JPS6310247Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は庭園，果樹園，造林、園芸等における
太枝，小枝，葉，枝雑草等の廃棄物を破砕して細
断して邪魔にならないように処理すると共に細断
物を有機肥料として使用することが出来る樹木細
断機に係るものである。

〔従来の技術及び考案が解決しようとする問題点〕

実公昭59−12170号に開示されているようなケ
ーシング内でハンマーナイフを回転させて樹木を
細断するシユレツダーは公知である。

このようなハンマーナイフは、単なる板状ナイ
フを採用しているから樹木を細かく砕細するため
には板状ナイフの間〓を狭くするしかなく、それ
だけ多数枚の板状ナイフを並設しなければならな
い。

多数枚の板状ナイフを並設することは製作上大
変厄介であ利、板状ナイフをフリーに設けただけ
では板状ナイフの耐久性がない欠点も生ずる。

また、細断物の排出側に筒状の排出筒を破砕物
を排出筒側にストレートに排出する方式では細断
物がまだ細かく砕細されない状態でも直ちに排出
されてしまう欠点もある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案はこのような欠点を解決するもので、そ
の構成を添付図面を参照に詳述すると次の通りで
ある。

破砕ケース３の左右側壁間にエンジン４やモー
ター等の駆動力により高速回転する回転軸５を軸
架し、この回転軸５に複数本の取付腕杆１４の中
程を回転軸５と直交する方向に而かも大きく突出
させて固定し、この取付腕杆１４の夫々の先端間
に取付軸１５を架設し、この取付軸１５の一定間
隔毎に被細断物６をハンマーで叩くようにしてチ
ツプ状に破砕して細断する破砕刃体７の一端部を
フリー状態に軸着し、破砕刃体７の先端部にＶ状
の先広がりの破砕刃７′を設け、この破砕ケース
３の上部に小枝や葉や枯雑草等の比較的軽く、軟
らかい小さな被細断物６を投入する小枝葉用ホツ
パー８を設け、この破砕ケース３の周壁を円筒状
に設け、この円筒状周壁３′の細断物９の排出側
に排出孔１０を穿孔する。

〔実施例〕

図面の小枝葉用ホツパー８の開口部には細断物
９が遠心力によつて外部に吹き出ないように吹き
出し防止カバー１１付取付板１２を開閉自在に設
けている。

図面の破砕刃体７は、先端部がストレート状の
破砕板１３の両側に先端部を外側に折曲した破砕
板１３を合わせ、３枚の破砕板１３を重合止着し
てＶ状の先広がりの破砕刃７′を形成した場合を
図示し、この破砕刃体７を回転軸５の両端部間に
回転軸５と直交させて設けた取付腕杆１４間に架
設した取付軸１５の一定間隔毎にフリー状態に軸
着した場合を図示している。

また、破砕板１３を破砕巾を大きくするためと
破砕板１３の破砕力を強するため破砕板１３の先
端の正面形状を鼓状に形成している。

図面の排出孔１０は小さな孔を破砕ケース３の
円筒状周壁３′の細断物９の排出側に散在した場
合を図示し、破砕ケース３の排出側上部に細断物
９の飛散防止と細断物９を所望位置に排出させる
開閉調節扉１６を設けている。

この回転軸５の軸一端部５ａを軸受部１７より
突出し、この軸一端部５ａにカツター取付円盤１
８を回転軸５と直交する方向に設け、このカツタ
ー取付円盤１８の外周の３箇所若しくは４箇所に
対向させて細断物逃溝１９を形成し、この細断物
逃溝１９の一側のカツター取付円盤１８の外側面
に三角形状の板状カツター２０をその一刃縁２０
ａを細断物逃溝１９の一側縁１９ａに合わせてそ
の取付位置を変えられるように設けている。

図面の板状カツター２０は中心部に取付孔２１
を設け、この取付孔２１をカツター取付円盤１８
の外側面に形成した取付突起２２に嵌合させた
上、３箇所をビス２３止めした場合を図示してい
る。

このカツター取付円盤１９の外側に破砕ケース
３と連設するカツターカバー２４を設け、このカ
ツターカバー２４下部に太枝、丸太、硬枝等の被
細断物６を投入する太枝用ホツパー２５を斜め上
方に突設する。

