JPS629994Y2 - - Google Patents

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JPS629994Y2
JPS629994Y2 JP18216182U JP18216182U JPS629994Y2 JP S629994 Y2 JPS629994 Y2 JP S629994Y2 JP 18216182 U JP18216182 U JP 18216182U JP 18216182 U JP18216182 U JP 18216182U JP S629994 Y2 JPS629994 Y2 JP S629994Y2
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lid
movable lid
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JP18216182U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は汚水処理槽の開口部を開閉するための
蓋構造に関するものである。
従来、汚水の悪臭が外気に発散するのを防止す
るために、汚水処理槽の開口部に蓋を固定したも
のがあるが、これによれば、汚水処理槽の保守・
点検の際に蓋を取外す必要があるので、その作業
に手間がかかるという不便があつた。そのため、
このような不便を解消することを目的として、上
記開口部に複数の蓋を並設し、そのうちの特定の
蓋を横移動させて該開口部の一部を開放すること
のできる蓋構造が提案されている。このような蓋
構造において問題となるのは、上記開口部を全閉
したときの可動蓋とその両側で隣接する他の蓋と
の間のシール性の良否であり、このシール性が不
良であると汚水処理槽内の臭気を強制吸引する場
合にその効率が低下し、また、強制吸引しない場
合には悪臭が外気に発散して公害の一因となる。
本考案は以上に鑑みてなされたもので、特に、
確実なシールが困難とされている可動蓋とこれに
隣接する他の蓋との間を2重のシール構造によつ
てシールすることにより上記問題の解決を図ろう
とするものである。
以下、図示した実施例に従つて本考案を説明す
る。
第1図のように、平面視矩形のコンクリート製
外枠2を有する汚水処理槽1は、その上面の開口
部3が図中横方向に並設された複数の蓋4…によ
つて閉じられている。これらの複数の蓋4…のう
ち、特定の蓋が可動蓋4aとされており、その他
の蓋4…は上記コンクリート製外枠2に固定され
ている。すなわち、可動蓋4a以外の蓋4は、第
2図のように、その外端壁5の下端部5aをコン
クリート製外枠2の段付部2aの上面に配設され
たパツキン6上に載架した状態から、該蓋4の上
面とコンクリート製外枠2の上面との間にかけ渡
された押え金具7をアンカボルト8に螺入された
蝶ねじ9で締め付けることにより、上記外端壁5
の下端部5aをパツキン6にくい込ませてコンク
リート製外枠2に固定したものである。また、隣
接する蓋4の対向する側壁相互間にも図示しない
パツキンが介装されている。一方、可動蓋4a
は、第3図のように、外端部A1に遊転式の車輪
10を備えた枠体11が取付けられており、その
車輪10がコンクリート製外枠2の上面にアンカ
12によつて固定されたレール13上に配置され
て、汚水処理槽1の横方向(第1図矢印X)に移
動できる構成となつている。この場合、可動蓋4
aの横移動は、該可動蓋4aに隣接する一対の隣
接蓋4b,4c間の小開口3aを閉じる第1位置
P1と一方の隣接蓋4bに重合されて上記小開口3
aを全開する第2位置P2との間で可能となつてい
る(第1図参照)。また、上記枠体11にはレー
ル13を挟むように一対の板材14,14が垂設
されている。これらの板材14,14にはストツ
パピン15の差込み穴16a,16aが穿設され
ている。これに対し、可動蓋4aが上記第1位置
P1にあるときに板材14,14が対向するレール
13の所定部位にもストツパピン15の差込み穴
16bが穿設されている。さらに、可動蓋4aの
外端壁17の下端部にビス、挟み板及びナツト等
からなる締付け機構18を介してシール部材19
が垂設されている。このシール部材19は上記外
端壁17の全長にわたつて配設されており、該シ
ール部材19の下端部19aがコンクリート製外
枠2の下拡がり状に傾斜した外面2bに弾性的に
面接触されている。以上は、可動蓋4aの一方の
外端部A1に設けられた枠体11やシール部材1
9等について説明したものであるが、他方の外端
部A2についても同様の構成となつている。
次に、第4図に示されるように、可動蓋4aの
一側壁20の下端部に締付け機構21によつてシ
ール部材22が垂設されている。このシール部材
