JPS63114745A - 防水シ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、機械的特性を向上させるともに、長期にわた
って優れた防水防湿効果が得られるようにした防水シー
トに関する。

（従来の技術） 建築構造物の屋根や外壁などの防水防湿施工材料として
、従来から次のような積Ｒ構造のものが知られている。

すなわち第３図および第４図に示すように、離型紙１上
にゴムアスファルト層２を設け、その上に不繊布３やア
ルミ箔４を積層したもの、あるいは第５図や第６図に示
すように上記不織布３やアルミ箔４上に、さらにポリエ
ステルやポリエチレン等のプラスチックフィルム５を被
着させたもの、第７図に示すように不織布３両面にゴム
アスファルト層２を設けたものなどが一般に使用されて
いる。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながらこのような従来の防水シートでは、機械的
強度が不十分で、また寸法安定性に乏しいという難点が
あった。

さらに上記プラスチックフィルム５は、防水防湿効果の
向上を目的として積層されているものであるが、従来使
用されている通常のポリエチレンフィルム等は、耐環境
応力亀裂性に非常に乏しく、水、油、溶剤等にふれると
、小さな応力で簡単に亀裂を生じ、そのために防水防湿
効果が損われるという間転があった。しかも防水シート
を構成するゴムアスファルト組成物中には、このような
亀裂の要因となる油状物質が含まれるなめ、長期間の使
用中に亀裂の発生による防水防湿効果の低下を避けるこ
とができなかった。

そこで本発明はこのような従来の難点を解消しようとす
るもので、ａ緘的強度が大きく寸法安定性も良好で、さ
らに長期にわたって優れた防水防湿効果が得られる防水
シートを提供することを目的とする。

［発明の構成コ （問題点を解決するための手段） 本発明の防水シートは、離型材上に展延されたゴムアス
ファルト組成物層上に、ポリオレフィン系プラスチック
フィルムを一軸延伸させたスプリットウェブを延伸方向
を交叉させて積層し一体に熱融着させてなる粗布を積層
し、この粗布上に第１のシリル変性架橋ポリオレフィン
フィルムを介して金属箔を積層し、さらにこの金属苗土
に第２のシリル変性架橋ポリオレフィンフィルムを積層
して一体に融着してなることを特徴としている。

本発明のゴムアスファルト組成物層を構成するゴムアス
ファルト組成物としては、アスファルト成分５０重量比
以上を含有し、かつこのアスファルト成分と共溶融しう
る合成ゴムを１０重量比以上含有する組成物が、防水防
湿効果に優れ、また耐水性や接着性が良好なことから好
適に使用される。

なおこのゴムアスファルト組成物層の厚さは、０、５１
ｉ以上とすることが好ましく、０．５ｎｎ未満では防水
防湿効果が不十分となるおそれがある。

また本発明に使用される粗布は、ポリエチレンやポリプ
ロピレン等のポリオレフィン系プラスチックフィルムを
高倍率に一軸延伸して分子配向密度を高め割繊したスプ
リットウェブを延伸方向を交叉させて積層し一体に熱融
着させて得られたものであり、次のような優れた特性を
有している。

すなわち厚みが非常にＪくかつ軽量であるうえに、ａ械
的強度が大きく、寸法安定性にも優れている。

第２図はこのような粗布６を示す平面図であ、このよう
な粗布としては、たとえば日石ワリフ（日石化学株式会
社製　商品名）がある。

さらに本発明の第１および第２のシリル変性架橋ボリオ
レフィンリイルムは、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン
にシリル変性剤を配合してフィルム状に押出し、シラノ
ール縮合触媒下で加水架橋されたものであり、一般のポ
リオレフィンフィルムに比べて優れた耐環境応力亀裂性
を有している。

ちなみに、イタパール２０％溶液（５０℃）を用いて行
った耐環境応力亀裂性試験の結果は、低密度ポリエチレ
ンフィルムＣＭ、１．３）が１時間内に亀裂を生じたの
に対し、シリル変性架橋ポリエチレンフィルムは１００
０時間以上経過しても変化が認められなかった。

なお本発明の金属箔としては、アルミ箔、鉄箔等が使用
される。

（作　用） 本発明の防水シー）・は、粗布をｆｉ！ｆ層させたこと
により機械的強度と寸法安定性が大幅に向上し、また耐
環境応力亀裂性に優れたシリル変性架橋ポリオレフィン
フィルムを積層したことで、長期の使用にも亀裂を生ず
ることなく優れた防水防湿効果を発揮する。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。

