JPS6310563A - スイツチ素子 - Google Patents

スイツチ素子

Info

Publication number
JPS6310563A
JPS6310563A JP61155448A JP15544886A JPS6310563A JP S6310563 A JPS6310563 A JP S6310563A JP 61155448 A JP61155448 A JP 61155448A JP 15544886 A JP15544886 A JP 15544886A JP S6310563 A JPS6310563 A JP S6310563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron transfer
transfer protein
voltage
membrane
switch element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP61155448A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Isoda
悟 磯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP61155448A priority Critical patent/JPS6310563A/ja
Publication of JPS6310563A publication Critical patent/JPS6310563A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、集積回路分野におけるスイッチ素子に関す
るもので、生体材料を該素子の構成材料として用いるこ
とにより、そのサイズを生体分子レベルの超微細な大き
さく数十〜数百人)に近づけることができ、高密度化、
高速化を図ることができるようにしたものである。
〔従来の技術〕
従来、集積回路に用いられているスイッチ素子としては
、第7図に示す電界効果型トランジスタ(FET)があ
った。図において、1はn形シリコン基板、2はチャン
ネル領域、3はPh!、4は3to2膜、5はソース電
極、6はゲート電極、7はドレイン電極であり、この従
来のFETをトランジスタ動作又はスイッチング動作さ
せるには、ゲート電極に印加するゲート電圧を制御して
行う。
即ち、ゲート電圧によってソース電極5とドレイン電極
7間の表面層における電流キャリア数を変化させれば、
これにより電流が制御される。
〔発明が解決しようとする(、問題点〕従来のスイッチ
素子は以上のように構成されているため、微細加工が可
能であり、現在では上記構造のトランジスタ素子あるい
はこれと類似の構造の整流素子を用いたLSfとして2
56にピッ)LS Iが実用化されている。
ところで、集積回路のメモリ容量と演算速度を上昇させ
るには、素子そのものの微細化が不可欠であるが、Si
を用いる素子では0.2μm程度の超微細パターンで電
子の平均自由行程と素子サイズとがほぼ等しくなり、素
子の独立性が保たれなくなるという限界を抱えている。
このように、日々発展を続けているシリコンテクノロジ
ーも、微細化の点ではいずれは壁に突きあたることが予
想され、新しい原理に基づく電気回路素子であって上記
0.2μlの壁を破ることのできるものが求められてい
る。
この発明は、かかる状況に鑑みてなされたもので、生体
材料を電気回路素子の構成材料として用いることにより
、そのサイズを生体分子レベルの超微細な大きさまで近
づけることのできる電気回路素子を、特にそのうちのス
イッチ素子を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するだめの手段〕
ところで、微生物の生体膜及び高等生物のミトコンドリ
アの内膜中には、それぞれ機能は異なるが、H2,有機
酸、 N A D (P ) H(Nicotinea
mideAdenine Dinucleotide 
(Phosphate))などの還元性の化学物質から
電子を引き夫く酵素蛋白質とともに、その引き抜かれた
電子を生体膜の定められた方向に運ぶ電子伝達能を有す
る蛋白質(以下、電子伝達蛋白質と記す)が複数種類存
在している。
そしてこれらの電子伝達蛋白質は生体膜中に一定の配向
性をも1て埋め込まれ、分子間で電子伝達が起こるよう
に特異的な分子間配置をとっている。
このように、電子伝達1蛋白質は生体膜中で精巧な配置
をもって連鎖状に並んでいるため、電子を蛋白質連鎖に
