JPS6293645A - イオン選択電極 - Google Patents

イオン選択電極

Info

Publication number
JPS6293645A
JPS6293645A JP60232305A JP23230585A JPS6293645A JP S6293645 A JPS6293645 A JP S6293645A JP 60232305 A JP60232305 A JP 60232305A JP 23230585 A JP23230585 A JP 23230585A JP S6293645 A JPS6293645 A JP S6293645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion
layer
electrode
selective
ion selective
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP60232305A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Seshimoto
修 瀬志本
Akira Yamaguchi
顕 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP60232305A priority Critical patent/JPS6293645A/ja
Publication of JPS6293645A publication Critical patent/JPS6293645A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、イオン選択電極に関するものである。ぎらに
詳しくは本発明はカリウムイオン、ナトリウムイオンな
どのアルカリ金属陽イオンあるいはハロゲンイオン、炭
醜イオンなどの陰イオンをボテンシオメトリカルに測定
する分析に使用するに適したイオン選択電極に関するも
のである。
[発明の背景] イオン選択電極は、水性液体試料、特に血液、リンパ液
等の体液中のイオン濃度をボテンシオメトリカルに測定
するための測定具であり、その基本的構成については既
に特公昭5B−4981号、特開昭57−17851号
、同57−17852号および同58−156848号
各公報等に開示されている。
上記各文献に記載されたイオン選択電極の基本構成は、
支持体、導電性を有する層を含む・または二以ヒの層か
ら構成される層状′電極(基準電極または内部参照電極
)およびイオン選択層がこのjl「1に一体化されてな
るものである。イオン選択層は、分析の対象となるイオ
ンに対する特異的な応答性または透過性を有する膜から
なる層である。
また層状電極は、イオン選択層によって選択的に応答す
るイオンの濃度に対応する電気的ポテンシャルを発現す
る機構を有するものである。
一般に1−記の層状電極は、導電性金属層、該金属の水
不溶性塩を含む層および該水不溶性塩の陰イオンと共通
の陰イオンとアルカリ金属イオンとの水溶性塩を有する
電解質層(以ド、電解質層と記す)から構成される電極
である。上記電解質層は、分析の対象となるイオン等の
条件によって、設けられない場合もある。
上記のような基本構成からなるイオン選択電極(半電池
)を実際のイオン濃度測定に使用するに際しては、−二
個のイオン選択電極A、Bを一組とし、それぞれのイオ
ン選択層A、Bを水担持性のブリッジで接続し、イオン
選択層A、Hのそれぞれに参照液と試料液を点着したの
ち、一定時間経過後の導電性を有する層A、Bの間の電
位差を測定して、この電位差とfめ調Sjl、た検t1
1線から、試ネ゛)液中に含まれていた電解質のC瓜を
算出する方法が利用される。
イオン選択゛1に極は14記のように基本的には単純な
構造からなり微小なチップとして得られるため試料の必
1 jjが極めて少なく、従−)て体液などのように試
料液のかに制限がある場合の含イ1電解質州の測定に非
常に有用である。またイオン選択′屯極は、単純かつ微
小な構成からなるため、使い枯てにて使用できるとの利
点もある。
しかし・方では、微小なイオン選択゛屯極は測定精度に
関するいくつかの問題点を有している。これらの問題点
とは、JL体的には、測定中における電気的短絡(ショ
ート)あるいは電位の変動(電位ドリフト)の発生であ
る。上記問題点が発生する原因の−・つとして、イオン
選択層上に点着された参照液と試料液が電極の側縁部を
伝い流れることを挙げることがでSる。この現象は、イ
