JPS6274659A - 偏向制御インクジエツト記録装置 - Google Patents

偏向制御インクジエツト記録装置

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Publication number
JPS6274659A
JPS6274659A JP21760585A JP21760585A JPS6274659A JP S6274659 A JPS6274659 A JP S6274659A JP 21760585 A JP21760585 A JP 21760585A JP 21760585 A JP21760585 A JP 21760585A JP S6274659 A JPS6274659 A JP S6274659A
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JP
Japan
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ink
pressure
deflection
pulse
chamber
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Pending
Application number
JP21760585A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Horiie
正紀 堀家
Chuji Ishikawa
忠二 石川
Michio Umezawa
道夫 梅沢
Toshitaka Hirata
平田 俊敞
Osamu Naruse
修 成瀬
Takao Fukazawa
深沢 孝男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6274659A publication Critical patent/JPS6274659A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/195Ink jet characterised by ink handling for monitoring ink quality

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■技術分野 本発明は、ノズルより振動を加えたインクを噴射し、噴
射インクがインク粒子に分離する位置において荷電電極
により選択的に荷電を行ない、荷電インク粒子を、偏向
電極で偏向させて記録紙の所定位置に衝突させるインク
ジェット記録装置に関し、特にインク圧検出およびイン
ク圧制御に関する。
■従来技術 この種のインクジェット記録においては、インク噴射ノ
ズルから記録紙までの距離が比範的に長く、したがって
インク圧は、ノズルより噴射し粒子化したインク粒子が
荷電電界および偏向電界の作用を受けつつも、記録紙ま
で安定した飛翔軌道を描いて到達するように高く設定さ
れる。また、規則的に所定の粒径のインク粒子を生成し
、これを正確に所定の偏向軌道をとらせるためには、イ
ンク圧、インク粘度、振動圧力、荷電量、偏向電界等が
安定に、かつ正確に制御されなければならない。また、
噴射インクがインク粒子に分離するタイミングに荷電電
圧(パルス)の印加を正確に合わせないと、インク粒子
は適正に荷電しない。
そこで従来は、記録荷電制御に先立って、インク圧を一
定に安定化し、インクの粒子化タイミングに対する荷電
電圧パルスの印加タイミング又はその逆を定める位相検
索を行なっている。この位相検索においては、たとえば
非接触タイプ又は接触タイプの荷電検出電極に、増幅器
、積分器および比較器を主体とする荷電検出回路を接続
し、短幅の荷電電圧パルスを荷電電極に印加し、所定時
間毎に荷電電圧パルスの、インク粒子分離に対する位相
を順次ずらす。荷電検出回路が「荷電」を示す信号を発
すると、そのときの荷電電圧パルスの位相を適正荷電位
相と定める。
偏向制御インクジェット記録では、ガターで捕獲したイ
ンクをインク噴射ヘッドに戻すが、ヘッドから出てイン
ク流路に戻るまでにインク中の希釈液が蒸発するので、
インク噴射の継続中インクの粘度が次第に高くなる。た
とえば第12a図に示すような粘度変化を示す。インク
粘度が高くなるとインクの飛翔速度が低下する。
インク粒子の飛翔速度により偏向量が影響を受けるので
、従来の一つの態様では、インク粒子の飛翔速度を検出
して、それが所定速度になるようにインク圧を調整する
ことが行なわれている。たとえば、米国特許第3,60
0,955号明細書(1971年8月発行、Int、 
C1,Gold 15/13)および特開昭50−10
5733号公報にインク速度を検出してインク圧を調整
する技術が開示されている。しかしこれにおいても使用
し得るインク圧には各種の制約があるので、インク圧が
所定値を越えるとインク中に希釈液を供給してインク粘
度を下げて、インク圧を所定範囲tこ戻す必要がある。
このように偏向制御インクジェット記録装置では、イン
ク圧の検出が必要であるか、あるいはインク圧を検出す
るのが好ましい場合が多々ある。
たとえば特開昭55−109939号公報には、圧力を
受けるベローズに、静止コアを周回する周波数変換コイ
ルを結合して、ベローズの移動に伴うコイルの移動量を
、コイルを含む発振回路の発振周波数の変動量で検出す
る圧力検出装置が開示されている。
しかしこれを偏向制御インクジェット記録装置に使用す
る場合、周波数変換コイルを含む発振回路の周波数変動
量の測定はあまりにも複雑となり、しかも、電磁界等の
外乱を受は易い、という問題がある。
■発明の目的 本発明は、偏向制御インクジェット記録装置における圧
力検出装置を簡易かつ小型、ならびに信頼性が高いもの
とすることを第1の目的とし、インクジェット記録装置
における装備スペースを極力少なくすることを第2の目
的とし、このような圧力検出装置を用いてインク圧力制
御を行なうことを第3の目的とし、インク圧力制御の中
でもインク圧力に応じたインク濃度制御を行なうことを
第4の目的とする。
■構成 上記目的を達成するために本発明におり)では、偏向制
御インクジェット記録装置において:加圧ポンプからイ
ンク噴射ノズルに至るまでのインク流路のインクを受け
るインク室、該インク室の1壁面を構成するダイアフラ
ム、及び該ダイアフラムのインクと接する面の反対側の
面に装着された歪検知手段を備える圧力検出装置;を備
え、かつ、この圧力検出装置の高圧力検出にもとづきイ
ンク圧を下げる制御を行なう制御手段;を備える。
これによれば圧力検出装置は、インク室、ダイアフラム
、歪ゲージ等でなる単純な構成になり機械的および電気
的に信頼性が高いものに構成し得る。特に電、磁界ノイ
ズの影響を受けないという利点がある。
本発明の実施例では、インク室の断面積を他のインク流
路よりも充分に大きくし、圧力検出装置自身を、インク
圧リップルを吸収するアキュムレータに共用する。また
、圧力検出装置が高圧を検出するとインク中に希釈液を
供給する。希釈液を供給すると、インク粘度(この場合
インク濃度に同じ)が低下し、これによりインク飛翔速
度が高くなり、その結果、飛翔速度を一定化する意図的
なインク圧制御により、あるいは、加圧ポンプの動作特
性による自動的な応答により、インク圧が低下する。こ
の種のインクジェット記録袋[1こおいては、インクを
循環させるポンプを用いるので、それによってインク圧
に生じる脈動を除去するのにアキュムレータを用いざる
を得ないが、圧力検出装置のインク室をアキュムレータ
として共用することにより、他にアキュムレータを設け
る必要がなくなり、従って装置全体が小型になる。
本発明の好ましい実施例では、インクの飛翔速度を検出
してそれを所定値とする加圧ポンプ付勢調整を行ない、
これによりインク圧が高圧になると希釈液を供給して加
圧ポンプ付勢調整を再度行なってインク圧を下げる。
これをより詳細に説明すると、インク噴射ヘッドより噴
射され粒子化したインク粒子の飛行速度又は偏向量(偏
向位置でもよい)を検出し、これを設定値と比較して加
圧ポンプの通電電流、電圧。
それらの周波数等の、加圧ポンプ付勢パラメーターの少
なくとも1つを、所定の飛行速度又は偏向量が得られる
ように制御し、一方インク圧を検出して、インク圧が上
限を外れると、インクに比較的に少量の希釈液を供給す
る。なお、電源投入直後等の、比較的に長い時間放置さ
れてインク粘度が極端に高くなっている場合もあり得る
時点の、希釈液供給においては、比較的に多量の希釈液
を供給するようにしてもよい。
たとえばインク圧が一定の場合、第12b図に示すよう
に、粘度が高いとインク粒子の飛行速度は低く(偏向量
は大きく)、低いと高く (偏向量は74%さく)、イ
ンク粘度と飛行速度(偏向ff1)との間には相関関係
があり、インク飛行速度又は偏向量を検出することによ
りインク粘度が正確に分かるが、インク飛行速度又は偏
向量を検出してそれが適正値になるようにインク圧を調
整するときには、インク圧が粘度に対応するものとなる
しかして、粘度が所定範囲内にあるときにはポンプの付
勢パラメータを高くすると飛行速度が高く(偏向量が小
さく)なり、低くすると速度が低く(偏向量が高く)な
り、所定の飛行速度に安定化される。粘度がごく高いと
飛行速度が低くなり、ポンプ制御でも安定した飛行速度
(偏向量)をもたらすことができなくなるが、この実施
例ではその前に希釈液を供給するので、インク粘度が常
に、ポンプ制御で所定の飛行速度(偏向量)をもたらす
範囲に制御され、安定した飛行速度(偏向量)制御がも
たらされる。たとえば偏向量の検出およびインク圧調整
は特開昭54−68270号公報に開示され、またイン
ク飛行速度検出およびインク圧調整は特開昭53−61
337号公報に開示されている。
本発明では、これらおよびその他公知の技術を利用し得
る。インク飛行速度は後述するように、格別に多くの、
あるいは複雑な付加要素を必要とせずに正確に検出し得
るので、インク飛行速度を検出してインク圧を調整する
のが好ましい。
ところで、インク粘度は第12c図に示すようにインク
温度tによっても変動する。その結果、第12e図に示
すように、インク中の水分の蒸発率とインク圧との関係
がインク温度に対応してシフトする。したがってインク
温度あるいはインクジェット記録装置使用環境の温度を
極カ一定にするか、インク温度の変動があっても飛行速
度が安定しかつ希釈液の過補充がないようにするのが好
ましい。
そこで、インク温度、あるいは室温、インクジェット!
