JPS6271537A - エンジンの排気ガス浄化用触媒 - Google Patents

エンジンの排気ガス浄化用触媒

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JPS6271537A
JPS6271537A JP60211634A JP21163485A JPS6271537A JP S6271537 A JPS6271537 A JP S6271537A JP 60211634 A JP60211634 A JP 60211634A JP 21163485 A JP21163485 A JP 21163485A JP S6271537 A JPS6271537 A JP S6271537A
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catalyst
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alumina
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exhaust gas
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Kenji Okubo
健治 大久保
Kazunori Ihara
井原 和則
Hideaki Kurita
栗田 英昭
Shigeru Yazaki
矢崎 滋
Yasutaka Yoshino
吉野 康隆
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Tokyo Roki Co Ltd
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Mazda Motor Corp
Tokyo Roki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、内燃機関等、特に自動車から排出される排気
ガス中の一酸化炭素(以下、coという)、炭化水素(
以下、HCという)および酸化窒素(以下、NOxとい
う)を低減せしめるために用いられるエンジンの排気ガ
ス浄化用触媒に関するらのである。
(従来技術) 従来より、自動車排気ガス中のCo5HC,NOXを浄
化する触媒として、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、
パラジウム(Pd)等の貴金属をアルミナ(A1120
3)に担持したものが用いられている。又、これら貴金
属の触媒性能を向上させろために、酸素貯蔵能効果(排
気ガス中の酸素を取り込み、この酸素を触媒の浄化に寄
与させる効果)がある酸化セリウム(CeO,)を、貴
金属といっしょにアルミナコート層に含有させ、排気ガ
スの浄化率を高めようとした触媒が製造されてきている
しかし、貴金属および卑金属の触媒成分と、酸化セリウ
ム等の酸素貯蔵能付与剤(以下、O8C剤という)とを
アルミナコート層に共存させて担持する方法には、以下
に述べるよう5な問題があった。
(a)O9C剤はアルミナコート層に均一に担持されて
いるため、必ずしもボア付近の排気ガスと接触しやすい
領域に担持されていない。つまり、O8C剤の多くは、
排気ガスの拡散しずらい部分に担持されており、浄化反
応に関与せず、高浄化率が得られない。
(b)OSC剤と、触媒成分およびアルミナとの直接的
な接触が多くなるため、O8C剤の熱不安定性がこれら
に悪影響をおよぼす。
(c)  O8C剤が触媒成分といっしょに担持されて
いるため、両者が化合物をつくり、触媒成分の分散性を
低下させ、排気ガス浄化性能が低下する。
また、触媒担体に、Pt、Pdなどを含有する触媒層を
設け、該触媒層の保護のためにアルミナまたはアルミナ
と酸化セリウム(アルミナに対して重量比で0.1〜0
.5%)の混合物からなる酸化物の被覆層を設けるよう
にした(、のが提案されている(特開昭6.0−523
0号公報参照)。この公知技術の場合、微量の酸化セリ
ウムを含む被覆層は、触媒層を保護する目的で設けられ
ているものであり、O8C剤として作用する酸化セリウ
ムの濃度が極めて低いため、酸素貯蔵能効果を殆ど期待
できないものであった。
(発明の目的) 本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたちので、貴金
