JPS63114987A - 加熱処理媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はアルミニウム缶の加熱処理に基づく缶の変色防
止、特にアルミニウム製の飲料缶に対する変色防止技術
に関する。

従来技術 アルミニウム製のビール、炭酸飲料、非炭酸飲料などを
充填する飲料缶（以下単に飲料缶という）は飲料メーカ
ーに於いて内容物を充填後に加熱殺菌が行われている。

この加熱殺菌処理は充填された飲料缶の外側を工業用水
または水道水などの熱媒体を使うことにより通常６０〜
１３０°Ｃの温度で間接的に行われる。　飲料缶の缶底
は通常未塗装であるが加熱殺菌工程に耐えるだけの適切
な割成処理皮膜が形成されており、品質上の問題はない
。

しかし、化成皮膜量が不足しなり、皮膜が不均一であっ
たり等の化成処理皮膜が不十分な場合に茶褐色ないしは
黒色に変色し、商品価値を著しく低下することがある。

この様な飲料缶の殺菌工程における問題点に対して、例
えば金属表面技術ＶＯＬ９．Ｎｏ４Ａ１及びＡ１合金の
沸騰水による変色に関する研究（第一報）Ｐ１２２〜１
２６．同ＶＯＬ９．Ｎ。

１１Ａ！及びＡ１合金の沸蔑水による変色に関する研究
（第二報）Ｐ４２２〜４２６Ｆｅ、Ｓｉ。

Ｃｕ、Ｃｒ、Ｍｎ、Ｎｉ、Ｔｉ等の不純物を含むアルミ
製容器はＰＨ７，６の水道水で変色しやす＜、ＣＨ３Ｃ
０ＯＨを加えてＰＨを酸性側にコントロールすることに
より黒変を防止できることが記載されている。

本発明はこれらの文献に開示される思想を更に拡げ産業
上の有用性を追及するものである。

発明の目的 本発明は金属、特にアルミニウム容器の変色を防止する
ことにある。

発明の構成 本発明は燐酸、硫酸及びその塩類によってＰＨを５以下
とした加熱処理媒体により、特にアルミの変色を有利に
防止する技術に関する。

本発明の加熱処理媒体を適用する飲料缶はビール、炭酸
飲料、非炭酸飲料等を充填するアルミ製容器である。

本発明の加熱処理媒体となる水は水道水、井戸水、蒸溜
水等の種別を問わない。

上記の加熱処理媒体となる水等に対して、そのＰＨを５
以下、好ましくは３〜５とするための酸は燐酸及び燐酸
アンモニウム、燐酸二水素ナトリウム等の塩類、硫酸及
び硫酸アンモニウム、硫酸水素ナトリウム硫酸水素カリ
ウム等の塩類が用い・ちれる。　又、本発明の加熱処理
媒体には従来公知の酢酸等の酸を併用することもできる
。

飲料缶の処理は従来と同様であり、 脱脂→化成処理→印刷（塗装〉→内容物の充填→加熱殺
菌→洗浄→乾燥 の手順と条件で実施される。

以下実施例により更に詳細に説明する。

・　実施例 飲料缶の材質　　　アルミニウム　３００４化成処理 処理条件　　　　日本ペイント社製 燐酸クロメート系処理剤 アロジン４０１／アロジン４５ １．２１０．１　　（Ｖ／Ｖ％） 時間　　　　　　５秒 温度　　　　　　３５℃ 皮膜クロム量を２．５ｇ／ｒｒｒどなるように調整した
。

加熱処理媒体 実施例１〜４は　ＰＨ６，５の水道水、又実施例５は工
業用水　ＰＨ６，３に下記の添加剤を加え加熱処理媒体
とした。

実施例　添加剤　　　　　　　　　　　ＰＨ１燐酸　　
　　　　　　　　　　４．５２　　リン酸二水素ナトリ
ウム　　　５．０３　　硫酸　　　　　　　　　　　　
３．８４　　硫酸水素カリウム　　　　　　４．６５　
　同上　　　　　　　　　　　　４．６比較例　　　　
　　　　　　　　　　　ＰＨ１工業用水（添加剤なし）
４．５ ２　　水道水　（添加剤なし〉５．０ 評価の結果 前記の化成処理を施した材質３００４のアルミ板を煮沸
状態で３０分間加熱殺菌処理し、変色状態を外観として
肉眼で判定しな。

◎　変色なし Ｏ微かに変色 ×　変色あり 以下余白 発明の効果 加熱処理媒体のＰＨをコントロールすることにより、飲
料缶の変色の原因となる水の種類を問わずに、経済性に
勝れた加熱処理が可能となった。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）燐酸、硫酸及びその塩類によってＰＨを５以下とし
   たことを特徴とする金属の加熱処理媒体。 ２）アルミニウム容器に適用することを特徴とする特許
   請求の範囲第一項記載の加熱処理媒体。