JPS629339Y2 - - Google Patents

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JPS629339Y2
JPS629339Y2 JP13669084U JP13669084U JPS629339Y2 JP S629339 Y2 JPS629339 Y2 JP S629339Y2 JP 13669084 U JP13669084 U JP 13669084U JP 13669084 U JP13669084 U JP 13669084U JP S629339 Y2 JPS629339 Y2 JP S629339Y2
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JP
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friction
yarn
false twisting
twisting device
twisting
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JP13669084U
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JPS60181382U (ja
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は糸条に仮撚を付与する摩擦仮撚装置に
関する。 従来技術 従来から摩擦仮撚装置として種々のものが知ら
れている。中でも複数個の摩擦円板を止着した3
本の軸を、各軸の円板が互いに部分的に重合交差
し、螺旋に沿つて位置するように平行に設けてな
る摩擦仮撚装置は、仮撚加工速度の高速化の可能
性を有していること及び糸掛けの容易さを有して
いることによつて、未延伸糸若しくは部分延伸糸
を延伸と同時に若しくは延伸に引続いて仮撚加工
する所謂延伸仮撚加工法又は紡出工程に延伸仮撚
工程を連結してなる紡糸延伸仮撚加工法への適用
の可能性が注目されている。 しかしながら、かかる摩擦仮撚装置によつて
400m/min以上の高速度で走行する糸条に仮撚
加工を施す場合には、糸条に十分な撚を付与でき
ず、得られた仮撚加工糸の糸品質が不満足である
という異常を生じる。 考案が解決しようとする問題点 本考案者はかかる異常を防止するべく検討の結
果、従来の摩擦仮撚装置はその摩擦円板の形状に
対する配慮が十分でなく、その厚さが極めて薄く
且つ断面形状も適切でないために、上述の如き異
常が生じること及び円板の配置構造も同様に重要
な要因であることを見出した。即ち糸条に仮撚を
付与する場合、円板の形状と円板の配置構造によ
り決定される円板に対する糸条の摺接走行角が撚
の付与に重要な影響を有し、関与している要因で
あることを見出したものである。 問題点を解決するための手段 接糸面がセラミツクである複数個の摩擦円板を
止着した3本の軸を、各軸の円板が互いに部分的
に重合交差し、螺旋に沿つて位置するように平行
に設けてなる摩擦仮撚装置において、摩擦円板を
その厚さT(mm)が5〜8mmで且つ厚さT(mm)
の3/4〜1倍の曲率半径の円弧断面となすととも
に円弧断面と摩擦円板の上下の面との間に曲率半
径r(mm)が1/6R(mm)〜1/2R(mm)の面とり
部を設け、隣接する摩擦円板間の間隙P(mm)を
0.5〜2.0mmとなし、摩擦円板の外径D(mm)およ
び軸間距離L(mm)が を満足するようになした摩擦仮撚装置である。 以下図面に基いて説明する。第1図は本考案装
置の正面図である。図においてブラケツト1に、
3つの軸受2,3及び4をほぼ正三角形の頂点位
置に設け、該軸受2,3及び4を介して軸5,6
及び7を回転可能に枢支している。軸5の下端に
プーリ5aを、軸6の下端にプーリ6a,6b及
び駆動輪8を並びに軸7の下端にプーリ7aをそ
れぞれ軸と一体に成形し又は止着している。プー
リ5aと6bの間にタイミングベルト9等の伝導
部材を、同様にプーリ6aと7aとの間にタイミ
ングベルト10等の伝導部材を張架している。駆
動輪8がベルト11等の駆動手段に押圧される
と、駆動輪8から軸6へ、更にプーリ6a,6b
からタイミングベルト9,10及びプーリ5a,