属あるいは卑金属からなる触媒成分を含む触媒層の上面
にO8C剤を多量に含む被覆層を形成させることにより
、触媒の浄化性能の大幅な改善を図ることを目的とする
ものである。
(目的を達成するための手段) 本発明では、上記目的を達成するための手段として、触
媒担体に担持され、触媒成分を含有した触媒層の上面に
、OSC剤を多量に含む被覆層を設けている。
ここで、触媒成分としては、PL、Rh、Pdなどの公
知成分およびそれらの二種以上の、昆合物か使用される
また、O8C剤の成分としては、酸化セリウム(CeO
2)、酸化ニッケル(Nip)、酸化モリブデン(Mo
b)、酸化鉄(Fe203あるいはFed)などの公知
成分およびそれらの二種以上の混合物が使用されるが、
Centが最も効果的である。
さらに、前記被覆層の組成は、50〜95重量%のO8
C剤と残部の活性アルミナとからなっており、そのコー
ティングは、O8C剤、活性アルミナ、水和アルミナ、
その他分散剤か″らなる水性スラリーを用いて行う。最
も簡単な方法としては、O8C剤と水和アルミナとの二
成分を用いたスラリーをコーティングすることによって
被覆層を形成することができる。
かくして形成された排気ガス浄化用触媒の一例が第1図
に拡大して示されている。こ、こて、符号lは触媒担体
、2は触媒層、3は被覆層をそれぞれ示している。該触
媒担体lとしては、コージライト等のセラミックスから
なるハニカム構造体あるいは耐熱金属、耐熱無機繊維か
らなる各種担体が使用される。
(作 用) 上記のような構造を有する触媒は、従来のように、活性
成分とO8C剤とを同一層に含浸せしめた触媒に比べて
非常に優れた排気ガス浄化性能を示す。
一般に、被覆層中のO8C剤含有量が減少するに従って
触媒性能は次第に低下し、50%以下では急激に低下す
る。その理由は、O8C剤の濃度が低下すると、活性成
分との相互作用が得られなくなるからである。ちなみに
、O8C剤としてCeO3を用いた被覆層中におけるC
eO2の含有量(重重%)に対する400℃におけるC
Oの浄化率(%)の変化を測定した結果が第2図に示さ
れている。本結果は、活性測定条件を、空燃比A/F=
14.7±0.9、空間速度S、v・60000/fi
rとし、台上エンジンにおいて、排気ガス温度850℃
で30011r運転した耐久テスト後の触媒を用いて評
価したらのである。これによれば、Ce Otが50%
以下になるとCO浄化率が大幅に低下している。なお、
他のO8C剤らこれと同様な傾向を示すことは自明であ
ろう。
一方、O8C剤の含有量が高くなると、触媒活性は向上
するが、O8C剤自木の結合力が弱いために、物理的強
度(耐剥離性)が減少し、耐久性が低減する。ちなみに
、O8C剤としてCe O2を用いた被覆層中における
C e O2の含am(重量%)を変化させて、剥離テ
ストを行ったとごろ、表−■に示す結果が得られた。こ
こで、剥離量=(テスト前のコート付着量−テスト後の
コート付着量)/テスト前のコート付着量、また、テス
ト方法としては、直径1インチ、高さ1インチの円筒テ
ストピースを600℃で30分間加熱、次に25℃の水
中で冷却という手順を三回繰り返した後、充分乾燥し、
剥離量を測定する方法が採用された。
表−1 上記剥離テストの結果から、被覆層中のCeO。
含有量は、95%以下とするのが好ましいことがわかる
。なお、他のO8C剤もこれと同様な傾向を示すことは
自明であろう。
前記被覆層の触媒担体に対する付着割合が5重量%以下
では触媒層の表面を効果的に被覆することができなくな
るため、触媒性能が急激に低下し、40重量%を越えろ
と、活性成分と排気ガスとの接触が阻害されるため、急
激に触媒性能が低下する。
このことを勘案すると、被覆層の付着割合を5〜40重
爪%とするのが望ましい。なお、被覆層の厚さは、20
〜40μとするのが望ましい。
以下、本発明の幾つかの好適な実施例を説明する。
実施例I γ−アルミナ160g、ベーマイト160g、水500
cc。
濃硝酸4ccをホモミキサーにより10時間、見合撹拌
し、アルミナラナツシュコート用スラリーを得た。
このスラリーにハニカム触媒担体(コーノライト製)を
浸漬して引き上げた後、余分のスラリーを高圧エアブロ
−で除去し、昇温速度200℃/llrにセットした電
気炉中に置いて600℃まで焼成した。
このアルミナコートした触媒担体を所定の濃度の塩化白
金酸・塩化ロジウム混合水溶液に浸漬して引き上げた後