図面の太枝用ホツパー２５にも吹き出し防止カ
バー２６を垂設している。

図中２７はプーリー、２８は軸受け用桟杆、２
９は安定脚、３０はハンドル、３１は破砕刃規制
筒、３２は中間取付腕杆、３３は固定ボルト、３
４は破砕刃体７用の受け刃である。

〔考案の効果〕

本考案は、上述の様に構成したから小枝葉用ホ
ツパー８に小枝や葉や藁、葦、芒等の枯雑草等の
被細断物６を投入すると高速回転している破砕刃
体７により被細断物６は瞬時に細くチツプ状に破
砕細断され、この細断物９は排出孔１０より外部
に排出される。

この場合、破砕刃体７は上下の取付軸１５に対
して一定間隔毎に一端部をフリー状態に軸着さ
れ、而かも先端部にＶ状の先広がりの破砕刃を設
けているからこの数枚設けられている破砕刃体７
のＶ状破砕刃で被細断物６をハンマーカツターで
叩くようにして叩き切るものであるから被細断物
６を瞬時に而かも容易に且つ、確実に細かく破砕
することが出来、特に切断が困難な竹枝は有効的
である。

破砕刃板７の先端部にＶ状の先広がりの破砕刃
７′を形成するためには、例えば先端部の折曲向
きの異なる破砕刃板７を重ね合わせれば良く、そ
れだけ破砕刃板７が厚くなるため丈夫となり耐久
的に使用できることになる上破砕刃板７の先端部
がＶ状に広がつている破砕刃７′の存在のため１
枚の破砕刃板７であつても２枚の破砕刃板７とし
て働くとになり、それだけ破砕刃板７の枚数が少
なくて良いことになり、製作上も容易となる。

その上、被細断物６が投入される破砕ケース３
の周壁を円筒状に設け、この円筒状周壁３′の細
断物９の排出側に排出孔１０を設けたから破砕刃
板７により一度細断された樹木は在来のように直
ぐ排出されるのではなく、破砕刃板７の回転に伴
つて円筒状周壁３′内をぐるぐる回転し、何度も
細断されるため非常に細かく切られることにな
り、この細かく切られた細断物９が排出孔１０か
ら排出されるから太枝、小枝、葉、枝雑草等の廃
棄物を邪魔にならないよう簡単に細かく略均一に
破砕細断処理し得る樹木細断機となる。

尚図面に示すように破砕ケース３の一側に太枝
や丸太等を破砕する太枝、丸太用破砕装置を設け
た場合には小枝用と丸太用とに使い分けが出来て
一層作業性が良好になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本機の斜面図、第２図は破砕ケースの
正断面図、第３図はその側断面図、第４図は破砕
刃体の分解斜面図、第５図は板状カツター付カツ
ター取付円盤の一部の正面図である。 ３……破砕ケース、３′……円筒状周壁、４…
…エンジン、５……回転軸、６……被細断物、７
……破砕刃体、７′……破砕刃、８……小枝葉用
ホツパー、９……細断物、１０……排出孔、１４
……取付腕杆、１５……取付軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 破砕ケース３の左右側壁間にエンジン４やモー
   ター等の駆動力により高速回転する回転軸５を軸
   架し、この回転軸５に複数本の取付腕杆１４の中
   程を回転軸５と直交する方向に突出させて固定
   し、この取付腕杆１４の夫々の先端間に取付軸１
   ５を架設し、この取付軸１５の一定間隔毎に被細
   断物６をハンマーで叩くようにしてチツプ状に破
   砕して細断する破砕刃体７の一端部をフリー状態
   に軸着し、破砕刃体７の先端部にＶ状の先広がり
   の破砕刃７′を設け、この破砕ケース３の上部に
   小枝や葉や枯雑草等の比較的軽く、軟らかい小さ
   な被細断物６を投入する小枝葉用ホツパー８を設
   け、この破砕ケース３の周壁を円筒状に設け、こ
   の円筒状周壁３′の細断物９の排出側に排出孔１
   ０を穿孔した事を特徴とする樹木細断機。