JPS6293848A - 電界放射形走査電子顕微鏡及びその類似装置 - Google Patents
電界放射形走査電子顕微鏡及びその類似装置Info
- Publication number
- JPS6293848A JPS6293848A JP23340485A JP23340485A JPS6293848A JP S6293848 A JPS6293848 A JP S6293848A JP 23340485 A JP23340485 A JP 23340485A JP 23340485 A JP23340485 A JP 23340485A JP S6293848 A JPS6293848 A JP S6293848A
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- Japan
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- sample
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明は、電界放射形(以下、FEと略称)電子銃を用
いた走査形電子顕微鏡(以下、SEMと略称)及びその
類似装置に係り、特に、照射電子線の電流雑音に起因す
る試料情報信号の雑音除去!を図った、FE電子銃を用
いたSEM及びその類似装置に関する。
いた走査形電子顕微鏡(以下、SEMと略称)及びその
類似装置に係り、特に、照射電子線の電流雑音に起因す
る試料情報信号の雑音除去!を図った、FE電子銃を用
いたSEM及びその類似装置に関する。
FE電子銃を用いたSEMで、例えば二次電子像を観察
すると、ライン状に明るさの異なる部分が生じる。これ
は、FEノイズと呼ばれてよく知られた現象であり、F
E電子銃を用いる限り避けられない問題である。
すると、ライン状に明るさの異なる部分が生じる。これ
は、FEノイズと呼ばれてよく知られた現象であり、F
E電子銃を用いる限り避けられない問題である。
この問題を解決するために、従来は第3図に示すように
して、雑音除去を行っていた(特公昭52−10629
参照)。すなわち、FEi子銃lより出た電子線11は
加速レンズ2により所望の加速電圧に加速される。この
電子線11は絞り3によりFE電子銃lの電子線放射角
3Qmrad、(ミ!J・ラジアン)の開き角の円錐形
状の電子線12のみがこの絞り3を通過する。この電子
線12は、次の絞り4により一部分の電子線13のみが
通過するように絞られる。この電子線I3は対物レンズ
5により細く絞られて試料7の面上を照射する。また、
この電子線13は、偏向器6により試料7面上を走査す
る。
して、雑音除去を行っていた(特公昭52−10629
参照)。すなわち、FEi子銃lより出た電子線11は
加速レンズ2により所望の加速電圧に加速される。この
電子線11は絞り3によりFE電子銃lの電子線放射角
3Qmrad、(ミ!J・ラジアン)の開き角の円錐形
状の電子線12のみがこの絞り3を通過する。この電子
線12は、次の絞り4により一部分の電子線13のみが
通過するように絞られる。この電子線I3は対物レンズ
5により細く絞られて試料7の面上を照射する。また、
この電子線13は、偏向器6により試料7面上を走査す
る。
このとき試料7で励起された二次電子15は検出器9に
より検出される。一方、絞り4に電子線か衝突した時に
発生した二次電子14は、検出器8により検出される。
より検出される。一方、絞り4に電子線か衝突した時に
発生した二次電子14は、検出器8により検出される。
ここで、検出器9の検出信号SにあるFEノイズは、検
出器8の検出信号Mを用いて補正回路10によりS/M
が求められ、これがノイズ除去された試料情報信号とな
る。
出器8の検出信号Mを用いて補正回路10によりS/M
が求められ、これがノイズ除去された試料情報信号とな
る。
しかし、この従来の方法では、補正が不十分であった。
その原因は、絞り4に衝突する電子線と試料7上を照射
する電子線とはFE電子銃1の陰極面の異なる位置から
放射されたもので、そのFEノイズは完全には一致しな
いからである。
する電子線とはFE電子銃1の陰極面の異なる位置から
放射されたもので、そのFEノイズは完全には一致しな
いからである。
本発明の目的は、FE電子銃で生じるFEノイズを完全
に補正できる電界放射形走査電子顕微鏡及びその類似装
置を提供することにある。
に補正できる電界放射形走査電子顕微鏡及びその類似装
置を提供することにある。
本発明では、上記目的を達成するために、電子銃と走査
用偏向器との間に電子線をエネルギー的に分離するエネ
ルギーフィルタを配置し、分離された電子線の一部分を
情報信号Mとして検出し、分離された電子線の他方部分
を集束して試料上に照射して試料からの情報信号Sを検
出し、2つの検出信号M、Sを用いて補正回路によりS
/Mを求めて、これをノイズ補正後の試料情報信号とす
る構成を採用する。
用偏向器との間に電子線をエネルギー的に分離するエネ
ルギーフィルタを配置し、分離された電子線の一部分を
情報信号Mとして検出し、分離された電子線の他方部分
を集束して試料上に照射して試料からの情報信号Sを検
出し、2つの検出信号M、Sを用いて補正回路によりS
/Mを求めて、これをノイズ補正後の試料情報信号とす
る構成を採用する。
上記背景の項で述べたようにFEノイズを完全に補正で
きない原因は、絞り4に衝突する電子線と試料上を照射
する電子線とが、FE電子銃1の陰極表面の異なる位置
から放射された電子線であるためである。そこで、本発
明では、陰極表面の同じ位置から放射された電子線を用
いて補正しようとするものである。そのためには、同一
の陰極表面から放射された電子線をなんらかの形で分離
すればよい。この分離をエネルギーフィルタを用いて行
うものである。フィルタ通過後の電子ビームの軸ずれか
ないようにするためには、フィルタとして、例えばウィ
ーンフィルタを用いることができる。
きない原因は、絞り4に衝突する電子線と試料上を照射