、200℃で1時間乾燥し、次いで600℃で2時間焼
成した。焼成後の貴金属含有量は白金(P t)1.0
g/ 11 、ロジウム(Rh)0.2g/ Ilであ
った。
次いで、酸化セリウム810g、ベーマイト120g、
水600ccをホモミキサーにより混合撹拌し、09C
剤コート用スラリーを得た。このスラリーに、先のアル
ミナ及び貴金属を付着させた触媒担体を浸漬して引き上
げた後、余分のスラリーを高圧エアブロ−で除去し、前
記アルミナコート時と同じ条件で乾燥焼成した。これに
よって、触媒担体l上に形成された触媒層2(PL、R
hを含む)の上面に、90重量%の酸化セリウムと(0
重量%のγ−アルミナとからなる被覆層3が形成されて
なる排気ガス浄化用触媒が得られた(第1図参照)。な
お、被覆層3の付着量は触媒担体Iに対して25重量%
であった。
実施例2 活性触媒成分含浸過程(即ち、アルミナコートされた触
媒担体に貴金属を含浸させる過程)において、塩化白金
酸、塩化ロジウム、塩化パラジウム混合水溶液を用いて
、触媒担体に白金(P t)0.28g/ ’n 、a
 シウム(Rh)0.14g/ Q 、パラジウム(P
d)0゜98g/ (Lを付着させた以外は、前記実施
例1とまったく同一の方法で調製して、触媒担体l上に
形成された触媒層2(PL、 Rh、Pdを含む)の上
面に90重量%の酸化セリウムと10重量%のγ−アル
ミナとからなる被覆層3が形成されてなる排気ガス浄化
用触媒が得られた(第1図参照)。なお、本実施例にお
いてら、被覆B3の付着量は触媒担体lに対して25重
量%であった。
実施例3 活性触媒成分含浸過程(即ち、アルミナコートされた触
媒担体に貴金属を含浸さU゛ろ過程)において、塩化パ
ラジウム水溶液を用いて、触媒担体にパラジウム(P 
d)1.4g/ ’nを付着させた以外は、前記実施例
Iとまったく同一の方法で調製して、触媒担体1上に形
成された触媒層2(Pdを含む)の上面に90重量%の
酸化セリウムと10重量%のγ−アルミナとからなる被
覆層3が形成されてなる排気ガス浄化用触媒が得られた
(第1図参照)。なお、本実施例においても、被覆層3
の付着量は触媒担体1に対して25重量%であった。
実施例4 oSCSC−コートラリーにおいて、酸化セリウムの代
わりに酸化ニッケルを用いた以外は、前記実施例1とま
ったく同一の方法で調製して、触媒担体l上に形成され
た触媒層2(PtSRhを含む)の上面に90重量%の
酸化ニッケルと10重量%のγ−アルミナとからなる被
覆層3が形成さ゛れでなる排気ガス浄化用触媒が得られ
た(第1図参照)。
なお、本実施例においてら、被覆層3の付着量は触媒担
体1に対して251引%であった。
実施例5 oSCSC−コートラリーにおいて、酸化セリウムの代
わりに二酸化法を用いた以外は、前記実施例1とまった
く同一の方法で調製して、触媒担体l上に形成された触
媒層2(Pt、Rhを含む)の上面に90重量%の二酸
化法と10重量%のγ−アルミナとからなる被覆層3が
形成されてなる排気ガス浄化用触媒が得られた(第1図
参照)。なお、本実施例においても、被覆層3の付着量
は触媒担体lに対して25重量%であった。
上記各実施例で得られた排気ガス浄化用触媒の浄化性能
を、従来公知の触媒、即ち、活性触媒成分とO9C剤と
を混在せしめてなる触媒と比較して浄化性能評価テスト
を行ったところ、第3図ないし第5図に示す結果が得ら
れた。
ここで、比較例1〜3は次のようにしてB製された。
比較例1 活性アルミナ315g、酸化セリウム100g1a硝酸
4cc、水700ccをホモミキザーにより混合撹拌し
、アルミナ及びO8C剤コート用のスラリーを得た。
このスラリーを用いて、前記各実施例と同一方法でハニ
カム触媒担体にアルミナ及びO8C剤をコーティングし
た。このコート層の付着量は触媒担体に対して25重爪
形、酸化セリウムのコート層中での割合は25重量%で
あった。
この触媒担体にさらに前記実施例Iと同様な方法を用イ
テ、白金(P t)1.0g/ (1、a ノウム(R
h)0.2g/Qを上記コート層に含浸させることによ
り触媒を得た。
比較例2 前記比較例1と同一の方法、条件によりアルミナとO8
C剤とをコーティングした後、前記実施例2と同じ方法
、条件によりPt5Rh、PdをO8C剤を含有したコ
ート層に含浸させ、実施例2と同じ貴金属付着量(即ち
、PLO,28g/11.Rh0、14g/ (1、P
 dO,98g/ (1)の触媒を得た。
