JPS6310100A - 真空プレス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、真空状態において材料を加圧成形する真空プ
レスに係り、特に、複数のプレス型を載置して一度に複
数の材料の加圧成形を行なうことのできる多段の真空プ
レスの改良に関する。

〔従来技術とその問題点〕

一般に、プリント基板、ＩＣカード、磁気カードなど熱
可塑性材料のフィルムをラミネートして形成される製品
をプレス成形するためには、熱可塑性材料のフィルムの
内側に残置されている空気を除去した上で基板にラミネ
ートしなければならず、このため従来からこの種の製品
の成形には真空プレスが用いられていた。

ところで、プレス型の外周を真空引きのために密閉する
のに従来は各プレス型を個別に密閉するいわゆるポット
式と称する密閉方式が採用されていたが、このように各
プレス型を個別に密閉するのでは、多段の真空プレスの
場合、真空引きのための構成が複雑になるとともに操作
も煩雑になり、多段とした割にはプレス効率をそれほど
向上できないという問題点があった。

〔発明の目的〕

本発明は、前述した従来のものにおける問題点を克服し
、プレス型の真空状態を部子に形成して効率のよいプレ
ス成形を可能にした多段の真空プレスを提供することを
目的とする。

〔発明の概要〕

本発明は、下部フレームから上方に突出するラムを昇降
させる加圧シリンダを下部フレームに取付け、前記ラム
に下端のプレス型を固定する支持板を支持し、前記下部
フレームの上方に臨む上部フレームに上端のプレス型を
支持ロッドを介して垂設し、この上端のプレス型および
前記下端のプレス型間に複数のプレスをを相互に接離し
得るように連設し、前記上部フレームにこの上部フレー
ムの下方に突出するピストンロッドを昇降させる昇降シ
リンダを取付け、このピストンロッドに前記支持ロッド
に沿って気密に昇降可能とされ面記各プレス型の外周を
被覆するとともに前記支持板との間で気密に接合し得る
真空筒を垂設し、この真空筒内の空気を吸引除去する真
空源を設け、多段のプレス型の外周を真空筒および支持
板により全体的にｆｉ閉するようにしたことを特徴とし
ている。

〔発明の実施例〕

以下、本発明を図面に示す実施例により説明する。

図において符号１は下部フレームであり、この下部フレ
ーム１内には、下部フレーム１の中央部の上方に突出す
るラム３を昇降させる加圧シリンダ２が取付けられてお
り、この加圧シリンダ２内には、図示しない流体圧が供
給されるようになっている。前記ラム３の１端には、水
平方向に延在する支持板４が支持されており、この支持
板４上には下端のプレス型５ｎが＃Ｘ装固定されている
。

前記下部フレーム１の上端に位置する下部フレーム本体
６の外周縁部には、上方に延在する複数本の支柱７，７
・・・が立設されており、これらの支柱７の上端には、
前記下部フレーム本体６とほぼ同形の上部フレーム８が
支持されている。この上部フレーム８の中央部の下面に
は、前記ラム３と同軸的な円柱状の支持ロッド９が！！
！設されており、この支持ロッド９の下端には、前記プ
レス型５ｎの直重に位置する固定板１０が垂設され、こ
の固定板１０の下側には、上端のプレス型５ａが固定さ
れている。そして、これらの上端のプレス型５ａおよび
下端のプレス型５０間には少数個のプレス型５ｂ、５ｃ
・・・が配設されており、各プレス型５の側面には複数
の支持ビン１１が突設されている。各側面における各プ
レス型５の支持ビン１１には、上下方向に延在するチェ
ーン１２が取付けられており、したがって、図に示すラ
ム３の最下端位置においては、上端のプレス型５ａおよ
び下端のプレス型５ｎ間の各プレス型５が相互に離間し
てそれぞれ水平方向に位置するようにチェーン１２に支
持されている。また、前記ラム３を上昇すると、チェー
ン１２を短縮するようにして各プレス型５が隣接するプ
レス型５と接合されることになる。なお、上端のプレス
型５ａを除いて各プレス型５には上方に突出する複数本
のコイルばね１３．１３・・・が取付けられており、こ
れらのコイルばね１３によりラム３を下降したとき各プ
レス型５はほぼ均一の間隔を有するようにして１ｌｌｉ
間するようになっている。

前記各プレス型５の外周９置には真空筒１４が配設され
ている。この真空筒１４は、上壁１５ならびにこの上壁
１５から垂設された周壁１６により下部間口１７を有す
るように形成されており、この上壁１５の中央部には、
前記支持ロッド９の外径より多少大径の貫通孔１８が穿
設されこの貫通孔１８に支持ロッド９が挿通されるよう
にして真空筒１４は支持ロッド９に沿って上下動し青る
ようになっている。また、前記貫通孔１８内には複数本
のＯリング１９．１９・・・が支持ロッド９の外周面に
圧接するように配設されており、支持ロッド９および真
空筒１４間の気密性を保持するようになっている。一方
、前記上部フレーム８の上部には複数の昇降シリンダ２
０．２０・・・が取付けられており、各昇降シリンダ２
０のピストンロッド２１は、上部フレーム８に穿設され
たＯリング２２を介して上部フレーム８の下方に延在し
、各ピストンロッド２１の下端は前記真空筒１４の上壁
１５に接続されている。したがって、前記各昇降シリン
ダ２０に流体圧を供給して各ピストンロッド２１を下降
せしめるとこれに追従して真空筒１４が下降することに
なる。