オン選択層の組成により1点着された参照液と試料液は
イオン選択層にを広がる場合があるために生じるもので
ある。
上記の現象の結果、層状電極を構成する層の側縁部にお
いて参照液または試料液を介しての電気的層、v5(シ
ョート)が発生しやすい、また、層状電極を構成する層
の成分(特に塩類)が上記液体中へ溶出すること、およ
び電極を構成する層が上記液体を吸収することにより膨
張変形を生じることによって測定中の電位の変動(電位
ドリフト)が発生しやすい。
以上の問題に対して前記特公昭58−4981号公報記
・佐のイオン選択性電極においては、発明の詳細な説明
の欄において、エンドレス環状溝または接着剤からなる
環状ストリップを、電極収容空洞内のモ担部材のf表面
に参照液孔および試料液孔を取り囲むように形成するこ
とで解決を図っている。
しかし、イオン選択電極の特性を考えると、その構造は
できるかぎり単純な構成となるものが好ましい。したが
って、特別な装置や機構を追加することなく、この問題
を解決することが望ましい。
し発明のし1的] 本発明のLな目的は、イオン選択電極のイオン選択層に
点着された参照液と試料液が電極を構成する層に接触す
る現象が、複雑な装置や機構を用いることなく、効率的
に回避されたイオン選択電極を提供することにある。
[発明の要旨] 本発明は、電気絶縁性支持体1−に形成された層状電極
および該層状電極りに付1没されたイオン選択層からな
るシート状イオン選択電極において、上記層状電極の電
気接続端子−領域を除く全側面部がイオン選択層材料に
よって覆われていることを特徴とするイオン選択電極を
提供するものである。
すなわち、本発明溝は、イオン選択層材料が・般に高電
気抵抗性で実質的に電気絶縁性であることを利用して、
)−記イオン選択電極に関する品問題の解決を図ったも
のである。
[発明の効果] 本発明のイオン選択電極は、層状電極の電気接続端子領
域を除く全側面部がイオン選択層材料で覆われているた
め、点着された参照液および試料液がイオン選択電極の
層状電極を構成する層へ直接接触することがない、従っ
て本発明のイオン選択電極は、参照液と試料液とを介し
て生じる電気重層kPJ(ショート)および上記液体の
電極を構成する層への浸入に伴なう測定中の電位の変動
(電位ドリフト)が発生することが少ない。
また本発明のイオン選択電極は、特別な装置や機構を用
いることなく上記諸問題の解決を図ることができるため
、本来的に単純な構造からなるイオン選択電極の基本的
な特徴を損なうことがない。
[発明の詳細な記述] ′ 本発明は、電気絶縁性支持体上に形成された層状電極お
よび該層状電極上に付設されたイオン選択層からなるシ
ート状イオン選択電極に関するものである。以五の説明
において、イオン選択電極とは、上記のような基本構成
からなるイオン選択電極(半電池)を74味する。
また本発明のイオン選択電極は、層状電極の電気接続端
子領域を除く全側面部がイオン選択層材料で覆われてい
ることを特徴とする。この′電気接続端子領域とは、イ
オン選択電極を3一定に使用する際に、電極を構成する
導電性層に設置する電気接続端子に接触する領域を意味
する。
そして、本明細占において、全側面部のうち、電気接続
端f領域に接する面を端部、他の面を側部と称する。
以下1本発明のイオン選択電極を図面に基づいて説明す
る。
第1図は、本発明の一実施態様例であるイオン選択電極
の模式的斜視図である。
電気絶縁性支持体(以fにおいては、単に支持体ともい
う)111に設置されたイオン選択電極の層状電極(内
部参照電極)は、電気接続端子領域12aを除き、イオ
ン選択層15の連続部(イオン選択層材料と同じ材料か
らなる)に覆われている。
PI3図においては、電気接続端子領域12aは、導電
性金属層12に連続する層で、イオン選択層15で覆わ
れずに露出している部分を意味する。上記露出部分を設
ける代りに、針状プローブでイオン選択層を穿つ等のf
段を用いることで導電性を有する層と電気的に接触する
方法を採用するならば、上記露出部分(ML電気接続端
子領域を設けなくともよい。
第2−A図および第2−B図は、本発明の基本構成の第
一の型(後述)に含まれる一実施態様例であるイオン選
択電極の断面を示す模式図である。第2〜A図は第1図
のイオン選択電極を第1図中のA−A方向で切断した断
面図に相当し、第2−B図は第1図のイオン選択電極を
第1図中のB−B方向で切断した断面図に相当する。な
お。
第2−A図以下の断面図は説明のため各部位の縮尺は適