比較例3 前記比較例1と同一の方法、条件によりアルミナとO8
C剤とをコーティングした後、前記実施例3と同じ方法
、条件によりPdをO8C剤を含有したコート層に含浸
させ、実施例3と同じ貴金属付着量(即ち、p dl、
4g/ (1)の触媒を得た。
なお、活性測定条件を、空燃比A/F= 14.7±0
.9、空間速度S、 V=60000/Hrとし、台上
エンジン300Hr耐久テスト後の触媒を用いて評価テ
ストを行った。
上記評価テストの結果によると、本発明の各実施例によ
る排気ガス浄化用触媒は、従来公知の触媒、即ち、比較
例1〜3のものに比較して排気ガス温度の低い状態から
大幅に浄化性能が改善されていることがわかる。
実施例6 第6図図示の如く、円筒状に形成された触媒担体l上に
γ−アルミナと触媒成分である貴金属とを担持して得ら
れたものを、まず半分流動パラフィン溶液中に浸漬させ
、次いで、酸化セリウム440g、水和アルミナ110
g、水500ccSa硝酸5ccからなるスラリー液中
に浸漬させた後、余分なスラリー液を高圧エアブロ−に
より除去する。その後、130℃で1時間乾燥後、60
0℃で1時間焼成することにより、流動パラフィンが付
着しない半分側にのみ酸化セリウムを多量に含む被覆層
3が形成された排気ガス浄化用触媒が得られた。この触
媒は、被覆層3が形成された側を出口側として使用する
と、高温となる入口側に比較的耐熱性に劣る酸化セリウ
ムを含む被覆層が存在しないこととなり、酸化セリウム
の鼾、劣化を防止することが可能となる。
なお、被覆層3を形成する範囲は、被覆層形成部長さお
よび被覆層非形成部長さを、それぞれA1、A、とする
とき、A、/A、・7/3〜3/7とされろが、At/
fit・1とするのが好ましい。
実施例7 第7図図示の如く、円筒状に形成された触媒担体l上に
γ−アルミナと触媒成分である貴金属とを担持して得ら
れたものにおいて、その開口部両側に開口径の172の
径を有するラベルを貼り、次いで、酸化セリウム440
g、水和アルミナ110g、水500cc、農硝酸5c
cからなるスラリー液中に浸漬させた後、余分なスラリ
ー液を高圧エアブロ−により除去する。その後、前記ラ
ベルを取り除き、130℃で1時間乾燥後、600℃で
1時間焼成することにより、前記ラベルが貼られていな
い外周部にのみ酸化セリウムを多量に含む被覆層3が形
成された排気ガス浄化用触媒が得られた。この触媒は、
高温の排気ガスと直接接触する内周側に被覆層3が形成
されていないため、比較的耐熱性に劣る酸化セリウムの
熱劣化を防止することが可能となる。
なお、被覆層3を形成する範囲は、被覆層形成部の中お
よび被覆層非形成部の巾を、それぞれB3、B、とする
とき、Bl/2B、・773〜3/7とされるが、B。
/、B、=1とするのが好ましい。
上記実施例6.7の排気ガス浄化用触媒の浄化性能の評
価テストを行ない、触媒担体の全体に酸化セリウムを多
量に含む被覆層を形成してなる比較例(本発明実施例の
一例である)と比較した結果が第8図ないし第10図に
示されている。前記評価テストは、エンジンエージング
(排気ガス温度・900℃、100時間運転)後に測定
されたものであり、活性測定条件としては、空燃比A/
F= 14.7±0.9、空間速度S、V=60000
/Ilrである。
上記の結果によれば、実施例6.7の触媒は、比較例の
ものに比べて若干浄化性能が向上しており、このことか
ら、熱劣化し易い部分に被覆層を形成しなくとも、浄化
性能の低下がないことが分かる。したがって、被覆層形
成に必要な原料(O8C剤等)の節約が可能となるので
ある。
実施例8 前記実施例1〜5と同様な方法により触媒担体l上に形
成された触媒層2の上面に、O8C剤(例えば、酸化セ
リウム等)を多量に含む被覆層3を形成してなる触媒を
、水和アルミナ70g1γ−アルミナ70g1水200
ccからなるアルミナスラリー液中に浸漬させて引き上
げたのち、高圧エアブロ−により余分なアルミナスラリ
ーを除去し、130℃で1時間乾燥後、550℃の電気
炉で1時間焼成した。これにより、第2図図示の如く、
触媒担体l上に、貴金属からなる活性触媒成分を含む触
媒層2、O8C剤を多量に含む被覆層3、アルミナ成分
のみの保護層4を有する三重層の排気ガス浄化用触媒を
得ることができた。かく構成することによって、被覆層
3に含まれるO8C剤の熱劣化が保護層4によって防止
される。又、該保護層4は、被覆層3に対する被毒防止
