JPS63100259A - 気化器のフロ−ト室への燃料供給制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明はガソリン機関、とくに自動車用エンジンに適
用する気化器のフロート室への燃料の供給を制御する燃
料制御装置に関する。

［背景技術］ 通常、自動車のガソリン機関に用いられる気化器のフロ
ートは気化器のフロート室に片持ち支持してあって、フ
ロート室内の燃料曲面の移動にしたがって、燃料タンク
に連通ずるフロート室の燃料入口に設けであるフロート
弁すなわちニードル弁を開閉して、燃料ポンプによって
圧送される燃料の流入を調整し、気化器の各燃料系統に
流出する燃料を補充すると共に、フロート室内の油徂を
一定に保つはたらきをする。

自動車はその走行時に、路面の状況によって傾斜し、振
動する。それによってニードル弁と弁座との接触に支障
をまねくことのないよう緩衝させる構造がいろいろと講
じである。

しかしながら、自動車の走行時にブレーキをかけたり、
旋回したり、あるいは路面の状況によって、車体が衝撃
をうけたり、振動すると、気化器のフロート室内の油面
がその影響をうけて、大きく傾斜しニードル弁とその弁
座との位置がずれて、大きな間隙を生ずる。

一方、エンジン室内の＠度が高くなると、気化器に至る
燃料系統、たとえば燃料フィルター、燃料ポンプ、燃料
導管などが過熱して、これら各部内の燃料が蒸発し、そ
の蒸気がフロート室に流入するが、前述したようにニー
ドル弁とその弁座との間隙が大きくなると、燃料蒸気が
フロート室内に流入する。この燃料蒸気はフロート室内
で発生する燃料蒸気とともにフロート室に短時間で多量
のものとなる。

フロート室内の燃料蒸気はフロートの浮力には関係がな
く、すべて通気ロバイブを介して気化器の吸気内に放出
される。したがって、エンジンのアイドリングまたは低
速運転時にはガソリン蒸気分だけ混合比が濃厚になって
、はなはだしい時にはエンジンの作動停止や再始動の困
難を生ずる。

［発明の目的コ 以上の諸問題を考慮して、この発明の主目的はエンジン
の運転状況に応じて、気化器の傾斜の如何にかかわらず
、気化器に至る燃料系統からフロート室に流入する燃料
蒸気の量を制御することのできる気化器のフロート室へ
の燃料供給制御装置を供給することにある。

この発明の目的は構造が簡単で的確に作動し、しかも必
要時に、フロート室への燃料の流量を規制する気化器の
フロート室への燃料供給制御装置を提供することにある
。

この発明のこれらの目的を達成することのできる装置に
ついて、添付図面を参照しながら詳細に、その構成等を
説明する。

［発明の構成］ 気化器のフロート室１０の側壁にフロート１２は腕部材
１４と枢着部材、たとえばピン１６とによって片持ち支
持しである。この腕部材１４についてニードル弁１８が
共同して配設してあり、フロート室１０の土壁に開口す
る燃料入口２０をフロート１２の移動にしたがって開閉
する。この燃料入口２０は、通常、１本の燃料導管２２
によって燃料ポンプ（図面に示してない）を経て燃料タ
ンクに接続しである。以上の構成は、この種の気化器に
おける極く普通のものである。

ところで、従来のこのような気化器のフロート室１０は
、その室内の液面が、図面において一点鎖線ｎで示すよ
うに水平位置を保っている場合には、液位の降下によっ
てフロート１２が傾斜することがあっても、ニードル弁
１８は燃料入口２０と互いにその軸線が整列するように
構成しである。

しかし、７０−ト室１０内の液面が衝撃のために、図面
に実線Ｓで示すように傾斜すると、それとともにフロー
ト１２も同じく傾斜してニードル弁１８と燃料入口２０
における弁座との間隙が大きくなる。したがって、燃料
ポンプから燃料導管２２を通って圧送される燃料と、そ
の燃料に発生した燃料蒸気とは、この大きくなった間隙
を通ってフロート室１０内に流入して、前述したような
支障を生ずる。

