JPS6264649A - 自動車用アウトサイドミラ−用ワイパ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車用アウトサイドミラー用ワイパ装置に関
する。

〔従来の技術〕

従来、温度によって形状が変化する形状記憶合金によっ
てワイパブレードを駆動してサイドミラーを払拭するも
のが知られている（例えば、特開昭５７−１５１４５４
号公報）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、上述した従来のものでは、形状記憶合金によ
って直接的にワイパブレードを駆動するようにしている
ので、ワイパブレードを一方の側へ移動させる場合と他
方の側へ移動させる（元へ戻す）場合とのそれぞれを別
々の形状記憶合金で駆動する必要があった。

そこで本発明は一つの形状記憶合金によってワイパブレ
ードを円滑に往復駆動できるようにするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

そのため本発明は、サイドミラーを払拭するためのワイ
パブレードと、このワイパブレードを保持するワイパア
ームと、このワイパアームを揺動させるシャフトと、こ
のシャフトを回動可能に支持する固定子と、前記シャフ
トに元の位置に戻るための復元力を与える第１のスプリ
ングと、前記シャフトに対し回動可能に組付けた円板と
、この円板に元の位置に戻るための復元力を与える第２
のスプリングと、温度によって形状が変化してこの温度
に伴う形状変化による移動力を前記円板に与えるための
形状記憶合金と、前記シャフトに形成された係合部と、
前記円板に設けられ前記係合部に係合するアンカーと、
前記円板が所定角度回動すると前記アンカーを押してこ
のアンカーと前記係合部との係合を外す突起部とを備え
る自動車用アウトサイドミラー用ワイパ装置を提供する
ものである。

〔作用〕

これにより、加熱によって形状記憶合金が記憶された形
状に変形することによって円板が回動し、この円板の回
動に伴って係合部およびアンカーを介してシャフトが回
動されてワイパアームを介してワイパブレードを一方の
方向に移動させてサイドミラーを一方の方向に払拭させ
る。そして、円板が設定角度回動すると突起部によりア
ンカーが押されてアンカーと係合部との係合が外れ、第
１のスプリングの復元力によってシャフトをすみやかに
元の位置に戻す。これにより、ワイパアームを介してワ
イパブレードを他方の方向に移動させてサイドミラーを
他方の方向に払拭させる。そして、形状記憶合金の加熱
を停止することにより、形状記憶合金の温度が低下して
記憶時の形状が容易に変えることができるようになるた
め、次第に第２のスプリングの復元力によって円板が元
の位置に戻されて、初期の状態に復帰する。

〔実施例〕

以下本発明を図に示す実施例について説明する。

第２図は、本発明の自動車用アウトサイドドアミラー用
ワイパの一実施例を示すものである。左上部のシャフト
８が所定角度（本実施例の場合５０度）に往復回動する
ことにより、ワイパアーム８ａがシャフト８を中心にし
て揺動してミラー１上にある雨滴をミラー１上に圧接し
たブレード８ｂにて除去するものである。また、２はワ
イパアーム８ａのストッパである。第３図は第２図を裏
面よりみた図である。３は形状記憶合金を用いた駆動部
、４は直線運動を回転運動に変換し、また、所定角度動
作させる変換器である。これら両者は、ワイヤ５にて接
続されている。次に駆動部３について第４図で詳しく構
造を説明すれば、６は形状記憶合金であり、予め、変態
温度以上で収縮するように熱処理が施しである。本実施
例の場合には、温度の変化にて動作範囲が大きくなるよ
うにコイル状としている。この形状記憶合金６は、一端
がフック６ａにて固定されており、また両端は図示して
いない電線によりスイッチを介して電源に電気的に接続
されており、スイッチを投入することにより、形状記憶
合金６が、変態温度以上に通電自己加熱できるように設
定しておく。形状記憶合金６の固定された端子の反対の
端子は、ワイヤ５と接続されている。２５はプーリでワ
イヤ５の方向をかえている。

