JPS63112419A - 金の回収方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、金の回収方法に係り、詳しくは金を吸着した
イオン交換樹脂からの金の回収方法に関する。

（従来の技術） 金を僅かに含有する排液から金を回収する方法として、
イオン交換樹脂に吸着させ、濃縮する方法が行われてい
る。この金を吸着したイオン交換樹脂より再び金属金を
得る方法には焼却法と溶離法とがある。

（発明が解決しようとする問題点） しかし焼却法では、イオン交換樹脂を焼却し、灰化して
しまう為、イオン交換樹脂を再利用することができず、
また完全に灰化させるのに多大なエネルギーを必要とす
る。

また溶離法では、イオン交換樹脂を再利用できる利点を
有するものの、通常使用される溶離液（ＮａＯＨ溶液、
ＮａＯＨ−アルコール溶液等）では、金を完全に溶離す
ることは困難である。

（発明の目的） 本発明は、上記溶離法の問題点を解決すべ（なされたも
ので、金を完全に溶離することのできる金の回収方法を
提供することを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 上記溶離法の問題点を解決するための本発明の金の回収
方法は、金を吸着したイオン交換樹脂から金を溶離する
に於いて、亜塩素酸塩溶液を用いて金を溶離することを
特徴とするものである。

上記亜塩素酸塩溶液の濃度としては０．０５Ｍ〜ＩＭ／
ｌが好適であり、また水素イオン濃度はＰＨ＝４〜１４
の範囲内に調整するのが好ましい。

（作用） イオン交換樹脂と金との吸着には、一定の分配比が与え
られるが、吸着されている金の形態によって分配比が変
動する。本発明は亜塩素酸塩の作用によりイオン交換樹
脂に吸着している金の吸着形態を変えるものであり、こ
れにより分配比を変えて溶離させるものである。例えば
イオン交換樹脂に吸着したシアン化第−金塩は亜塩素酸
の酸化作用により、１価から３価に酸化され、錯配位子
数は２から４へ増加する。この時、不足する配位子は、
Ｃｌ０Ｚ−５ＣＩｌ−１Ｈｚ　Ｏで埋め合わされる。

その結果、イオン交換樹脂に吸着されているイオン種は
、（Ａ　ｕ　（１）（ＣＮ）ｚ）−から（Ａ　ｕ　（Ｉ
ＩＩ）（ＣＮ）、Ｘ５Ｙ）−（但しＸ、ＹはＣ１２−１
ＣＩ！−Ｈ、Ｏ等の錯配位子）となり、イオン交換樹脂
と各金錯体との分配比の差が生じ、吸着されている金錯
体が溶離される。

（実施例） 本発明の金の回収方法の実施例を従来例と共に説明する
。

先ず実施例について説明する。シアン化第−金カリウム
溶液を陰イオン交換樹脂に通液し、金を陰イオン交換樹
脂に吸着させた後、この陰イオン交換樹脂Ｌｏｇをガラ
スカラムに詰め、亜塩素酸塩と硫酸及び苛性ソーダでＰ
Ｈを調整した下記の表−１の左欄に示す５種の溶離液５
０ｃｃを５Ｖ＝２で通液し、金の溶離量を求めた処、下
記の表の右欄に示すような結果を得た。

（以下余白） （従来例） シアン化第−金カリウム溶液を陰イオン交換樹脂に通液
し、金を陰イオン交換樹脂に吸着させた後、この陰イオ
ン交換樹脂１０ｇをガラスカラムに詰め、下記の表−２
の左欄に示す２種の溶離液を通液し、金の溶離量を求め
た処、下記の表−２の右欄に示すような結果を得た。

（以下余白） 上記の表−１と表−２の比較で明らかなように実施例１
〜５は従来例１．２に比し、金を吸着したイオン交換樹
脂からの金の溶離率が著しく高いことが判る。

尚、上記実施例に使用したイオン交換樹脂に金の再吸着
を行った処、再び金が吸着し、金の吸着能力を失ってい
なかった。

（発明の効果） 以上の説明で判るように本発明の金の回収方法は、従来
の゛溶離法に比べ、金の溶離率が高（且つ溶離法の利点
であるイオン交換樹脂の再利用を損なうことなく金を回
収することができるという優れた効果がある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）金を吸着したイオン交換樹脂から金を溶離するに於
   いて、亜塩素酸塩溶液を用いて金を溶離することを特徴
   とする金の回収方法。 ２）亜塩素酸塩溶液の濃度が０．０５Ｍ〜１Ｍ／ｌであ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の金の回
   収方法。 ３）亜塩素酸塩溶液の水素イオン濃度がＰＨ＝４〜１４
   の範囲内に調整されていることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項、第２項記載の金の回収方法。