第１図は本発明の一実施例の防水シートを示す断面図で
ある。

同図に示すように、この実施例の防水シートは、後述す
るような市型紙１０上に展延されたゴムアスファルト組
成物層１１上に、ポリエチレンからなる粗布１２、第１
のシリル変性架橋ポリエチレンフィルム１３、アルミ箔
１４、第２のシリル変性架橋ポリエチレンフィルム１５
が順に積層され一体に融着した構造とされている。

このような防水シートにおいては、機械的強度が大きく
寸法安定性も良好である。また優れた防水防湿効果が長
期にわたって保持される。さらに軽量で取扱いが容易で
あり、作業性にも優れている。耐久性も良好である。

なおこの実施例の防水シートは、たとえば次のようにし
て製造することができる。

アルミ箔１４の片面に加水架橋可能なシリル変性ポリオ
レフィンフィルムをラミネートし架橋させてラミネート
アルミ箔を得る。

次いで５、このラミネートアルミ箔の他面に、押し出し
ラミネーション法により上記と同じ架橋可能なシリル変
性ポリオレフィンフィルムを押出しつつポリエチレン粗
布１２を積盾し一体に熱融着させて長尺シートを得る。

一層クラフト紙の片面にシリコーン樹脂をコーティング
した離型紙１０を連続的に送り出し、そのシリコーン樹
脂面に１５０°Ｃ程度に加熱して溶融させたゴムアスフ
ァルト組成物を流延しドクタークリアランスを通過させ
て厚さ　０．５ｍｌを溶融ゴムアスファルト組成物層を
形成させる。

この後溶融ゴムアスファルト組成物層表面に、上記長尺
シートをポリエチレン粗布１２面を溶融ゴムアスファル
ト組成物層側に向けて連続的に送り出し、溶融ゴムアス
ファルト組成物層と粗布１２が当接する直前に溶融ゴム
アスファルト組成物層の表面のみを１００℃程度にｔで
急冷して表面に凝固層を形成させ、内層部は１２０〜１
３０°Ｃに維持した状態でこれらを加圧ローラ間に通過
させる。

しかる後これを巻取装置に巻き取って防水シートが得ら
れる。

本発明の防水シートは、建築構造物の屋根や外壁のみな
らずあらゆる防水防湿工事に広く使用することができる
。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明の防水シートは、離型材上に
展延されたゴムアスファルト組成物層上に、機械的強度
が大きく寸法安定性に優れた粗布をｍＪ１！Ｌ、この粗
布上に耐環境応力亀裂性に優れたシリル変性架橋ポリオ
レフィンフィルムを介・して金属箔をＷｉ層し、さらに
この金ＥＩＷＪ表面にシリル変性架橋ポリオレフィンフ
ィルムを積層し一体化した楢造としたので、従来の防水
シートでは不十分であったＩｌ戒的強度や寸法安定性が
大幅に向上し、また優れた防水防湿効果が長期にわたっ
て保持される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の防水シートを示す断面図、
第２図は本発明における粗布を示す平面図、第３図ない
し第７図はそれぞれ従来の防水シートを示す縦断面図で
ある。 １０・・・・・・離型紙 １１・・・・・・ゴムアスファルト組成物層１２・・・
・・・ポリエチレン粗布 １３・・・・・・第１のシリル変性架橋ポリオレフィン
フィルム １４・・・・・・アルミ箔 １５・・・・・・第２のシリル変性架橋ポリオレフィン
フィルム 出願人　　　　　　昭和電線電纜株式会社代理人　弁理
士　　須　山　佐　− （ほか１名） 巣２図 第５図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 離型材上に展延されたゴムアスファルト組成物層上に、
   ポリオレフィン系プラスチックフィルムを一軸延伸させ
   たスプリットウェブを延伸方向を交叉させて積層し一体
   に熱融着させてなる粗布を積層し、この粗布上に第１の
   シリル変性架橋ポリオレフィンフィルムを介して金属箔
   を積層し、さらにこの金属箔上に第２のシリル変性架橋
   ポリオレフィンフィルムを積層して一体に融着してなる
   ことを特徴する防水シート。