JPS62978B2 - - Google Patents

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JPS62978B2
JPS62978B2 JP7981679A JP7981679A JPS62978B2 JP S62978 B2 JPS62978 B2 JP S62978B2 JP 7981679 A JP7981679 A JP 7981679A JP 7981679 A JP7981679 A JP 7981679A JP S62978 B2 JPS62978 B2 JP S62978B2
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JP
Japan
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solution
add
metals
reducing agent
edta
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Expired
Application number
JP7981679A
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English (en)
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JPS563632A (en
Inventor
Atsushi Ise
Toraichi Suzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPS563632A publication Critical patent/JPS563632A/ja
Publication of JPS62978B2 publication Critical patent/JPS62978B2/ja
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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、貴金属すなわちPt、Pd、Rhと共存
する卑金属元素が混在する溶液から貴金属のみを
選択的に還元分離する方法に関するものである。
自動車からの排気ガス浄化のために触媒が使用
されていることは良く知られている。しかして、
限られた条件下で未燃焼炭化水素、一酸化炭素、
窒素酸化物等を有効に除去しなければならないた
め、この触媒には触媒成分としてPt、Pd、Rh等
の高価な貴金属が使用されている。そのため省資
源などの立場からこれら貴金属を廃触媒より回収
し、再使用することが好ましい。
従来一般的な貴金属の化学的分離は、例えば該
金属を塩酸―過酸化水素水、王水等によつて溶解
し、溶液中の貴金属を苛性アルカリ又はアンモニ
アアルカリでPH2.0〜中性付近に調節し、該溶液
を継続的に煮沸して沈殿させることにより行われ
ている。しかしながらこの方法を用いて自動車排
ガス対策用廃触媒から貴金属の回収を試みる場
合、前記王水等の酸で廃触媒を処理すると、触媒
成分である貴金属の他に、同時に担体の主成分で
あるAlをはじめとして、Fe、Mg、Ni、Ca、Si、
Na等の元素も溶解されてくる。このように他の
元素が共存している溶液に還元剤を加え、貴金属
を還元分離するのに適当なPH値、例えば2.0〜中
性付近まで苛性アルカリ又はアンモニアアルカリ
を加えていくと、Mg、Ca、Si、Naは溶解したま
まであるが、Fe3+はPH20付近で、Al3+はPH4.0付
近で、そしてNi2+はPH6.8付近でそれぞれ水酸化
物として沈殿するので、貴金属と他の元素の水酸
化物がともに沈殿物として得られ、貴金属のみを
選択的に還元分離することができない。
本発明は、貴金属(Pt、Pd、Rh)とAl、Fe、
Mg、Ni等の卑金属が混在している溶液から適当
な還元剤を使用し、該貴金属を選択的に還元分離
し得る方法を提供するものである。
即ち、本発明貴金属の選択的還元分離方法は、
Pt、Pd及びRhから選ばれた貴金属の少なくとも
一種と卑金属がともに溶存している溶液に、有機
オキシ酸又はエチレンジアミン四酢酸(EDTA)
と適当な還元剤を加え、共存元素を金属錯イオン
として溶存(いんペい)せしめ、次いで任意の還
元剤を添加し、その後溶液のPH値を2〜7に調節
した後煮沸することを特徴とするものである。
本発明でいんぺい剤として用いる有機オキシ酸
は、1分子内に水酸基−OHとカルボン酸基−
COOHの両方をもつ化合物で、例えば酒石酸、
クエン酸又はそれらの塩類である。このような有
機オキシ酸、例えば酒石酸を前記溶液に添加する
と、Al3+、Fe3+等が反応して、それぞれ酒石酸
アルミニウムイオン、酒石酸鉄イオンを形成し、
水酸化物Al(OH)3、Fe(OH)3が沈澱するのを
防ぐ。
本発明でいんぺい剤として用いるEDTAは、
Sn4+、Cr3+、Ti4+、Be2+を除いてほとんど全て
の2、3、4価の金属イオンと安定な水溶性キレ
ート化合物を生成する。例えばAl3+、Fe3+等を
含む溶液中にEDTAを添加すると、それぞれ
〔Al EDTA〕-、〔Fe EDTA〕-として溶存し、沈
澱の生成を妨げる。
本発明で用いる還元剤は、通常用いられている
もので良く、例えばギ酸もしくはその塩類、例え
ばギ酸アンモニウムが挙げられる。
本発明方法に従つて、Pt、Pd及びRhから選ば
れた貴金属の少なくとも一種及びAl、Fe、Mg、
Ni、Ca、Si、Na等を含有する溶液にEDTAもし
くは有機オキシ酸をいんぺい剤として添加する
と、Al、Fe、Niはこれらと安定な金属錯イオン
を形成して溶存するので、溶液のPH値が2.0〜7.0
になつても沈澱することがない。一方、貴金属は
溶液の煮沸時間の経過とともに還元されて沈澱す
るので、これを適当な方法で別することにより
選択的に分離することができる。
次に実施例により本発明を更に詳しく説明す
る。