!2録装置本体の温度等のインク温対応の温度を検出し
、検出温度に対応するインク圧上限値(たとえば第12
e図のP1?P2)をメモリよりアクセスして、インク
圧を検出してこれを該上限値と比較して、インク圧が該
上限値を越えると希釈液を供給する。これによれば、イ
ンク温度によるインク粘度寄与分が補償され、温度変動
があっても、希釈液の過補充や補充不足を生じない、た
とえばインク温度を30°Cとする定温制御を行ない、
インク中の水分の蒸発率を各種とすると、適正飛行速度
を得るインク圧力の関係は第13図に示す実線となり、
インク温度を周囲温度と実質上聞じくすると左下りの点
線曲線となる。この第13図より、定温制御を行なわな
い場合(右下りの点線曲線)には、適正飛行速度を得る
インク圧Pの範囲が非常に広く、定温制御を行なう場合
(実線)には、適正飛行速度を得るインク圧Pの範囲が
狭いことが分かる。そこで定温制御を行なう場合、たと
えばインク中の水分の蒸発率が25%以上で希釈液(水
)を供給する場合には、インク圧と比較する設定値を4
.6 Kg/cm2に固定すればよい、そこで、インク
温度センサ、インクヒータおよび定温制御回路を用いて
、インク温度を所定値とする定温制御を行ない、検出イ
ンク圧と比較する設定値は固定値とする。
また、加圧ポンプはその通電パルス幅で付勢制御するも
のとする。これによれば、圧力を一定とする、インク粘
度に対する通電パルス幅は、パルス周期20m5ecの
場合に第12d図に示すような相関を示し、粘度が所定
範囲内のときにはパルス幅制御で所定のインク圧が得ら
れるので、パルス幅信号に応じて実際にポンプの吐出圧
が変化してインク圧が制御される。パルス幅制御はデジ
タル処理で高精度で行ない得る。
更に、目標値に対するインク粒子の飛検出速度の偏差を
求めて、この偏差に対応付けられているパルス幅補正デ
ータをメモリより読み°出して、該偏差の極性に応じて
このパルス幅補正データをそのときポンプを駆動してい
るパルス幅信号データシこ加算又は減算して新たなパル
ス幅信号データを得てこれに基づいてインク加圧ポンプ
を駆動させる。
これによれば、パルス幅補正データがインク粒子の速度
の高低に対応付けた値であるので、速度が高過ぎる程ま
た速度が低く過ぎる程大きい値で、また速度が目標値に
近い径小さい値であるので。
速度検出→パルス幅信号変更→速度検出→パルス幅信号
変更・・・の緑り返しの間において、始め程パルス幅の
変更が大きく、目標近くになるに従ってパルス幅の変更
が小さくなって、幾何級数的に、比較的に短い時間でイ
ンク圧(インク速度)が目標値に収束する。収束誤差は
微小となる。
更に、偏向電極と記録紙の間に配置され非印写インク粒
子を捕獲するガターを導電体として、これに荷電検出回
路を接続し、圧力調整時には偏向電界を遮断してインク
粒子に荷電し、この荷電のための荷電電圧印加からクロ
ックパルスのカウントを開始して、荷電検出回路が荷電
を検出したときのカウント値をインク粒子速度検出デー
タとして得る。このデータはインク粒子速度の逆数に比
例する。つまり、インク粒子速度が高いとカウント値は
小さく、インク粒子速度が低いとカウント値は大きい。
パルス幅補正値は、設定した目標値に対するインク粒子
速度の誤差に対応付けたものとし、誤差の正、負にかか
わらず、絶対値に対応付けたものとし、また、大きい絶
対値には大きい補正、値を、小さい絶対値には小さい補
正値を割り当てて、誤差の正、負に応じて、インク粒子
速度検出時のパルス幅信号データに加算(カウント値が
設定目標値よりも大きいとき)又は減算(カウント値が
設定目標値よりも小さいとき)して新たなパルス幅信号
データを得て、これに基づいてポンプを駆動する。誤差
が所定範囲内になるまでこれを繰り返す。
この実施例によれば、ガターをインク粒子速度検出に共
用するので、別途インク粒子検出手段を備える必要がな
くノズルからガターまでの距離を格別シこ長くする必要
はない。なお、該距離が長いとプリンタとしてヘッド長
が長くなって装置構成上不利益が大きいばかりでなく、
インクの飛翔ずれを生ずる可能性が高くなって印写品質
上もよくないものである。
本発明の他の目的および特徴は図面を参照した以下の説
明より明らかになろう。
第1a図に本発明の一実施例の機械系の概要を示す。カ
ートリッジ15が装着されたインク槽13のインクは、
ポンプlで吸引されてアキュムレータ兼用の圧力検出装
置2に圧送される。圧力検出装置2に送られた加圧イン
クは、該装置2およびフィルタ3で圧力振動が抑制され
て電磁切換弁4を通してインク噴射ヘッド5に至る。
インク噴射ヘッド5においては、その電歪振動子が一定
周期、一定振幅で励振付勢されて、ヘッド5内のインク
に一定周期、一定振幅の圧力振動を加える。ヘッド5の
ノズルより、インクが噴射されるが、この圧力振動によ
り、噴射したインクはノズルより所定距離進んだ位置で
粒子に分離する。
この粒子化は、ヘッド5において加圧インクに加えられ
る圧力振動に対応しており、噴射インクは圧力振動の1
周期につき1個のインク粒子の割合で粒子化する。噴射
インクが粒子化するタイミングに合せて荷電電極6とへ
ラド5のインクの間に荷電電圧を印加することにより、
粒子化したインク粒子は電荷を持つ。インクの粒子化に
合せて電極6に荷電電圧を印加するか否かで荷電インク
粒子と非荷電インク粒子が形成される。
荷電インク粒子は偏向電極7の電界で偏向されて記録紙
8に衝突するが、非荷電インク粒子は直進して導電性の
ガター9に衝突し、フィルタ11を通してポンプ12で
吸引されてインク槽13に吐出される。
圧力検出袋W12は、インク圧を検出する。
第1b図及び第1c図に、圧力検出装置2の構成を示す
、第1b図が縦断面図、第1c図はケーシング(58,
59)を構成する一方の部材59を外した状態の平面図
である。ポンプ1で送り出されたインクは、インレット
ポート61から入り。
インク室50を通り、アウトレットポート6oを通って
フィルタ3に至る。
インク室50の土壁を構成するダイアフラム51がイン
ク室50のインク圧に応じて変形し、上。
下動する。すなわち、圧力が高くなると上方に変位し、
低くなると下方に変位する。インク室5゜は、横断面が
円形であり、薄円板状に形成されている。
ダイアフラム51の上側には、P型シリコン(Si)の
結晶基板52に固着されており、該基板52の上面に抵
抗層が形成しである。この例では、抵抗層に4つの抵抗
素子R1,R2,R3及びR4が備わっている。基板5
2の上面は、絶縁性の保護膜53 (酸化シリコン5i
02 )で覆われており。
該保護膜53上に電@54,55.56及び57が固着
されている。
電極54〜57は、一部が保護膜53を貫通し、抵抗層
に接続されている。抵抗素子対R1−R2゜R2−R4
,R4−R3及びR3−R1は、各々電極54,55,
56及び57によって互いに接続されている。電極54
,55,56及び57は。
各々部材59に固着した端子62,64,65及び63
4;、 リード線で接続されている。
即ち、4つの抵抗素子R1,R2,R3及びR4はブリ
ッジの形に接続されており、該ブリッジの4つの接続部
が端子62〜65に引き出されている。端子62〜65
.即ち圧力検出袋[2の出力は、第2図に示す圧力検出
口@4Lに接続されている。圧力検出回路41は、ブリ
ッジの状態゛に応じた電気信号を作成し、それを2値デ
ータに変換し、データセレクタ42を通してマイクロプ
ロセッサ31に与える。
インク室50は前述のように円板形状であり。
その前後のインク流路よりも断面積が大きい。しかも、
加圧ポンプ1の吐出圧のリップルに応じてダイアフラム
51が上下動し、インク室50内の容積が変化する。従
って、インク室50がアキュムレータとして機能し、イ
ンク圧リップルは抑制される。
ダイアフラムは、たとえば直径20〜40mn+、厚さ
0.3〜0 、8mmのもので、アキュムレータおよび
圧力検出器用に用い得る。例えば、直径3011tl、
厚さ0.4mmの円形状のステンレス鋼(SUS)でダ
イアフラムを構成すると、インク圧力4.5Kg/CI
’でダイアフラムはその厚み方向に0.1〜0.2mm
の変形を生ずる。この変形は、前記ブリッジを構成する
4つの抵抗素子R1〜R4にピエゾ抵抗効果を生じさせ
、それによってブリッジの出力が変化するので、ダイア
フラムの変形、即ちインク圧力に応じた電気信号が、ブ
リッジの出力に得られる。
再び第1a図を参照すると、インク噴射ヘッド5には温
度センサが装着されている。インク噴射ヘッド5は、第
1C図に示すように、電歪撮動子5aを装着したパイプ
の先端にセラミックヘッド5bを装着した構造である。