ところで、この発明においては、燃料導管２２がフロー
ト室１０への燃料入口２０に近接する部位において、燃
料入口２０に直行する第一の通路２４と、それと分岐し
て迂回する第二の通路２６とに構成しである。

この第一の通路２４には、燃料入口２０に接近した位置
に狭さく部２８が形成してあり、他方、第二の通路２６
には弁装置３０が配設しである。

弁装置３０は気化器のスロットル弁（図面に示してない
）の一定の開度に応じて作動するようにした、それ自体
公知の電磁弁あるいはダイアフラム弁または機械的構造
のものとすることができる。

弁装置３０はスロットル弁の開度が一定の開度以下の場
合、たとえばアイドルからおよそ１０度までのときには
通路２６を閉塞し、スロットル弁の開度が前述以上の場
合には通路２６を全開状態にするように構成しである。

［作用と効果］ この発明の装置は以上に述べたとおりに構成しであるの
で、エンジンの通常運転時、たとえば気化器のスロット
ル弁の開度が１１以上の場合には、弁装置３０は通路２
６を全開にしているので、燃料導入管２２に送られる燃
料は第一の通路２４と第二の通路２６とを通って燃料入
口２０に達し、フロート至１０内の燃料の消費に応じて
開弁するニードル弁１８を経てフロート室１０内に供給
される。

ところで、エンジンの低速運転またはアイドル運転のた
めに、スロットル弁の開度を、たとえば１０度以下にし
ぼると、それに連動して第二の通路２６に配設しである
弁装置３０が通路２６を閉塞する。したがって燃料導管
２２／ＪＳらの燃料は狭さく部２８を有する第一の通路
２４のみを経由して燃料入口２０に達する。

この低速またはアイドル運転時に、前述したような理由
で、フロート室１０内の燃料の油面が傾斜Ｓすると、燃
料入口２０におけるニードル弁１８の間隙が増加する。

しかしこの間隙を通ってフロート室１０に流入しようと
する燃料とそれに併う燃お１蒸気とは第一の通路２４の
みを経て燃料入口２０に達する。この通路２４には狭さ
く部２８が形成しであるために燃料入口２０とニードル
弁１８との間隙が増大していても、この狭さく部２８で
燃料および燃料蒸気の流れが規制されるために、短時間
に多口の燃料、とくに多山の燃料蒸気がフロート室１０
に流入することなく制御される。

したがって、従来の気化器におけるような燃料蒸気によ
るエンストなどの支承を未然に阻止覆ることがきる。

なお、第一の通路２４の狭さく部２８は燃料入口に近い
ほど効果が良好である。

【図面の簡単な説明】

添付図面はこの発明による気化器のフロート室への燃料
供給制御装置を説明するための要部の略図でおる。 図における主な参照数字と文字を列挙すると、次のとお
りである。 １０・・・・・・フロート室 １２・・・・・・フロート １８・・・・・・ニードル弁 ２０・・・・・・燃料入口 ２２・・・・・・燃料導管 ２４・・・・・・第一の通路 ２６・・・・・・第二の通路 ２８・・・・・・狭さく部 ３０・・・・・・弁装置 ｎ・・・・・・水平曲面 Ｓ・・・・・・傾斜油面

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、フロート室と、前記フロート室に設けた燃料入口を
   介して燃料を供給する燃料導管と、前記フロートの移動
   によって前記燃料入口を開閉するニードル弁とから成る
   気化器において、 前記燃料導管から前記燃料入口に至る通路 を第一の通路と、前記第一の通路と分岐する第二の通路
   としたことと、 前記第一の通路に狭さく部を設けたことと、前記第二の
   通路を気化器のスロットル弁の 所定の開度に連動して開閉する弁装置を設けたこととか
   ら成る気化器のフロート室への燃料供給制御装置。 ２、前記狭さく部を前記燃料入口に近接する部位に設け
   た特許請求の範囲第１項に記載の装置。 ３、前記弁装置を前記スロットル弁の開度が小さい場合
   に閉塞させ、開度が所定以上の場合には開放するように
   した特許請求の範囲第１項に記載の装置。