沿って流すことが可能で、電子の動きを分子レベルで制
御することができると考えられる。
第6図に電子伝達蛋白質の連鎖(電子伝達系)の−例と
して、ミトコンドリアの内膜の電子伝達系を模式的に示
す。図において、8はミトコンドリアの内膜、9〜15
は電子伝達蛋白質であり、還元性有機物であるNADH
(図中L)、コハク酸(図中M)からそれぞれNADI
(−Q還元酵素9、コハク酸脱水素酵素10により引き
抜かれた電子は、NADH−Q還元酵素9.コハク酸脱
水素酵素10−チトクロームb (11)−チトクロー
ムCI  (12)−チトクロームC(13)−チトク
ロームa  (14)−チトクロームa3(15)の経
路で伝達し、出口側Nで最終的に酸素に渡され、水を生
ずる。
第6図に示した電子伝達蛋白質は電子伝達時に酸化還元
(レドックス)反応を伴い、各電子伝達蛋白質のレドッ
クス電位の負の準位から正の準位へと電子を流すことが
できる。
また、最近の知見によれば、同一生体内に存在している
電子伝達蛋白質ばかりでなく、異種の生体内に存在する
電子伝達蛋白質を組み合わせても電子伝達が可能な電子
伝達蛋白質複合体を形成することが可能であることが示
されている。
従って、適当なレドックス電位を持つ電子伝達蛋白質を
2種類(A及びB)用い、これらをA−B−Aと3層に
累積させれば、それらのレドックス電位の違いを利用し
てトランジスタ特性又はスイッチング特性を生ずる接合
を形成できると考えられる0本件発明者はこのことに着
目してこの発明を創作したものである。
即ち、本発明に係るスイッチ素子は、相互に隣接する電
子伝達蛋白質間でレドックス電位の異なる第1.第2.
第3電子伝達蛋白質で作成された第1.第2.第3電子
伝達蛋白質膜を順に接着接合して設け、それぞれ上記第
1.第2.第3電子伝達蛋白質膜に接続される第1.第
2.第3の電極を設け、上記各電子伝達蛋白質膜間に所
定の電圧を印加するための電圧印加手段を設けたもので
ある。
〔作用〕
この発明においては、レドックス電位の異なる少なくと
も2種類の3つの電子伝達蛋白質はスイソチング特性又
はトランジスタ特性を呈する。即ち、第5図(a)、 
(blに示すA−B−A型電子伝達蛋白質複合体の模式
図とそのレドックス電位の関係を用いて説明すると、こ
の電子伝達蛋白質A、B。
Aを接合してなる複合体では、A、B、A蛋白質のレド
ックス電位の分布を、B蛋白質への印加電圧を制御して
変化させることができ、これによりn型半導体とp型半
導体とを接合してなるp−n−p接合と類似のスイッチ
ング特性又はトランジスタ特性を呈する素子を得ること
ができる。
〔実施例〕
以下、本願の第1の発明の実施例を図について説明する
。第1図はこの発明の一実施例によるスイッチ素子が組
み込まれた装置の模式的断面構成図であり、図において
、16は絶縁特性を持つ例えばガラス製基板、17はA
g、Au、AIなどの金属製M1掻で、基板16上に複
数条が平行に形成されている。18は電子伝達蛋白質で
あるフラボトキシンで作成された第各電子伝達蛋白質膜
で、上記複数条の電極17上に形成されている。2゜は
上記複数条の平行電極17と直角方向に形成された複数
条の平行電極で、上記第各電子伝達蛋白質膜18上に形
成されている。19は電子伝達蛋白質であるチトクロー
ムCで作成された第2電子伝達蛋白質膜で、第各電子伝
達蛋白質膜18に累、債して接着接合され、電極20に
接合されている。
21は電子伝達蛋白質であるフラボトキシンで作成され
た第3電子伝達蛋白質膜で、上記第2電子伝達蛋白質膜
19に累積して接着接合されている。
22は上記複数条の平行電極20と直角方向に形成され
た複数条の平行電極で、第3電子伝達蛋白質膜21上に
形成されている。
このように構成されたスイッチ素子は、図で示すような
一定方向に電子伝達通路Eを有し、第1゜第3電子伝達
蛋白質膜18.21に接続される電極17.22は、そ
れぞれ電子伝達通路Eと交わる面に接続され、第2電子
伝達蛋白質膜19に接続される電極20は電子伝達通路
Eと交わらないよう、部ち電子伝達通路Eに電気的影響
を与えるように接続されている。
また上記のようにして形成された素子に対し、本実施例
では第3図(a)に示すように電圧が印加される。即ち
、上記第各電子伝達蛋白質膜18と第3電子伝達蛋白質
膜21との間に電極17.22を介して電圧■2が印加
され、また第1の電子伝達蛋白質膜18と第2の電子伝
達蛋白質M’j419との間に電極17.20を介して
電圧V1が印加されるようになっている。図中、25.