セラミックヘッド5bの先端にはノズル部材5Cと温度
センサ18が固着されている。電歪振動子5aおよびセ
ラミックヘッド5bはステンレス筒5dに収納されてお
り、ステンレス筒5dとの間にやや可撓性がある絶縁材
5eが充填されている。
再び第1a図を参照すると、インク槽13の下底部には
インク残量検出用の電極17が装着されており、この電
極17は機器アースされている。
インク槽13の上方から下底近くまでステンレスパイプ
15cが伸びており、このパイプ15eにもう1つのイ
ンク残量検出用の電極16が接続されている。インク槽
13中に所定量以上のインクがあるときには、パイプ1
5eがインクを介して電極17に電気的に接続しており
、電極16は実質上機器アースレベルである。しかし、
インクレベルがパイプ15cの下端より下方になると、
電極16は電気的に機器アースレベルより分離される。
したがって、電極16の電位より、インク槽13内のイ
ンクが所定量未満か否かを知ることができる。
電[i16には、レベル検出回路39が接続されている
。レベル検出回139は、パイプ15c内のインクレベ
ルに応じた2値信号を、後述する印写制御装[29(第
2図)に与える。この例では、2値信号はインク有(イ
ンクレベル高)の時に高レベルH、インク無しくインク
レベル低)の時に低レベルLになる。
再度第1a図を参照する。インク槽13の下方に伸びる
ステンレスパイプ15cの上端には、インク注入アダプ
タ15eが固着されている。また。
もう1本のステンレスパイプ15dの下端がインク槽1
3に通入しており、このパイプ15dの上端は電磁開閉
弁14の出力ポートに接続されている。電磁開閉弁14
の入力ポートには希釈液注入アダプタ15fが接続され
ている。
アダプタ15gおよび15fには、それぞれカートリッ
ジ15のインク注入口金および希釈液注入口金が、着脱
自在に係合している。
カートリッジ15は区分したインク室15aおよび希釈
液室15bを有する。希釈液室15bの下底(第1a図
では上側に位置する)には空気通流口が開けられており
、この空気通流口は、第1a図図示状態で、止め栓15
gで閉じられている。
カートリッジ15を図示のようにインク槽重3に装着し
た後に、止め栓15gはカートリッジ15より除去され
る。空気通流口は、電磁開閉弁14を開としたときに、
円滑かつ速く希釈液がインク槽13中に流下するように
開けられている。
以上に説明したようt;、カートリッジ15−個にイン
ク液と希釈液を共に収容して、新カートリンッジ交換時
にこれらを同時に交換するようにしているのは次の理由
による。すなわち、希釈液注入の粘度制御方式では、印
写−デユーティ(噴射インク量に対する記録に利用した
インク量)が低い場合、希釈液注入で希釈液に含まれる
防カビ剤が循環インク中で増加する。循環インク中の防
カビ剤が増加することは、噴射口での固形分の凝出によ
る噴射方向の変動、長期放置の場合の目詰等の原因とも
なり、信頼性が問題となる。そのため、希釈液中の防カ
ビ剤の量は、インク中の防カビ剤量より少なくする必要
がある。たとえば、カートリッジ15に収納する新イン
クの防カビ剤を0.3%とした場合、希釈液中の防カビ
剤は0.1%以下とし、インクの交換時に希釈液(これ
も空気通流口から蒸発するので防カビ剤濃度が高くなる
)が残っていても、同時に交換して循環インク中の防カ
ビ剤積蓄量が多くなるのを防止する。
一方、導電性の無い希釈液の残量検出は方式が限定され
2電極式のものは用い得ない。カートリッジ15を、新
インクが無くなるときでも希釈液が少々は残っているよ
うにすれば、新インクへの取り換えで自動的に希釈液も
補充されるので、インクの残量検出のみで希釈液の残量
検出が不要となる。たとえば、!lIインク量を30c
cとした場合(この量が多いと希釈液をインク中に供給
したときに混合拡散を待つ時間が長くなる)、カートリ
ッジ15の収納新インク量は30cc、収納新希釈液量
は20ccとする。
再度第1a図を参照すると、インク槽13には、電磁開
閉弁14を介してカートリッジ15の希釈液が供給され
る。弁14は通常は非通電であって閉じている。
電磁切換弁4は通電されているときにフィルタ3とヘッ
ド5とを連通としてパイプ40をそれらから遮断し、非
通電のときにはヘッド4とパイプ40を連通としフィル
タ3をそれらから遮断するものである。
第2図に、第1図に示す各機構要素を付勢し、しかも荷
電記婦制御およびインク粘度制御を行なう電気系の構成
を示す。
インク噴射ヘッド5の電歪振動子には正弦波発生・増幅
回路25が励振電圧を印加する。荷電電極6には荷電信
号増幅回路26がパルス状の荷電電圧を印加し、偏向電
極7には偏向電圧発生回路27が一定レベルの高電圧を
印加する。
導電性ガター9にはシールド線10の心線の一端が接続
されており、該心線の他端に荷電検出回路30が接続さ
れている。
ポンプ1および12はそれぞれポンプドライバ21およ
び12は、それぞれポンプドライバ21および32で電
気付勢される。電磁切換弁4および電磁開閉弁14はそ
れぞれバルブドライバ24および34で電気付勢される
この実施例では、インク粒子の飛翔速度検出において所
定タイミングでインクを荷電するため。
インク粒子の分離位相に荷電電圧パルスの中心を合せる
位相検索において検索パルス電圧を電極6に印加するた
め、ならびに、印写記録において段階的にレベルが異な
る記録荷電電圧を電極6に印加するために、インク圧検
索用のタイミングパルス発生器20.検索荷電信号発生
器23および記録荷電信号発生!22が備わっており、
これらの発生器の信号が、ゲート回路28で選択的に荷
電信号増幅回路26に印加される。電気回路要素各゛部
の動作タイミングは、パルス発生器19が発生する複数
種のタイミングパルスに基づいて定まる。
各部の付勢および制御はマイクロコンピュータ31を主
体とする印写制御装置(インク粘度制御手段)29が行
なう。
第3a図に、パルス発生WIt 9.ゲート回路28、
記録荷電信号発生器22.検索荷電信号発生器23.タ
イミングパルス発生器20および印写制御装置i!29
の構成と、それら間の接続を示す。
パルス発生器19は、水晶発振器と分局カウンタを含む
パルス発生器19aと1分周カウンタ19bで構成され
ており、3.2MHz、800KHz、400KHz、
200KHz、100KHz、100/32=3.12
5KHz、133に11z 、 33 K fizおよ
び390Hzの、9種の、50%デユーティのパルスを
発生する。
100KHzのパルスは正弦波発生・増幅回路25に印
加される。回路25は、入力パルスの基本周波数成分の
正弦波を発生してこれを増幅してヘッドの電歪振動子に
印加する。
これにより、ヘッド5のインクには、100’KHzの
圧力振動が加わり、tooxto’個/seaの割合で
インク粒子が形成されガター9あるいは記録紙7に向け
て飛翔する。つまり、100 KHzの周波数でインク
粒子が生成される。
記録荷電信号発生器22は、1/2分周用のカウンタ 
(Tフリップフロップ)22a、シリアルイン−パラレ
ルアウトの8ビツトのシフトレジスタ22b、データセ
レクタ22c、および、カウンタとデコーダと出力ゲー
トでなる荷電コード発生器22dで構成されている。
カウンタ22aには100 K Hzのパルスが入力さ
れ、カウンタ22aは50 K Hzのパルスをシフト
レジスタ22bに入力データとして印加する。シフトレ
ジスタ22bのシフトクロックは800 K Hzのパ
ルスである。第5図に、シフトレジスタ22bの8組の
パルス出力(CHP)を示す。データセレクタ22eに
は、これら8組のパルスが印加される。
データセレクタ22cには更に3ビツトの出力制御コー
ドが与えられ、このコードが8組のパルスの一組の出力
を指示する。
シフトレジスタ22bは800 K Hzのパルスでシ
フト付勢されるので、8#Iのパルスa ” hは、こ
の順に0 、00125m5ecづつ位相が遅れた同一
周期、同一デユーティのものであり、データセレクタ2
2cに与えられる3ビツトコードで指定されるものがデ
ータセレクタよりゲート回路28のアンドゲートAO〜
A9に出力される。
検索荷電信号発生器23はデコーダ23aおよびデータ
セレクタ23bで構成されており、デコーダ23 aに
、100,200および400KIIzの3組のパルス
が印加される。これにより、デコーダ23aの出力は、
第5図にSPとして示す8組a ” hとなるが、それ
らのパルス幅は0.00125msecであり。
その順にパルス幅分すなわち0.00125msecづ
つ位相がずれている。