当に代えである。
12−A図および第2−B図におけるイオン選択電極(
半電池)は、支持体21.導電性金属層22、該金属の
水不溶性塩を含む層(以ドにおいては、単に水不溶性塩
層ともいう)23、電解質層24およびイオン選択層2
5aから構成されているものである。
第2−A図に示されているように、イオン選択電極のA
−A方向の側面部において、導電性金属層22.水不溶
性塩層23および°1「解質層24の側面は、イオン選
択層材料25bによって覆われている。また第2−B図
に示されているように、イオン選択電極のB−B方向の
側面部においては、水不溶性塩層23および電解質層2
4の端部がイオン選択層材′#425bによって覆われ
ており、そして導電性金属層22の電気接続端子領域2
2aが設けられていない側(図中の右側)もイオン選択
層材料25bによって覆われている。
第3−A図および第3−B図は、本発明の基本構成の第
二の型(後述)に含まれる一実施態様例であるイオン選
択電極の断面図である。第3−A図は第1図のイオン選
択電極を第1図中のA−A方向で切断した断面図に相当
し、第3−B図は第1[Aの・イオン選択′−1j極紮
第1図中のl3−B方向で切断した断面図に相当する。
第3−A図と第1−B図におけるイオン選択゛市極(’
!−屯池)は、支持体31、導電性金属層32、水不溶
性塩層33およびイオン選択層35から構成5れている
ものである。
第3−A図に示されているように、イオン選択電極のA
−A方向の側面部において、導′屯性金属層32および
水不溶性m層33の側面は、イオンJ択層材料35bに
よって覆われている。また第3−B図に示されているよ
うに、イオン選択電極のB−B方向の側面部においては
、水不溶性塩層23の端部がイオン選択層材料25bに
よって覆われており、そして導電性金属層22の電気接
続端f領域22aが設けられていない側(図中の右側)
もイオン選択層材料25bによって覆われている。
なお、第3−A図および第3−B図に示す態様の1し極
においては、導電性金属層32および水不溶性塩層33
をそれぞれ導電性層およびレドックスカップル+14層
に置き換えて構成することができる。ト記導電性層およ
びレドックスカップル塩の詳細については、特公昭58
−4.981づ公報等に記載されている。
以ド、本発明のイオン選択電極を構成する支持体、電極
およびイオン選択層について説IJJする。
本発明により提供されるイオン選択゛11を極の基本構
成である。支持体、導電性をhする層を含む一または二
重りの層から構成される電極およびイオン選択層がこの
順に一体化されてなるイオン選択電極は、前述のように
既に公知である。また]二二重極を構成する、導′屯性
金属層、該金属の水不溶性塩を含む層、’、LM質層等
の8層も既に公知である。
これらのイオン選択電極については公知技術に従って選
択することができる。イオン選択電極の構成、材料、S
J造方法などを開示する刊行物の例としては、前記の特
公昭58−4981号、特開昭57−17851号、同
57−17852号。
同58−211648号各公報および特願昭59−10
0317号を貝細書なとを挙げることがでξる。
本発明のイオン選択電極に用いることができる支持体と
しては、−に気絶縁性で電気的に不活性なものであれば
よく、公知材料を用いることができる。たとえば、ポリ
エチレンテレフタレートなどの電気絶縁性プラスチック
材料からなるフィルム(または、シート)を用いること
ができる。支持体の厚さは、−・般に50〜500 g
mであることが望ましい。
本発明のイオン選択1し極の基本構成の第′の型は、導
電性金属層、該金属の水f溶性塩を含む層および該水不
溶性塩の陰イオンと共通の陰イオンとアルカリ金属イオ
ンとの水溶性塩を有する電解質層よりなる層状電極を有
する。
また、本発明のイオン選択電極の基本構成の第二の型に
は、導電性金属層および該金属の水不溶性塩を含む層よ
りなる層状電極を有する。測定するイオンがC!;L−
Na ”またはに′″であり、導電性金属層が銀で、水
不溶性金属11!の層が塩化銀で構成される場合には、
この第ニーの型のように′I「解質層を設けない態様と
することができる。
導電性金属層としては、支持体表面に蒸着または化学メ
ッキなどの方法により積層された金属銀からなる層が代
表的である。該金属の水不溶性塩を含む層(水不溶性塩
層)は、化学的変換方法、該水不溶性塩を真空蒸着ある
いは化学蒸着する方法、あるいは該水不溶性塩をバイン
ダ〜と共に4布乾繰する方法を用いることでL記導′市