実施例 1 Pt(塩化物)20mg、Rh(硫酸塩)5mgをビー
カにとり、更にAl(塩化物)200mg、Fe(塩化
物)20mg、Mg(塩化物)10mg、Ni(塩化物)10
mgを添加する。これにいんぺい剤として、クエン
酸アンモニウム溶液(10%)の適量を加え、水で
約100mlにうすめ、還元剤としてギ酸アンモニウ
ム溶液(30%)10mlを加え、アンモニア水でPH
3.5〜4.0に調整し、煮沸を継続してPt、Rhを還元
分離する。
別してPt、RhにAl、Fe、Mg、Niが吸着して
いるか否かを測定した。その結果、Al、Fe、
Mg、Niは検出されなかつた。
実施例 2 Pt20mg、Rh5mgをビーカに取り、更にAl 200
mg、Fe20mgを添加する。これにいんぺい剤とし
て酒石酸溶液(20%)の必要量を加え、還元剤と
してギ酸アンモニウムを加え、アンモニア水でPH
3.5〜4.0に調整し、煮沸を継続してPt、Rhを還元
分離する。
別してPt、RhにAl、Feが吸着しているか否
かを測定した。その結果、Al、Feは検出されな
かつた。
実施例 3 Pt200mg、Rh5mgをビーカに取り、更にAl 200
mg、Fe20mg、Mg10mg、Ni10mgを添加する。これ
にいんぺい剤としてEDTA溶液(10%)の適量を
加えて、水で約100mlにうすめる。
還元剤としてギ酸10mlを加え、苛性アルカリ溶
液(30%)でPHを3.5〜4.0に調整し、煮沸を継続
して、Pt、Rhを還元分離する。
別してPt、RhにAl、Fe、Mg、Niが吸着して
いるか否かを測定した。Niは検出されずに、わ
ずかにAl 40μg、Fe30μg、Mg10μg以下が
検出された。
実施例 4 Pd(塩化物)10mg、Pt20mg、Rh5mgをビーカに
分取し、更らにAl 200mg、Fe20mg、Mg10mg、
Ni10mgを添加する。これにいんぺい剤としてク
エン酸ナトリウム溶液(20%)の適量を加え、ギ
酸10mlを加え、PHを3.5〜4.0に調整する。煮沸を
継続してPd、Pt、Rhを還元分離する。
別してPd、Pt、RhにAl、Fe、Mg、Niが吸
着しているか否かを測定する。Al、Niは検出さ
れず、わずかにFeが50μg以下、Mgが10μg以
下検出された。
本発明方法は、上記記載からも明らかなよう
に、有機オキシ酸またはEDTAをいんぺい剤とし
て添加することにより、PH2.0〜7.0での共存する
卑金属の沈澱を防ぎ、特殊な器具、装置を必要と
することなく、容易に純度の高い貴金属(Pt、
Pd及び/又はRh)を還元分離することができ
る。本発明方法は、特に、貴金属及び卑金属を含
有した自動車排気ガス対策用廃触媒から該貴金属
を選択的に分離する場合に有利である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Pt、Pd及びRhから選ばれた貴金属の少なく
    とも一種と卑金属がともに溶存している溶液に、
    有機オキシ酸又はエチレンジアミン四酢酸
    (EDTA)と適当な還元剤を添加し、該溶液のPH
    値を2〜7に調節した後煮沸することを特徴とす
    る貴金属の選択的還元分離方法。
JP7981679A 1979-06-25 1979-06-25 Selective separation of noble metal by reduction Granted JPS563632A (en)

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JP7981679A JPS563632A (en) 1979-06-25 1979-06-25 Selective separation of noble metal by reduction

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JP7981679A JPS563632A (en) 1979-06-25 1979-06-25 Selective separation of noble metal by reduction

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Publication Number Publication Date
JPS563632A JPS563632A (en) 1981-01-14
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ID=13700718

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JP7981679A Granted JPS563632A (en) 1979-06-25 1979-06-25 Selective separation of noble metal by reduction

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5871344A (ja) * 1981-10-22 1983-04-28 Asaka Riken Kogyo Kk 金の精製法
CA2411796C (en) * 2002-11-13 2006-07-25 Chemical Vapour Metal Refining Inc. Purification of metals from mixtures thereof
CN110055423B (zh) * 2019-05-24 2020-07-28 中南大学 一种富集失效汽车尾气净化催化剂中铂族金属和稀土的方法
CN111286626B (zh) * 2020-03-11 2022-07-19 英特派铂业股份有限公司 一种铂铑合金的提纯方法

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JPS563632A (en) 1981-01-14

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