記録荷電信号発生器22のデータセレクタ22cに与え
られる3ビツト制御コードと同じ制御コードがデータセ
レクタ23bにも与えられ1次の様に検索荷電信号a 
” hを出力する。
制御コード 0000010100111001011
1011122cの出力  abcdefgh 23bの出力  defghabc データセレクタ23bの出力パルスはゲート回路28の
アンドゲートAIOに印加される。
タイミングパルス発生s20は、2個のJ−にフリップ
フロップ20a、20b、アンドゲート20cおよびイ
ンバータ20dで構成されており、タイミングパルス発
生器20に100/32 K !(zのパルスがクロッ
クパルスとして与えられ、また、マイクロコンピュータ
31が0.36m5ec[(50KHzの32周期より
やや長い幅)のパルス「H」を、1回のインク粒子飛翔
速度検出の毎に1パルス与える。
第6図に、タイミングパルス発生器20の人、出力信号
を示す。タイミングパルス発生器20のアンドゲート2
0cの出力(R27)はゲート回路28に与えられる。
第4図に、荷電検出回路30およびポンプドライバ21
の構成を示す。
荷電検出回路30は、シールド、ltoを機器アースす
る抵抗器30a、電界効果形1−ランジスタ(FET)
 30 b 、逆相増幅器30c、バイパスフィルタ3
0d、半波整流器30e、積分回路3Ofおよび比較器
30gで構成されている。
抵抗器30aの抵抗値は、ガター9とアースフィルタ1
1の間がインクでつながっているときのそれらの間の抵
抗値より小さい値、100にΩ程度にされている。
シールド線10の心線と機器アースの間にはわずかな浮
遊容量があり、この実施例ではインク粒子がマイナス荷
電されて、荷電インク粒子がガター9に衝突する毎にシ
ールド線10の心線がマイナス電位になるが、浮遊容量
と抵抗器30aとの時定数により、荷電したインク粒子
が連続してガター9に衝突するときには、それが連続し
ている間心線の電位は連続してマイナス電位になってい
る。
したがって、連続する複数個を荷電し、次の連続する複
数個は非荷電とする荷電制御をすると、この荷電、非荷
電のパターンに対応する電位パターンがFET30bの
ゲートに現われる。この電位パターンはFET30bで
電流に変換され、増@器30cで反転増幅され、バイパ
スフィルタ30dで低周波ノイズを除去されて半波整流
回路30eに与えられる。荷電検出回路30は、ガター
9に荷電インク粒子が衝突していないときにはP19=
1(高レベル)の、またガター9に荷電インク粒子が衝
突しているときにはP19=O(低レベル)の出力を生
ずる。
ポンプドライバ2!は、マイクロコンピュータ(以下C
PUと称する)31を主体とする印写制御装置29から
ポンプ駆動信号データP15を受け、しかもパルス発生
D19から390HzのパルスP27を受けるアンドゲ
ート21a、Dフリッププロップ21b、バッファアン
プ21e、hランジスタ21e、21f、21g等でな
る出力回路、ポンプ駆動パルス幅wRIl!!用のカウ
ンタ21d、アンドゲート21h、遅延回路21+、等
で構成されている。
ポンプドライバ21のアンドゲート21aには。
パルス発生回路19より、50Hzのパルスとポンプド
ライブオン信号P15が入力される。カウンタ21dは
、データプリセットが可能なカウンタであり、印写制御
装置29からのパルス幅信号データPdをロード(lo
ad)入力信号でプリセットする。ロード入力は、50
Hzパルスをナントゲート21hの一入力端に与えると
共に、50Hzパルスの立上がりエツジをインバータで
反転して遅延をかけてナントゲート21hに入力するこ
とにより、50Hzのパルスの立上り点でナントゲート
21 hより発生される。つまり、カウンタ21dは、
50Hzパルスの立上り点でPdをロードする。そして
カウンタ21dは、Pdが示す値から、33 K Hz
のパルスが到来する毎に1づつ減算し、該パルスの到来
数がPd値に合致すると(減算の残漬がOになると)、
キャリーをブリップフロップ21bのクリア入力端CR
に与える。
フリップフロップ21bは50Hzパルスの立上り時点
にセットされてQ出力を高レベルHにするので、ブリッ
プフロップ152のQ出力は2周波数が50Hzで、高
レベルHのパルス幅が33KHzパルスのR期のPd個
分のパルスとなり、出力回路に与えられる。出力回路(
218〜21 g)は、このQ出力でスイッチングして
ポンプ1にQ出力パルスと同期したパルス電圧を印加す
る。このパルス電圧の十幅はQ出力のH幅に対応し。
Pdで定まる。
第7a図および第7b図にポンプドライバ15の出力パ
ルス電圧で付勢されるポンプ1の特性を示す。ポンプ1
の電気コイルに上記パルス電圧を印加することにより、
ポンプ1においてアーマチュアがコイルコアに引かれて
ダイアフラムが変位して、液室体積が大きくなり、負圧
となって吸入弁が開き、インクが吸入される。パルス電
圧の負の間は、ダイアフラムのばね力で、ダイアフラム
が戻り液室体積が小さくなり、吐出行程となる。ヘッド
4に同じ圧力、例えば4Kg/amを供給する場合、+
パルス幅が13m5ecでパルス周期20m5ecの5
0%以上のとき、吸入行程は13m5ecでインクを吸
入し、液室負圧は0.4Kg/c+n2程度の小さい値
となる。又、+パルス幅が7 m5ecでパルス周期の
50%未満のとき、吸入行程の時間が短かいため、発生
負圧は0.8Kg/cm’程度の大きい値となる。この
ときの電流ピーク値は13m5ecのときより大きい値
となる。この、液室内の大きい発生負圧では、キャビテ
ーション現象によって気泡が発生し、吐出圧力の不安定
要因となる。
特に、回収インクの@環によってインク内の溶存MEの
量が多いため、発生負圧の値は小さく押える必要がある
。圧力制御は、環境温度、水分蒸発による粘度上昇によ
り、滴の飛翔速度を一定に制御するためにはヘッド5供
給インクの圧力は4〜5.5Kg/Cm’程度の範囲で
圧力制御する必要がある。これをパルス幅制御でポンプ
電流のピーク値で可変して、発生負圧を低く押えるには
、パルス周期の50%以上の範囲、すなわち50Hzパ
ルスのとき10 msecw 15 m5ec程度の時
間幅を吸引行程とすることにより、上記条件を満足する
そこで、Pdの値は、11.5〜13.5m5ecの範
囲とし。
インク温度tに対応してPdの上限(Pwtu)をLが
高い側からLl、5〜13.5m5ecの10段階に分
けている。Pdの下限もインク温度tに応じて変え得る
が、この実施例では下限は(Put、s)は0.5II
Isecに固定している。
インク噴射ヘッド5にはそのヘッド5bの温度を検出す
る温度センサ(サーミスタ)18が装着されており、こ
のサーミスタ18に温度検出回路38が接続されている
。温度検出回路38の構成を第8図に示す。サーミスタ
18は、高温で抵抗値が低く、低温で高い負性抵抗特性
のものである。
サーミスタ18の電圧は演算増幅器38aの逆極性入力
端り−)に印加される。温度が高いと演算増幅器38a
の出力が高くなり、温度が低いと低くなる。演算増幅器
38aの出力はA/Dコンバータ38bでデジタルデー
タに変換されてデータセレクタ42に常時印加されてい
る。
アキュムレータ40に装着されている圧力センサ2は、
インク圧に対応したアナログ信号を発生するものであり
、このアナログ信号(圧力信号)が圧力検出回路41 
(第2図)に与えられる。圧力検出回路41は、第3b
図に示すように、差動増幅器41a、II流・平滑回路
41b及びA/D変換器41cを有するものであり、圧
力信号をデジタルデータに変換してデータセレクタ42
に印加する。
データセレクタ42に与えられている温度データと圧力
データの一方が印写制御装置!29のマイクロプロセッ
サ31に与えられる。印写制御装置29のマイクロプロ
セッサ31は、温度データを参照するときにデータセレ
クタ42に温度データの出力を指示して、その出力デー
タを読込み、圧力データを参照するときには圧力データ
の出力をデータセレクタ42に指示してその出力データ
を読込む。
インク圧および粘度制御手段である印写制御装置i!2
.9は、中央処理ユニット(マイクロプロセッサ”)3
1.ROM33.RAM34.I10ボート35および
システムコントローラ36等で構成される汎用のコンピ
ュータであり1以上に説明した各要素の制御をおこなう
第9図に、マイクロプロセッサ31がおこなう制御の全
体概要を示し、第10a図および第10b図にインク圧
等の調整制御の詳細を示し、第11図にインク圧等の調
整における割込処理を示す。
まず第9図を参照して制御の全体概要を説明する。f!