26は電圧印加手段としての電源であり、電源25はそ
の出力電圧が制御できるようになっている。
第2図は形成したスイッチ素子を組み込んだ装置を分解
して示す分解斜視図である。
次に上記装置の製造方法について説明する。
まず、基板1G上に金属薄膜をイオンビーム法。
分子線法、蒸着法等を利用して作成し、金泥電極17を
形成する。そして該電i17上に電子伝達蛋白質として
のチトクロームCとフラボトキシンを用いて単分子膜及
びそれらの累積膜を作成する訳であるが、これらの膜を
作成するには、LB(Langmuir−Blodge
tt)法を用いればよい。このLB法の詳細については
、■電気学会雑誌、第55巻、 204〜213頁、昭
和10年4月(Iwing Langmuir) %■
ジャーナル オプ アメリカン ケミカル ソサイティ
(K、BIodgett : Journal of 
AmericanChemical 5ociety)
 57巻、 P4O10,1935年、■杉通人ら、固
体物理、 Vol 17. P744〜752.198
2年、■ジャーナル オブ コロイド アンド インタ
ーフェイス サイエンス(Journal of Co
11oidand Interface 5cienc
e  ) Vol 68+ P471〜477+197
9年、などに記載されている。−例を説明すると、水槽
の水面にフラボトキシン溶液を滴下し、水面にフラボト
キシンの単分子膜を形成する。そしてこのフラボトキシ
ン膜を形成した水槽に電極17を形成した基板16を垂
直に挿入し浸して行くと、該電極17を有する基板16
にフラボトキシン膜が付着接合し、第各電子伝達蛋白質
膜18が作成される。このとき、基板16を水槽に挿入
し浸していったが、逆に水面下がら垂直に引き上げるよ
うにして基板16上にフラボトキシン膜を形成するよう
にしてもよい。
次に上記と同様の方法で、上記第各電子伝達蛋白質膜1
8上に金属薄膜を電子伝達蛋白質が破壊されないほどの
低温で作成し、電極2oを得る。
続いて、水槽の水面にチトクロームC溶液を滴下し、水
面にチトクロームCの単分子膜を形成する。
そして上記第各電子伝達蛋白質18及び電極2゜が作成
された基板16を、チトクロームCの膜を有する水槽に
垂直に押入し浸して行くと、第各電子伝達蛋白質膜18
上にチトクロームC膜が付着接合し、電極20に接合し
た第2電子伝達蛋白質摸19が作成される。同様にして
基板16の第2電子伝達蛋白質膜19上にフラボトキシ
ン膜を付着接合して第3電子伝達蛋白質膜21を作成し
、さらにこの上に電極22を作成する。
なお、上記電子伝達蛋白質膜は、単分子膜であっても、
また別の電子伝達蛋白質の膜をこれに重ねたものであっ
てもよい、このとき、例えば第各電子伝達蛋白質膜を2
層累槓して形成する場合は、該2層の両電子伝達蛋白質
間のレドックス電位差は、第1.第2の両電子伝達蛋白
質間のレドックス電位差より小さいものを選定する。各
種の電子伝達蛋白質のレドックス電位は、「高野 常広
著:蛋白質核酸酵素、  27.  P1543.19
82年」に記載されており、チトクロームCとフラボト
キシンのレドックス電位差は約665mVである。
また、上記製法において水面に滴下する電子伝達蛋白質
溶液に予め脂質及び脂肪酸のいずれかを混合し、該混合
溶液を水面に滴下して入面上に膜を形成し、これを基板
に付着接合させるようにしてもよく、これによれば上記
脂質又は脂肪酸が電子伝達蛋白質の分子の支持として作