作用をも有している。なお、前記保護層4の厚さは、2
0〜40μが適切であり、20μ以下では熱及び被毒に
対する保護層としての効果が得られず、40μ以上では
厚すぎて、排気ガスのウォッシュコート内での拡散が不
充分となり、浄化性能が低下する。
上記実施例8の排気ガス浄化用触媒の浄化性能−例であ
り、保護B4を形成しないもの)と比較した結果が第1
2図ないし第14図に示されている。前記評価テストは
、200時間実車走行後に測定されたものであり、活性
測定条件としては、空燃比A/F=14.7±0.9、
空間速度S、V=60000/Ilrとされた。これに
よれば、本実施例のものか、保護層4を形成していない
比較例のムのに比べて、浄化性能が優れていることがわ
かる。
実施例9 本実施例の排気ガス浄化用触媒は、前記実施例8のもの
と同様に、触媒担体l上に、触媒層2、被覆層3、保護
層4を設けた三重層構造とされており、且つ該保護層4
にアルカリ土類金属の酸化物(本実施例ではCab)を
含有せしめている。
即ち、前記実施例8におけるアルミナスラリーの組成を
、水和アルミナ50g1γ−アルミナ60g1酢酸カル
シウム50g、水20[1ccとした以外は、前記実施
例8と同様な方法、条件で調製して、前記保護層4中に
酸化カルシウムが含有された三重層構造の帥Wを得たー
このように、保護層4内にアルカリ土類金属を含有せし
めることによって、エンジンオイル中に含有されている
被毒物であるリン(P)が、コート表面上でガラス化す
るのを防止することができるのである。なお、ガラス化
防止剤としては、アルカリ土類金属中では特に酸化力ル
ノウム(Cao )が効果的である。又、添加するアル
カリ土類金属量は、焼成後において、保護層4の重重中
10〜30重量%が適切であり、10重量%以下ではガ
ラス化防止効果が充分でなく、30重量%以上ではウォ
ヅシュコートの物理的強度が低下し、剥離しやすくなっ
てしまう。
なお、前記保護層4の厚さは、前記実施例8と同様に2
0〜40μが適切である。
上記実施例9の排気ガス浄化用触媒の浄化性能の評価テ
ストを行い、比較例(本発明実施例の一例であり、保護
層4を形成しないもの)と比較した結果が第15図ない
し第17図に示されている。
iq記評価テストは、200時間実車走行後に測定され
たものであり、活性測定条件としては、空燃比A/F=
14.7±0.9、空間速度S、v=60000/Hr
とされた。
ただし、触媒に付着するリンの喉を高めるため、LOG
が20000Km/ (Lであるエンジンにおいて、エ
ンジンオイル中のリン量を添加剤を加えて1,0重重%
に増やしたちのを使用した。これによれば、本実施例の
らのが、保護層4を形成していない比較例のものに比べ
て、浄化性能が優れていることがわかる。
実施例10 本実施例の排気ガス浄化用触媒においては、触媒層はγ
−アルミナから構成されるが、O8C剤を多量に含む被
覆層の原料は、α−アルミナ/水和アルミナ= 951
5〜60/40(重量比)であるアルミナ組成からなっ
ている。
即ち、従来方法によりコーノライト製触媒担体上に約4
0μのγ−アルミナコートを設け、これに触媒成分(P
t1.Og/u、Rh0.2g/(1)ヲ担持u、これ
を、α−アルミナ100g、水和アルミナ10g1酸化
セリウム440g、水500ccSm硝酸3ccからな
るスラリー液中に浸漬して引き上げ、余分なスラリー液
を高圧エアブロ−で除去し、130℃で1時間乾燥後、
550℃の電気炉で1時間焼成して、上記構造の触媒を
得た。
この触媒は、熱によってもアルミナ結晶変化が少なく、
ボア減少もほとんどないため、高温における物理的強度
(触媒のクラック、コートの剥離等)が改善され、耐久
性が向上する。
なお、水和アルミナ量がα−アルミナ/水和アルミナ=
 9515より少なくなると、アルミナ同志及びアルミ
ナとO8C剤との結合力が弱くなり、剥離しやすくなる
。又、α−アルミナ量かα−アルミナ/水和アルミナ=
 60/40より少なくなると、α−アルミナの特性で
ある高温における物理的強度、耐久性が得られなくなる
上記実施例IOの排気ガス浄化用触媒の浄化性能評価テ
ストを行い、比較例(本発明の実施例の一例であり、O
8C剤を含む被覆層の原料がγ−アルミナのみからなる
触媒)と比較した結果が第18図ないし第20図に示さ
れている。前記評価テストは、大気中1100℃で50
時間熱エージングした後に測定されたものであり、活性
測定条件としては、空燃比A/F= 14.7i0.9