源が投入されるとマイクロプロセッサ31は1人、出力
ポートを初期化し、制御各要素を安全な状態に設定する
(ステップ1:以下ステップという語を省略する)。こ
れにおいて、偏向電圧発生回路27はオフに、ポンプド
ライバ21゜32もオフに、またバルブドライバ24.
34もオフに、更にアンドゲートAllもオフに設定す
る。つまりインク噴射停止状態とする。
初期化を終了するとマイクロプロセッサ31は、まずポ
ンプドライバ21に駆動指示信号を出力セットしてポン
プlを駆動状態としく2a)、時間TIの経過を待つ(
2b)。次に、バルブドライバ24に通電指示信号を出
力セットして電磁切換弁をフィルタ3−ヘッド5通流状
態に付勢しく3)、ポンプドライバ32に駆動指示信号
を出力セットしてポンプ12を駆動状態とする。そして
準備タイマ(T2時限のプログラムタイマ)をオンにす
る(5)。
以上により、インク噴射ヘッド5よりインクが噴射され
、ガター9に衝突し、ポンプ12で吸引されてインク槽
13に吐出されるインクWi環が始まる。
なお、ポンプ1はこの実施例では吐出圧が一定となる定
圧形のものである。その他の型のポンプを用いて、これ
を定圧制御してもよい。
マイクロプロセッサ31は、そこで準備タイマがタイム
オーバするのを待ち(8)、待つ間に各部の状態を読み
、状態に応じて状態データを上位機器又は操作ボードに
出力する(6)。各部が印写記録可能状態であって(7
)、準備タイマがタイムオーバすると、位相検索(9)
に進む。位相検索を終えるとインク圧等調整(10)に
進み、インク圧等の調整を抜けると再度位相検索を実行
しくt B 、記録制御(12)に進む。記録が終ると
、初期化と同様な停止処理に進む。なお、準備タイマが
計時を行なっている間に、アキュムレータ2以降のイン
ク圧が、ポンプ1の動作速度に対応した圧力に上昇し、
準備タイマがタイムオーバしたときには、ある圧力に安
定している。
位相検索(9,11)ではマイクロプロセッサ31は、
データセレクタ22cおよび23bに与える3ビツトコ
ードを000とし、アンドゲートAllを開(ゲートオ
ン)にして計時を開始する。
これにより、データセレクタ22cは第5図に示すCH
Pのaを、データセレクタ23bは第5図に示すSPの
dを出力するが、印写データがL(非記録)であるため
荷電コード発生器22dの出力ゲートが閉じられており
、荷電コード発生器22dの出力(荷電レベル指示コー
ド)はすべてL (0000000000)であってア
ンドゲートAO〜A9はすべて閉じられている。しかし
アンドゲートA10は、それに100/32=3.12
5KHzのパルスが印加されるので、100 K Hz
の16周期の間(32個のインク粒子の生成の間)開に
、次の16周期の間(32個のインク粒子の生成の間)
は閉になり、以下これを繰返えす。これにより、アンド
ゲートAIO,AllおよびオアゲートR4を通して、
オアゲートRO〜R3に、第5図に示すSPのパルスd
のうち、連続32個が与えられ、次に32個谷の休止期
間をおいてまた連続32個が与えられるという具合に、
SPのd (第5図)が間欠的に印加される。SPのd
が連続32個与えられている間、D/Aコンバータ28
aには、SPのdがHである期間のみ、0010011
100が与えられてD/Aコンバータ28aが荷電信号
増幅回路26に0010011100に対応するレベル
の荷電信号を与える。
これにより、荷電電極6に、SPのdに同期し。
しかも連続32個が現われた次は連続32個分の休止を
置いて次に連続32個がitlれるというパターンで、
荷電電圧パルスが印加される。
これらの荷電電圧パルスがインクの粒子化にタイミング
が合っているとインク粒子が荷電するが、合っていない
と荷電しない。荷電した場合には、連続32個の荷電イ
ンク粒子の次に連続32個の非荷電インク粒子が続きそ
の次に連続32個の荷電インク粒子が続くという荷電パ
ターンでインク粒子が飛翔する。
このときには、荷電検出回路30のバイパスフィルタ3
0dの出力端に、連続32個の荷電インク粒子がガター
9に衝突している間は正電位で、連続32個の非荷電イ
ンク粒子がガター9に衝突している間は負電位の、略1
00/32=3.125に+Iz周期の信号が現われる
。この信号は、半波整流器30eで整流され、積分回路
3Ofで積分される。
積分電圧が設定値を越えると、比較器30gの出力がH
から乙に反転する。
マイクロプロセッサ31は、比較器30gの出力P19
がHからLになるとそのときデータセレクタ22c、2
3bに出力している3ビツトコードを、適正荷電を与え
る適正な荷電タイミングをもたらすものと見なしてその
ままデータセレクタ22c、23bに出力設定して、ア
ンドゲートAllをオフにし、次のステップ10又は1
2に進む・ 前述の如くデータセレクタ22c、23bに3ビツトコ
ード000を出力セットし、アンドゲートAllを開(
オン)とし、かつタイマをセットしてから、該タイマが
タイムオーバするまでに、比較器30gの出力P19が
HからLに反転しないと、マイクロプロセッサ31はデ
ータセレクタ22c、23bに今度は001なる3ビツ
ト制御コードを出力セットし、また同様にタイマをセッ
トする。そして比較器30gの出力P19がHからLに
なるのを待つ。データセレクタ22c。
23bに3ビツト制御コード001をセットすると。
データセレクタ22cは今度は第5図に示す信号CHP
のbを出力し、データセレクタ23bは、信号SPのe
を出力する。すなわちデータセレクタ22cと23bは
いずれも、前回出力した信号より、 1/800m5e
c位相が遅れたパルスを出力する。
このように信号の位相が遅れている点を除しては、各部
の動作は前記の、データセレクタ22c。
23bに000を出力セットしているときのものと同じ
である。
そしてマイクロプロセッサ31は、比較器30gの出力
P19がHからLになると、そのときデータセレクタ2
2c、23bに出力している3ビツトコードを、適正?