性金属層りに形成することができる。化学的変換方法の
珪体例としては、導電性金属層を金属銀層とした場合に
、銀層の表面部分を化学的に酸化・塩化しで塩化銀層を
形成させる方法を挙げることができる。化学的変換方法
については、特開昭58−4981号公報、真空蒸着お
よび化学蒸着法については、特開昭57−17852号
公報にそれぞれ記載されている。また、バインダーと八
番こ塗4j乾燥する方法は、導電性金属層を金属銀層と
した場合に、塩化銀微粒子とポリで−バインダーとを含
む分散液を金属銀層表面に塗布乾燥させることにより実
施することができる。L配水不溶性J11層の厚さは、
化学的変換方法、真空蒸着あるいは化学蒸着法を用いた
場合には、約50nm〜約5gm、好ましくは約70n
m〜3gmの範囲内であり、そしてバインダーと共に塗
布乾燥した場合には、約1ルm〜約10ルm、好ましく
は2JLm〜約7gmの範囲内である。
導電性金属層の一端部に電気接続端子領域を形成する場
合には、水不溶性塩層を形成する際に。
導電性金属層の一部を樹脂膜(レジスト膜)を設けるか
、またはニッケル、クロム、パラジウム、インジウムあ
るいは酸化スズ等の薄層を設けることによりマスキング
して形成することができる。
なお、樹脂膜をレジスト膜として用いた場合には、水不
溶性塩層を形成後、レジスト膜を除去する必要があるが
、金属薄層または導電性金属薄層を用いた場合には、こ
の薄層はそのまま導電性金属層りに残しておくことが回
走である。上記マスキングの方法は、樹脂膜を用いる方
法が特開昭58−102146号公報に、ニッケル、ク
ロムまたはニッケル・クロム合金薄層を用いる方法が特
開昭56−33537号公報に、パラジウムまたはイン
ジウム薄層を用いる方法が特開昭57−27047す公
報に、酸化スズまたは酸化インジウム薄層を用いる方法
が特開昭58−27047号公報に、そしてコバルト薄
層を用いる方法が特開昭58−33159号公報にそれ
ぞれ記載されている。
また、該水不溶性塩の陰イオンと共通の陰イオンとアル
カリ金属イオンとの水溶性塩を有する′電解質層(以ド
電解質層と略す)も、特公昭58−4981号公報、米
国特許4214968号明細書、および特開昭57−1
7852号公報に記載された方法により形成することが
できる。電解質層に用いられる水溶性塩はアルカリ全屈
であるが、通常はカリウム塩およびナトリウム塩であり
、これらは単独でも混合しても使用することができる。
また、電解質層に含有させる電解質のアルカリ金属イオ
ンと測定対象のアルカリ金属イオンとは必ずしも同一と
する必要はない。
水溶性塩のアルカリ金属イオンの相ト側の陰イオンは水
不溶性塩に含まれる塩の陰イオンと共通にする必要があ
るため、水溶性塩はイオン選択電極全体の構成を考慮し
て選ばれる。一般には、イオン選択電極の導電性金属層
は金属銀から構成されることが多く、また該金属の水不
溶性塩を含む層は塩化銀を含むか、あるいは塩化銀から
なることが多いため、必然的に水溶性塩として塩化物。
たとえば、塩化カリウム、塩化ナトリウムを用いること
が多い。ただし水不溶性塩層に含まれる水不溶性塩の陰
イオンが、臭素イオン、沃素イオンスルホニウムイオン
、カルボン酸イオンなど塩素イオン以外の陰イオンであ
る場合には、電解質層に用いるアルカリ金属塩の陰イオ
ンは当然それに一致させるように選択する必要がある。
電解質層は、上記水溶性塩の結晶のみで構成されてもよ
く、また特公昭5g−4981号公報記載のイオン選択
性電極のように上記水溶性塩と親木性重合バインダーと
をその重合体および塩のための溶媒に溶解した溶液の乾
燥残留物から構成してもよい。
本発明のイオン選択電極に用いることができるイオン選
択層は、特定のイオンを選択することができる層で、試
料液または標準液と接触する以前の乾燥状態においては
高電気抵抗性で、実質的に電気絶縁性である。ここで[
特定のイオンを選択することができる」とは、特定のイ
オンのみを選択的に透過、またはそれに感応する場合の
みならず、*、y定のイオンが測定に充分な時間差をも
って他の測定対象外の物質から選択され得る場合も含む
、また、イオン選択層に用いる物質によっては、イオン
交換を通じ液中のイオン活性変化に対応する電位差を測
定し、結果として特定イオンを選択したと同等の機能を
発現する場合も、本明細書では「特定のイオンを選択す
ることができる」という。
イオン選択層は、試料液および標準液がともに水性液体
であるので水不溶性でなければならない。またイオン選