22はゴム又は合成樹脂等の弾性材料によつて自
然状態では平板状になるように上記一側壁20の
全長にわたつて設けられているもので、その下端
部が一方の隣接蓋4bの上面に密接されている。
この状態では、シール部材22の下端部がそれ自
身の弾性に坑して曲折されている。また、上記一
側壁20の直内方にその全長にわたる平板状の立
下り部材23が設けられており、この立下り部材
23の下端部にパツキン24がその全長にわたつ
て固着されている。このパツキン24はその全長
にわたる複数条の中空部24aを備えたものであ
る。これに対し、一方の隣接蓋4bの側壁25に
立上り部材26がビス止めされて、この立上り部
材26の上端部が上記立下り部材23に対向する
ようになつている。そして、可動蓋4aが第1位
置P1にあるときには、第4図のようにパツキン2
4が立上り部材26に押付けられるようになつて
いる。
一方、可動蓋4aの他側壁27の下端部に締付
け機構28によつてシール部材29が垂設されて
いる。このシール部材29は上記他側壁27の全
長にわたつて設けられているもので、その下端部
が他方の隣接蓋4cの上面に対応するようになつ
ている。すなわち、可動蓋4aが第1位置P1にあ
るときにはこのシール部材29が他方の隣接蓋4
cの上面に密接されるのに対し、可動蓋4aが第
2位置P2にあるときには、第4図に仮想線で示す
ように、シール部材29が他方の隣接蓋4cから
離反される。なお、シール部材29の材質等は上
述したシール部材22と同じである。また、上記
他側壁27の直内方にその全長にわたる平板状の
立下り部材30が設けられており、この立下り部
材30における他方の隣接蓋4cの側壁31との
対向面にパツキン32がその全長にわたつて固着
されている。このパツキン32は、上述したパツ
キン24と同様に、内部に複数条の中空部32a
を有するものである。そして、このパツキン32
は、可動蓋4aが第1位置P1にあるときには、他
方の隣接蓋4cの側壁31に押付けられるように
なつている。
なお、上記において、可動蓋4aの外端壁17
と一側壁20及び他側壁27は一体となるように
形成されている。
以上において、通常は可動蓋4aが第1位置P1
に配置されて小開口3aが閉じられており、この
状態で汚水処理槽1の一端部において臭気が吸引
される。この場合、コンクリート製外枠2に固定
されている蓋4と該コンクリート製外枠2との間
はパツキン6によつてシールされると共に、隣接
する蓋4,4の相互間もパツキンによつてシール
されている。また、可動蓋4aとその両側の隣接
蓋4b,4cとの間はシール部材22,29及び
パツキン24,32によつてそれぞれ2重にシー
ルされると共に、該可動蓋4aとコンクリート製
外枠2との間はシール部材19によつてシールさ
れている。そのため、汚水処理槽1の外部からそ
の内部への空気の流入がほとんど皆無となるの
で、上記のように汚水処理槽1の一端部において
のみ臭気を吸引すれば、その吸引力が汚水処理槽
1の他端部まで有効に及ぶようになる。したがつ
て、臭気を吸引するために使用するブロア等は小
容量でかつ小型のものを使用すれば十分である。
また、ブロア等を使用して臭気を吸引しない場合
であつても、上記のように汚水処理槽1の内外間
での空気の流通がほぼ完全に遮断されているの
で、悪臭が外気中へ漂うことはない。特に、可動
蓋4aとその両側の隣接蓋4b,4cとの間は2
重にシールされたものであり、この2重シール部
における内側のシール部はパツキン24が立下り
部材23及び立上り部材26によつて挟圧され、
また、パツキン32が立下り部材30及び隣接蓋
4cの側壁31によつて挟圧されるので優れたシ
ール効果が発揮され、上述した汚水処理槽1の内
外間での空気の流通が一層確実に遮断されたもの
となる。そして、常時は、第3図に示されるよう
に、ストツパピン15が板材14,14の差込み
穴16a,16a及びレール13の差込み穴16
bに貫挿されているので、可動蓋4aが第1位置
P1に確実に位置決めされる。そのため、上記した
パツキン24,32に対する挟圧力がゆるむこと
がなく、常に効率良く臭気を吸引できる。なお、
ストツパピン15は、強風等によつて可動蓋4a
がレール13から浮き上がるのを防止する作用も
果している。
次に、汚水処理槽1の内部を保守・点検する場
合は、ストツパピン15を取り外し、可動蓋4a
を第4図矢印のように手で横方向へ押して、小開
口3aが開放される第2位置P2まで移動させる。
これにより、シール部材22及びシール部材19
が一方の隣接蓋4bの上面上及びコンクリート製
外枠2の外面2b上をそれぞれ密閉摺動する一
方、シール部材29は他方の隣接蓋4cから離反
する。また、パツキン24,32はそれぞれ立上
り部材26及び他方の隣接蓋4cの側壁31から