、空間速度S、V=60000/Hrとされた。
又、被覆層の剥離テストを行った結果、表−2に示す結
果が得られた。
剥離テスト方法としては、直径1インチ、高さ1インチ
の円柱テストピースを、600℃で30分間加熱し、次
に25°Cの水中で冷却するという手順を3回繰り返し
た後、充分乾燥して剥titffiを測定するという方
法が採用される。
表−2 ここで、剥離量=(テスト前のコート付着量−テスト後
のコート付着量)/(テスト前のコート付着量)とされ
ている。
上記各テストの結果からみると、本実施例のものが、比
較例のものに比べて、浄化性能において若干劣っている
が、耐剥離性において非常に優れていることがわかる。
(発明の効果) 収車の如く 、本発明によれば、活性触媒成分(PtS
Rh、Pd等)を含有する触媒層と、O9C剤(CeO
2、NiO等)を含有する被覆層とを分離して形成して
し・るので、活性触媒成分とO8C剤とが化合物を形成
することがなくなり、従来の活性触媒成分とO8C剤と
を混在させたものに比べて、排気ガス浄化性能が向上す
るという優れた効果がある。
また、O8C剤の被覆層中における含有量を50〜95
重量%として、O8C剤による酸素貯蔵能効果を大幅に
増大せしめるようにしたので、排気ガス浄化性能を著し
く向上せしめることができるという効果もある。
さらに、触媒層上面をO8C剤を含有する被覆層で被覆
するようにしているので、触媒層が還元雰囲気になり易
くなり、排気ガス中のNOxの浄化性能が一段と向上す
るという利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にかかる排気ガス浄化用触媒の一例を
示す拡大図、第2図は、本発明にかかる排気ガス浄化用
触媒における被覆層中のCeO7含有m含有量%)に対
する排気ガス中のCO浄化率(%)の変化を示す特性図
、第3図、第4図及び第5図は、本発明の実施例1〜5
と比較例1〜3との浄化性能評価テストの結果を示す特
性図、第6図は、本発明の実施例6にかかる排気ガス浄
化用触媒の斜視図、第7図は、本発明の実施例7にかか
る排気ガス浄化用触媒の端面図、第8図、第9図及び第
10図は、本発明の実施例6.7と比較例との浄化性能
評価テストの結果を示す特性図、第1I図は、本発明の
実施例8.9にかかる排気ガス浄化用触媒の一例を示す
拡大図、第12図、第13図及び第14図は、本発明の
実施例8と比較例との浄化性能評価テストの結果を示す
特性図、第15図、第16図及び第17図は、本発明の
実施例9と比較例との浄化性能評価テストの結果を示す
特性図、第18図、第19図及び第20図は、本発明の
実施例IOと比較例との浄化性能評価テストの結果を示
す特性図であう。 I・・・・・触媒担体 2・・・・・触媒層 3・・・・・被覆層 排偏ガス温rX (”C) 排気ガス温度(”C) 8図 二三三乏 □□□−/ □2 一一一鵠 排気ガス温度(°C) 第12図 第16図 第17図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、触媒担体に担持され、白金、ロジウムおよびパラジ
    ウムよりなる群から選ばれた少なくとも一種類の触媒成
    分を含有する触媒層と、該触媒層上に設けられ、酸素貯
    蔵能付与剤として作用する酸化セリウム、酸化ニッケル
    、酸化モリブデンおよび酸化鉄よりなる群から選ばれた
    少なくとも一種類の酸化物を50〜95重量%含有する
    アルミナの被覆層とを備えていることを特徴とするエン
    ジンの排気ガス浄化用触媒。
JP60211634A 1985-09-24 1985-09-24 エンジンの排気ガス浄化用触媒 Granted JPS6271537A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63240949A (ja) * 1987-03-27 1988-10-06 Nissan Motor Co Ltd 排ガス浄化用触媒

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JPS63240949A (ja) * 1987-03-27 1988-10-06 Nissan Motor Co Ltd 排ガス浄化用触媒

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