択層は、水不溶性であれば親木性、疎水性を問わないが
、本発明においては疎水性でおることが好ましい。
イオン選択層は、従来公知の方法により設けることがで
きる0例えばイオンキャリアをイオンキャリア溶媒に溶
解させたものを疎水性有機バインダーと共に水不溶性塩
層または’Fits質層あるいは導電性層のLに塗布、
乾燥させる。イオンキャリアe度は、一般に0.05〜
Log/m’、イオン選択層の厚ざは約3km〜約12
5牌出、好ましくは約5〜約50μmである。
l−記イオンキャリアの例としては、カリウドイオンの
分析を目的とする場合には、パリノマイシン、環状ポリ
エーテル、テトララクトン、マクロリドアクチン、エン
ニナチン、カリウムテトラフ二二ルポレート、およびそ
れらの誘導体など、そしてナトリウムイオンの分析を目
的とする場合には、モネンシンナトリウム、メチルモネ
ンシン、環状ポリエーテル、テトララクトン、マクロリ
ドアクチン、エンニナチン、ナトリウムテトラフェニル
ポレート、およびそれらの誘導体などを挙げることがで
きる。これらのイオンキャリアは単独で、または適宜に
組合せて用いることができる。
またL記イオンキャリア溶媒は、弔にイオンヤヤリアに
対する溶媒であるばかりでなく、イオン選択層における
イオン移動機構にも関17′−するものである。したが
ってイオンキャリア溶媒が疎水性有機バインダーと相溶
性である以外にも、イオン移動に関するいくつかの特性
を右していることが好ましい、たとえば、イオンか試料
液とイオン選択層との間の界面を容易に通過できるよう
に、イオンキャリア溶媒は充分に親木性であることが好
ましく、イオンキャリア溶媒が親木性でない場合には、
界面活性剤を用いてイオンキャリアを親木性としなけれ
ばならない、また、イオンキャリア溶媒は、イオン選択
層から試料液中への逆方向の移動が生じないように、水
に対して充分に不溶性であることが好ましい。さらに、
貯蔵性の点から実質的に非揮発性であることが好ましい
L記の好ましい特性を有するイオンキャリア溶媒として
はフタレート、セバケート、芳香族または脂肪族のエー
テルおよびアジペート等が挙げられる。これらの具体的
化合物例としては、特公昭58−4981号公報に記・
彼のブロモフェニルフェニルエーテル、3−メトキシフ
ェニルフェニルエーテル、4−メトキシフェニルフェニ
ルエーテル、ジメチルフタレート、ジブチルフタレート
、ドデシルフタレ−1・、ジオクチルフェニルホスホネ
ート、シフレジルホスフェート・ビス(2−エチルヘキ
シル)フタレート、オクチルジフェニルホスフェート、
トリトリルホスフェート、ジオクチルアジペートおよび
ジブチルセバケートを挙げることができる。また、他の
多数の有用な溶媒も既に公知である。
疎水性有機バインダーとしては、薄11!2を形成する
ことができる天然高分子物質、その誘導体もしくは合成
高分子物質を用いることができ、その例としては、セル
ロースエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビ
ニルコポリマー、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニ
トリル、ポリウレタン、ビスフェノールAのポリカーボ
ネートなどを挙げることができる。
これらのイオンヤヤリアやイオンキャリア溶媒、疎水性
41機バインダーおよびそれらからなるイオン選択層は
、前記特公昭58−4981時公報以外にも、特開昭5
8−156848号−公報、あるいは米国特許4053
381号、米国特許4171246号、米国特許421
4968号の各明細書及びrResearch  Di
sclosuteJ 誌報文No、 l 6113 (
1977年9月号)に記載ノ物質および技術を用いるこ
とができる。
イオン選択層の材料として、イオン交換物質を用いるこ
ともできる。この場合は、イオン交換により生じるイオ
ン油清変化に起因する電位差応答を測定することになる
0本発明に使用できる適ちなイオン交換物質及びこれら
を用いるイオン選択層の形成力法は特公昭52−477
17号″公報に記述されている。イオン交換物質の代表
例としては、塩素イオン交換用のテトラアルキルアンモ
ニウムクロリドを挙げることができる。
1−記イオン選択層は、測定するイオンかに゛。
Na”、Ca”、HCO3−(またはC0,2−)の場
合には必須のものである。一方、測定するイオンがC1
−であり、イオン選択電極が銀からなる金属層と塩化銀
からなる水不溶性金属塩の層とから構成される場合には