つぎに、変換器４の構造について説明する。第１図は変
換器の内部構造を示す断面図である。変換器４はミラー
１を保持している樹脂ステー７にビス（図示せず）にて
保持されている。シャフト８は軸受、９ａ、９ｂにて回
転自在となるように組立られている。カップ状の固定子
１０ａは、シャフト８とは図示していない溝を使って第
１のうず巻きスプリング１１によって連結されており、
円板状の固定子１０ｂは、カップ状の円板１３と第２の
うす巻きスプリング１２により連結されている。両うす
巻きスプリング１１．１２は、第２図においてワイパア
ーム８ａが下方つまり右回転するようシャフト８、およ
び円板１３が回転すると巻込む方向である。また、円板
１３はシャフト８に回転自在となるように組付けられて
おり、円板１３とシャフト８とは、第６図に示すように
、円板１３の側面に支点１４ａを中心として揺動可能に
設けらたアンカー１４とシャフト８の一部に設けられた
切欠溝１５とにより、円板１３が左方向く第２図の右方
向）に回転すればシャフト８もアンカー１４の一端と溝
１５との係合によって左方向に回転し、円板１３が右方
向に回転するときは、溝部１５をアンカー１４が押さな
いのでシャフト８は回転せずに円板１３のみが回転する
。また、カップ状の固定子１０ａの内周面には、円板１
３が所定角度回転した時にアンカー１４の他端を押し、
アンカー１４を揺動させて溝部１５との係合をフリー状
態とするための突起部１６を設けておく。また、アンカ
ー１４は突起部１６に押されていないときシャフト８の
切欠溝１５または、円周面を押すようにスプリング１７
が設けである。

また、円板１３の外周には、第１図に示すごとくワイヤ
５を通す溝１８を設けておき、ワイヤ５の一端は所定角
度以上回転可能なような位置にて円板１３に固定しであ
る０両スプリング１１．１２と形状記憶合金のコイルス
プリング６の荷重特性は第５図に示すように設定してお
くものとする。

つまり、形状記憶合金のコイルスプリング６の荷重特性
は作動範囲内では、変態温度以下の時にスプリング１２
の荷重Ａは形状記憶合金６の荷重特性Ｃより太き（、ま
た変形温度以上では、両スプリング１１と１２の荷重の
和Ｂより形状記憶合金６の荷重特性Ｈの方が大きくなる
よう各スプリングおよびワイヤ長を設定しておくものと
する。

以下、本発明の動作について説明する。

まず、初期状態おいては、形状記憶合金６は変態温度以
下であり、第２のうす巻きスプリング１２の荷重は、形
状記憶合金のコイルスプリング６の荷重よりも大きく、
そのためシャフト８は第１のうず巻きスプリング１１に
より第２図に左回転、つまり、第６図の右回転方向の力
をうけ、ストッパ２にて決まる位置、第２図の状態にあ
る。

次に、スイッチを投入し、形状記憶合金６を通電加熱す
ると、形状記憶合金６は変態温度以上の温度になる。す
ると、形状記憶合金のコイルスプリング６は収縮し、こ
の荷重特性は、２つのうず巻きスプリング１１．１２よ
り大きいので、円板１３およびアンカー１４を介して第
２図の右方向、つまり第６図の左方向にシャフト８が回
転し、ブレード８ｂにてミラー面の水滴を払拭する。シ
ャフト８が所定角度（５０°）回転すると、突起部１６
がアンカー１４の他端を押すため、アンカーエ４の一端
と切欠溝１５との係合が外れて、シャフト８は第１のう
す巻きスプリング１１によってストッパ２によって決ま
る初期位置まで戻され、このときブレード８ｂにてミラ
ー面の払拭を行なう。そして、所定時間、形状記憶合金
のコイルスプリング６を通電加熱した後に通電を停止す
ると、コイルスプリング６の温度が低下しはじめるため
コイルスプリング６の荷重は低下し、第２のうず巻きス
プリング１２の荷重の方が太き（なるため、形状記憶合
金のコイルスプリング６は伸ばされ、円板１３が回転し
て別途窓められた冷却時間内にアンカー１４がシャフト
８の溝１５に入り、初めの状態に戻る。以下、これをく
りかし、ミラー面の水滴の払拭を行なうことができる。

なお、第６図に示すように円板１３に切り込み１８をつ
け、カップ状固定子１０ａの内周面に切り込み１８に対
応するストッパ１９を設けておくと、冷時に形状記憶合
金６に荷重が加わらないため、形状記憶合金６の耐久性
が向上する。