用し、電子伝達蛋白質の配向が整えられる。
また、金属電極と電子伝達蛋白質膜間の電子の授受を良
好にするためには、金属電極を4,4゛−ビピリジル(
bipyridgl ) 、2.2’−ビピリジルなど
で化学修飾しておいてもよい。
その他電子伝達蛋白質膜の作成法としては、金属電極あ
るいは有機分子で表面を修飾した金属電極上を蛋白質溶
液に浸漬して蛋白質分子を上記電極上に吸着させる方法
も考えられる。この方法においては、上記した蛋白質を
吸着させる電極以外に1ないし2本の電極を溶液中に浸
漬し、蛋白質を吸着させる電極と蛋白質溶液との間に正
または負の電位を印加して蛋白質分子の電極への吸着を
制御することも可能である。
次に作用効果について説明する。
第1図において、電極17と電極20間に第各電子伝達
蛋白質膜18が介在しているが、第各電子伝達蛋白質膜
18だけであれば、誘電体として作用するので両電極1
7.20間の絶縁は保たれる。しかし、上記のように第
1.第2及び第3電子伝達蛋白質膜が配向を整えられて
累積され、接着接合されると、電極17と22間の電子
の授受が可能となる。即ち、電極20は第2電子伝達蛋
白質膜19に対して絶縁的であるが、この電極20に電
圧を印加することにより、第2の電子伝達蛋白質膜19
に対して電気的影響を与えることができる。即ち電極2
0は従来のFETのゲート電極に相当し、電極17.2
2はそれぞれソース電極、ドレイン電極に相当する。
第3図(a)は本実施例のスイッチ素子の電圧印加状態
を示す模式図で、同図偽)はこのときの各電子伝達蛋白
質膜のレドックス電位状態を示す図である。同図(bl
において、実線で示すC状態のレドックス電位は電圧■
1及びv2を印加していない状態を表し、一点鎖線で示
すb状態のレドックス電位は電圧v1を印加せず、かつ
電圧■2を電極17に対し負電圧として印加したときの
状態(オフ状態)を表し、破線で示すC状態のレドック
ス電位は電圧v2をb状態と同様に印加するとともに、
電圧v1を電極17に対して負電圧として印加したとき
の状!3(オン状!3)を表す。
b状態では電極17と電極22との間で電子は流れず、
C状態では電子が流れる。即ち、電極17と22との間
に一定の負電圧v2を印加しておき、電極17と20と
の間の一定の負電圧■1をオン−オフすることにより、
電極17と22との間に流れる電流をオン−オフするこ
とが可能であり、スイッチ特性を実現できる。図中、V
QはチトクロームCとフラボトキシンのレドックス電位
の差であり、象勺665mVである。
第j3図tc+は上記電圧■1を様々に変えた場合の電
圧v2と電流Iとの関係を示し、Vl =Oの場合、電
流は■2を増大しても流れず、Vlをd。
己、「と1方向に増大してい(と、より多くの電流が流
れ、■1の大きさによって決まる飽和電流値を持つ。
上記ti吸及び電圧印加によるレドックス電位の変化は
、従来の半導体トランジスタ(p−n−p接合タイプ)
こ同様と考えられ、上記構成によりトランジスタ素子を
分子レベyしの超微刊な大きさの素子として実現でき、
該素子を用いて高密度化。
高速度化が可能な集積回路が得られる。
なお、電子伝達蛋白質への電子の供給に酵素を利用する
ようにしてもよい。
また、電子伝達蛋白質としては、非ヘム−鉄・硫黄蛋白
質、チトクロームC系蛋白質、チトクロームC系蛋白質
、チトクロームa、フラボトキシン、プラストシアニン
、チオレドキシンなどがあり、これらのうちから第1.
