JPS6130806Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は庭園、果樹園、造園等における太枝、
小枝、葉、枯雑草等の廃棄物を細断して邪魔にな
らないように処理すると共に細断物を有機肥料と
して使用することが出来る樹木細断機に係るもの
にして、その構成を添付図面を参照に詳述すると
次の通りである。

車輪１を有する台車２上に設けた破砕ケース３
の左右間に軸架した台車２上に設けたエンジン４
によつて回転する回転軸５に被細断物６をチツプ
状に細断する破砕刃７を設け、この破砕ケース３
の上部に小枝や葉や枯雑草等の比較的軽く、小さ
な被細断物６を投入する小枝葉用ホツパー８を設
け、この破砕ケース３の底角部に細断物９を排出
する排出孔１０を設ける。

図面の小枝葉用ホツパー８はその上部に細断物
９が遠心力によつて外部に吹き出ないように吹き
出し防止カバー１１を起伏し得る取付板１２を介
して垂設している。図面の破砕刃７は３枚の破砕
板１３を重合させたものを図示し、この破砕刃７
を回転軸５の両端部間に回転軸５と直交させて設
けた取付腕杆１４間に架設した取付軸１５の数個
所に枢着した場合を図示している。

図面の排出孔１０は小さな孔を散在した場合を
図示し、破砕ケース３の前面壁上部に細断物９の
飛散防止と細断物９を所望位置に排出させる開閉
調節扉１６である。

この回転軸５の軸一端部５ａを軸受部１７より
突出し、この軸一端部５ａにカツター取付円盤１
８を回転軸５と直交する方向に設け、このカツタ
ー取付円盤１８の対向（３個所若しくか４個所で
も良い。）位置に細断物逃溝１９を形成し、この
細断物逃溝１９の一側のカツター取付円盤１８の
外側面に三角形状の板状カツター２０をその一刃
縁２０ａを細断物逃溝１９の一側縁１９ａに合せ
てその取付位置を変えられるように設ける。

図面の板状カツター２０は中心部に取付孔２１
を設け、この取付孔２１をカツター取付円盤１８
の外側面に形成した取付突起２２に嵌合させた
上、３箇所をビス２３止めした場合を図示してい
る。

このカツター取付円盤１９の外側に破砕ケース
３と連設するカツターカバー２４を設け、このカ
ツターカバー２４下部に太枝や丸太等の被細断物
６を投入する太枝用ホツパー２５を斜め上方に突
設する。

図面の太枝用ホツパー２５にも吹き出し防止カ
バー２６を垂設している。

図中２７はプーリー、２８は軸受け用桟杆、２
９は安定脚、３０はハンドルである。

本考案は、上述の様に構成したから小枝葉用ホ
ツパー８に小枝や葉や藁、葦、芒等の枯雑草等の
被細断物６を投入すると高速回転している破砕刃
７により被細断物６は細くチツプ状に破砕細断さ
れ、この細断物９は排出孔１０より外部に排出さ
れる。従つて、この小枝葉用ホツパー８に被細断
物６をどんどん投入することにより連続して細断
物９を作ることが出来る。

この場合、板状カツター２０付カツター取付円
盤１８も一緒に高速回転しているから太枝用ホツ
パー２５に太枝や丸太等の被細断物６を投入し、
押し込むと被細断物６の先端部が高速回転してい
る板状カツター２０に当たるとチツプ状に細断
（実際は薄くスライスされる）され、この細断物
９は細断物逃溝１９を通り破砕ケース３内に導入
され排出孔１０より外部に排出される。

従つて、この太枝用ホツパー２５に被細断物６
をどんどん押し込んで行くことにより連続して細
断物９を作ることが出来る。

この場合、小枝葉用ホツパー８と太枝用ホツパ
ー２５に同時に被細断物６を投入しても良いし、
一方ずつ投入しても良い。

この板状カツター２０は太枝や丸太を細断する
ものであるから切れ味が低下したり、欠損したり
することになるが、この点、本考案は、三角形状
のカツターであるからこの板状カツター２０を取
り外し、新しい一刃縁２０ａを細断物逃溝１９の
一側縁１９ａに合わせてカツター取付円盤１８に
取り付けすることにより新しい板状カツター２０
で細断することが出来る。

このように板状カツター２０の取り付け位置を
変えることにより３回使用することが出来る。

かように、本考案は、一方では小枝や葉や枯雑
草、他方では太枝や丸太等の被細断物６を細断が
出来る樹木細断機であるからその被細断物６の種
類に合わせてどちらか一方を使用して細断すれば
良く、使い分けることにより被細断物６をより良
く細断することが出来ると共に破砕刃７や板状カ
ツター２０を損傷させることがなく、それだけ寿
命を長くする。

また、板状カツター２０が切れなくなつたらそ
の取り付け位置を変えることにより再び使用する
ことが出来るから経済的であると共にこの板状カ
ツター２０はプレス加工により量産することが出
来るから安価に提供出来る。

このカツター取付円盤１８の取り付けに当たつ
ては、破砕刃７の回転軸５を利用しているから構
造的にも簡単であり、それだけ製作も容易で且つ
トラブルの少ない樹木細断機を提供する等秀れた
実用上の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本機の斜面図、第２図は破砕ケースの
正面図、第３図はその側断面図、第４図は板状カ
ツター付カツター取付円盤の側断面図、第５図は
板状カツターとカツター取付円盤との関係を示す
斜面図である。 ３……破砕ケース、４……エンジン、５……回
転軸、５ａ……軸一端部、６……被細断物、７…
…破砕刃、８……小枝葉用ホツパー、９……細断
物、１０……排出孔、１７……軸受部、１８……
カツター取付円盤、１９……細断物逃溝、１９ａ
……一側縁、２０……板状カツター、２０ａ……
一刃縁、２４……カツターカバー、２５……太枝
用ホツパー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 破砕ケースの左右間にエンジンやモーター等の
   動力により高速回転する回転軸を軸架し、この回
   転軸に被細断物をチツプ状に細断する破砕刃を設
   け、この破砕ケースの上部に小枝や葉や枯雑草等
   の比較的軽く、小さな被細断物を投入する小枝葉
   用ホツパーを設け、この破砕ケースの底角部に細
   断物を排出する排出孔を設け、この回転軸の軸一
   端部を軸受部より突出し、この軸一端部にカツタ
   ー取付円盤を回転軸と直交する方向に設け、この
   カツター取付円盤の対向位置に細断物逃溝を形成
   し、この細断物逃溝の一側のカツター取付円盤の
   外側面に三角形状の板状カツターをその一刃縁を
   細断物逃溝の一側縁に合わせてその取付位置を変
   えられるように設け、このカツター取付円盤の外
   側に破砕ケースと連設するカツターカバーを設
   け、このカツターカバー下部に太枝や丸太等の被
   細断物を投入する太枝用ホツパーを斜め上方に突
   設した事を特徴とする樹木細断機。