JPS6281573A - カ−ソル測定機能を有するオシロスコ−プ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は改良型オシロスコープ、特にカーソル発生器を
有するオシロスコープに関する。

［従来技術］ オシロスコープは、陰極線管（ＣＲＴ）、液晶表示パネ
ル、エレクトロルミネッセンス（Ｅ　Ｌ）表示パネル等
の二次元表示装置、上に表示される波形の電気量（電圧
、電流等）を測定する汎用電気計測器である。

ピーク−ピーク電圧、立上り時間及びパルス幅等の電圧
及び時間は、スクリーン上の表示信号波形を、通常、内
部又は外部目盛板の（垂直又は水平）目盛と対比して測
定される・、即ち、信号波形上の所望の２点間の電圧又
は時間は、オペレータが目盛を読み（必要に応じて波形
を移動させ）、目盛に、選択した電圧（又は垂直）感度
（マｏｌｔｓ／ｄｉマ）又は掃引速度（ｔｉｍｅ／ｄｉ
マ）を掛けて得ている。

最近、カーソル測定技法が開発され、制御可能な１対の
水平（電圧）又は１対の垂直（時間）カーソル線を信号
波形と重畳させて表示し、信号波形の電圧又は時間を、
より正確且つ迅速に、そしてフールプルーフ（測定ミス
なく）測定することが可能になった。このカーソル測定
技法は、１対の電圧（又は時間）カーソル線を信号波形
の関心ある２点に合わせ、これらカーソル線間の電圧差
をデジタル的に計算して測定するため測定精度が改善で
きる。

しかし、多くの波形測定の中には、カーソル測定によっ
て求めた電圧を、同じくカーソル測定によって求めた時
間で除して、両カーソル測定値の比、即ち傾斜を求めた
い場合がある。その１例として、増幅器のスルーレート
測定がある。「スルーレート」なる用語は、一般に、線
形領域で動作中の増幅器の出力電圧の最大変化率で定義
される。高速動作を測定する場合、一定時間内に変化す
る電圧又は電流を大きくすることが極めて重要であるの
で、このスルーレートはオシロスコープにおいて重要な
測定項目である。しかし、従来技法は、複雑で時間を要
するという欠点があった。

また、オシロスコープをｘ−Ｙモードで動作させ、増幅
器等の入出力信号を夫々表示する場合に、その入出力特
性、例えば線形増幅度を測定したい場合もある。

［目的］ 従って、本発明の一般的な目的は、改良したカーソル測
定機能を有するオシロスコープを提供することである。

本発明の具体的な目的は、電圧及び時間カーソルの双方
に関係する測定値が得られるオシロスコープを提供する
ことである。

本発明の更に具体的な目的は、増幅器のスルーレート等
が簡単に求められるオシロスコープを提供することであ
る。

［発明の要゛約］ 本発明によると、被測定信号波形をＣＲＴスクリーン等
の二次元表示装置に表示し、この信号波形に重畳して２
対の直交（垂直及び水平）カーソル線を表示する。オペ
レータは、これら２対のカーソル線の２つの交点を夫々
表示波形の関心ある２つの点に重ね合せる０次に、１対
の電圧（水平）カーソル線で特定される電圧差を、１対
の時間（垂直）カーソル線の差で除して被測定増幅器の
スルーレート等を求める。

［実施例］ 第１図は本発明によるオシロスコープの簡単なブロック
図である。入力信号は、入力端子ｌＯに印加されて垂直
前置増幅器１２により増幅される。この前置増幅器１２
からの出力は、垂直スイッチング回路１４及び垂直出力
増幅器１６を介して、本実施例ではＣＲＴである表示手
段１８の垂直偏向板に印加される。ＣＲＴ１８の水平偏
向板には、トリガ発生器２０からのトリガパルスにより
トリガされる掃引発生器２２からの時間軸ランプ（傾斜
）信号が、水平スイッチング回路２４及び水平増幅器２
６を介して印加される。尚、スイッチング回路１４及び
２４は、スイッチング制御回路（図示せず）により適宜
制御される。

以上の要素は、殆どすべてのオシロスコープに共通であ
り、ＣＲＴスクリーンには、例えば第２図の波形４０の
如き信号波形が表示される。第２図の波形４０は、実質
的に線形（直線状）の中央部分、両端の平担部、曲線部
（平担部と線形部間）から成る。

第１図のオシロスコープは、更に、カーソル発生器２８
を含み、１対の電圧カーソル線４２−４４及び１対の時
間カーソル線４６−４８を発生する。これらのカーソル
線４２−４４．４６−４８の垂直及び水平方向の位置は
、カーソル制御器３０により制御（調整）可能である。

第１図中には図示しないが、カーソル線４２−４４及び
４６−４８は周知技術により表示可能である。つまり、
掃引発生器２２の掃引帰線期間又は掃引期間に、垂直及
び水平スイッチング回路１４及び２４を時分割で適当に
スイッチング回路させ。