第2の電子伝達蛋白質を選択するにあたっては、分子間
の配向と、電極が形成された基板に対する配向とが電子
伝達に通したものを選定する。
また上記実施例では2種類の蛋白質の累積膜でスイッチ
素子を構成した場合について説明したが、これは3種類
以上の蛋白質の累積、lliとして構成してもよい。
また、各電子伝達蛋白質は、異種電子伝達ゴ白質間では
一定方向のみに電子が流れるという性質を利用して累積
膜に垂直な方向には電子が流れ、上記累積膜に平行な方
向で隣接する電子伝達蛋白質分子間では電子の授受が起
こらないような所定の分子起重をとるようLB法などで
配向させることが望ましい。
次に本朝の第2の発明について説明する。
この発明は、上記発明と比較して第2電子伝達蛋白質膜
に接続する電極の構成のみが異なり、その構成の模式図
を第4図に示す。図において、第3図(a)と同一符号
は同一部分を示し、20a、20bはそれぞれ第2電子
伝達蛋白質膜19に、電子伝達通路Eに電気的影響を与
えるように接続された1対の電極である。そして本実施
例においては、第各電子伝達蛋白質膜18と第3電子伝
達蛋白質膜21との間に金属電極17.22を介して電
圧V2を印加し、第2電子伝達蛋白質膜19に対しては
上記電+M17.22とは別の一対の金属電極20a、
20bを介して電圧■1を印加するようにする。
次に作用効果について説明する。
各電圧を印加したときの電子伝達蛋白質膜のレドックス
電位状態の様子は第3図(blに示したものと同様であ
り、実線aのレドックス電位は電圧V1及び■2を印加
していない状態、一点鎖線すのレドックス電位は電圧■
1を印加せず、かつ電圧■2を電極17に対し負電圧と
して印加したときのオフ状態、破線Cのレドックス電位
は電圧V2を印加するとともに、電圧■1を電+M2o
bに対して印加したときのオン状態を表す。
b状態では電+i17と電極22との間で電子は流れず
、C状態では電子が流れる。即ち、電極17と22との
間に一定の負電圧■2を印加しておき、電極20aと2
0bとの間に一定の電圧■1をオン−オフすることによ
り、電極17と22との間に流れる電流をオン−オフす
ることが可能であり、スイッチ特性を実現できる。図中
、VQはチトクロームCとフラボトキシンのレドックス
電位の差であり、約665mVである。
上記電圧■1を様々に変えた場合の電圧■2と電流■と
の関係は上記第3図(C)に示すものと同様であり、■
1−0の場合、電流は■2を増大しても流れず、■1を
d、e、fと負方向に増大していくと、より多くの電流
が流れ、■1の大きさによって決まる飽和電流値を持つ
このような構成によっても上記第3図で示したものと同
様の効果が得られ、トランジスタ素子を分子レベルの超
微細な大きさの米子として実現でき、該素子を用いて高
密度化、高速度化が可能な集積回路が得られる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、相互にレドツクスミ
位の異なる電子伝達蛋白質で第1.第2゜第3の電子伝
達蛋白質膜を形成し、それぞれ上記第1.第2.第3電
子伝達蛋白質膜に接続される第1.第2.第3の電極を
設け、上記各電子伝達蛋白質膜間に所定の電圧を印加す
るための電圧印加手段を設けて、各電子伝達蛋白質のレ
ドックス電位の違いを利用してトランジスタ特性、スイ
ッチング特性、仝呈するようにしたので、スイッチ素子
サイズを生体分子レベルの超微細な大きさに近づけるこ
とができ、該素子を用いた集積回路の高密度化、高速度
化を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願の第1の発明の一実施例によるスイッチ素
子が組み込まれた装置の模式的断面構成図、第2図は該
装置の分解斜視図、第3図(a)は上記スイッチ素子の
電圧印加状態を示す模式図、第3図(b)はその各電子
伝達蛋白質膜のレドックス電位状態を示す図、第3図(
C)は上記スイッチ素子において電圧Viを変化させた
とき場合のI−V2特性を示す図、第4図は本願の第2
の発明の一実施例によるスイッチ素子の電圧印加状態を
示す模式図、第5図(a)は電子伝達蛋白質複合体の模
式図、第5図(′b)はそのレドックス電位を示す図、
第6図はミトコンドリアの内膜の電子伝達系を示す模式
図、第7図は従来の電界効果型スイッチ素子を示す断面
図である。 17.20,20b、20b、22・・・電極、18・
・・第各電子伝達蛋白質膜、19・・・第2電子伝達蛋
白質膜、21・・・第3電子伝達蛋白質模、25゜26
・・・電圧印加手段。 なお図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)電子を一定方向に伝達可能な第1電子伝達蛋白質
    で作成された第1電子伝達蛋白質膜と、上記第1電子伝
    達蛋白質のレドックス電位と異なるレドックス電位を有
    する第2電子伝達蛋白質で作成され、上記第1電子伝達
    蛋白質膜上に累積して接着接合された第2電子伝達蛋白
    質膜と、上記第2電子伝達蛋白質と異なるレドックス電
    位を有する第3電子伝達蛋白質で作成され、上記第2電
    子伝達蛋白質膜上に累積して接着接合された第3電子伝
