JPS63100261A - 電磁式燃料噴射弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は内燃機関に使用される電磁式燃料噴射弁に関
するものである。

（従来技術） 電磁式燃料噴射弁は第４図に示すように円筒状のボデー
６の後端（第４図で右端）には円筒部を有するコネクタ
５が同軸に取り付けられ、コネクタ５には入力信号受信
部１が配役されている。ボデー６のほぼ中央部からコネ
クタ５の後端にかけてその内周面に円筒状の固定鉄心４
が挿入され、ボデー６の俊半部で固定鉄心４とボデー６
との間にボビン３が取り付けられ、ボビン３にコイル２
が設けられている。固定鉄心４の後端にはストレーナ１
９が挿入されている。ボデー６内の前部には円筒状のバ
ルブシート１２が挿入されその前端の内周面には円錐状
面を形成する弁座部１６が設けられ、これに連通する燃
料噴射孔１５がバルブシート１２の前端に設けられてい
る。バルブシート１２の前端部の外周面には円筒状のア
ダプタ２０が取り付けられている。バルブシート１２の
内孔はスライド孔１３となっており、この中に外周面に
フランジ部２１を有する円筒状のスライド部材９がその
軸方向に摺動（進退）可能に収容されており、スライド
部材９内は燃料通路１４となっている。スライド部材９
の後部には可動鉄心８が取り付けられている。可動鉄心
８の右（Ｖ＆）端と固定鉄心４の左（前）端との間には
隙間が設けられている。バルブシート１２の後端とボデ
ー６のほぼ中央部内周面に突設したリング状のフランジ
部２２との間の隙間にはストッパ１７が面接触の状態で
挿入固定されている。ストッパ１７にはスライド部材９
がＶ＆退の際そのフランジ部２１が当接しこれによりス
ライド部材９の後退位置が規制される。固定鉄心４内に
はストレーナ１９の前方で円筒状のスプリング受は部材
１８が挿入され、これとスライド部材９との間には圧縮
スプリング７が挿入されている。スライド部材９の前端
部には球弁子１０が取り付けられており、球弁子１０は
スライド部材９が前進した時バルブシート１２の円錐状
の弁座部１６に当接して燃料噴射孔１５からの燃料の噴
出を遮断する。スライド部材９、球弁子１０及び可動鉄
心８によりバルブ１１が形成される。

上記の構成においてエンジンの運転状況により定まる電
気信号が一定の周期で一定時間入力信号受信部１に入力
されるとパル１１１は一定時間後退しその球弁子１０は
燃料噴射孔１５を開くので加圧された所定けの燃料が燃
料噴射孔１５から噴射される。入力信号受信部１への信
号の入力がなくなるとバルブ１１は圧縮スプリング７の
弾力により前進し球弁子１０が燃料噴射孔１５を塞ぎ燃
料の噴出を遮断する。

前述のようにバルブ１１は後退するとそのフランジ部２
１はストッパ１７に当接しこれによりバルブ１１の後退
位置が周間されるがフランジ部２１とストッパ１７とは
平面接触しているので当接の際大きな衝撃音が発生し、
この衝撃音がそのままエンジンを経て車両のボデーに伝
わり運転者に不快感を与えている。なお、本願の先行技
術資料として本出願人の出願に係わる実開昭６０−１９
４１７３号公報がある。

（発明が解決しようとする問題点） この発明はエンジンの運転によりバルブのフランジ部と
ストッパとが当接しても大きな衝撃音を発生しない電子
式燃料噴射弁の提供を課題とする。

（問題点を解決するための手段） 上記の課題を解決するためこの発明はフランジ部を有す
るバルブが電磁力とスプリングとの作用により円筒状の
バルブシート内にその軸方向に間欠的に進退可能に収納
され、バルブシートの先端に設けた燃料噴射孔から加圧
燃料を間欠的に噴射し、バルブの後退時にフランジ部が
バルブシートの後端に設けたストッパに当接してバルブ
の後退位置を規１１１１シている電磁式燃料噴射弁にお
いて、前記フランジ部とストッパとのそれぞれの当接面
の少なくとも一方に、当接面と少なくとも同じ硬さを有
する粒子を衝突させて当接面に凹凸を形勢する加工（以
侵ショツトブラスト加工と言う）を施している。

（作用） バルブのフランジ部とストッパとのそれぞれの当接面の
少なくとも一方に形成したショツトブラスト加工による
凹凸面はその山、谷が鋭角的な機械加工面と違って鈍角
状の滑らかな曲線状となっているのでストッパとバルブ
フランジ部との当接面積が大きくなり衝突時の面圧が下
がることにより衝撃音が小さくなる。又谷の部分に燃料
を含むことができるので燃料が形成する液膜によっても
！ｌｉ撃が緩和され衝撃音が小さくなる。

