JPS6272773A - タイヤマ−キング用インキ組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は車両タイヤのトレッド表面にマーキングを施す
ためのインキ組成物に関する。

（従来の技術） 近年、タイヤのトレンド表面にバーコードを印刷して生
産、販売等の商品管理が行なわれている。

このタイヤマーキング用インキとしては、タイヤトレッ
ド用のゴム組成物をバインダー樹脂として用い。

これをガソリン、ゴム揮発油等に溶解し、顔料を配合し
た組成物が知られている。しかしながら、タイヤトレン
ド用ゴムは、溶剤に対する溶解性が悪く。

また、顔料分散性に劣るため、低顔料濃度のインキ組成
物しか得られなく、鮮明な色相を得ることが困難であっ
た。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、タイヤトレンド表面に鮮明なマーキングを施
すことのできるインキ組成物を得ることを目的とするも
のである。また２本発明はタイヤの加硫工程において印
刷したマーキングの変褪色がなく。

タイヤのプレス成型の際、金型にインキが取られること
のないトレッド表面への密着性に優れたインキ組成物を
提供することを目的とするものである。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） すなわち１本発明は、環化ゴム１５〜３０重量％。

顔料１〜３０Ｍ量％および沸点が１５０℃以上の芳香族
炭化水素系溶剤を主成分とする溶剤５０〜７０ｉｔ％を
含有してなるタイヤマーキング用インキ組成物である。

本発明のインキ組成物のバインダー樹脂である環化ゴム
とは、天然ゴムを４塩化チタン等により環化構造を導入
したものである。環化ゴムの配合量としてはインキ組成
物中の１５〜３０重量％であって。

１５重量％より少ないと顔料分散性が悪くなってインキ
の濃度が向上せず、逆に、３０重量％より多くなると印
刷通性が悪くなるので好ましくない。なお。

環化ゴムに換えて同じゴム系の樹脂である塩化ゴムある
いはアルキド樹脂を使用した場合、タイヤトレッドに印
刷後の加硫工程において、印刷層の色相が変色するので
好ましくない。

本発明における顔料としては、ゴムの加硫成型温度であ
る１２０℃、１０分の高温に耐える耐熱性があればとく
に制限することなく使用することができる。顔料の配合
量としては１〜３０重量％が適当であり、１重量％より
少ないとインキの着色が十分でなく、３０重量％より多
いとインキのゴム表面に対する付着性が不十分となる。

本発明のインキ組成物に使用される溶剤としては沸点が
１５０℃以上の芳香族炭化水素系溶剤である。

本発明のインキ組成物の使用方法においては、混練され
た直後のタイヤトレッド素材の余熱を利用してインキを
乾燥するので、１５０℃より低い沸点を有する溶剤を使
用した場合、インキ層がゴム板に転写されず著しく印刷
通性を損なう。

沸点が１５０℃以上の芳香族炭化水素系溶剤としては、
炭素数７〜１１のアルキルベンゼンがあり。

これらの化合物の混合物は、ツルペッツ１００，１５０
（エッソスタンダード石油株式会社商品名）スワゾール
１０００，１８００　（丸善石油株式会社商品名）など
の商品として入手することができる。

本発明のインキ組成物は、環化ゴム、顔料および溶剤を
ペイントロール、ボールミル、アトライタ。

ニーダ−等の公知の分散機を用いて混合２分散を行うこ
とができ−る。

本発明のインキ組成物はグラビアコーターを用いて混練
を終えたタイヤトレッドゴム素材に印刷することができ
る。マーキングされたゴム素材はタイヤトレッドに成型
される。

以下１本発明を実施例によって説明する。例中「部」、
「％」、とあるのは、それぞれ「重量部」。

「重量％」を示す。

（実施例） 実施例　１ ルチル型酸化チタン顔料　　　８０部 環化ゴム　　　　　　　　　　２０部 スワゾール１０００　　　　　１５部 上記配合物をニーグー分散により粗粒子４０〜５０μに
分散した後上記溶剤に溶解した環化ゴムを加え、さらに
上記溶剤でインキ粘度をフォードカップ！ｌｈ４で１５
０秒（２５℃）に調整してインキ組成物を得た。このイ
ンキ組成物の顔料濃度は２５％、環化ゴムの配合比率は
１６％であった。

このインキ組成物を９０℃の混練直後のタイヤトレッド
組成物であるゴム板にグラビアコーターによりバーコー
ドを印刷し１次いでタイヤに加硫成型した。

タイヤトレッド表面に印刷されたバーコードは変褪色も
なく鮮明な白色を呈していた。

比較例　１ 実施例１において環化ゴムに換えて塩化ゴムを使用した
以外は実施例１と同様にしてインキ組成物をえた。

このインキ組成物を用いて実施例１と同操作によりバー
コードが印刷されたタイヤを得たが、印刷部分は黄色が
がった変色が認められた。

実施例２ 下記表に示す顔料を用いて実施例１と同様の方法でイン
キ組成物を得た。これらのインキ組成物を用いて、実施
例１と同操作によりバーコードが印刷されたタイヤを得
た。

いずれの印刷物も鮮明な色を呈しておりバーコードとし
て実用的なものであった。

（以下余白） 〔発明の効果〕 本発明のタイヤマーキング用インキ組成物はバインダー
樹脂として環化ゴムを使用しているため、タイヤトレン
ド表面に対する密着性と顔料の分散性にに優れており、
タイヤの加硫成型の際の熱によってインキが変褪色する
ことがない。また、インキ組成物の溶剤として高沸点の
芳香族炭化水素溶剤を使用しているので、温かい状態に
ある素練り直後のタイヤトレッド用ゴム素材に印刷して
もインキのにじみ。

だれ１色むら等を起こさずに印刷することができ。

しかも乾燥工程を必要としないという特長がある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、環化ゴム１５〜３０重量％、顔料１〜３０重量％お
   よび沸点が１５０℃以上の芳香族炭化水素系溶剤を主成
   分とする溶剤５０〜７０重量％を含有してなるタイヤマ
   ーキング用インキ組成物。