    達蛋白質膜と、 それぞれ上記第1、第3電子伝達蛋白質膜の電子伝達通
    路と交わる面に接続された第1、第3の電極と、 上記第2電子伝達蛋白質膜に、その電子伝達通路に電気
    的影響を与えるように接続された第2の電極と、 上記第1電子伝達蛋白質膜と第3電子伝達蛋白質膜間に
    第1の電圧を印加するための第1の電圧印加手段と、 上記第1あるいは第3電子伝達蛋白質膜と第2電子伝達
    蛋白質膜間に第2の電圧を印加するための第2の電圧印
    加手段とを備え、 上記第各電子伝達蛋白質のレドックス電位の違いを利用
    し、上記第2の電圧の印加をオン、オフ制御してスイッ
    チング特性、トランジスタ特性を呈するようにしたこと
    を特徴とするスイッチ素子。
  2. (2)上記電子伝達蛋白質は、非ヘム−鉄・硫黄蛋白質
    、チトクロームc系蛋白質、チトクロームb系蛋白質、
    チトクロームa、フラボドキシン、プラストシアニン、
    又はチオレドキシンであることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載のスイッチ素子。
  3. (3)上記電子伝達蛋白質膜は単分子膜であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載のスイッ
    チ素子。
  4. (4)上記電子伝達蛋白質への電子の供給に酵素を利用
    するようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    ないし第3項のいずれかに記載のスイッチ素子。
  5. (5)上記各電極は金属電極であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載のス
    イッチ素子。
  6. (6)上記各金属電極は有機分子で化学修飾されたもの
    であることを特徴とする特許請求の範囲第5項記載のス
    イッチ素子。
  7. (7)上記各電子伝達蛋白質膜は、その電子伝達蛋白質
    が、各膜が累積された方向と垂直な方向に電子が流れ、
    水平方向の隣接する電子伝達蛋白質分子間では電子の授
    受がなされないよう配向されていることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに記載のス
    イッチ素子。
  8. (8)上記電子伝達蛋白質の配向用支持体として、脂質
    又は脂肪酸のいずれかを用いたことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項ないし第7項のいずれかに記載のスイッ
    チ素子。
  9. (9)上記第1の電極と第2の電極とは相互に直角に配
    置されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項な
    いし第8項のいずれかに記載のスイッチ素子。
  10. (10)上記第1及び第2の電極は、それぞれ複数の平
    行な線状電極群であることを特徴とする特許請求の範囲
    第9項記載のスイッチ素子。
  11. (11)上記第2の電極と第3の電極とは相互に直角に
    配置されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    ないし第10項のいずれかに記載のスイッチ素子。
  12. (12)上記第2及び第3の電極は、それぞれ複数の平
    行な線状電極群であることを特徴とする特許請求の範囲
    第11項記載のスイッチ素子。
  13. (13)電子を一定方向に伝達可能な第1電子伝達蛋白
    質で作成された第1電子伝達蛋白質膜と、上記第1電子
    伝達蛋白質のレドックス電位と異なるレドックス電位を
    有する第2電子伝達蛋白質で作成され、上記第1電子伝
    達蛋白質膜上に累積して接着接合された第2電子伝達蛋
    白質膜と、上記第2電子伝達蛋白質と異なるレドックス
    電位を有する第3電子伝達蛋白質で作成され、上記第2
    電子伝達蛋白質膜上に累積して接着接合された第3電子
    伝達蛋白質膜と、 それぞれ上記第1、第3電子伝達蛋白質膜の電子伝達通
    路と交わる面に接続された第1、第3の電極と、 上記第2電子伝達蛋白質膜に、それぞれその電子伝達通
    路に電気的影響を与えるように接続された第2、第4の
    電極と、 上記第1電子伝達蛋白質膜と第3電子伝達蛋白質膜間に
    上記第1、第3の電極を介して第1の電圧を印加するた
    めの第1の電圧印加手段と、上記第2電子伝達蛋白質膜
    に上記第2、第4の電極を介して第2の電圧を印加する
    ための第2の電圧印加手段とを備え、 上記各電子伝達蛋白質のレドックス電位の違いを利用し
    、上記第2の電圧の印加をオン、オフ制御してスイッチ
    ング特性、トランジスタ特性を呈するようにしたことを
    特徴とするスイッチ素子。