一般にイオン選択層はなくてもよいが1その代りとして
、セルロースエステルなどの特開昭55−89741号
公報記載の物質や特開昭53−72622号および同5
4−1384公報公報に記載のラテックスなどから形成
される層を、測定するイオンについて透過性を有する保
護層として設けることができる0本発明では上記保護層
もイオン選択層に含まれる。
以Eのような構成を有する本発明のイオン選択電極(半
電池)は、様々な方法で使用することができる。すなわ
ち1本発明のイオン選択電極二個を一組として測定に使
用する方法が一般的であるが、他のイオン選択電極と組
合せて使用することも可能である。本発明のイオン選択
電極と組合せて使用することができるイオン選択電極は
、半電池(ハーフセル)として構成されたものであれば
、特に制限はない、たとえば、本発明のイオン選択電極
のようなシート状電極型のもの以外にも、イオン選択性
ガラス膜または品分′/−膜よりなる容器状電極(バレ
ル電極〕を使用することができる。
また、 ・方の11!、極(通常は参照液用)を共通の
ものとして、他方の電極(通常は試料液用)を複数接続
して使用することもrr7能である。
以り述べたような多層構造よりなるイオン選択゛七極は
、 ・般に支持体側から機能層を順次形成して製造され
る。すなわち1本発明のイオン選択゛1[極の第一の型
の製造においては、表面に導電性金属層が形成された支
持体を用いて、 (1)導電性金属層Eに水不溶性塩層を形成する工程; (2)水不溶性[5上に電解質層を形成する工程;そし
て (3)形成された層状電極ににイオン選択層を形成する
工程; よりなる製造方法を用いる。また、本発明のイオン選択
電極の第一の型においては、E記玉程のうち、(1)お
よび(3)の工程を順次実施する0、J:品番工程につ
いては、前述したように既に公知である。
また、イオン選択電極中に電気接続端子領域を設ける場
合には、上記(1)の工程の実施前において、 (A)導電性金属層の電気接続端子領域予定部を、樹脂
1模、金属薄層および導電性金属酸化物薄層よりなる群
より選ばれるレジスト膜でマスキングする工程; を実施する。さらに上記マスキングが樹脂膜よりなるレ
ジス)IIQを用いて実施ごれる場合には。
F記(2)と(3)の工程の間において。
(Ao)上記レジスト膜を除去して、電気接続端r領域
を露出させる工程; を実施する。
本発明のイオン選択電極は、J:記(3)の工程におい
て、イオン選択電極の全側面部にもイオン選択層材料を
塗布することによっても製造することができるが、より
効率良く所望の状態にてイオン選択層材料で覆う方法と
して、以ドに述べる製造方法を用いることができる。
すなわち、電気絶縁性支持体りに形成された層状電極お
よび該電極層とに付設されたイオン選択層からなるシー
ト状イオン選択itt極において、+ h記音状電極の
全側面部がイオン選択層材料によって覆われていること
を特徴とする本発明のイオン選択電極は、前述した各工
程に加えて、F記の(B)または(C)、(3′)およ
び(4)に示される各工程を実施することにより容易に
製造することができる。
(2)と(3)の[程の間において。
(B)導電性金属層、そのLに形成された水不溶性塩層
および電解質層を、p定する゛電極の形状に沿って帯状
に除去することにより、電極分離や定領域を形成する工
程; を実施する。
ただし、(2)の工程を実施しない場合には(1)と(
3)のL程の間において上記(B)の工程に代えて。
(C)導電性金属層およびそのLに形成された水不溶性
塩層を、工・定する′電極の形状に沿って帯状に除去す
ることにより、電極分離予定領域を形成するL程: を実施する。
そして、1−記(3)の「程を、 (3°)層状電極の表面および上記電極分離予定領域を
イオン、選択層形成材料で被覆するr程:として実施す
る。
そして(3′)の工程の後において。
(4)前記の電極分離予定領域にて切断操作を行なうこ
とによりイオン選択電極を分離する工程; を実施する。
なお(Ao)の工程を実施する場合には、上記(B)ま
たは(C)の工程と(Ao)の工程の間の順序には特に
制限はなく、同時に実施することもできる。
またCB)および(C)の工程における電極分離予定領
域を作成する操作は、様々な方法で実施することができ
るが、p゛持体表血をも溝状に薄く除去した形態にする
ことができる方法を用いることが好ましい。たとえば、
鋭利なりサヒ形断面の刃を用いて掛2りき操作によりV
字形断面の溝を設けてもよく、またバイトなどの切削用