I77電を与える適正な荷電タイミングをもたらすもの
と見なしてそのままデータセレクタ22c、23bに出
力設定して、アンドゲートAllをオフにし、インク粘
度調ff1(10)又は記録制御(11)に進む。比較
器30gの出力P19がトIのままでタイマがタイムオ
ーバしたときには、マイクロプロセッサ31は、今度は
データセレクタ22c、23bに010を出力セットす
る。
以下同様に、マイクロプロセッサ31は、比較器30g
の出力P19がHである限り、タイマがタイムオーバす
る毎にデータセレクタ22C923bに与える3ビツト
制御コードを更新する。
第5図に示すように、データセレクタ23bが出力する
信号SPのa −hは、パルス幅が1/800m5ec
で互にパルス幅分位相がずれているので、3ビツト制御
コードを000〜111の範囲で変更している間に、S
Pのa−hのそれぞれが選択的にアンドゲートAIOに
与えられ、3ビツト制御コードのいずれかをデータセレ
クタ22c、23bに出力しているときにインク粒子が
荷電するようになり、比較器30gの出力P19がHか
らLになる。マイクロプロセッサ31はそこで位相検索
を終了し、データセレクタ22c、23bに出力してい
る3ビツト制御コードをそのまま出力設定し、アンドゲ
ートAllを閉(オフ)として、次の制御ステップ(1
0又は12)に進む。
次に第LOa図、第10b図および第11図を参照して
インク圧等調整(10)を説明する。
インク圧等の調整に進むとマイクロプロセッサ3Lは、
荷電検出フラグをクリアしく17)、荷電検出回路30
の出力P1゛9を参照する(18)。
ここでP19=1である(荷電検出なし)と荷電検出回
路30が待機状態にあるので次のステップ19に進むが
、P19=Oである(荷電検出あり)と荷電検出回路3
0の出力P19が1になるまで待つ。そしてP19=1
になると次のステップ19に進む。
ステップI9では、マイクロプロセッサ31は、ゼロク
ロスパルスを受けるポートの割込を可にセットする。こ
れによりゼロクロスパルス(0レベル)が到来するとマ
イクロプロセッサ31は割込処理(第11図)に進むよ
うになる。
さて割込可をセットすると、マイクロプロセッサ31は
、カウンタ37(第2図)のクリア入力端子に与えてい
る信号SRをクリア指示レベル0からカウント可レベル
1に更新しく20)、タイミングパルス発生器20のJ
−にフリッププロップ20aにセット信号P26=1を
出力セットしく21)、アンドゲート39(第2図)に
オン信号GE=1を出力セットする(22)、そして時
間計数を開始する(23)。これにより、カウンタ37
が133KHzのパルスC27のカウントアツプを開始
し、荷電電極6に荷電電圧が印加される。時間計数値が
0.36m5ecになるとマイクロプロセッサ31はP
26を0に戻す(26)。これにより、マイクロプロセ
ッサ31は、0.36m5ecの間高レベルHの信号P
26(第6図参照)を出力したことになる。
タイミングパルス発生器20のフリップフロップ20a
は、P26が高レベルHになってから、クロックパルス
入力端CKに印加される100/32 =3.125K
Hzのパルスが低レベルLにあるときにセットされる。
第6図を参照すれば分かるように、100/32=3.
125KHzのパルスがLからHになってまたLになる
までに信号P26がLに戻されているので、3.125
 K Hzのパルスがもう一度りになったときには、フ
リップフロップ20aはリセットされ、フリップフロッ
プ20bがセットされる。
これにより、アンドゲート20cの出力R27が第6図
に示すように、信号P26がHになってから、3.12
5KIIzのパルスにに同期して、その−周期の間だけ
高レベルト■になる。この高レベルHの期間に32個の
インク粒子が生成される。アンドゲート20eの出力R
27(H)はゲート回路28においてオアゲートR4を
通してオアゲートRO〜R3に与えられる。これにより
、丁度32個のインク粒子が生成される間、D/Aコン
バータ28aに、所定荷電レベルを指示するコード00
10011100が印加されている。したがって、32
個のインク粒子が生成される間、D/Aコンバータ28
aが所定レベルの電圧を連続して荷電信号増幅回路26
に印加する。これにより連続32個のインク粒子が荷電
する。
P26=Oをセット(26)してからマイクロプロセッ
サ31は再び時間計数を開始しく27)、それから1.
60m5ecの時間経過を待つ(28)。
P26を1にセットしてから0.36rnsecの時間
経過を待つ間(24)ならびにP2Oを0にリセットし
てから1 、60m5ecの時間経過を待つ間(28)
に、マイクロプロセッサ31は、荷電検出フラグの有無
を参照する(25.29)。
荷電検出電極6からガター9までの距離を直進するイン
ク粒子の飛翔時間Tは1m5ec前後である。
連続32個の荷電インク粒子が飛翔して連続して導電性
ガター9に衝突し、荷電インク粒子の第1番目のものが
衝突してからシールド線10の心線の電位が負方向に低
下を始め、32個の荷電インク粒子がすべて衝突した後
に上昇し、略パルス状の変化を示しこの電位変化に対応
して、増IMi器30cの出力が正方向に略パルス状に
変化し、増幅Q 30 cの出力が正方向に立上がった
ときに、すなわち荷電された連続32個のインク粒子が
導電性ガター9に衝突した直後に、ゼロクロスパルス発
生器がゼロクロスパルス(0レベル)を発生し、これに
応答してマイクロプロセッサ31は第11図に示す割込
処理に進む。
割込処理においては、まずアンドゲート39へのゲート
制御信号GEをオフ指示レベル0にリセットする(52
)、これによりカウンタ37がカウントアツプを停止す
る。次に荷電検出フラグをセットL (53)、カウン
タ27のカウント値つまり検出時間(飛翔時間)Tをレ
ジスタTに読込む(54)。そしてカウンタ37をクリ
ア(SRをOにリセット)し、第10a図のインク圧等
調整に復帰する。
インク圧等調整に復帰したときには荷電検出フラグをセ
ットしているので、ステップ25又は29でこれを検出
し、ステップ30に進んで温度データtを読込んでレジ
スタtにセットする(30) 。
次に、ROM34の所定アドレス(閾値テーブル)に予
めメモリしている閾値グループの中から、レジスタtの
値よりアドレスを特定して1つのインク圧上限閾値Pm
を読み出しまた固定の、パルス幅下限閾値P wtsを
読み出しく31)−飛翔時間偏差Ccを演算する(32
)、Cc=C−CsのCはレジスタTの内容Tであり、
Csは図示を省略したキーボード又は入力装置より印写
制御装置29に入力されてメモリに設定さ九ている目標
飛翔速度データ(Tの単位)である。
次に第10b図を参照すると、マイクロプロセッサ31
は、データCcの絶対値を許容最高値Cl11(固定値
)と比較しく33)、CcがCm以上であると、インク
粒子が、荷電をしていないか、インク噴射をしてないか
、等々インク噴射等が異常であるので、インク噴射を停
止し警報をセットする(34)。その後は装置電源が一
度遮断され再度投入するまで、その状態のままとなる。
CcがCm未満であると正常と見なして、偏差Ccが2
以内であるか否かを見る(35)。2以内であると、目
標飛翔速度(飛翔時rIB)C,sに対する実飛翔速度
Cの偏差Ccが許容範囲内にあり、その時ポンプドライ
バ21に印加しているパルス幅信号データPd(第1回
は標準値P ds)が適切なインク速度を与えるもので
ある。しかしインク粘度が適正か否かを見るために、イ
ンク圧Pを読み、インク圧上限閾値Pmと比較する。検
出インク圧PがPi未満であるとインク粘度も適正範囲
にあると見なし得るので、粘度m整を終了して記録(1
2)に進む。検出インク圧Pがインク圧上限閾値Pm以
上であると、インク粘度が高すぎる(この実施例では水
分蒸発率25%以上インク圧上限閾値Pmは第12e図
のP1〜P2の内の、そのときのインク温度tに対応す
る[)ので、ステップ41以下の希釈液の供給制御(後
述)に進む。
ステップ35で偏差Ccが2を越えていると、インク速
度が目標値Csに達っしているとは見なさず、Ccの符
号を参照しく36)、その絶対値と符号に応じて、該絶
対値をメモリアドレスデータに変換してメモリ28をア
クセスして、絶対値対応のパルス幅信号補正値ΔVpd
を読み出し、Ccの符号に応じて、それが正のときには
Vpd=Vpd+ΔVPdで、また負のときにはVpd
=Vpd−ΔVpdで、次にポンプドライバ21に更新
して与えるパルス幅信号データVpdを求める(37.