カーソル発生器２８の出力をＣＲＴ１８に加えればよい
、更に具体的に説明すれば、カーソル発生器２８から、
スイツチイング回路１４を介して一定電圧ｖｌ（第２図
参照）を垂直増幅器１６に印加し、一方、順次増加（又
は減少）する電圧を、カーソル発生器２８から、スイツ
チイング回路２４を介して水平増幅器２６に印加すれば
、第１電圧カーソル線４２が得られる。第２電圧カーソ
ル線４４についても、一定電圧ｖ２を加えることにより
、同様に表示可能である。電圧カーソル線４２−４４の
垂直方向位置は、カーソル制御器３０により調節可能な
電圧■ｌ及びｖ２の関数である。

時間カーソル線４６−４８についても、同様に、一定電
圧ＴＩ（又はＴ２）を、カーソル発生器２８から水平増
幅器２６に印加し、一方、順次増加（又は減少）する電
圧を同じくカーソル発生器２８から垂直増幅器１６に印
加することにより得られる。カーソル線４２と４６及び
４４と４８の交点５０及び５２を、信号波形４０の関心
ある２点、例えば中央線形部の両端に調節した後、演算
及び文字発生器３２が信号波形の傾斜又はスルーレート
を計算し、計算値（ΔＶ／Δ’ｒ）　　（ｖは電圧、Ｔ
は時間を示す）を文字信号に変換し、参照番号５４で示
す如く、ＣＲＴスクリーン上の所定位置に表示する。

ここで、カーソル線４２．４４．４６．４８は実線で示
しであるが、必要に応じて一方の電圧を階段状に変化さ
せる等により、点線又は鎖線とすることも可能である。

更に１図示しないが、演算手段３２は、一般に、垂直前
置増幅器１２内の減衰器の設定値及び掃引発生器２２内
の掃引速度選択器の設定に応答する（又はこれらを制御
する）マイクロプロセッサを含み、カーソル制御器３０
からの（又はカーソル制御器３−０へのカーソル電圧と
から）カーソル電圧及び時間差を求めている。

［他の実施例］ 上記実施例は、本発明を従来のリアルタイム・オシロス
コープに応用した例であるが、本発明はこれに限らず、
アナログ会デジタル変換器（ＡＤＣ）、半導体等のデジ
タルメモリ及びデジタル−アナログ変換器（ＤＡＣ）を
含むデジタル・ストレージ・オシロスコープ（Ｄ　Ｓ　
Ｏ）についても同様に実施可能であることは勿論である
。

ＤＳＯに応用する場合には、カーソル制御器３０により
、第１時間カーソル線４６を最初に設定すると、この第
１時間カーソル線４６と信号波形４０との交点５０の電
圧が検出され、この検出電圧に対応して第１電圧カーソ
ル線４２の電圧Ｖｌが自動的に設定される。同様に、第
２時間カーソル線４８をカーソル制御器３０で設定する
と、第２電圧カーソル線４４のカーソル電圧ｖ２が自動
的に設定される。このようにして波形上の関心ある２点
に応じて、カーソル発生器２８を簡単に設定すれば、演
算器により、スルーレート等を極めて簡単に計算できる
。

上記の説明は、入力信号を時間の関数で表示する所謂Ｙ
−Ｔモードに関するものであるが、Ｘ−Ｙモードについ
ても、リアルタイム及びデジタル・ストレージのいずれ
のオシロスコープにも本発明を適用し得る。Ｘ−Ｙモー
ドの場合には、ｘ。

Ｙ両信号を被測定装置（例えば増幅器）の入出力信号と
すれば、増幅器等の信号伝達特性がカーソル・モードに
より正確且つ簡単に求められる。

［効果］ 本発明によれば、表示波形と重畳して各１対の電圧及び
時間カーソルを表示し、交点を表示波形の関心ある２点
に調節することにより、信号波形のスルーレート等の傾
斜情報が迅速且つ正確に得られるので、オシロスコープ
の機能を大幅に改善することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るオシロスコープの簡略ブロック図
、第２図は本発明の詳細な説明するための図である。 図中、１８は二次元−表示装置、２８はカーソル発生器
、３０はカーソル制御器、３２は演算及び文字発生器で
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 被測定信号波形を二次元表示スクリーンに表示する波形
   表示手段と、上記信号波形に重畳して表示される各１対
   の垂直及び水平カーソル線を発生するカーソル発生手段
   と、上記２対のカーソル線が上記表示波形の特定の２点
   で交差するよう調節する制御手段と、上記１対の垂直カ
   ーソル線間及び上記１対の水平カーソル線間に夫々対応
   する物理量の比を求める演算手段とを具えることを特徴
   とするカーソル測定機能を有するオシロスコープ。