7aを介して軸5,7へ回転力が伝達され軸5,
6,7は同方向に回転される。 12は軸5,6,7に止着した摩擦円板であ
り、セラミツク若しくはセラミツクコーテイング
した金属等の耐摩耗性部材で製作される。尚、糸
条摺接面をその粒子径が2〜30μのものを用い表
面粗度を1〜6Sに仕上げることにより、きわめ
て良好な施撚効果が得られる。 摩擦円板12の厚さT(mm)は5〜8mmとなし
且つその端面の円弧部の曲率半径R(mm)は厚さ
T(mm)の3/4〜1倍となす。尚、摩擦円板12
の上下の面と端面の円弧部との間は前記曲率半径
R(mm)に比し十分小さい曲率半径r(mm)の面
とり部によつて滑らかに連結する。ここに面とり
部の曲率半径r(mm)は第3図に示すように円弧
部の曲率半径R(mm)に対し1/6以上1/2以下とす
るこ とが好ましい。 これは糸条が摩擦円板12の滑らかな面に摺接
することによつて毛羽や糸条の損傷の発生を防止
出来るからである。 又円板12の厚さT(mm)は5mm未満になると
糸条の撚掛けが不十分となり捲縮性が低下すると
いう問題がある。一方厚すぎると糸道方向の抵抗
を生じ断糸、毛羽を生じやすい。従つて糸条と円
板の端面円弧部の接触不良による円弧部での糸導
の変動、それに伴う撚掛性の低下を防止するため
に、厚さT(mm)は5〜8mmとなすことが望まし
い。一方円弧部の曲率半径R(mm)が本発明の範
囲より大であるときは端面は円柱断面に近付き糸
条の施撚が主としてその到達点及び離れ点で行わ
れることになり施撚が不十分となり且つ撚斑も生
じ易くなる。また本発明の範囲より小であるとき
は糸の到達点と円弧断面の最外側部との速度差が
大きくなり施撚斑を生じ易い。 摩擦円板12の直径D(mm)は通常40〜55mmの
範囲とすることが好ましい。それぞれの軸5,
6,7に摩擦円板を等間隔に取付け、各軸の摩擦
円板が互いに部分的に重合交差し螺旋に沿つて位
置するようになしている。尚、隣合う摩擦円板の
間隔P(mm)は2.0mmを越えると、毛羽が発生し
易く0.5mm未満では糸掛が難しくなるので0.5〜2.0
mmとする。 摩擦円板12及び軸5,6及び7は、摩擦円板
の厚さT(mm)、外径D(mm)、軸間距離L(mm)
及び摩擦円板の間隔P(mm)に対して、
【式】が0.23〜0.45、好ましくは0.26〜 0.36の範囲となす。 ここに、
【式】は、第2図に示す如く 摩擦円板12に摺接走行する糸条Yが垂直軸とな
す角度θの正接tanθを与えるものである。しか
して、糸条Yを摩擦円板に摺接せしめて摩擦仮撚
りする際には、糸条Yは回転する摩擦円板により
摩擦力Vを受ける。この摩擦力Vは糸条Yの糸軸
に直角方向の成分(撚掛力)VTと糸軸方向の成
分(糸送り力)VYとに分解される。この撚掛力
VTと糸送り力VYとの釣合いを適正とすることが
極めて重要である。しかるに従来はこの釣合いを
適正とすることができず、撚掛けが不十分とな
り、又は斑となつていた。特に糸条摺接部をセラ
ミツクとなした摩擦円板を用いる際にこの釣合い
が不適正となつており、かかる摩擦円板により糸
条に仮撚を付与し良好な捲縮を得ることは極めて
困難であつた。 本考案の如くtanθを0.23以上0.45以下にする
場合には極めて容易にその釣合いを適正となすこ
とができ、良好な捲縮糸が得られる。尚tanθを
本考案の範囲外とする場合、0.23未満では毛羽、
断糸が多発し、且つ得られる加工糸の捲縮性が低
下し、一方0.45を越えると加工糸の捲縮性が低下
する。尚tanθを0.26以上0.36以下の範囲にする
と更に良好な加工性、捲縮性が得られる。 作用効果 さて以上のように構成した本考案装置において
は、糸条Yは糸ガイド13から各摩擦円板が重合
交差して形成する楔状部を順次摺接して糸ガイド
14に至る。ここで、摩擦円板の厚さを十分に厚
くするとともにその端面の曲率半径を厚さの3/4
〜1倍と十分に大きくなしているために、糸条Y
が摩擦円板に到達する点及び離れる点の回転速度
と、糸条Yを最大の回転速度を施撚する点の回転
速度との差が小さく糸道方向にほぼ均一の施撚が
可能である。且つ摩擦円板が厚いことにより施撚
部が十分長いので糸条に十分な施撚を行うことが
できる。加えて、摩擦円板と軸とを一定の範囲に
配置することにより、摩擦円板による糸条の施撚