また、先の実施例では、形状記憶合金の通電時間は別に
タイマを設けて決めたが、第７図の実施例のように、Ｐ
ＴＣ素子２３を形状記憶合金６と直列に挿入し、このＰ
ＴＣ素子２３の熱時定数を、形状記憶合金６の熱時定数
より同じか若干長くすることによって通電時間を自動的
に制御するものが可能となる。すなわち、モーメンタリ
タイプのスイッチ２０を投入すると、リレー２１の励磁
コイル２２に電源２４より電流が流れてリレー２１が投
入される。リレー２１が投入されるとスイッチ２０を切
りはなしても、励磁コイル２２は、リレー２１を通った
電流にて通電され自己保持される。しかる後に、ＰＴＣ
素子２３の温度が上昇してくると、形状記憶合金６の温
度も上昇し、アンカー１４の他端が突起部１６に当たり
、ワイパアーム８ａが初期位置迄もどる。その後、なお
もＰＴＣ素子２３の温度が上昇してＰＴＣ素子２３の臨
界温度に達すると、ＰＴＣ素子２３の抵抗値が急激に増
加して電流が減少し、励磁コイル２２の起磁力が減り、
ついには、リレー２１のスプリングの力に負けて電流が
きれ、加熱を自動的に中止することができる。

また、上述した実施例においては、形状記憶合金６を自
己加熱させるようにしたが、電熱線やＰＴＣ素子の発熱
により形状記憶合金６を加熱するようにしてもよい。

また、上述した実施例においては、シャフト８に切欠溝
１５よりなる係合部を設けてアンカー１４を係合させる
ようにしたが、シャフト８に突起よりなる係合部を設け
てアンカー１４を係合させるようにしてもよい。

また、上述した実施例においては、形状記憶合金６をコ
イルスプリング状としたが、うす巻きスプリング状とし
てもよい。

また、アンカー１４をそれ自体の弾性力で円板１３に弾
性的に固定するようにすればスプリング１７を省略する
ことも可能である。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明においては、形状記憶合金の加
熱時の記憶された形状への変形と、シャフトと円板との
間の係合外れによるスプリングの復元力とを有効に利用
して、１つの形状記憶合金によってワイパブレードを円
滑に往復駆動することができるという優れた効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は第２図の本発明装置における変換器を示す縦断
面図、第２図は本発明装置の一実施例を示す正面図、第
３図は第２図図示装置を裏面よりみた内部模式構成図、
第４図は第２図の本発明装置における駆動部を示す断面
図、第５図は第２図の本発明装置におけるスプリングの
荷重特性図、第６図は第１図のＡ−Ａ！に沿う横断面図
、第７図は第１図の本発明装置における形状記憶合金の
通電回路の一実施例を示す電気回路図である。 １・・・サイドミラー、６・・・形状記憶合金、８・・
・シャフト、８ａ・・・ワイパアーム、８ｂ・・・ワイ
パブレード、１０ａ・・・カップ状の固定子、ｉｏｂ・
・・円板状の固定子、１１・・・第１のうす巻きスプリ
ング。 １２・・・第２のうず巻きスプリング、１３・・・円板
。 １４・・・アンカー、１５・・・係合部としての切欠溝
。 １６・・・突起部。 代理人弁理士　岡　　部　　　隆 第３図 へ 第４図 ＾洩 第５図 第６図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. サイドミラーを払拭するためのワイパブレードと、この
   ワイパブレードを保持するワイパアームと、このワイパ
   アームを揺動させるシャフトと、このシャフトを回動可
   能に支持する固定子と、前記シャフトに元の位置に戻る
   ための復元力を与える第１のスプリングと、前記シャフ
   トに対し回動可能に組付けた円板と、この円板に元の位
   置に戻るための復元力を与える第２のスプリングと、温
   度によって形状が変化してこの温度に伴う形状変化によ
   る移動力を前記円板に与えるための形状記憶合金と、前
   記シャフトに形成された係合部と、前記円板に設けられ
   前記係合部に係合するアンカーと、前記円板が所定角度
   回動すると前記アンカーを押してこのアンカーと前記係
   合部との係合を外す突起部とを備える自動車用アウトサ
   イドミラー用ワイパ装置。