ用
ローラが示されている。すなわち、この先行例に
おいては、回転軸の両端に1対の円形フランジを
取付け、このフランジ間に銅鋼線を斜方向にかけ
渡すことにより集電用ローラを構成するようにし
ている。こねによれば、摺動方式に比べて騒音が
小さくかつ比較的軽量ではあるが、回転部分をも
つことによる構造の複雑化および大型化の問題
と、単線のよりあつまりで断線し易いという欠点
を含んでいる。
本考案者らは従来の摺動型集電装置における上
述欠点を解消するために、その集電用摺動体とし
て汎用の金属摺板に代えて、多数の金属細線を例
えば撚線の形に形成した金属線材を用いる技術、
あるいは前記金属線材からなる集電用摺動体と該
摺動体とは独立し専ら集電装置の供電線に対する
押付荷重を負担する荷重支持体とを同一基板上に
取付けてなる摺動型集電装置等を提案しており、
これによれば摺動騒音が著しく低減されたが、各
細線相互の接触面積が不充分な場合には該摺動体
の導電効率の低下を招く惧れがあり、また該摺動
体はパンタグラフ装置により可成りの押付力で供
電線(もしくは供電レール)に圧接され摺動され
るが故に、その摩耗寿命の改善が望まれる。ここ
においてこの考案は従来の金属細線の集束体より
なる集電用摺動体における摺動騒音のさらに一層
の低減と摩耗寿命の増大および導電効率の向上を
図ることを目的とするもので、高融点金属材料よ
りなる線材と低融点金属材料よりなる金属細線と
の混合集束体により構成したことを特徴とする集
電用摺動体を提供するにある。
以下、この考案を最も好ましい図示実施例につ
いて説明する。
この考案の実施例において用いられる金属材料
およびその融点を例示すれば鉄(1536℃)、銅
(1084℃)、亜鉛(419℃)、アルミニウム(660
℃)、錫(232℃)、鉛(328℃)、およびそれらの
合金などを挙げることができ、これら金属材料の
うちから比較的融点の高い材料からなる金属細線
を主材料とし、これに比較的融点の低い材料から
なる金属細線を混用し、第1図イに示すこの考案
の最も好ましい実施例は撚線の形態に形成され
る。なお、同図において、2aは高融点金属細
線、2bは低融点金属細線を示し、また、それら
金属細線はこの実施例のごとき撚線の形態に代え
る、互いに平行に引揃えられた形態に形成されて
もよい。
かように構成されたこの実施例は比較的融点の
低い金属細線2bが供電線等との摩擦熱および高
圧電流の通電に伴なう発熱により軟化され、第1
図ロに示すように比較的融点の高い金属細線2a
の周面に密接する形状に変形し、これにより各細
線相互の接触面積が増大され、導電効率は向上さ
れる。
上述構成の実施例において、比較的低融点の金
属材料は一般にその摩擦係数も低いので、該金属
材料よりなる細線2bは恰も潤滑材のごとく作用
し、この実施例の摺動体の摩耗寿命の向上に寄与
する。
この実施例によれば、金属細線を構成する金属
材料を適切に選択することにより、該材料固有の
制振性能が細線相互の摩擦による制振効果に加つ
て摺動騒音をさらに低減させることも期待でき
る。
第2図はこの実施例を摺動型集電装置に適用し
た側面図で、集電用摺動体1はパンタグラフ装置
9上に復元ばね8を介して取付けられた舟板7上
に装着されており、また、該摺動体1は第3図イ
に示すように、前記舟板7上に固着された基板3
の両端部に、ゴム板6を介して、押え金5ととも
にボルト4で締付け固定された金属細線の集束体
2を包含する。
金属細線の集束体2はこの実施例について既述
したように、比較的融点の高い鉄よりなる金属細
線2aを主材とし、これに比較的融点の低い銅よ
りなる金属細線2bを混合し、両者を撚成して構
成されている。かく構成された複数本の金属細線
集束体2が第3図ロに示すように供電線10の架
設方向に対して直交する方向に横置され、先述の
ようにボルト4により基板3に固定されている。
第4図はこの実施例を適用した他の摺動形集電
装置を示す平面図で、殊に集電用摺動体1を構成
する金属細線集束体2を供電線10の架設方向に
対してθ゜(0<θ゜<90゜)傾けて配置した例で、こ
の実施例において前記集束体2は鉄よりなる金属
細線2aと鉛よりなる金属細線2bとの混合撚線
により構成されている。
上記した実施例の説明から明らかなように、こ
の考案の集電用摺動体は、高融点材料よりなる線
材2aと低融点材料よりなる線材2bとの混合集
束体よりなるため、次のような種々の効果が奏さ
れる。
融点の低い金属細線2bが供電線等との摩擦
熱および高圧電流の通電に伴う発熱により軟化
して融点の高い金属細線2aに密接するため、
各細線相互の接触面積が増大され、導電効率が
増大する。
低融点金属材料の潤滑材的な作用により摩擦
寿命のより一層の向上が図れる。
また、低融点金属細線2bが上記のように軟
化して高融点金属細線2aのまわりになじむた
め、一部素線が断線した場合でも、導電量が極
端に低下するおそれはない。
さらには、金属細線を構成する金属材料を適
切に選択することにより、その材料固有の制限
性能が細線相互の摩擦による制振効果に加わつ
て摺動騒音のより一層の低減が図れる。
この集電用摺動体によれば、ローラ式の如く
回転部分等を一切持たないため、それに比べて
構造がはるかに簡単であるとともに、摺動体自
体を軽量かつ薄形化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図イおよびロはこの考案の一実施例の部分
正面図および断面図、第2図はこの実施例を適用
した摺動型集電装置の一例を示す側面図、第3図
イは第2図の正面図、第3図ロはその正面図、第
4図はこの実施例を適用した他の摺動型集電装置
の部分的平面図である。 図中、1は集電用摺動体、2は金属細線集束
体、2aは高融点金属細線、2bは低融点金属細
線、3は基板、4はボルト、5は押え金、6はゴ
ム板、7は舟板、8は復元ばね、9はパンタグラ
フ装置、10は供電線である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. パンタグラフ枠組上に装着され、供電線もしく
    は供電レールに所定の接圧にて摺動して集電を行
    なう集電用摺動体において、該集電用摺動体が高
    融点金属材料よりなる線材と低融点金属材料より
    なる線材との混合集束体により構成されているこ
    とを特徴とする集電用摺動体。
JP8906486U 1986-06-11 1986-06-11 Expired JPS6311841Y2 (ja)

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JP8906486U JPS6311841Y2 (ja) 1986-06-11 1986-06-11

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JP8906486U JPS6311841Y2 (ja) 1986-06-11 1986-06-11

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Publication Number Publication Date
JPS6248102U JPS6248102U (ja) 1987-03-25
JPS6311841Y2 true JPS6311841Y2 (ja) 1988-04-06

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ID=30947707

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5355475B2 (ja) * 2010-03-31 2013-11-27 日新製鋼株式会社 金属摺動子

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JPS6248102U (ja) 1987-03-25

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