刃物を用いて機械的に浅いU字形断面の溝を削り取って
もよい。
上記(3゛)の「程においで1層状゛市極の表面および
′上極分層F定領域をイオン電極層形成材料で被覆する
操作は、電気端子−接続領域の基部まで被Yaするよう
に行なわれることが好ましい。
また、製造に使用する支持体として、イオン選択電極数
個分の大きさの長尺状支持体を用いて、l二品番工程を
実施後、(4)の「程において分離切断することで、複
数のイオン選択電極を回11′fに生産することが可能
である。この場合において、上記(B)または(C)の
[程における′准極分離r定領域の作成が、各電極に関
して実施されることは勿論である。
]二足製造方法を用いることにより、イオン選択電極を
’ili気接続端f領域を除きイオン選択層材料で確実
に覆うことができる。また」二足製造方法は、最軽的に
切断する(4)の工程を用いて個々のイオン選択電極を
生産するものであるから、同質のイオン選択゛准極を多
数生産する場合に有利である。従って、ヒ記イオン選択
電極の製造方法は、イオン選択電極を大量に生産する場
合にも、有利な方法であるということができる。
以ドに本発明のイオン選択電極の製造例を示す。
[製造例] 真空蒸着により、厚みが約600nmの銀の層が設けら
れた厚さ188gm、幅28mmのポリエチレンテレフ
タレー1−(PET)フィルムラ用意し、上記蒸着銀の
両端部を幅5mmにわたってポリ塩化ビニルを主成分と
して含む液状レジスト(占藤産業■製)を塗布、乾燥し
てレジスト膜を形成した。
次に前記レジスト膜で被覆されていない部分の銀の表面
を塩酸16ミリモル/交、重クロム酸カリウム36ミリ
モル/立からなる処理液で約60秒間処理して銀層のL
に塩化銀層を形成させ、ついで水洗乾燥することにより
、フィルム状の銀・塩化銀電極を製造した。
ト記銀−塩化銀電極1−に3%塩化カリウ11水溶液を
塗布乾燥して、電解質層を形成した。電解質層は、レジ
スト膜ヒにも形成された。
lユ記電極の中央線および中央線に直交する複数のF行
線に沿って、バイト(切削用刃物)により輻約1mmの
浅いU字型溝(溝の中心距$ 6 m mで、PETフ
ィルムの表面から約lOμmの深さに達する溝)を切削
して、電極分離p定領域を形成した。
切削後、に記しジスト膜を剥離除去した。
以丁の組成のカリウムイオン選択層を塗41、乾燥した
。(イオン選択層はレジストlI!2の除去により現わ
れた電解質層のエツジ部分を覆うように塗布した。) 表−宏り−人Δ−木Z選択最21協−夜−UVYNS 
(本1)        0.9gアジピン酸ジオクチ
ル    1.2g八へノマイシン       44
mgテトラキス−p−クロロフェニル 硼酸カリウム       18 m gメチルエチル
ケトン       5g5H510(*2) (1%メチルエチルケトン溶液)  0mg (註〕木l:ユニオンカーバイド製コポリマー(塩化ビ
ニル:酢酸ビニル、 90:10、モル比) 零2:東しシリコーン■製シリコーン系界面活性剤 各νJ削溝の中心線に沿って切断し、幅6 m m 。
長さ14mmの電極を形成した。
以りの工程で本発明に従うイオン選択電極(カリウムイ
オン分析用)が製造された。
【図面の簡単な説明】
:51図は、本発明のイオン選択電極の一実施態様例を
示す斜視模式図である。 第2−A図および第2−B図は、本発明の基本構成の第
・の型に含まれるイオン選択゛市極の一実施!E様例の
断面図である。 第3−A図および第3−B図は1未発]」の基本構成の
第二の型に含まれるイオン選択電極の一実施mj様例の
断面図である。 11.21.31;支持体 22.32:導゛1[性金属層 12a、22b、32b:電気接続Q −f−領域23
.33:水不溶性塩層 24:電解質層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、電気絶縁性支持体上に形成された層状電極および該
    層状電極上に付設されたイオン選択層からなるシート状
    イオン選択電極において、上記層状電極の電気接続端子
    領域を除く全側面部がイオン選択層材料によって覆われ
    ていることを特徴とするイオン選択電極。 2、上記層状電極が、支持体側から順に、導電性金属層
    および該金属の水不溶性塩を含む層から構成されている
    特許請求の範囲第1項記載のイオン選択電極。 3、上記層状電極が、支持体側から順に、導電性金属層
    、該金属の水不溶性塩を含む層および該水不溶性塩の陰