前記真空筒１４が図示の最下端位置にある状態において
、真空筒１４の周壁１６の下端は、最下端位置にある支
持板４の上面とは離間しており、また、ラム３の伸長に
伴う支持板４の上昇ストロークの中間位置において支持
板４の上面が周壁１６の下端に接合するようになってい
る。さらに、前記真空筒１４の周壁１６の下端面には０
リング２２が装着されており、これらの支持板４および
周壁１６が接合状態にあるとき真空筒１４の内部が気密
に保持されるようになっている。

前記真空筒１４の上壁１５には小径の貫通孔２３が形成
されており、この貫通孔２３には可撓性を有するバキュ
ーム管２４が接続され、このバキューム管２４の先端に
は図示しない真空ポンプのような真空源が接続されてい
る。

なお、前記加圧シリンダ２の加圧力は、全昇降シリンダ
２ｏの台別加圧力を上回っており、したがって支持板４
と真空筒１４の周壁１６とが圧接している状態において
支持板４は加圧シリンダ２により昇降シリンダ２０の加
圧力に抗して真空筒１４を押上げ得るようになっている
。

つぎに、前述した実施例の作用について説明する。

まず、下部フレーム１上の支持板４を図に示すように最
下端位置に位置せしめるとともに、真空筒１４をその上
壁１５が上部フレーム８に近接する最上端の退避位置に
位置せしめておき、相互に離間して解放されている各プ
レス型５のプレス型５ａを除く各プレス型５ｂ、５ｃ・
・・５ｎ上に図示しない被プレス材料をｉ置する。つい
で、各昇降シリンダ２０に流体圧を供給して各ピストン
ロッド２１を下降して真空筒１４を気密状態にある支持
ロッド９に沿って最下端位置にまで下降せしめる。

その後、加圧シリンダ２に流体圧を供給してラム３を上
部して支持板４を上昇せしめ、各プレス型５の間隔を縮
めながら支持板４を真空筒１４の周壁１６の下端に圧接
する。すると、周壁１６のＯリング２２に支持板４が圧
接するごとにより真空筒１４の内部は気密状態とされる
ので、図示しない真空源を駆動して支持板４により下部
開口１７を開基された真空筒１４内の空気をバキューム
管２４を介して吸引除去する。この空気の吸引除去と同
時にさらにラム３の１貸を続けて支持板４を上昇せしめ
ると、上端のプレス型５ａが上部フレーム８に支持ロッ
ド９および固定板１０を介して上部フレーム８に固定さ
れていることにより各プレス型５は相互に圧接状態とさ
れ、内部に収納されている材料は真空状態において圧接
されて所定のプレス成形がなされる。このように支持板
４を所定位置まで上昇し、各プレス型５内の材料に所定
の圧力を付与してプレス成形が終了したら、バキューム
管２４に介装されている弁を解放して真空筒１４内に空
気を導入した上で、加圧シリンダ２に流体圧を導入して
ラム３を下降することにより支持板４を下降せしめると
、上端のプレス型５ａおよび下端のプレス型５ｎ間の間
隔がほぼこの間隔内に位置する他のプレス型５ｂ、５ｃ
・・・の合４厚さを上回るやいなや各コイルばね１３の
作用により各プレス型５は均等に相互に＋！ｉｌｔ間し
始め、支持板４が最下端位置まで達すると、プレス型５
ａ、５ｎ間の各プレス型５ｂ、５ｃ・・・はチェーン１
２に支持されてそれぞれ開放位路に保持される。

一方、前記ラム３の下降と同時に前記各昇降シリンダ２
０のピストンロッド２１は上昇され、真空筒１４を上端
の退避位置に位置せしめて各プレス型５の側方を開放し
、各ブレス禦５から加圧成形済の製品を取出せるように
なっている。そこで、各プレス型５から成形済の製品を
取出し、各プレス型５内に被プレス材料を収納して前述
した工程を繰返せばよい。

このように本実施例によれば、各プレス型５の外周を支
持板４および真空筒１４を圧接して全体的に真空にして
しまうので、真空引きを簡単に行なえ真空成形を効率よ
く行なうことができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、多段のプレス型か
らの真空引きを効率よく行なって効率のよい真空プレス
成形を行なうことができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に係る真空プレスの実施例を示す一部縦断面
正面図である。 １・・・下部フレーム、２・・・加圧シリンダ、３・・
・ラム、４・・・支持板、５．５ａ、５ｂ・・・５ｎ・
・・プレス型、８・・・上部フレーム、９・・・支持ロ
ッド、１０・・・固定板、１２・・・チェーン、１４・
・・真空筒、２ｏ・・・胃降シリンダ、２１・・・ピス
トンロッド。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 下部フレームから上方に突出するラムを昇降させる加圧
   シリンダを下部フレームに取付け、前記ラムに下端のプ
   レス型を固定する支持板を支持し、前記下部フレームの
   上方に臨む上部フレームに上端のプレス型を支持ロッド
   を介して垂設し、この上端のプレス型および前記下端の
   プレス型間に複数のプレス型を相互に接離し得るように
   連設し、前記上部フレームにこの上部フレームの下方に
   突出するピストンロッドを昇降させる昇降シリンダを取
   付け、このピストンロッドに前記支持ロッドに沿って気
   密に昇降可能とされ前記各プレス型の外周を被覆すると
   ともに前記支持板との間で気密に接合し得る真空筒を垂
   設し、この真空筒内の空気を吸引除去する真空源を設け
   たことを特徴とする真空プレス。