離反される。保守・点検後に可動蓋4aを閉める
ときは、上記とは反対方向に可動蓋4aを押して
第4図実線で示す第1位置P1まで移動させ、スト
ツパピン15を板材14,14及びレール13に
差込んで位置決めする。これにより、シール部材
29は他方の隣接蓋4cの上面にそれ自身の弾性
によつて密接し、また、パツキン24,32が立
上り部材26、他方の隣接蓋4cの側壁31に圧
接される。
以上詳述したように、本考案は、従来では困難
とされていた可動蓋とこれに隣接する蓋との間の
シール性を2重のシール構造を採用することによ
つて向上させたものである。その場合に、2重の
シール部のうち、外側のシールは隣接蓋の上面に
シール部材を密接させた構成とし、内側のシール
はパツキンを2つの対向する部材で挟圧する構成
としたから、可動蓋が繰り返し開閉されてもシー
ル性が低下しない。また、可動蓋によつて小開口
を閉じる場合には、該可動蓋をストツパピンによ
つて位置決めするようにしたので、可動蓋を閉め
たまま放置する場合でも上記シール性が長期にわ
たつて良好に維持される。したがつて、臭気の吸
引を汚水処理槽の一端部においてのみ行なう場合
であつても、汚水処理槽内の全域にその吸引力が
及ぶようになり、これによつて、吸引装置の小容
量化・小形化が達成される。また、汚水処理槽の
内外間での空気の流通がほぼ完全に遮断されるの
で外気中に臭気が漏れるようなことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は汚水処理槽の平面図、第2図は蓋とコ
ンクリート製外枠との固定部構造を示す縦断正面
図、第3図は本考案の実施例による汚水処理槽の
蓋構造の要部を示す縦断正面図、第4図は同縦断
側面図である。 1……汚水処理槽、2……コンクリート製外
枠、2b……コンクリート製外枠の外面、3……
開口部、3a……小開口、4……蓋、4a……可
動蓋、4b……一方の隣接蓋、4c……他方の隣
接蓋、13……レール、14……板材、15……
ストツパピン、19,22,29……シール部
材、20……可動蓋の一側壁、23,30……立
下り部材、24,32……パツキン、26……立
上り部材、27……可動蓋の他側壁、31……他
方の隣接蓋の側壁、P1……第1位置、P2……第2
位置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 汚水処理槽の開口部に並設された複数の蓋のう
    ち、一対の蓋の間に位置する蓋を可動蓋として一
    対の蓋間の小開口を閉じる第1位置と一方の隣接
    蓋に重合されて上記小開口を開く第2位置との間
    で横移動可能とし、可動蓋の一側壁に一方の隣接
    蓋の上面に密接されるシール部材をその全長にわ
    たつて設け、この一側壁の直内方にその全長にわ
    たる平板状の立下り部材を設けると共に、この立
    下り部材に対向する立上り部材を一方の隣接蓋に
    設け、これら立下り部材と立上り部材との間に、
    可動蓋が上記第1位置にあるとき挟圧されるパツ
    キンを介装する一方、可動蓋の他側壁に他方の隣
    接蓋の上面に密接されるシール部材をその全長に
    わたつて設け、この他側壁の直内方にその全長に
    わたる平板状の立下り部材を他方の隣接蓋の側壁
    に対向するように設けると共に、これら立下り部
    材と他方の隣接蓋の側壁との間に、可動蓋が上記
    第1位置にあるとき挟圧されるパツキンを介装
    し、さらに、可動蓋の外端壁の全長にわたつて汚
    水処理槽の外枠外面に密接するシール部材を設
    け、可動蓋を上記第1位置に位置決めするストツ
    パピンを該可動蓋側の板材と固定側の部材とを通
    して挿抜可能としたことを特徴とする汚水処理槽
    の蓋構造。
JP18216182U 1982-11-30 1982-11-30 汚水処理槽の蓋構造 Granted JPS5986290U (ja)

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JP18216182U JPS5986290U (ja) 1982-11-30 1982-11-30 汚水処理槽の蓋構造

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Publication Number Publication Date
JPS5986290U JPS5986290U (ja) 1984-06-11
JPS629994Y2 true JPS629994Y2 (ja) 1987-03-09

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