    イオンと共通の陰イオンとアルカリ金属イオンとの水溶
    性塩を有する電解質層から構成されている特許請求の範
    囲第2項記載のイオン選択電極。
JP60232305A 1985-10-19 1985-10-19 イオン選択電極 Pending JPS6293645A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60232305A JPS6293645A (ja) 1985-10-19 1985-10-19 イオン選択電極

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60232305A JPS6293645A (ja) 1985-10-19 1985-10-19 イオン選択電極

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6293645A true JPS6293645A (ja) 1987-04-30

Family

ID=16937124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60232305A Pending JPS6293645A (ja) 1985-10-19 1985-10-19 イオン選択電極

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6293645A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4528085A (en) Ion selective electrode and process of preparing the same
EP0095946B1 (en) Device for determining ionic activity
US4214968A (en) Ion-selective electrode
US4053381A (en) Device for determining ionic activity of components of liquid drops
US4933048A (en) Reference electrode, method of making and method of using same
DE2722617C2 (de) Ionenselektive Elektrode und Verwendung derselben
US4683048A (en) Method of manufacturing ion selective electrode pair
CA1155800A (en) Silver/silver halide electrodes comprising chromium or nickel
EP0230572A1 (en) A method of manufacturing ion-selective electrodes for analyzing selected ions in solution
JPS6293645A (ja) イオン選択電極
EP0288724B1 (en) Ion-selective electrode for measuring carbonate concentration
JPS6256976B2 (ja)
EP0230573B1 (en) Selectively ion-permeable dry electrodes for analyzing selected ions in aqueous solution
JPS6293646A (ja) イオン選択電極
CA1093641A (en) Ion-selective electrode
CA1116696A (en) Ion-selective electrode
US20210364463A1 (en) Single-use disposable reference sensor
JP2002122563A (ja) イオン選択性単電極複合体、その製造方法、およびイオン活量測定器具
JP2948423B2 (ja) カリウムイオン分析用イオン選択電極
JPH06281616A (ja) イオン選択性電極
JPS58193449A (ja) イオン活量測定器具
JPH04344454A (ja) ハロゲンイオン検出用電極
JPH0354789B2 (ja)
JPH0352021B2 (ja)
JPH102876A (ja) 塩素イオンセンサ