JP61155448A 1986-07-01 1986-07-01 スイツチ素子 Pending JPS6310563A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61155448A JPS6310563A (ja) 1986-07-01 1986-07-01 スイツチ素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61155448A JPS6310563A (ja) 1986-07-01 1986-07-01 スイツチ素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6310563A true JPS6310563A (ja) 1988-01-18

Family

ID=15606261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61155448A Pending JPS6310563A (ja) 1986-07-01 1986-07-01 スイツチ素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6310563A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11168924B2 (en) 2017-05-10 2021-11-09 Dyson Technology Limited Heater
US11712098B2 (en) 2017-01-12 2023-08-01 Dyson Technology Limited Hand held appliance

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11712098B2 (en) 2017-01-12 2023-08-01 Dyson Technology Limited Hand held appliance
US11168924B2 (en) 2017-05-10 2021-11-09 Dyson Technology Limited Heater

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7019449B2 (en) Chemical monolayer field emitter device
US7629606B2 (en) Functional molecular element, method for producing functional molecular element, and functional molecular device
Weiss et al. The study of charge transport through organic thin films: mechanism, tools and applications
JPS63238166A (ja) 有機電子素子材料
Noy et al. Bionanoelectronics with 1D materials
US4613541A (en) Electronic device using electron transport proteins
US6989290B2 (en) Electrical contacts for molecular electronic transistors
JPS6310563A (ja) スイツチ素子
US20080258179A1 (en) Hybrid molecular electronic device for switching, memory, and sensor applications, and method of fabricating same
JPS6310562A (ja) トランジスタ素子
JPH0691241B2 (ja) トランジスタ素子
Karthäuser et al. Integration of individual functionalized gold nanoparticles into nanoelectrode configurations: Recent advances
JPH0748567B2 (ja) 光応答性スイツチ素子
JPS6310564A (ja) スイツチ素子
JPS6310565A (ja) スイツチ素子
JPS6319867A (ja) 抵抗素子
JPS6310561A (ja) 整流素子
JPS6319855A (ja) 生物電気素子
JPH073873B2 (ja) ダイオ−ド素子
LEE et al. Electrical Transport Study of Phenylene‐Based π‐Conjugated Molecules in a Three‐Terminal Geometry
Wada Prospects for Single‐Molecule Information‐Processing Devices for the Next Paradigm
JPS63237584A (ja) 光応答性スイツチ素子
JPH02257682A (ja) 光スイッチ素子
JPS63237563A (ja) 整流素子
JPS6319856A (ja) 生物電気素子