力と糸送り力が適正な値にバランスされる。これ
らが相俟つて糸条に均一で且つ十分な施撚を行う
ことができきわめて均一な仮撚加工糸が得られ
る。 以下実施例について説明する。 実施例 粒子径25μのセラミツクにより外径Dが45mmで
厚さ及び端面の曲率半径Rが異なる種々の摩擦円
板を用いて第1図の如き摩擦仮撚装置を作製し
た。ポリエステル糸条を450m/minで延伸し同
時に前記摩擦仮撚装置により仮撚加工し150de/
30filとなし、糸条に付与する撚数ターン/m、毛
羽、未解撚の発生状況の関係を調べた。尚糸条処
理温度は220℃である。
【表】
【表】 上表より本考案の装置によれば高速加工時にお
ける撚掛性加工性が良好であることは明らかであ
る。 ここで毛羽は東レ毛羽テスターで測定した10分
間に発生する毛羽の箇数、未解撚は加工糸が解撚
されずに部分的に密着した状態の部分の20m当た
りの箇数。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の正面図で12は摩擦円板、D
は外径、Tはその厚さ、Rはその端面の曲率半
径、rは面とり部の曲率半径、pは摩擦円板の間
隙、5,6,7は摩擦円板を止着した軸、Lは軸
5,6,7の軸芯間の距離である軸間距離であ
る。 第2図は第1図に示す仮撚装置の軸5の円板上
での糸条の走行状態を示す側面図でYは糸条θは
糸条Yが円板12上で軸5,6,7となす角度で
ある。第3図は第1図の摩擦円板の端面部縦断面
の拡大図である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 接糸面がセラミツクである複数個の摩擦円板
    を止着した3本の軸を、各軸の円板が互いに部
    分的に重合交差し、螺旋に沿つて位置するよう
    に平行に設けてなる摩擦仮撚装置において、摩
    擦円板をその厚さT(mm)が5〜8mmで且つ厚
    さT(mm)の3/4〜1倍の曲率半径の円弧断面
    となすとともに円弧断面と摩擦円板の上下の面
    との間に曲率半径r(mm)が1/6R(mm)〜1/2
    R(mm)の面とり部を設け、隣接する摩擦円板
    間の間隙P(mm)を0.5〜2.0mmとなし、摩擦円
    板の外径D(mm)および軸間距離L(mm)が を満足するようになした摩擦仮撚装置。 2 摩擦円板の接糸面が1〜6Sの表面粗度を有
    するセラミツクである実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の摩擦仮撚装置。 3 摩擦円板の接糸面が3Sを越え6S以下の表面
    粗度を有するセラミツクである実用新案登録請
    求の範囲第2項記載の摩擦仮撚装置。 4 摩擦円板の接糸面のセラミツクが2〜30μの
    粒度径を有する実用新案登録請求の範囲第2項
    又は第3項記載の摩擦仮撚装置。 5 摩擦円板の外径、軸間距離が を満足するようになした実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の摩擦仮撚装置。
JP13669084U 1984-09-11 1984-09-11 摩擦仮撚装置 Granted JPS60181382U (ja)

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JP13669084U JPS60181382U (ja) 1984-09-11 1984-09-11 摩擦仮撚装置

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JP13669084U JPS60181382U (ja) 1984-09-11 1984-09-11 摩擦仮撚装置

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Publication Number Publication Date
JPS60181382U JPS60181382U (ja) 1985-12-02
JPS629339Y2 true JPS629339Y2 (ja) 1987-03-04

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