する電子線とが、FE電子銃1の陰極表面の異なる位置
から放射された電子線であるためである。そこで、本発
明では、陰極表面の同じ位置から放射された電子線を用
いて補正しようとするものである。そのためには、同一
の陰極表面から放射された電子線をなんらかの形で分離
すればよい。この分離をエネルギーフィルタを用いて行
うものである。フィルタ通過後の電子ビームの軸ずれか
ないようにするためには、フィルタとして、例えばウィ
ーンフィルタを用いることができる。
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。
第1図において、FE電子銃1より出た電子線1]は、
加速レンズ2により所望の電圧に加速される。電子線1
1は、絞り3により所望の電子線電流のみが絞り3を通
過し、ウィーンフィルタ20により電子線のエネルギー
分離が行われる。一定のエネルギー幅の電子線2)のみ
が絞り4を通過し、残りの電子線22は絞り4に衝突し
て二次電子14を発生し、検出器8で検出信号Mとして
検出される。
加速レンズ2により所望の電圧に加速される。電子線1
1は、絞り3により所望の電子線電流のみが絞り3を通
過し、ウィーンフィルタ20により電子線のエネルギー
分離が行われる。一定のエネルギー幅の電子線2)のみ
が絞り4を通過し、残りの電子線22は絞り4に衝突し
て二次電子14を発生し、検出器8で検出信号Mとして
検出される。
電子線2)は対物レンズ5により、試料7面上に結像さ
れる。試料7の表面で発生した二次電子15は検出器9
で検出される。ここで、検出器9の検出信号SにあるF
Eノイズは、検出器8の検出信号Mを用いて、補正回路
10においてS/Mを求めることで補正され、これが補
正後の試料情報信号となる。
れる。試料7の表面で発生した二次電子15は検出器9
で検出される。ここで、検出器9の検出信号SにあるF
Eノイズは、検出器8の検出信号Mを用いて、補正回路
10においてS/Mを求めることで補正され、これが補
正後の試料情報信号となる。
このようにすることにより、紋り4に衝突する電子線2
2と試料上を照射する電子線2)とは、電界放射陰極の
同一位置から放射された電子線であるために、同一のF
Eノイズを検出して補正したことになり、完全な補正が
可能となる。
2と試料上を照射する電子線2)とは、電界放射陰極の
同一位置から放射された電子線であるために、同一のF
Eノイズを検出して補正したことになり、完全な補正が
可能となる。
第2図はウィーンフィルタ20の詳細構造を示す斜視図
である。これは、一般に使用されているもので、電界E
と磁界Bとが直交するように、電極101、102と磁
極103.104とが配置されている。
である。これは、一般に使用されているもので、電界E
と磁界Bとが直交するように、電極101、102と磁
極103.104とが配置されている。
しかし、エネルギーフィルタとしては、ウィーンフィル
タに限るものではなく、要はエネルゼーの分離かできれ
ばよい。
タに限るものではなく、要はエネルゼーの分離かできれ
ばよい。
また、本発明においては、対物レンズ5、偏向器6、試
料7などの配置も第1図実施例に限るものではなく、例
えば、試料7を対物レンズ5の内部に配置し、偏向器6
を対物レンズ5と絞り4との間に配置し、二次電子検出
器9は対物レンズ5と偏向器6との間に配置しても、本
発明の本質になんらの問題も生じないことはいうまでも
ない。
料7などの配置も第1図実施例に限るものではなく、例
えば、試料7を対物レンズ5の内部に配置し、偏向器6
を対物レンズ5と絞り4との間に配置し、二次電子検出
器9は対物レンズ5と偏向器6との間に配置しても、本
発明の本質になんらの問題も生じないことはいうまでも
ない。
ただ、エネルギーフィルタ20は偏向器6より電子銃l
側に配置するのが望ましい。また、レンズの個数も本発
明の実施例に限るものではない。さらに、試料からの信
号も、本発明の実施例に示したような二次電子にかぎる
ことなく、反射電子、X線、その他の信号でも本発明を
適用することができる。
側に配置するのが望ましい。また、レンズの個数も本発
明の実施例に限るものではない。さらに、試料からの信
号も、本発明の実施例に示したような二次電子にかぎる
ことなく、反射電子、X線、その他の信号でも本発明を
適用することができる。
以上に述べたごとく、本発明によれば、FEノイズを完
全に除去できるので、きわめて観察像の画質のより電界
放射形走査電子顕微鏡の提供が可能になる。
全に除去できるので、きわめて観察像の画質のより電界
放射形走査電子顕微鏡の提供が可能になる。
第1図は本発明の一実施例を示す構成図、第2図は第1
図中のウィーンフィルタ20の詳細を示す斜視図、第3
図は従来の電界放射形走査電子顕微鏡の構成図である。 く符号の説明〉
図中のウィーンフィルタ20の詳細を示す斜視図、第3
図は従来の電界放射形走査電子顕微鏡の構成図である。 く符号の説明〉
Claims (2)
- (1)電界放射形電子銃から放出される電子線を集束す
るレンズ手段と、この電子線を試料面上で二次元的に走
査する走査手段と、試料から放出される二次電子、反射
電子、X線などの信号を検出する検出手段とを具備した
装置において、上記電子銃と走査手段との間に配置され
て電子線をエネルギー的に分離するエネルギーフィルタ
と、分離された電子線の一部分を情報信号Mとして検出
する検出器と、分離された電子線の他方部分を集束して
試料上に照射する手段と、試料から放出される二次電子
、反射電子、X線などの信号を情報信号Sとして検出す
る検出器と、上記情報信号M、SよりS/Mを求めて試
料信号として出力する回路手段とを備えたことを特徴と
する電界放射形走査電子顕微鏡及びその類似装置。 - (2)前記エネルギーフィルタは、電界と磁界が直交す
るように構成したエネルギーフィルタであることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の電界放射形走査電子