47)。
なお、ROM33には補正コードテーブル(メモリ領域
)が設定されており、このテーブルに。
偏差Ccの絶対値に対応付けたパルス幅信号補正値デー
タΔVpdが記憶されており、偏差Ccに基づいてアク
セスするようになっている。偏差Ccに対して補正値Δ
Vpdはリニアにしている。したがって、偏差Ccが大
きいと、それに基づいてメモリ28より読み出される補
正値データΔvpctは大きい値となり、偏差Ccが小
さいと、それに基づいて補正値コードテーブルより読み
出される補正値データΔVpdは小さい値となる。
次に、Vpd=Vpd+ΔVpdで演算シタトキニハ、
検出インク圧Pを読込んで検出インク圧Pをインク圧上
限閾値Pn+と比較しく38)、検出インク圧Pが上限
閾値Pm以上であると、インク粘度が適正範囲を外れて
いると見なして、ステップ41以下の希釈液供給に進む
。希釈液供給では、まずバルブドライバ34に弁開信号
34S=1を出力セットして電磁開閉弁14を開としく
41) 、タイマDT(プログラムタイマ)をセットし
て(42)そのタイムオーバを待ち(43)、タイムオ
ーバすると電磁開閉弁14を閉(34S=0)に戻しく
44)タイマLT(プログラムタイマ)をオンとしく4
5)そのタイムオーバを待つ(46)。
なお、DTは所定量の希釈液を供給する時間、LTは供
給した希釈液が第1a図に示すインク巡環系で十分に攪
拌されるに要する時間である。タイマLTがタイムオー
バすると、インク粘度が変化しているので、もう−変位
相検索(9:第9図)を実行してから第10a図のイン
ク圧等調整に戻る。
検出インク圧Pが上限閾値Pi未満であったときには、
インク粘度が適正範囲内にあり、希釈液供給が不要であ
るので、ポンプドライバ21に演算したPvdを出力セ
ット(更新) しく39)、Tsタイマをセットしく4
0)、そのタイムオーバを待ち(53)、タイムオーバ
すると第9図の位相検索(9)に進み、それを終えてか
らまたインク粘度調整に戻る。なお、T3はポンプ付勢
パルス幅を変更してから、それによって定まる圧力にへ
ラド5のインク圧が安定するまでの時間である。
Vpd=Vpd−ΔvPdで演算する(47)とVpd
をP wt、sと比較する(56)、vpdがP vt
s以下であると付勢パルス幅が所定範囲内にあるのでポ
ンプドライバ21に演算したPvdを出力セット(更新
)L (39)、T3タイマをセットしく40)、その
タイムオーバを待ち(53)、タイムオーバすると第9
図の位相検索(9)に進み、それを終えてからまたイン
ク粘度調整に戻る。
Vpd=Vpd−Δvpciテ演算しVpdをP vt
、sと比較した結果(56)、VpdがP vts未満
であったときには、付勢パルス幅が所定範囲を短側に外
れるので、設定速度Csをもたらすインク噴射はできな
いので、設定速度Csを1ステップ低い値に更新しく4
9)する。これにより目標飛翔速度が1ステップ高く設
定される(時間ではlステップ短く設定される)。次に
T3タイマをセットしく50)、タイムオーバを待ち(
51)、タイムオーバすると第9図の位相検索(9)に
進み、それを終了すると再度インク圧等のwR’sに戻
る。
以上に説明したインク圧等調整の内のインク圧調整によ
り、第1回のインク圧:IRmのときには、ポンプドラ
イバ2IにはVpdとして標準データ(13msec相
当のカウント値)を与えるが、その後は、インク速度検
出に基づいて演算した新データをVpdとして与える。
偏差Ccが大きいと補正値ΔVpdが大きいので、上述
のインク圧調整を繰り返す内に、始め程偏差Ccが大き
いが後になる程偏党が幾何級数的に小さくなり、極微小
誤差範囲内に急速に収束する。したがってインク圧調整
を開始してから終了するまでの時間が短くなり、また、
終了したときの収束誤差Ccは極く小さいものとしうる
。しかして、インク圧等調整に入ってからインク圧を参
照して、インク圧がインク温度で定まる所定上限を外れ
るとインクに希釈液が供給されインク粘度が下げられ、
これによりインク粘度がインク圧調整で所要のインク速
度をもたらし得るものに低下する。
次に記録制御(12)を説明する。記録制御においては
、マイクロプロセッサ31は、アンドゲートAllをオ
フのままとし、タイミングパルス発生器20をリセット
(R27=L)のままとする。これにより、ゲート回路
28のオアゲートR4の出力は、記録制御の間、低レベ
ルLに維持され、 D/Aコンバータ28aには、アン
ドゲートAO〜A9の出力のみが印加される。マイクロ
プロセッサ31は次いで偏向電圧発生回路27に偏向電
圧の発生を指示する。これにより、偏向電極7に所定の
一定高電圧が加わる。
荷電コード発生器22dには、1文字の印写データの送
出の直前にリセット信号が与えられる。荷電コード発生
器22dは、リセット信号を受けると、カウント値をク
リアして雲からのカウントアツプを開始する。カウント
パルスは、パルス発生器19が出力するtoo K H
zのパルスである。カウントコードは、印写データが高
レベルH(記録指示)のときのみアンドゲートAO〜A
9に出力され、これが、データセレクタ22cの出力C
HP(a〜hのいずれか1つであって、データセレクタ
22c、23bに与えられている3ビツトコードで特定
されるもの)が高レベルHである間にアンドゲートAO
〜A9を通してD/Aコンバータ28aに与えられる。
データセレクタ22cが出力する信号CHPは。
位相検索でインク荷電をするものと確認された信号5P
(a”hのうち、現在データセレクタ22c、23bに
出力設定されている3ビツトコードで特定されるもの)
のHパルス区間を略中央とし、た、該Hパルス区間の8
倍のHパルス区間を有するものであるので、荷電電極6
に印加される記録荷電パルス電圧は、インクが粒子に分
離する直前から、分離した直後に及ぶ比較的に広いパル
ス幅であり、インク粒子は、確実に、荷電コード発生器
22dの出力コードに対応するレベルに荷電する。荷電
インク粒子は、偏向電極間を飛翔している間に、それが
有する電荷に対応した量だけ偏向して記録紙8に衝突す
る。非荷電インク粒子は直進してガター9に衝突し、ア
ースフィルタ11を通してポンプ12に吸引される。
この実施例では以上に説明したように、まず位相検索で
、インク粒子を確実に荷電するタイミングに荷電信号の
位相が定められ;インク粘度調整で、インク飛翔速度が
設定目標値Csになるようにポンプ通電パルス幅が制御
され、インク圧がインク温度で定まる上限値以上になる
ときにはインクに希釈液が供給されてインクの飛翔速度
が所望値に定められ;そして記録荷電が行なわれる。こ
のようにインク粘度を設定値以下としかつインクの飛翔
速度を目標値に一定してインクの粒子化を確実かつ安定
にし荷電を確実に定めるので、印写記録品質がきわめて
高くなる。
インク粒子の飛翔速度と目標値との偏差に対応してポン
プの付勢パラメータを変更するので、インク飛翔速度の
調整は幾何級数的に行なわれ、目標値に設定するまでの
時間が短い。
インク圧等の調整および位相検索においては、偏向電圧
は遮断して荷電インク粒子をも直進させてガターで捕獲
ししかもインク粒子の荷電を検出する。印写記録におい
ては、偏向電極に偏向電圧を印加して荷電インク粒子は
偏向させて記録紙に向わせ、非荷電インク粒子はガター
で捕獲する。
このように、1個の導電性ガターを、インク飛翔速度の
検出用2位相検索用、および、記録印写時の非印写イン
ク粒子の捕獲用の、3用途に共用するので、以上の説明
から分るように、インクジェット記録装置の機械系およ
び電気系の構成は、共に簡単となる。にもかかわらず、
インク飛翔速度の検出および位相検索は共に確実かつ安
定したものである。
ガター9は、それに衝突するインクのしぶきで汚れやす
いが、荷電検出回路30においてシールド線lOの心線
が抵抗器30aで機器アースされているので、またイン
ク回収路が所定位置(フィルタ11)で機器アースさ九
でいるので、ガターのインク汚れによる抵抗値変動があ
っても、荷電検出が確実である。
ポンプ1の通電パルス幅制御で飛翔速度が一定であり、
また粘度調整によりインク粒度が所定値以下に制御され
るので、インクの粒子1ヒが安定し印写品質が安定する
次に本発明の他の実施例を説明する。
上記実施例では、インク温度に対応したインク圧上限値
Pmを予めメモリに格納しておいて、検出インク温度に
対応付けられているものを該メモリより読み出して、検