（実施例の説明） 以下実施例を示す図面によりこの発明を説明する。なお
、第４図と同じ構成要素に対しては同じ番号を付しその
説明を省く。第１図はバルブ１１の開弁（前進）状態を
示し、第２図は開弁（後退）状態を示す。この発明にお
いてはストッパ１７とバルブ１１のフランジ部２１とが
当接する時のそれぞれの当接面１７ａ、２１ａの少なく
とも一方に第３図（イ）に丞すような比較的に緩い傾斜
の山、谷が連続したショツトブラスト加工による凹凸面
１７ｂ、２１ｂが形成されている。凹凸面１７ｂ、２１
ｂの形状は第３図（ロ）に示す機械加工による鋭角的な
凹凸面の形状とは異り、鈍角状の滑らかな曲線状になっ
ている。凹凸面１７ｂ、２１ｂによりストッパ１７とバ
ルブ１１のフランジ部２１とが当接した時ショツトブラ
スト加工による凹凸面１７ｂ、２１ｂはその山、谷が鋭
角的機械加工面と違って鈍角状の滑らかな曲線状となっ
ているため両者の実質的な当接面積が大きくなり、衝突
時の面圧が下がることにより［１音が小さくなる。又谷
の部分に燃料を含み液膜を形成することができるので液
膜によってもｍ５Ｉが緩和され衝撃音を小さくする。

又ストッパ１７はバルブシート１２とボデー６のフラン
ジ部２２とに挟まれているのでストッパ１７とバルブシ
ート１２との接触もストッパ１７にショツトブラスト加
工を行なうと液膜が！ｌ！ｉｎとなってストッパ１７と
バルブ１１のフランジ部２１との衝突による衝撃音がバ
ルブシート１２に減衰されて伝わり車両ボデーに直接伝
わるのを防ぐのでこの面からも衝撃音を少なくすること
ができる。

又ストッパ１７の当接面１７ａと反対側の面１７Ｃにシ
ョツトブラスト加工を施しても衝撃音が車両ボデーに直
接伝わるのを防止する。

（発明の効果） この発明は上述のように電磁式燃料噴射弁においてスト
ッパ１７とバルブ１１のフランジ部２１とのそれぞれの
当接面の少なくとも一方にショツトブラスト加工を施し
たので次のような優れた効果を有する。

（イ）ショツトブラスト加工により当接面に緩い起伏の
凹凸面が形成されるので実質的な当接面積が大きくなり
、又凹凸面の谷間に燃料膜が形成されるので衝突時に発
生する衝撃音が小さくなる。

（ロ）ショツトブラスト加工面の強度及び硬度が増加し
耐久性及び耐摩耗性が向上する。

（ハ）電磁力によりストッパ１７に密着していたバルブ
１１のフランジ部２１が電磁力の消失によりストッパ１
７から離れようとするがこの際ストッパ１７とフランジ
部２１との間の隙間に流入する燃料の粘性力、慣性力に
よりフランジ部２１にはその動きを妨げようとする力（
スクイズフロー効果）が作用する。然しこの力はショツ
トブラスト加工面の燃料膜により小さくなるのでフラン
ジ部２１がストッパ１７から離れる速度のばらつきが小
さくなり、弁内の燃料の流ｍ精度が向上する。

（ニ）長時間に亘るエンジンの停止後エンジンを作動さ
せると噴射弁内部の燃料が劣化して粘度が大きくなって
いるためストッパ１７とバルブフランジ部２１とが密着
して閉弁動作が不安定となる。

然し本願のショツトブラスト加工面は潤滑効果のある燃
料膜を保持しているので上記の不具合を防止し、初期の
燃料流量精度を保持する。

（ホ）ショツトブラスト加工はストッパ１７とバルブフ
ランジ部２１との当接面の機械加工時のぼりを除去する
のでぼり残りによる不具合がなくなり電磁弁の信頼性が
向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は一実施例の閉弁状態の縦断正面図を示し、第２
図は開弁状態の縦断正面図を示す。第３図（イ）はショ
ツトブラスト加工面の断面図を示し、第３図（ロ）は機
械加工面の断面図を示す。 第４図は従来の電磁式燃料噴射弁を示す。 １１・・・バルブ １２・・・バルブシート １５・・・燃料噴射孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. フランジ部を有するバルブが電磁力とスプリングとの作
   用により円筒状のバルブシート内にその軸方向に間欠的
   に進退可能に収納され、バルブシートの先端に設けた燃
   料噴射孔から加圧燃料を間欠的に噴射し、バルブの後退
   時にフランジ部がバルブシートの後端に設けたストッパ
   に当接してバルブの後退位置を規制している電磁式燃料
   噴射弁であって、前記フランジ部とストッパとのそれぞ
   れの当接面の少なくとも一方に、当接面と少なくとも同
   じ硬さを有する粒子を衝突させて当接面に凹凸を形勢し
   たことを特徴とする電磁式燃料噴射弁。