顕微鏡及びその類似装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23340485A JPS6293848A (ja) | 1985-10-21 | 1985-10-21 | 電界放射形走査電子顕微鏡及びその類似装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23340485A JPS6293848A (ja) | 1985-10-21 | 1985-10-21 | 電界放射形走査電子顕微鏡及びその類似装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6293848A true JPS6293848A (ja) | 1987-04-30 |
Family
ID=16954541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23340485A Pending JPS6293848A (ja) | 1985-10-21 | 1985-10-21 | 電界放射形走査電子顕微鏡及びその類似装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6293848A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5059792A (en) * | 1989-10-16 | 1991-10-22 | Hitachi, Ltd. | Thermal field emission electron gun |
US6239430B1 (en) | 1997-10-23 | 2001-05-29 | Leo Elektronenmikroskopie Gmbh | Particle beam apparatus with energy filter |
WO2003034462A1 (en) * | 2001-09-06 | 2003-04-24 | Applied Materials, Inc. | Suppression of emission noise for microcolumn applications in electron beam inspection |
US6555830B1 (en) | 2000-08-15 | 2003-04-29 | Applied Materials, Inc. | Suppression of emission noise for microcolumn applications in electron beam inspection |
WO2015133214A1 (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-11 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 走査電子顕微鏡 |
WO2018011837A1 (ja) * | 2016-07-11 | 2018-01-18 | 株式会社 日立ハイテクノロジーズ | モノクロメータを備えた荷電粒子線装置 |
-
1985
- 1985-10-21 JP JP23340485A patent/JPS6293848A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5059792A (en) * | 1989-10-16 | 1991-10-22 | Hitachi, Ltd. | Thermal field emission electron gun |
US6239430B1 (en) | 1997-10-23 | 2001-05-29 | Leo Elektronenmikroskopie Gmbh | Particle beam apparatus with energy filter |
US6555830B1 (en) | 2000-08-15 | 2003-04-29 | Applied Materials, Inc. | Suppression of emission noise for microcolumn applications in electron beam inspection |
WO2003034462A1 (en) * | 2001-09-06 | 2003-04-24 | Applied Materials, Inc. | Suppression of emission noise for microcolumn applications in electron beam inspection |
WO2015133214A1 (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-11 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 走査電子顕微鏡 |
JP2015170518A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 走査電子顕微鏡 |
US20170018394A1 (en) * | 2014-03-07 | 2017-01-19 | Hitachi High-Technologies Corporation | Scanning Electron Microscope |
US10134558B2 (en) | 2014-03-07 | 2018-11-20 | Hitachi High-Technologies Corporation | Scanning electron microscope |
WO2018011837A1 (ja) * | 2016-07-11 | 2018-01-18 | 株式会社 日立ハイテクノロジーズ | モノクロメータを備えた荷電粒子線装置 |
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