出インク圧Pをこれと対比するようにしているが、イン
ク温度を定Q制御するときには、このインク圧上限値を
1つの固定値としてメモリしておき、これに検出インク
圧Pを対比する。この場合には、第2図においてデータ
セレクタ42および温度検出回路41を省略し、圧力検
出回路41の出力データをそのまま印写制御装置29に
与える。また、インク噴射ヘッド5は、第14[に示す
ようにヒータ43を更に〃えるものとし、ヒータ43と
温度センサ18を第15図に示す温度制御回路44に接
続する。
温度制御回路44は、温度センサ18の電圧を増幅し、
これを比較器で設定温度対応の電圧と比較し、検出温度
が設定温度より低いとトランジスタ44cをオフに、ト
ランジスタ44dをオンにしてヒータ43に通電する。
検出温度が設定温度以上になると、トランジスタ44e
をオンに、トランジスタ44dをオフにしてヒータ43
の通電を断つ。
上記実施例では、インク粒子の飛行速度を検出してこれ
を設定値と比較して、インク粒子の飛行速度が設定値に
なるようにインク圧を%IJ御するが。
公知の偏向Ek検出手段を備えて、インク粒子の偏向量
を検出し、これが設定値となるようにインク圧を制御す
る構成にしてもよい。偏向量の検出と、偏向量を設定値
とするインク圧制御の技術は、公知であるので、ここで
の詳細な説明は省略する。
第16a図及び第16b図に、圧力検出装置2の変形例
を示す。この実施例においては、ダイアフラム51上に
市原の歪ゲージ70.71が固着しである。一方の歪ゲ
ージ71はダイアフラム51の中央近傍に配置してあり
、他方の歪ゲージ70はそれよりも外側に配置しである
。これらの歪ゲージ70.71は、第16c図に示すよ
うに、樹脂フィルムベース70a上に抵抗体パターン7
0bを接着し該パターン70bの両端からリード線70
cを引き出した構成になっている。従って、歪ゲージを
接着したダイアフラムが変形すると、その程度に応じて
、低抗体パターンの抵抗値が変化する。これら2つの歪
ゲージ70.71は、図示しないが、圧力検出回路を構
成するホイートストンブリッジの4つの抵抗素子のうち
の2つに割り当てである。従って、ダイアフラムの変形
、即ちインク圧力に応じた電気信号が圧力検出回路から
得られる。
■効果 以上の通り本発明によれば、インク粘度検出のための機
械要素を格別に付加することなく、インク粘度の合理的
な検出およびインク粘度調整が行なわれる。したがって
、インクの粒子化が安定し印写品質が安定した適正偏向
量の記録が可能である。上記実施例のように圧力検出装
置のインク室をアキュムレータと共用することにより、
装置が小型になる。
【図面の簡単な説明】
第1a図は、本発明の一実施例のインク処理系の概要を
示す側面図であり、一部は断面を示す。 第1b図は第1a図に示す圧力検出装置2の縦断面拡大
図、第1c図は圧力検出装置2の部材59を外した状態
を示す拡大平面図である。 第1d図は、第1a図に示すインク噴射ヘッド5の縦断
面図である。 第2図、は同実施例の電気系の構成を示すブロック図で
ある。 第3a図および第3b図は、第2図に示す電気系要素の
一部の構成を示す電気回路図である。 第4図は、第2図に示す電気系要素の他の一部の構成を
示す電気回路図である。 第5図は、第3a図に示す記録荷電信号発生器22の入
、出力信号を示すタイムチャートで゛ある。 第6図は、第3a図に示すタイミングパルス発生器20
の人、出力信号を示すタイムチャートである。 第7a図および第7b図はポンプ1の動作特性を説明す
るためのタイムチャートである。 第8図は、第2図に示す電気系要素の他の一部の構成を
示す電気回路図である。 第9図は、第2図に示すマ、イク口プロセッサ31の制
御動作概要を示すフローチャートである。 第10a図および第10b図は、第2図に示すマイクロ
プロセッサ31の、インク圧等調整制御動作を示すフロ
ーチャート、第11図はインク圧等の調整における割込
処理を示すフローチャートである。 第12 a図はインク噴射延べ時間とインク粘度との関
係を示すグラフ、第12b図はインク粘度とインクの飛
翔速度との関係を示すグラフ、第12c図はインク温度
とインク粘度との関係を示すグラフ、第12d図はイン
ク飛翔速度を一定とするインク粘度に対するポンプ通電
パルス幅の関係を示すグラフ、第12e図はインク中の
水分の蒸発率と、インク飛行速度を所定にするに必要な
インク圧との関係を示すグラフである。 第13図は、インク温度を一定にしたときの、装置周囲
温度とインク飛行速度を所定にするに必要なインク圧と
の関係を示すグラフである。 第14図は、本発明の他の実施例で使用するインク噴射
ヘッドの縦断面図、第15図はこの実施例で用いられる
インク温度制御回路を示す電気回路図である。 第16a図及び第16b図は、圧力検出装置の変形例を
示す縦断面図、及び部材59を外した状態の平面図、第
16c図は歪ゲージ70を示す拡大平面図である。 2:圧力検出装置    3.11:フィルタ4:@磁
切換弁     5:インク噴射ヘッド6:荷TI!電
極      7:偏向ffl極8:記録紙     
  9:導電性ガター10=シールド線   13:イ
ンク槽14:電磁開閉弁   15:カートリッジ16
.17:インク残量検出用のWl極18:サーミスタ 29:印写制御装置f!(インク圧および濃度制御手段
)41:圧力検出回路 50:インク室    51:ダイアフラム52:P型
シリコンの結晶基板 53:保護膜     54〜57:?$を極58.5
9:ケーシング 62.63,64,65:端子 70:歪ゲージ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)インク噴射ノズルおよびインク噴射ノズルに連通
    するインク室のインクに定周期の圧力振動を加える振動
    子を備えるインク噴射ヘッド:インク噴射ヘッドに加圧
    インクを供給する加圧ポンプ:ノズルより噴射したイン
    クに荷電電界を及ぼす荷電電極:荷電電極に荷電電圧を
    印加する荷電電圧発生手段:荷電インク粒子に偏向電界
    を及ぼす偏向電極:偏向電極に偏向電圧を印加する偏向
    電圧発生手段:偏向電極と記録紙の間に配置され、非印
    写インク粒子を捕獲するガター: 前記加圧ポンプからインク噴射ノズルに至るまでのイン
    ク流路のインクを受けるインク室、該インク室の1壁面
    を構成するダイアフラム、及び該ダイアフラムのインク
    と接する面の反対側の面に装着された歪検知手段、を備
    える圧力検出装置:および、 圧力検出装置の高圧力検出にもとづきインク圧を下げる
    制御を行なう制御手段: を備える偏向制御インクジェット記録装置。
  2. (2)前記インク室は、その入口及び出口に対向するイ
    ンク流路よりも断面積が大きく、その内部を通るインク
    の圧力の脈動を吸収するアキュームレータとして機能す
    る、前記特許請求の範囲第(1)項記載の偏向制御イン
    クジェット記録装置。
  3. (3)制御手段は、圧力検出装置が高圧力を検出したと
    き希釈液供給手段を付勢してインク希釈液収納容器の希
    釈液をインク噴射ヘッドに供給されるインクに供給する
    インク濃度制御手段である前記特許請求の範囲第(1)
    項記載の偏向制御インクジェット記録装置。
  4. (4)歪検知手段は、半導体からなるピエゾ抵抗体であ
    る、前記特許請求の範囲第(1)項、第(2)項又は第
    (3)項記載の偏向制御インクジェット記録装置。
  5. (5)歪検知手段は、銅ニッケル合金からなる歪抵抗体
    である、前記特許請求の範囲第(1)項、第(2)項又
    は第(3)項記載の偏向制御インクジェット記録装置。
JP21760585A 1985-09-30 1985-09-30 偏向制御インクジエツト記録装置 Pending JPS6274659A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10225917B2 (en) 2016-01-27 2019-03-05 Gigaphoton Inc. Target supply device and extreme ultraviolet light generating device

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